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2008年2月 8日 アーカイブ

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馬券おやじは今日も行く(第44回) 古林英一

2008年2月 8日(金)

やあやあ、我こそは…

 久々に歴史ネタである。小生、昔から昔話が好きで、中学時代は歴史学者にもちょっと憧れたのである。中学高校の同級生に川合康という男がいた。こいつが戦国時代マニアで、こいつには敵わんと思って歴史学者の道は早々に諦めたのである。ちなみに、この川合君、神戸大学の史学科に進学し、本当に歴史学者になってしまった。現在、首都大学東京(都立大学)で歴史学の先生をやっている。ただし、現在の専門は中学時代にはまっていた戦国時代ではなくて平安・鎌倉時代のようだ。

 数年前、本屋で『源平合戦の虚像を剥ぐ─治承・寿永内乱史研究─』(講談社、1996年)という彼の著作を見つけ思わず買ってしまった。同書の裏見返しに載っていた彼の顔写真は中学・高校時代とまったく同じである。変わらない奴である。同書がテーマとしている時代は平安時代末期から鎌倉時代のはじめ、つまり平清盛とか源義経とかが活躍する時代である。

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 馬のことを知りたくて買った本ではなかったのだが、開いてみると、期せずして「馬に関する諸問題」と馬について1節が割かれている。第2章の「弓馬の道」の1節なのだが、この第2章は当時の武士の戦闘方式などについて論じられた部分である。馬好きにはぜひ一読をすすめたい。当たった、外しただけではなく、たまには馬の歴史も勉強したらいかがかな。

 さて、この「馬に関する諸問題」では鎌倉市の発掘で出土した馬の骨の分析結果から、当時の馬が現代のサラブレッドなどよりはるかに小さな馬であったことや、平家物語などに登場する当時の名馬がどのような馬であったかについて論じられている。

 発掘された馬の骨から推定された体高は109センチから140センチだったそうだ。また、川合君は平家物語その他の文献に出てくる有名な馬の体高の一覧表をつくっている。これによると、宇治川の先陣争いのところに出てくる佐々木高綱の乗馬「生食(いけづき-「食」は本当は二水に食なのだが、フォントがなかった(^^;))」が最も大きくて8寸(生食は5尺2寸という別の文献もあるようだ)である。ちなみにこの「8寸」というのは4尺8寸のことで、馬の体高を表現するのにふつうは「4尺」は省略し、5尺を超える馬を大馬というのだそうだ。1尺は約30センチだから、5尺2寸だと158センチ程度である。

 「やあやあ我こそは…」と武士が戦場で戦うとき、150センチそこそこの馬が、人間の体重+鎧+武器+馬具で90キロは超える重量を背負っているのである。何ともご苦労様なことである。

 さて、わがばんえい競馬である。150センチそこそこ(馬体重は350キロくらいか)の馬が90キロ以上を背負って戦場をとことこ走っていたことを思えば、体重1トンの馬が橇と人間あわせて700キロを曳くくらい、案外たいしたことではないのかもしれない。

 ついでにいうと、かつてばんえいに体重制がしかれていた頃、最上級馬である甲級馬は800キロ以上となっていた。今よりもずいぶん小さい。それでも今と同じくらいの重量をひいていたのである。いやあ、馬力はほんとにあなどれませんなあ。

今週の見どころ(2/9~2/11)

通常は12レース制で行われているばんえい競馬の開催ですが、今週の土曜日(9日)は、全11レースでメインは第10レースとなりますのでお気をつけください。なおこの日の第1レースの発走時刻は普段より30分繰り下がって11:30となっています。
またスカパー!の放送チャンネルが、11日(祝・月)のみ241chから795chに変更となりますのでご注意ください。

2月9日(土)のメイン第10レースは北斗七星特別(500万円未満)
傑出馬不在で混戦模様ですが、前走(1月20日)、平場の500万円未満を制したイナノプリンセスに期待します。その前走は離れた障害2番手から逃げるコトノカツマを追走。残り30メートルで並びかけるとそのまま突き放す楽勝でした。これで7カ月の休養明け後、このクラス(混合戦含む)では2戦2勝。休養前には特別戦でも好走していた実績があり、今回は連勝なるかに注目です。
このクラスの上位安定勢力であるコトノカツマストロングペガサスも争覇圏。先行力あるブランドボーイも軽馬場なら軽視できません。

2月10日(日)のメイン第11レースはダイヤモンドダスト賞(5歳オープン)。メンバー中5頭が1月13日のポプラ賞(4・5歳)に出走していました。
ホクショウダイヤは今シーズン、世代限定戦での8戦中7戦が4着以内と安定した成績を残しています。今回は735キロでトップハンデですが、他馬との重量差も許容範囲で心配はないでしょう。追い込み一手なので展開に左右される面はありますが、連軸としての期待が持てます。
ポプラ賞は不出走だったエメラルドニシキユウの牝馬2頭は軽ハンデが魅力。特にエメラルドの690キロはいかにも恵まれた印象で先行して粘り込む場面も考えられます。
ポプラ賞の1、2着、ツジノコウフクヒロノドラゴンは登坂力を生かし再度の上位進出も考えられるでしょう。好調続くコーネルも侮れないところです。

2月11日(祝・月)のメイン第11レースは然別賞(オープン)。前開催の睦月特別のメンバー中7頭が出走を予定しています。
今回は、その睦月特別(1着)を含めオープンで7戦連続連対中だったカネサブラックが不出走。となればその前走で障害6番手から鋭く追い込み、3番手以下を離しての2着だったフクイズミに注目が集まります。
睦月特別は不出走でしたが、実力ではヒケをとらないトカチプリティーが相手筆頭。牝馬ワンツーの可能性も十分です。
障害力上位のミサイルテンリュウ、このところ末脚に安定感があるスーパークリントンも差はありません。睦月特別は5着も、障害は崩れていないナリタボブサップの巻き返しも考えられます。

この日の第10レースは、3歳オープンによるつばき特別です。
ヤングチャンピオンシップ(12月30日・1着)以来となる実力馬ホクショウジャパンの取捨がカギとなりそうです。前々走(12月24日)の2歳A1戦では牝馬と最大45キロものハンデ差を課せられ6着。デビュー以来初の掲示板外に沈みました。続くヤングチャンピオンシップは最大15キロ(牝馬とは35キロ)差で勝利しましたが、馬場水分7.5%の高速決戦だっただけに参考外。今回は最大重量差がさらに5キロひらいて20キロ(牝馬とは40キロ)となることから厳しい戦いが予想されます。
ここは前開催の若駒特別(3歳オープン)の1、2着、スピード自慢のニシキボスと、障害巧者オレワスゴイを中心とした争いとなりそうです。
前々走まで3戦連続連対で、若駒特別では好位追走から僅差の3着に追い込んだ上がり馬カイセテンザンや、実績上位のウメノタイショウも有力視できます。

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