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2008年1月15日 アーカイブ

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レース回顧(1/12~1/14)

2008年1月15日(火)

 12日(土)は霧氷特別(4歳以上オープン)が行われ、カネサブラックが優勝。ここまで5戦連続2着のうっぷんを晴らし、8月以来久々の勝利を挙げました。
 第2障害は大方の予想どおり、ニシキダイジンが先頭でクリア。しかし差なくカネサブラック、シンエイキンカイ、タケタカラニシキ、エビスオウジャの4頭も続きました。残り30メートルまで到達する前に、カネサブラックが先頭へ。そのまま脚を伸ばしてセーフティーリードを保つと、楽な手ごたえのままゴールを迎えました。じわ脚を伸ばしたタケタカラニシキでしたが、差はいっこうに縮まらず2着まで。障害で詰まったものの、ゴール寸前で追い込んできたトモエパワーが3着を確保。

 13日(日)のメインレースはポプラ賞(4・5歳オープン)。ここは2番人気のツジノコウフクが制し、銀河賞勝ちの実力を存分に見せつけました。
 ツジノコウフクとヒロノドラゴンが真っ先に第2障害に挑み、この2頭が並ぶようにして先頭クリア。これにニシキセンプーも加わり、三つどもえの様相を呈しました。残り30メートルでは3頭が横一線、残り20メートルでツジノコウフクがわずかに先頭へ。そして残り10メートルからは完全に底力だけで勝負しているようなサバイバル戦となりました。それでも力を振り絞って先着したのはツジノコウフク。1馬身ほど遅れてヒロノドラゴンが入り、ニシキセンプーが世代限定戦では久々となる3着好走。1番人気のホクショウダイヤは課題の障害で詰まってしまい、よく追い込んだものの4着まで。

 この日の第10レースはジャニュアリー特別(3歳オープン)が行われ、8番人気のウメノタイショウが勝利。世代トップクラスにあることを証明しました。
 ひと息入れて第2障害に挑んだウメノタイショウは、これを難なくクリアすると一気に差を広げて逃げ込み態勢へ。残り10メートルを切ってからは脚いろが鈍りましたが、あらかじめ築いたセーフティーリードが生き、後続の追撃を振り切りました。2番手争いでわずかに優位に立っていたマルモスペシャルが、ゴール線上で痛恨のストップ。ニシキエースが2着入線を果たし、3着にリードムサシ。立て直したマルモスペシャルは4着まで。

 14日(祝・月)のメインレースは、重賞のヒロインズカップ(4歳以上8歳以下牝馬オープン)。ここはトカチプリティーが久々の重賞タイトルをゲットしました。詳細は別掲のヒロインズカップ回顧をご覧ください。

 この日の第10レースは樹氷特別(4歳以上430万円未満)が行われ、タカラオーシャンが優勝。3連勝後の前走7着から、見事に巻き返しました。
 第2障害はシンエイスターが先頭で越えましたが、後続は大苦戦。そこからようやくコトブキライアン、タカラオーシャン、カネミセンショーがクリアしていきました。大きくリードを広げていたシンエイスターですが、脚取りは重く後続がグングン差を詰める展開。残り20メートル付近で4頭が一団となる大混戦となりました。そこから抜け出したのがタカラオーシャンで、最後は2着に1馬身ほどの差をつけて快勝。沈みそうだったシンエイスターはなんとか踏ん張って2着を確保。カネミセンショーはわずかの差で3着に敗れました。

映像はこちら。またこれらを含め2カ月前までの映像は、すべてオッズパークにてご覧いただけます。

1/14ヒロインズカップ回顧

トカチプリティー久々の重賞4勝目 

 14日(祝・月)は重賞・ヒロインズカップ(4歳以上8歳以下牝馬オープン)が行われ、1番人気のトカチプリティーが優勝。03年ばんえい大賞典、04年クインカップ、ヒロインズカップ以来となる重賞4勝目を挙げました。

 道中はサダエリコがペースを握り、ゆったりとした展開。これを追走するかたちでスターエンジェルやトカチプリティー、エメラルドといったあたりも続いて第2障害を迎えました。
 真っ先に動いたのは外枠の2頭、スターエンジェルとトカチプリティー。やや遅れて仕掛けたニシキユウも抜群の登坂力を見せて天板に脚を掛けました。しかし先頭で越えたのはトカチプリティーで、少し遅れてニシキユウ、タケトップクインとギャンブラークインが続きました。
 トカチプリティーの逃げ脚は快調で、後続も必死の追撃を見せますが、なかなか差が詰まりません。しかし、ここで一気に伸びてきたのがフクイズミ。障害5、6番手クリアのいつもの位置から末脚を伸ばし、残り20メートル付近で2番手に浮上。トカチプリティーの脚いろが鈍ったこともあって、残り10メートルを切ってからさらに猛追しました。しかし、ここまで。ソリ半分くらいのリードを保ってトカチプリティーが荷物を運び切り、久々の重賞初制覇。追い込み届かずフクイズミが2着で、障害2番手からしっかり歩き切ったニシキユウが3着を確保しました。

 トカチプリティーの重賞制覇は、04年12月以来のこと。これまではオープン戦線で堅実なレースを見せており、その活躍ぶりからいって、これだけの長い期間重賞タイトルから離れていたのには少し驚かされました。今季は春先こそこの馬らしくない競馬が続いていましたが、旭川記念後は【6、4、4、2】。2度の着外はともに4着と抜群の安定度。早めに障害を越えられる登坂力がなによりの武器で、それがこの好成績をもたらしています。
 フクイズミはこの馬らしい豪脚を見せてくれたものの、今回は届かず2着。しかし絶望的な位置から飛んでくる末脚は魅力十分で、今回も0秒5差までトカチプリティーを追い詰めました。確かに障害次第の面があり、軸とするには不安も同居しますが、やはりその実力は信頼に足るもの。今後ビッグタイトルの獲得も十分に期待できます。
 ニシキユウは歴戦のオープン馬を相手にしての3着だけに、上々の結果。今後ハンデを課せられてどうか、というのが気になるところですが、ばんえい大賞典制覇、ダービー2着の実績の持ち主だけに、克服は十分可能でしょう。今後のばんえい牝馬戦線を盛り上げる1頭であることは間違いありません。

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