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2009年1月30日 アーカイブ

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ばんえいジョッキーファイル(23) 藤島隆雅

2009年1月30日(金)

第23回 200mで見せる破天荒 藤島隆雅

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--- 騎手になられたきっかけを教えてください。ご出身は風連町(現・名寄市)すね。

 家に馬いたんで。うん、ばん馬用の馬を飼ってた。子どもの頃から馬の世話してた。
 本当は農業高校行きたかったんだけど、高校行かないで競馬場行けって言われて。

--- そうでしたか。それで、中学を卒業してすぐ競馬場に来たのですね。騎手になろうと思って?

 そうですね。騎手になりたくて競馬場に来た。

--- では、今までで思い出の馬を教えてください。初勝利はキクノフミヒメでしたが。

 キクノフミヒメ……うーん、思い出……(考え込む)あのときは。結構楽勝だったんで。

--- そうですか? 8番人気で穴をあけていましたが……

 そうそう、ダイコーアラシ。でかいんですよ。自分の担当馬で、一番競馬場ででかったの。一番大きいときで1300キロ近くあったし。乗るときも大変(笑)。

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--- では勝負服について教えてください。

 この色は藤野さんからもらった色です。藤野さんからは色々もらってたんですよね。ヘルメットに、弁当箱ももらったし……。最初はこの騎手服じゃなかったんです。受かって1月から3月まで、3ヶ月しか着ないで(笑)。あまり目立たないからって変えました。最初は、赤い部分が青だったんです。

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--- かわいがられていたのですね。では、プライベートについて教えてください。よく行くお店とかありますか?

 食べ物屋さんね。屋台村にあったんだけど、札幌に引っ越しちゃって……。今は何もないな。
 この前、ダチョウに会ってきた!

--- 芽室町にあるファームクロダですね! ダチョウに乗れるんですよね、私も行きたいんです。乗りましたか?

 いや、乗んない。乗りたくないなって。50kg以下じゃないと乗れないって。ロデオマシンに乗った。牛の形してるやつ。

--- さて、昨年度のガイドブックに座右の銘を「破天荒」と書かれていました。藤島騎手は穴をあけるイメージがありますので、ぴったりだと思いました。

 あー。最近そうでもないけど(笑)。破天荒は、中学生の頃文集に書いてね。その時から。
 で、どんな意味だっけ?(笑)。

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--- 俺のここを見てくれというところはありますか?

 難しいな。レースを見てほしい。乗り馬も見てほしい。

--- 乗り馬? パドックのでしょうか。どんな暴れ馬でも手なずけるとか。

 (笑)うん。

--- 大きなダイコーアラシにも乗っていたわけですものね。大きい馬っておとなしいですか?

 ダイコーアラシはおとなしかったけど、馬はピンキリですね。

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--- では、目標を教えてください。自分自身でも、ばんえい全体でも。

 ばんえいは、もう少しメジャーになってほしい。
 風連でも、みんながみんな馬に関わっていたわけではないから、友達でも知らない人いるしね。
 雪まつりだったら、雪の上そりでひっぱらすのやってたけどね。今はやってるのかな。


 おとなしそうな藤島騎手。何を考えているかわからないけれど、突然面白いことを言うそのギャップが面白かったです。
 それがレースにも現れて、穴を開けてくれるのでしょう。
 これからも驚くような馬券を期待しています!


取材・文・写真/斎藤友香

今週の見どころ(1/31〜2/2)

 1月30日(金)〜2月1日(日)の3日間、第46回おびひろ氷まつり(会場:帯広市緑ヶ丘公園)が行われます。大雪像、氷彫刻の展示や、雪の迷路、夜空を彩る冬の花火のほか様々なアトラクションで盛り上がる毎年恒例の一大イベントです。
 これに合わせ帯広競馬場でも、31日(土)、1日(日)に、おびひろ氷まつりinばんえい十勝『馬の冬まつり』が開催されます。帯広競馬場スタンプラリー、馬とのふれあい、そのほか盛りだくさんの企画が予定されています。またイベント期間中、氷まつり会場から帯広競馬場まで無料のシャトルバスが運行します。ぜひ競馬場にも足をお運びください。。
 なお今週のスカパー!の放送チャンネルは795chとなりますのでご注意ください。

 1月31日(土)のメイン第11レースに幸福特別(300万円未満)が行われます。
 注目はここ2開催の300万円未満特別で連続2着のホクショウドラゴン。トップハンデを課せられながら、ともに離れた3番手から勝ち馬に迫っています。引き続きトップハンデですが、ここもバテない末脚を武器に上位争いに加わってきそうです。
 障害巧者のスギノディアスも近2開催の同条件特別で1、3着と安定感あふれる走りを披露。4歳馬マルモスペシャルは昨年11月以降200万円条件で3着を一度も外さない活躍をみせているだけに、昇級初戦といえど即通用しておかしくありません。2連勝と勢いに乗るエビスオニワカも侮れないところです。

 2月1日(日)のメイン第11レースは節分特別(オープン)
 前開催の柏林馬事公苑特別(オープン)から勝ち馬カネサブラックと最下位馬を除く6頭が参戦。ここは同2着のナリタボブサップに期待します。その柏林馬事公苑特別では、すんなり障害を2番手で越えると、カネサブラックには交わされましたが、最後までしっかり伸びました。馬体減もあり、近走やや精彩を欠いていましたが、久々にこの馬らしいレースができたのは収穫でした。
 このところの軽めの馬場を味方に、自慢の決め手を発揮しているのがホクショウダイヤ。昨年10月以降、オープン特別、オールカマーで一度も5着以下がなく、近走いかに安定して末脚を使えているかがうかがい知れます。
 柏林馬事公苑特別組以外では、紅一点のエンジュオウカンに注目。近2走の重賞では勝てませんでしたが、大幅に負担重量が軽くなるここは、スピード能力全開で逃げ切る可能性もあるでしょう。

 この日の第10レースに若竹特別(3歳オープン)が行われます。
 ここは最軽量牝馬2頭のなかからウィナーミミに期待します。2走前の2歳A-1(12月6日)を逃げ切って楽勝。ヤングチャンピオンシップ(12月30日)を回避しひと息入れられたあとの前走3歳A-2(1月11日)は2番手から抜け出す圧勝劇で目下2連勝。これまで勝ち味に遅い面がありましたが、それも徐々に解消されてきたようです。スピードならA-1のメンバーに入っても上位だけに、3連勝で初のオープン特別勝ちといきたいところです。
 重賞で上位入着の実績があるワタシハスゴイタワノアヤカはハンデを積まれていますが、最軽量馬と10キロ差なら地力で克服できそう。当然上位争いに加わってきそうです。

  2月2日(月)のメイン第11レースはきさらぎ特別(混合500万円未満)
 ここはカップオーに注目します。2走前の混合500万円未満(1月11日)では、ブランドボーイトウリュウとの叩き合いを制して勝利。今回のメンバー中6頭が出走していた前走の勝入混合500万円未満(1月17日)はゴール前でのストップが響き6着でしたが、障害はキレていました。ここは前走の1、2着馬が不在。主戦の尾ヶ瀬馨騎手の騎乗となれば巻き返してきて不思議ありません。
 先行しての粘りが身上のブランドボーイマックスセンプー、馬場が回復すればキョウエイボーイも有力。キングファラオの末脚も展開がハマると侮れないところです。

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