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2007年5月18日 アーカイブ

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やっぱり馬が好き(第34回)  旋丸 巴

2007年5月18日(金)

「とかち馬文化を支える会」発足!

 今日(17日)は、いよいよ、なのである。何が「いよいよ」かと言えば、「とかち馬文化を支える会」が、いよいよ発足。今日が、その設立総会の日なのである。

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 同会は元々、存廃に揺れた昨年末、存続運動に奔走した人々が、その力を今後の「ばんえい繁栄」に繋げよう、と発案された会。なのだけれど、しかし、「どうせ、応援するなら、ばんえい競馬に限定せず、広く馬文化全体を応援しちゃおうじゃないか」という、素晴しく太っ腹な発想から生まれた会で、設立メンバーとして顧問に矢野吉彦さん、理事に古林先生と不肖・私、それに、今のところ肩書きは特に持たれていないけど影に日なたに御尽力いただいている斎藤編集長、と当情報局のメンバーも深く関わっている同会なのである。

 さて、そんな「支える会」が、本日、その第一歩を踏み出すのだけれど、この会、前述の如く、「馬文化ぜ~んぶを応援しちゃおう」という会だけど、また、帯広競馬場を「馬文化の基地にしちゃおう」という実に壮大な野望を持った会でもある。

 具体的には、競馬場でウエスタンショーやポニー乗馬、馬車運行などを行って、観客に、ばん馬も含めた馬全体を体感してもらおうという次第。私の主宰する日本純血アラブ馬協会も、正装したアラブ馬でのアラビアンホース・パレードを予定しているから、お楽しみに。

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ウエスタンショー

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馬車運行

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正装したアラブ馬

 勿論、「支える会」の事業には、他にも、ばんえい競馬応援のためのグッズ販売や、ばんえい競馬に、より親しんでもらうための他の様々な事項がひしめいているのだけれど、しかし、ここで是非にも読者各位に申し上げたいのは、これ、全て「善意の人々」の集まりである、ということ。前述イベントも乗馬関係者が手弁当で駆けつけて実施するのだし、グッズ販売も、ばんえい競馬を核とした馬文化に還元するのが目的。

 「ばんえい競馬を助ける前に、我が家の経済を何とかしてよ。でないと……」と我が伴侶は、執筆を放棄して走り回る私に、叱責、懇願、脅迫、種々の方法で迫るけれど、乗りかかった船。毒を食らわば皿まで、と同会の設立、運営に関わる所存。

 なので、願わくば、読者各位全員が、この会に参加して、ばんえい競馬を、そして、それを育んだ「とかちの馬文化」を応援していただきたいのである。

 おっと、書き忘れていたけど、同会、名称の頭に「とかちの」と冠しているけれど、決して、会員や活動を「十勝」に地域限定している訳ではない。世界で唯一ばんえい競馬を持っている十勝が、この際、全国に親しんでもらえれば良いな、という意味で「とかち」を冠しただけで、全国からメンバーを募って、全国の馬好きの皆さんと歩んで行く会。

 会費は年間、たったの3000円。世界にたったひとつの「ばんえい競馬」を応援するために、そして、帯広競馬場が全国の皆さんに喜んでもらえる一大「馬パラダイス」となるために、皆さんの御参加を、是非是非是非!

「とかち馬文化を支える会」会員は、ばんえい競馬開催時に随時受付け。事務局(帯広競馬場内)TEL 0155-34-0825(内線27)まで

今週の見どころ(5/19~5/21)

 ばんえい帯広競馬は、今回から第3回開催に入ります。第2回開催を終えての騎手リーディングは、12勝で3人が並ぶ接戦も2着の差で坂本東一騎手がトップに立っています。
 連対率では、騎乗数は少ないものの、今季2勝(リーディング19位)を挙げている新人の船山蔵人騎手が33.3%でトップに立っています。積極的な騎乗で人気薄の馬を上位に導くこともしばしば。今開催でもぜひその騎乗ぶりには注目です。

 5月19日(土)のメイン第11レースはアカシヤ特別(混合700万円未満)です。
 ここでの期待は今季初戦を迎えるミサイルテンリュウ。昨季のばんえい記念3着など高重量戦での実績もありますが、どちらかといえば負担重量は軽い方が好走することが多い馬。今回は720キロで出走できるために、チャンスといえるでしょう。持ち前の登坂力を生かし押し切る場面もありそうです。
 昨季を6連勝で締めくくったタカラボーイも今季は未勝利ながらオープン馬たちと差のない競馬をしており侮れません。また前走は末脚に見どころがあったヤマノミントにも注目です。
 2月にポプラ賞を制したスーパーロイヤルは近走不振ですが、そろそろ立ち直りのきっかけをつかみたいところでしょう。

 5月20日(日)のメイン第11レースはライラック賞(4歳オープン)です。
 2開催前の4歳オープン戦・すずらん賞で、6番人気の低評価を覆し逃げ切り勝ちを収めたのがテンカです。今回のレースには、すずらん賞に出走した10頭のうち9頭が出走を予定していることからテンカのレースぶりには注目が集まります。
 唯一、すずらん賞に不出走だったのはナカゼンスピード。ばんえいダービー優勝をはじめ昨季の三冠レースではいずれも3着以内に健闘している世代トップ級の実力馬です。今季初戦となりますが、軽視はできません。
 ほかでは、前々走の430万未満戦でテンカに先着しているメジロショウリキニシキユウなども争覇圏でしょう。

 5月21日(月)のメイン第11レースはつつじ特別(混合600万円未満)です。
 トウリュウは、前走青葉特別は第2障害で苦戦し8着に敗れましたが、障害さえまともなら、前々走で見せたような先行逃げ切りに期待が持てます。
 また、アローコマンダーにも注目です。青葉特別では、第2障害3番手から、迫力の追い込みを見せ優勝しました。
 この2頭のほかでは、末脚強烈なトカチタカラ、昨季終盤は旧800万未満で連対を続けていたイケダガッツ、出走メンバー中唯一の700万未満格付けのグレートサンデーなども有力です。

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