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2008年11月30日 アーカイブ

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11/30北見記念回顧

2008年11月30日(日)

スーパークリントン久々の重賞制覇!

 30日(日)に重賞の北見記念(3歳以上オープン)が行われ、スーパークリントンが勝利。07年1月の銀河賞以来、およそ1年11カ月ぶりとなる重賞制覇を果たしました。

 道中はカネサブラックやナリタボブサップといった上位人気馬が馬群を引っ張るかたち。さらにニシキダイジン、スターエンジェルあたりも前々を進んで第2障害を迎えました。
 真っ先に障害に挑んだのはスターエンジェル。それから一呼吸おいてカネサブラック、ナリタボブサップと、堰を切ったように各馬が登坂を開始しました。ここでジワリと態勢優位に立ったのがスーパークリントンとミサイルテンリュウ。それに対し、1番人気のカネサブラックは2度のヒザ折りを喫しリズムがつかめない様子。結局は先に天板に脚を掛けたスーパークリントンとミサイルテンリュウが並んだまま第2障害をクリア。少し遅れてカネサブラックが続き、勝負はこの3頭に絞られたようなかたちとなりました。
 3頭の中で末脚が確実なのはスーパークリントン。2頭を引き離しながら、独走態勢を築きます。残り10メートル手前で一度脚が止まりましたが、それとほぼ同時にカネサブラック、ミサイルテンリュウもストップ。結局差はまったく縮まらず、そのままスーパークリントンが逃げ切って重賞3勝目のゴールを果たしました。立て直したカネサブラックは、ゴール寸前で脚が止まってスターエンジェルの追撃に遭いましたが、これをなんとか振り切って2着。ミサイルテンリュウはさらに失速してスターエンジェル、フクイズミの2頭にも交わされ、5着入線となりました。

 スーパークリントンはホクレン賞、銀河賞に続く重賞3勝目。これまで重賞では勝ちきれないようなイメージがありましたが、それを払拭する見事なレースを演じました。第2障害後に追ってくる2頭がミサイルテンリュウとカネサブラックならば、この馬の末脚に分があるわけで、名うての障害巧者よりも前でクリアして有利な展開に持ち込めたのが今回の大きな勝因でしょう。こうしたレースを毎回演じることができれば、今後もさらにタイトルを積み重ねることができそうです。
 カネサブラックはこれで6度目となる重賞2着。障害がうまくスピードもあり、高重量戦にも対応できるオールラウンダーですが、そのぶん決め手に欠けるというのも否めない事実。今回は2度のヒザ折りを喫した第2障害でのロスがゴール前での粘りに影響したのでしょう。いかにスムーズに運べるかが、今後の課題と言えそうです。

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藤野俊一騎手「馬場水分の高いレースは得意ではないから、今朝の雪は気になりました。(レースでは)ひと腰目で自分の馬が一番上がったような気がして、いけるかなという感じもあったし、障害を一番先に下りたところで勝ったと思いました。脚部不安もだいぶ治ってきたし高重量戦も強いですから、これからも頑張りたいですね」

11/30北見記念予想 山崎エリカ

軽馬場ならナリタボブサップ

 中央競馬ではジャパンCだけど、ばんえい競馬では古馬の一戦級が集う北見記念。ばんえい競馬も日本のみならず、世界に認知されて“ばんえいジャパンC”ができればいいのにな。なかには北海道遺産だから価値があるという人もいるけど、私は米国のばんばとか欧州のばんばとか、インドのばんばとか見てみたいよ。やっぱインドのばんばって蹄鉄を履かないのかな?

 さて、そんな話はさておき、本題の北見記念の予想。◎にしてみたいのは(4)ナリタボブサップです。ナリタボブサップは休養明けで、前走から20kg増の重量を背負うことになるけど、本日はどうやら雨模様で軽馬場が予想されるので、それほど苦にはならないのではないでしょうか。前走の岩見記念は目標にされる型で敗れましたが、今季重賞2勝の実績はメンバー中ナンバーワンで連覇に期待!

 ○には前走のレーシングカップはメンバー中でトップの重量740kgを背負い、障害で膝を折って5着に負けましたが、岩見沢記念で1番人気に支持されて、結果2着の実力馬(3)カネサブラック。

 ▲にはばんえいグランプリ2着、そして今年3月のばんえい記念でも3着と、高重量戦にとにかく強い(1)スターエンジェル。

 あとは△にテンに置かれるタイプだけに、道中で息が入れられる高重量戦はプラスの(5)スーパークリントン(休養明けから使われるごとにレース内容が良化)。他では全盛期に比べるといくらか衰えた感は否めませんが、もともと障害上手だし、近走スピードを生かす競馬をしていることから通用しても不思議ではない(6)ミサイルテンリュウ。

 ◎ (4)ナリタブラック
 ○ (3)カネサブラック
 ▲ (1)スターエンジェル
 △ (5)スーパークリントン
 △ (6)ミサイルテンリュウ

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