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2008年7月31日 アーカイブ

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ばんえいジョッキーファイル(8) 浅田達矢

2008年7月31日(木)

第8回 北の大地で見つけた天職 浅田達矢

 今回は、7月21日に通算100勝達成。そして7月28日に結婚式を挙げた幸せいっぱいの浅田達矢騎手です。

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--- 奈良(明日香村)出身ですよね。北海道に来られたきっかけを教えてください。読売新聞の記事によると、大学受験に失敗し続けて引きこもり状態だった時に、自転車で北海道に来たのがきっかけだとか。

 新聞に出ていたとおりですよ。すごい偶然でこの世界に来れた。
 関西にいたら、漠然とした北海道に対する憧れみたいのがある。見渡す限り向こうの方まで何もないとかね。

--- 北海道を一周したり?

 途中までだったけどね。今考えたら、色々周っておいてよかったかもしれん。こうやって仕事してたら今じゃ周れないもん。
 たまたま、川湯温泉のライダーハウスにいてた人が、お前も仕事せんかって。あとで来いよって言ってたんで行ったんすよ。その人はトンズラこいてオレしかいない(笑)。
 そこは川湯の木彫り屋さんで牧場も持ってて。夏場は木彫り忙しかったから、牧場の方を手伝った。(社長も)昔旅してたりしたから、一緒に楽しみたいって感じみたいで。「ちょっといねえか」とかいってね。冬どんなもんかなーと思って全部で2年くらいおった。途中で帰ったりもしたから……いろいろ喧嘩したりね。
 そして競馬場来た。ここいいなって思ってね。(社長に)ここで働きたいっていったらダメだ、話が違うって。確かにそうだよな。技術学んでもらうために競馬場に行ったのに、オレこっちがいいからって言ったら。ちょっとでも筋通ってなかったら嫌がる人だったね。
 でもすごい巡り合わせがよかったと思う。その人に会わんかったら自分はだめやったし、その人いなかったら競馬場これなかったし。

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--- 競馬場で騎手を見てこれだって思ったのでしょうか。

 自分にぴったりかなって。背が高くて体重抑えれるし、競馬学校行く必要ないし。その時21歳くらいだったかな。騎手試験の年齢制限はないんですよね。
 テスト(能力検査)の期間手伝ってたんですよ。ちょっと手伝って帰るつもりだったけど、久田厩舎行ったら社長が久田さんならいいよって。
 騎手試験は2回目で受かったから2年ちょっとしか厩務員やってないんですよ。

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--- 勝負服は黄色と黒でわかりやすいですよね。

 皆着てないやつにしようって。黄色は(久田厩舎のカラーなので)入れとかなあかんし……。目立つのと、誰も使ってなかったから。3色とか入れてもね、目立たん人もいるし。わかりやすいのに。
 うちの姉ちゃんなんか阪神タイガースのカラーかっていってたけど。ファンでもないんやけどね。一緒に野球してた子がね、関本(賢太郎・阪神)。一つ下でね、硬式野球、小学校でやってたの。

--- 関本! すごいですね。小学校から硬球を使っていたんですか?

 結構あるの、向こうは。強かったすよ。日刊スポーツ大会とかでね、勝ってたから。全国優勝は小5の時。背は高かったかな。今? 180あるかないか……くらい。微妙なんですよ。昔は確実に180あったのに縮んでるんですよね(笑)。

--- 昔のケガの話を聞いていいでしょうか。レース中の事故で顎を骨折したのは2年前の岩見沢でしたよね。

 ちょうど2年前ですね。7月10日あたりかな。
 あんな程度ですんでよかったですもん。叩いた瞬間馬がケツ上げて。手綱が手首に巻きついて、そこに蹄が当たったから手は折れんかった。かばいきれんで、手首があごにぶつかった。でも蹄鉄が直接は当たらんかった。(手綱の)皮で助かった。起きたら? 次の日の朝だった(笑)。
 隣の馬がスタート少し遅かったのね。(スタートが)同じ位だったら馬そりの下になってたかもしれん。
 1カ月入院した。しょっちゅう逃げ出してね……。ひどいよ顎! ここってボルトつけれないから、ワイヤーで口閉じられて。しゃべれんし。
 結構この世界ニアミス多いんだよね。蹴られても脚が体と腕の隙間に入ったりね。しょっちゅう。

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怪我をしたときのスギノディアスに騎乗して1カ月後に復帰戦

--- 騎手は怖い商売ですね……。では、思い出に残る馬を教えてください。

 オリーブヒメ。デビューした時乗せてもらった馬。色々と教えてもらった。それとね、今も乗せてもらってるシンエイスター。この2頭。

--- オリーブヒメは初勝利ではないですよね?

 初勝利はマルニシュウカンですよ。2勝目もマルニシュウカン。騎手試験受かったのもマルニシュウカン。競馬場来て初めて担当したのもマルニシュウカン。
 騎手試験は何頭かいて選べるんです。たまたまマルニシュウカンがいた。

--- マルニシュウカンとは縁があるのですね。マルニシュウカンはその後『雪に願うこと』の主役になりましたが、映画には出られたのでしょうか?

 岩本利さん(利春調教師・元騎手)の勝負服着て最後の方にちょっと映った。俺、帰ってたからほとんど出れなかった。厩舎は大変やったみたいね。俺は最後の方でちょっと手伝っただけやもん。
 シンエイスターは……オヤジが来たらいつも勝つんだよね。
 オヤジ? まぁ昔やけどね、たまに来る。

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--- ご両親は、ばん馬の世界に入ったことを驚かれたのではないですか?

 どーやろね。騎手なったからなんも言わんけどね。入ったとき景気よかったから。騎手になれんかったら調教師でもいいかなって。馬主(免許)取ってくれたし。今は馬探しといてっていわれる。

--- 外からばんえいの世界に入って、どう思われましたか?

 競馬場に手伝いに来た時、本当面白かったですね。
 何もかもが面白かった。馬と触れ合ってるのもそうだし。本当ユニークやね。普通な人っていない。絶対普通っていない。普通な人はつとまらないって(笑)。
 面白いね。俺と反対な性格っていうか。藤野さんとか安部さんでしょ。俺とは違った世界、逆な世界。だからそういうの逆に憧れちゃうんですよね。いいな、俺もああやって生きたいなって。
 色々遊びに連れてってくれたし。その人らいなかったら今の嫁さんに会えなかった。
 勝堤さんの2000勝祝賀会の2次会にも連れていってもらって、ヨメさんの勤めていた会社の社長と名刺交換したら次の日電話かかってきて、従業員と食事するからおいでって。そこでヨメさんに会ったの。

--- そうでしたか。新生ばんえいになって結婚される方が多いですよね。一緒に競馬場に住んでるんですか?

 みんな子ども出来て(笑)。
 実はオレもそうなんですよ。だから急いで式やったの。11月に産まれるんですよ。競馬場には来たり来なかったり。俺が調整ルーム行ってる時は実家。家が帯広なんでね。すぐ帰れる。オレ、帰るって言ってもすごい遠いしね。
 でも、帯広一市になったおかげでこうやってヨメさんと結婚できた。

 
--- 浅田騎手もお子様が! おめでとうございます。ところで、趣味などはありますか?釣りをされる騎手が多いですが……。

 趣味ですか? 釣りもゴルフも俺はしない。今は経済的な生活をしてる。今ね、乗ってもなかなかお金にならないから。(騎手より)収入多い厩務員もいる。でもまぁしゃあない。

--- それでは最後に、昔の浅田騎手のように将来について悩んでいる方に対して何かメッセージはありますか?

 何をするにしてもね、外に出ないとだめやね。何のきっかけでもいいから。俺は体動かすの好きだから、いろんな所行きたいなって思って。何がきっかけになるかわかんないからね。
 自分はかなりツイてる。悩むこともある。でも文句言えないっすよ。


 10代の頃の生き方が浅田騎手とは似ているファンの方も多いのではないでしょうか。私もその点で浅田騎手には勝手に親しみを感じています。自分とは違ったばんえいの社会に魅力を感じたという浅田騎手の言葉に、大きく頷きながら話を聞いていました。
 様々な悩みの中、人との出会いを素直に受け入れていった結果、ばんえいジョッキーという天職を見つけ、そして生涯の伴侶にも出会えたのでしょうね。結婚おめでとうございます。

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取材・文・写真/斎藤友香

やっぱり馬が好き(第50回) 旋丸 巴

素晴しい交流の場、JRAジョッキーDAY

 お待たせいたしました! JRAジョッキーDAYが、今年も開催されました!

 7月21日、帯広競馬場に集結したJRA騎手各位は、この企画の呼びかけ人である藤田伸二騎手を筆頭に、昨年も来てくれた安藤勝己、勝浦正樹、四位洋文の4騎手に加えて、今年は、石橋守、武幸四郎、松岡正海の3騎手、それに、何と!特別ゲストとして元JRA騎手の細江純子さんまでもが来道して計8名。どーです、凄いメンバーでしょ?

 さて、そんな豪華騎手軍団が到着したのは午後4時。今年からの参加組は、そのまま調教コースへ。この日のメインイベントであるエキシビションレースに備えて、ソリ騎乗の練習を行ったのだけれど、さすがはスター騎手さん達、初めての経験なのにソリの上でのバランス感覚は抜群。普通の人ならソリが動き出しただけで、座っていても後ろに引っくり返るほど。なのに、JRA騎手諸氏といったら、はしゃぎつつも巧みにソリの上でバランスを取り、坂の上り下りも難なくクリア。コースを一周しただけで、どの騎手さんも、すっかりサマになっていたから、さすがさすが!

 で、早速、練習を終えた武幸四郎騎手に「どうでしたか、初めての馬ソリは?」と尋ねれば、

 「ううん、下り坂がムズイ」

 ぬぬぬぬぬ、「ムズイ」とは、さすが若者・幸四郎様だわ、と感心している間に、他騎手さんの練習も無事終了。

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武幸四郎騎手の練習風景。「ムズイ」と言いつつ、抜群のバランス感覚。指南役はバンゼン号と工藤騎手

 練習が終れば、次は4レース連続でJRA騎手協賛レースの実施。

 各騎手さんが協賛レースごとに表彰式を行い、その後はチャリティーオークションが行われたのだけれど、サイン入りのレプリカゼッケンと額入り写真がセリにかけられると、表彰台周辺に集まったファンから一斉に声があがる。藤田騎手のサイン入り写真などは最高値25,000円を記録。騎手グッズ欲しさのあまり、半ベソかきながら競り合う人も出現して、いやはや、凄い熱気でありました。

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チャリティーオークション風景

 かくして会場が大いに盛り上がり温まった7時過ぎには、いよいよ、待ちに待ったエキシビションレース。

 7名のG1ジョッキーが、それぞれG1制覇時の勝負服(ただし、松岡騎手だけは何故かG1、2着時サンツェッペリンの勝負服)に身を包んで登場。じゃあ細江さんは??……と見れば、この勝負服。

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さすが細江さん、勝負服姿も素敵

 はて、これは誰の勝負服? と首を捻った人は、ばんえい通じゃないよ。そう、映画『雪に願うこと』で吹石一恵さんが着た、あの勝負服。小柄な細江さんには、ちょっと大きめだったけれど、それでも、勝負服がビシッと決るところは、やっぱり元プロですなぁ。

 そんな細江さんが、レースでも大活躍。

 第2障害を降りた時点で、尾ヶ瀬騎手サポートの8番=藤田騎手が楽勝かと思われたのだが、細江さんも同乗の村上騎手と共に懸命に馬を追い、これに迫っての2着に入ったのだから、あっぱれあっぱれ!

 レース後も感想を聞けば、「楽しかったし、迫力があった」と、息を弾ませながらも、ニッコリ。

 でも、私は知っているのである。村上騎手が真剣に馬を追う余り、細江さんにビシビシと手綱が当たっていたことを……。村上さんってばぁ、もう。

 この細江・村上組を撃破して優勝した藤田騎手は、と言えば、ゴール前で余裕のガッツポーズ。レース後も、大勢の新聞記者に取り囲まれてインタビューを受け、「去年の雪辱を果たしました」なんて、真面目な受け答えをされていたから、後ろから忍び寄り、「去年は『とても一人で乗れない』っておっしゃってましたけど、今年で優勝で自信がついたでしょ? 来年は、一人乗りに挑戦されませんか?」とカマを駆けたのだけど、「いや〜、1年間のブランクがあったからね〜。難しいわ」と、上手に逃げられて、残念!

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見事優勝した藤田騎手とサポート役の尾ヶ瀬騎手

 大河原さんにサポートされた石橋騎手からは「思ったより、ずっとスピードがあった」と興奮気味のお話も聞けて、いやはや、賑々しくも、楽しいエキシビションレースだったのでありました。めでたし、めでたし。

 と、長々と報告文を書いたけど、本当に私が心打たれたのは、実は、レース後の懇親会での風景。

 ばんえい応援のために無償で駆けつけてくれたJRAジョッキー諸氏に感謝するために行われた、この懇親会の席上、安藤騎手は「僕も地方競馬出身だから、ばんえいの苦労はわかる」と語り、石橋騎手は「僕らが来ることで少しはお役に立てたかな」と心くばりを見せ、藤田騎手は「武豊さんも、マーキュリーカップで後ろの方を走ってるなら、こっちに来ればいいのに」と会場を笑わせ……。皆さん、それぞれ言葉は違っても、ばんえい競馬に対する熱い思いは、ばんえい関係者にも伝わって、胸の中がほんのり暖かくなった。

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「少しでもお役に立てたら嬉しい」と、懇親会で語った石橋騎手

 「同じ馬でメシを食う者として」とは藤田騎手の言葉だけれど、こうして、馬を絆として様々なホースマンが心を通わすJRAジョッキーDAYは、単なるイベントという域を越えて、素晴しい交流の場として定着しつつある。

 来年の「海の日」にも、また、この催しが行われることを今から楽しみにしている気の早い私なんである(鬼、大爆笑)。

今週の見どころ(8/1〜8/3)

 5月9日から始まったばんえい十勝ナイトレースも、今週から後半戦へと突入します。
 松田道明騎手が通算1000勝まであと4勝に迫っています。今季は46勝をマークし目下騎手リーディング2位、重賞でもばんえい十勝オッズパーク杯(カネサブラック)、黒ユリ賞(ニシキエース)の2勝と大活躍をみせており、大記録達成へ向け注目を集めそうです。

 8月1日(金)のメイン第10レースはシーサイド特別(オープン)。前走北斗賞組が5頭出走しています。そのレースはここには不出走のナリタボブサップが障害先頭から楽々逃げ切り勝ち。2番手で粘るミサイルテンリュウを、3番手から迫るトモエパワーがゴール線上で差し切って2着、離れた6番手から追い込んだフクイズミトモエパワーにコンマ1秒届かず4着でした。
 この3頭のなかでは、フクイズミを上位と見ます。相手関係が楽になり、700キロの最軽量ハンデなら、道中離されずに追走でき、差し遅れもないはず。第2障害で体勢を崩すようなことがなければ今季初勝利の期待が高まります。
 トモエパワーのパワー、ミサイルテンリュウの障害力は、前走のような高重量戦でこそ生きるもの。720キロのここでは持ち味を発揮するのは難しいでしょう。
 北斗賞では7着も巻き返しに期待のホクショウダイヤや、前開催のJRAジョッキーDay特別(オープン)勝ち馬でこのメンバーなら主導権をとれそうなホシマツリ、同レースで2着に入ったニシキダイジンも争覇圏。近走なかなか勝ち切れないツジノコウフクもサウスポー・大口泰史騎手での変わり身に期待したいところです。

 8月2日(土)のメイン第11レースはマリーン特別(400万円未満)
 前開催の入道雲特別(400万円未満)は、障害を2番手で越えたキングシャープが残り30メートルで先頭のイッスンボウシを交わすとそのまま突き放す圧勝劇。2着に中位から末脚を伸ばしたグレートサンデーが入り、イッスンボウシは粘れず3着でした。
 今季の400万円未満特別は開幕から連勝した馬がいない混戦。障害に不安を抱えるキングシャープだけに、ここもすんなり優勝とはいきそうにありません。またグレートサンデーも、今季400万円未満特別では2勝を挙げていますが、走りに安定性を欠くところがあり、なかなか中心視しづらいものがあります。そこで注目したいのはイッスンボウシ。抜群の障害力を武器にここ3走の400万円未満特別では2、3、3着に入っています。今回も軽めの馬場になりそうで、決め手のないこの馬にはやや不利でしょうが、そろそろ順番がまわってきてもよさそうです。
 相手は、やはりキングシャープグレートサンデーが有力ですが、軽馬場得意のブランドボーイ、人気薄での一発があるヨコハマイサムも侮れません。

 8月3日(日)のメイン第11レースはサマーカップ(オールカマー)。オープンから300万円条件までの10頭が集まりました。
 上下50キロの重量差ならここは快足馬ヤマノミントの出番でしょう。この馬の真骨頂が発揮されたのが、2走前の北海道競馬記者クラブ特別(オープン)。離された障害クリアから豪快に追い込み、前にいたカネサブラック、マルミシュンキらの強豪をゴール前でまとめて差し切る快勝劇でした。今回はオールカマーでほとんどの相手が格下馬、そしてスピード勝負に持ち込めそうな馬場状態となれば、負けられないところです。
 相手筆頭は500万円未満特別を2連勝と勢いに乗るハマナカキング。昨季後半は第2障害で離されるレースが続きましたが、現在ではしっかり立て直されており、ここでも差のない競馬ができるでしょう。
 激戦の400万円条件を牽引する活躍をみせているキングファラオシンザンウィークも軽馬場での決め手比べになれば浮上してくる可能性もあります。

 この日の第7レースに2歳-A1戦が組まれています。
 前開催の2歳-A1は、2番手につけた牝馬サクラエビスホクショウバンクをゴール前で差し切って優勝しました。
 ホクショウバンクはここ2走の2歳-A1ではともにトップハンデで2着惜敗ですが、負けて強しの印象。このレースでも連軸の期待がかかります。
 タワノアヤカは前開催の2歳-A1で4着に敗れ、デビュー以来はじめて連対を外しました。とはいえ第2障害でヒザをつきながら勝ち馬と8秒1まで差を詰めたのは力のある証明。ここも好勝負は必至でしょう。
 今回は5キロ加増となるサクラエビス、前走2歳-A2を快勝したワタシハスゴイも上位進出が期待できます。

 

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