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2007年12月25日 アーカイブ

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レース回顧(12/22~12/24)

2007年12月25日(火)

 22日(土)に行われたのはサンタクロース特別(3歳以上混合700万円未満)。柏林賞以来半年ぶりの実戦となったマルミシュンキが優勝し、通算成績を17戦16勝としました。
 2番手で登坂を開始したマルミシュンキは真っ先に天板に脚をかけると、ふた腰目で楽に障害をクリア。そのままセーフティーリードを広げ、しまいもきっちり脚を伸ばして完勝。半年のブランクをまったく感じさせない走りで復帰戦を飾りました。3頭横並びの2番手争いから抜け出したホクショウダイヤが2着で、4歳馬2頭のワンツーフィニッシュ。ホクショウダイヤに食らいついたコマタイショウ、バンゼンが3、4着。

 23日(祝・日)はホワイトクリスマス賞(3歳以上オープン)が行われ、トカチプリティーが勝利。前走シリウス特別4着から巻き返し、今季5勝目を挙げました。
 第2障害はナリタボブサップ、ミサイルテンリュウの両障害巧者が早めに越える雰囲気でしたが、それに割って入ったのがトカチプリティー。ナリタボブサップに続いて障害を下ると、持ち前のしぶとい末脚を発揮。残り10メートル付近でナリタボブサップに並び掛け、5メートルできっちり交わしてゴールしました。ナリタボブサップはゴール上で脚が止まってしまい、障害4番手から鋭く追い込んできたタケタカラニシキが2着。立て直したナリタボブサップが3着を確保しました。

 24日(振・月)のメインレースは重賞・ばんえいダービー(3歳オープン)が行われ、アローファイターが悲願の重賞初制覇。このレースについては、別掲のばんえいダービー回顧をご覧ください。

 この日の第10レースに行われたのは白馬賞(3歳以上芦毛馬選抜)。ここは並みいる強豪を相手に、250万クラスの4歳馬ホワイトオーザンが制しました。
 ホワイトオーザン、ホワイトドラゴン、ニシキユウの3頭が差なく障害をクリアし、そこからニシキユウが猛追。ホワイトオーザンを交わすような勢いでしたが、ホワイトオーザンも伸び返して抜かせず。半馬身ほどの差でゴールまで一騎打ちを展開し、結局そのままゴールイン。ホワイトオーザンが0秒8差で先着しました。3着には、障害5番手から追い込んだテンカが入線。注目のフクイズミはよく追い込みましたが、障害でのロスが響いて5着に敗れています。

映像はこちら。またこれらを含め2カ月前までの映像は、すべてオッズパークにてご覧いただけます。

12/24ばんえいダービー回顧

アローファイター悲願の頂点奪取 

 24日(振・月)に行われた重賞のばんえいダービー(3歳オープン)は、アローファイターが快勝。三冠戦線で3、2着と惜敗続きだった同馬が見事に最終戦を制し、世代の頂点に立ちました。

 道中はアアモンドヤワラ、アローファイターあたりが馬群をリード。これにニシキガールも加わり、ややバラついた状態で第2障害を迎えました。
 各馬じっくりタメたのち、真っ先に仕掛けたのはアアモンドヤワラ。しかし、それに呼応するように動いたアローファイターが抜群の登坂力を見せ、ひと腰でクリア。やや遅れてシベチャタイガー、ニシキガールの2頭が続き、後続は置かれ加減。勝負は3頭に絞られたように思われましたが、アローファイターの逃げ脚は快調。ゴール前で少し脚いろが鈍ったものの、セーフティーリードがものを言い、後続の追撃を完全に封じました。2頭による2着争いは、終始リードしていたニシキガールが先着。そのニシキガールがゴールした瞬間、シベチャタイガーの脚が止まり、さらにもう一度寸前でストップ。かろうじて3着を確保しました。

 勝ったアローファイターは、ナナカマド賞(特別)2着、ホクレン賞2着など、早くから世代のトップクラスとして活躍。しかし、その後もイレネー記念3着、そして前述の通りばんえい大賞典3着、ばんえい菊花賞2着と重賞で勝ちきれず、もどかしい結果が続いていました。ところが今回は、課題のゴール前を克服し、しまいまできっちり脚を伸ばす好内容。毎回こうしたレースを演じることができれば、さらにタイトルを積み重ねることも可能でしょう。
 ニシキガールはばんえいオークスでの勝利に続く好走で、牝馬の世代ナンバー1を強く印象づけました。ゴール前一杯になっていたばんえいオークスに比べると、さらに力をつけたのが明白で、過去のオークス馬と比べても遜色ない力を持っていると言えます。
 ばんえい菊花賞に続く二冠を期待されたシベチャタイガーでしたが、2歳時に課題となっていたゴール前での粘りが、この大一番で出てしまいました。ただ今回の走りからも、この世代を代表する1頭であることは確か。もう一皮むければ、古馬重賞を取れる器であることも間違いないでしょう。

成績はこちら
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