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2007年11月 3日 アーカイブ

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11/4ばんえい菊花賞予想 矢野吉彦

2007年11月 3日(土)

秋桜賞1、2着馬の一騎打ちか

 今週はばんえい菊花賞。でも、予想の前に書いておきたいことがあります。ばんえい競馬が、来年度も引き続き開催されることになりそうです。まずはひと安心。ただし、手放しで喜ぶわけにもいきません。
 馬券の売り上げが予想を上回っていること、来場者が増えたこと、観光資源としてのばんえい競馬が地元の方々に認知されつつあること、などなど、いい状況にはなってきているのですが、新生ばんえい競馬のスタートラインは、あくまでも賞金や出走手当などをギリギリまで削り込んだところにありました。これを少しでも回復させていく、という方向に持っていかなければ、きゅう舎関係者の生活は厳しいままです。馬主サンにとっては「ばんえい競馬は旨味がない」ということで、ばん馬を持とうという人が少なくなってしまいますし、そうなると「重種馬を生産しても売れない」わけで、生産者も手を引いてしまうでしょう。それでは、せっかくファンや応援する人たちが増えても、肝心の競馬そのものが成り立たなくなります。
 ばんえい競馬の競走馬資源は、内国産の重種馬だけが頼り。その原点をないがしろにはできません。今こそ、みなさんの知恵を出し合って、どうしたらばんえい競馬への追い風をきゅう舎関係者や生産者のみなさんにも向けていくことができるのか、考えなければいけない時です。どうかみなさん、私たちが立ち上げた「つづけよう!ばんえい競馬」の「ばんえい目安箱」宛てでも結構ですから、建設的な御提言をお寄せください。よろしくお願いします。

 では、ばんえい菊花賞の予想を。定量戦のここは、秋桜賞で1、2着となった格上馬の◎シベチャタイガー、○アローファイターにとっては断然有利。この2頭の一騎打ちとしか思えないんですけど……。敢えて穴馬を、というなら、馬格があって最近の調子がいい▲ホッカイノリキ、ばんえい大賞典で2着に来た△コーネルフジですか。まぁ、穴予想が信条の私としては、堅い馬券の1点勝負というのは柄ではないので、◎○の2頭から▲△の2頭へ馬単を買います。頭は◎か○のどちらかということで、ウラは押さえません。

 ナイター競馬が終わって、何となくひと息ついちゃっている雰囲気のばんえい競馬ですが、この時期もどうか馬券を買って応援してください。長い冬を迎える前は実りの秋にしておきたいものです。では、今回はこのへんで。

11/4ばんえい菊花賞予想 斎藤修

アローファイターに初タイトルの期待

 3歳二冠目のばんえい菊花賞。一冠目のばんえい大賞典は、別定戦らしく最軽量ハンデのプリンセスモモが制し、やはりハンデに恵まれたコーネルフジが2着に入り波乱の結果となったが、定量で行われるここは実績馬にとって断然有利。
 10月7日のオッズパーク杯秋桜賞の1~6着馬が揃ってここに出走してきたが、負担重量の比較でも、そこで1、2着だったシベチャタイガーとアローファイターが実力上位。
 その秋桜賞では、アローファイターが一瞬早く障害をクリア。しかし直線半ばでシベチャタイガーが交わすと、ゴール上では一旦詰まったもののそのままゴール。2頭はそれほど差のない決着だった。
 今回は、その後1開催休んで万全の状態でここに臨む(と思われる)アローファイターを中心にとりたい。これまで重賞は、ホクレン賞2着、イレネー記念3着、ばんえい大賞典3着と、いずれもそれほど差のないレースだけに、初重賞制覇の期待がかかる。
 メンバー中最上位の格付けは、2歳シーズンにホクレン賞とイレネー記念で賞金を稼いだカネサリュウ。それゆえ今シーズンは3歳馬としてはかなり敷居の高い500万クラスに格付けされ、4着が最高という成績。同世代同士のレースでは重量を課され勝負にならなかった。イレネー記念以来、同重量で同世代との競馬ならここで巻き返しがあってもまったく不思議はない。
 現状の250万クラスではやや苦戦も、同世代同士では重量に恵まれているとはいえ、好走しているコーネルフジにも可能性はありそうだ。
 定量になることを考えると、勝負になりそうなのはここまでの4頭。
 アローファイターからの馬単と、押さえで馬連複。ただ、シベチャタイガーとの組合せは配当的に期待できそうもない。
 ◎アローファイター
 ○シベチャタイガー
 ▲カネサリュウ
 △コーネルフジ

11/4ばんえい菊花賞プレビュー

  11月4日(日)のメインに、3歳三冠の第2弾・第32回ばんえい菊花賞が行われます。
 一冠目のばんえい大賞典(7月29日)は別定戦でしたが、今回は700キロ(牝馬680キロ)の定量戦。実力馬が素直に力を発揮できる舞台といえるでしょう。そのばんえい大賞典は7番人気の牝馬プリンセスモモが逃げ切り勝ち。2着に6番人気コーネルフジが入り波乱の決着となりました。
 今回は、好メンバーで争われたオッズパーク杯秋桜賞(10月7日)の上位陣が主役となりそうです。
 その秋桜賞を制したのがシベチャタイガー。ほぼ同時に障害を越えた同重量のアローファイターを残り30メートルで突き放しました。これでばんえい大賞典(5着)後の3歳オープンは2戦2連対。持ち前の登坂力を生かし、今回も先行して粘り込むシーンが期待できます。
 惜しくも2着だったアローファイターは、ばんえい大賞典3着の実績。当時は、シベチャタイガーより5キロ重い重量を課せられながらも先着しており、この2頭の力関係はほぼ互角とみていいでしょう。
 牝馬の筆頭格は、やはり秋桜賞3着のプリンセスモモ。今回は、上位2頭との重量差が前走より5キロ縮まりますが、能力的に大きな差はなく、牝馬ながら二冠獲得も夢ではありません。
 3歳牝馬三冠初戦・黒ユリ賞を制し秋桜賞は4着のエリザベスライデンや、ばんえい大賞典の次走・はまなす賞でも3着に入り実力を示したコーネルフジ、軽ハンデを利してはまなす賞を制したパワー自慢のミサキスペシャルらも見どころがあります。
 2歳二冠の実績馬カネサリュウは、メンバー中最高位の500万円条件馬。3歳限定戦では毎回ハンデを積まれ苦戦が続いていましたが、定量戦の今回は上位進出の可能性もあります。
 ほか、昨季の黒ユリ賞馬ニシキガール、秋桜賞6着のホッカイノリキ、150万円条件からの挑戦となるアアモンドヤワラが出走します。

出走表はこちら

【参考レース】

7/29 ばんえい大賞典(勝ち馬:プリンセスモモ)
8/19 はまなす賞(勝ち馬:ミサキスペシャル)
9/17 ばんえいプリンセス賞(勝ち馬:ペガサスプリティー)
10/7 オッズパーク杯秋桜賞(勝ち馬:シベチャタイガー)

※映像はこちら。またこれらを含めた2カ月前までの映像はすべてオッズパークにてご覧いただけます。

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