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2006年11月17日 アーカイブ

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11/19ばんえい菊花賞予想 斎藤修

2006年11月17日(金)

格とコース実績でホクショウダイヤ

 ばんえいの重賞も久々な気がする。10月1日の岩見沢記念以来だ。
 岩見沢記念は当たったんだか外れたんだか忘れてたけど、アンローズから流してシンエイキンカイが引っかかってくれて、凱旋門賞観戦のためパリから投票した口座の残金がだいぶ復活したのを思い出した。
 それにしてもアンローズはいくら得意とはいえ、今シーズン岩見沢での快進撃はすごかった。8戦6勝、2着4着各1回。この強さでいながら帯広では1度も勝ったことがないというのだから、あらためてばんえい競馬は面白い。

 さて、ばんえい菊花賞である。
 一冠目のばんえい大賞典は別定戦で最軽量のニシキユウが制したが、今度は定量戦。格がモノをいうレースになりそうだ。
 ばんえい大賞典の上位6着までがそのまま出走してきたが、ここはそのばんえい大賞典で660kg以上を負担していた2着のカネサテンリュウ、4着のホクショウダイヤ、5着のニシキセンプー、3頭の争いと見てよさそうだ。偶然なのだろうが今回は内枠に固まった。
 中心はホクショウダイヤ。今シーズンの旭川開催以降、ずっと好調をキープしていて17戦して11勝、2着3回、3着1回、4着2回というほぼ完璧な成績。この北見コースも昨年の2歳時と合わせ6回走り。3勝、2着3着4着各1回と、文句のつけようのないコース実績を残している。
 ニシキセンプー、カネサテンリュウには、2歳時も含めて北見コースでは勝ち星がないが、ホクショウダイヤとともに470万クラスで出走メンバー中最高格付けのニシキセンプーを2番手にとる。
 穴なら、今年の北見開催5戦2勝、2着2回のエメラルドを狙ってみたい。
 ◎ホクショウダイヤ
 ○ニシキセンプー
 ▲カネサテンリュウ
 △エメラルド
 上位3頭はそれほど差がなくボックスといきたいところだが、オッズ次第では◎→○▲という馬単2点勝負と絞る必要があるかもしれない。エメラルドにもオッズ次第で少額で。

今週のみどころ(11/18〜11/20)

 いよいよ北見も最終開催。今開催は「北見ファン感謝シリーズ」として、多くのファンサービス、イベントが予定されています。今秋3日間のなかで特に注目は、19日(日)のオーナーズカップ。今回も勝ち馬投票を実施し、的中者のなかから抽選で10名様に賞品が用意されています。奮ってご参加ください。出走予定馬や投票締切時刻など詳細は、こちらのページをご覧ください。
 18日(土)は常呂川特別(3歳以上800万円未満)が行われます。11日の美幌峠特別出走組が多く、再戦の色合いが強くなりました。そこで2着となったホクリュウイチは、もちろん争覇圏。確かに馬場状態が大きく変わると思われますが、そもそも重馬場を苦にすることはないだけに、素直に評価できるのではないかと思います。その美幌峠特別で5着に敗れたライジングサンは、今秋オープンでの好走もあるだけに、ここも中心視できるでしょう。またエビスオウジャやイッスンボウシなども好勝負圏内といえそうです。
 19日(日)のメインレースはばんえい菊花賞(3歳オープン)。このレースについては別掲のばんえい菊花賞プレビューをご覧ください。
 この日の第10レースは北見産駒特別(2歳産地限定)。網走管内産駒のみによる一戦です。ここにはコーネルフジ、ニシキガールの大友栄人厩舎勢、そしてパンチテンリュウ、ダイヤローズの松井浩文厩舎勢など、オープンで活躍する馬がエントリーしてきました。なかでも注目はパンチテンリュウで、デビュー以来掲示板をはずしたのは2回だけと好成績。戦ってきた相手もオープン一線級で、その実力は世代トップクラスといえます。ここも注目の一戦でしょう。もちろんナナカマド賞馬コーネルフジにも注目。牝馬2頭ニシキガール、ダイヤローズも十分争覇圏といえそうです。
 また第9レースには3歳以上オープン混合の一戦が組まれており、ここにはプリンセスサクラコが出走します。近走はオープン上位で好走しており、今回のメンバーなら主役を演じるでしょう。ほかホクショウファイトやツルマキシンザンなども好走が期待できそうです。
 20日(月)はメインレースに雄阿寒岳特別(3歳以上650万円未満)が行われます。注目したいのはレオユウホーで、近走は平場戦を2、1着。調子がいいのは確かで、ここも好走が期待できそうです。前走10着大敗からの巻き返しを狙うヤマトモンジュー、堅実プランドルドラゴンなども好勝負圏内。トミサトクイーンやユウセイマーチの一発にも期待したいと思います。

11/19ばんえい菊花賞プレビュー

 19日(日)に3歳三冠の第2弾、ばんえい菊花賞(3歳オープン)が行われます。三冠緒戦ばんえい大賞典は牝馬のニシキユウが優勝しており、ニシキユウの二冠達成となるのか、それとも牡馬の巻き返しがあるのか、非常に楽しみな一戦となりました。
 ハンデ差のあるばんえい大賞典と違い、今回、そして最終戦ばんえいダービーは定量戦で行われます。いうまでもなく実績馬有利ということになり、ホクショウダイヤやニシキセンプーなどの実力馬が上位といえるでしょう。特にホクショウダイヤは、重賞勝ちこそありませんが、イレネー記念でマルミシュンキに次ぐ2着、そして今シーズンはすでに11勝。当サイトでもしばしば取り上げているように、絶好調を維持しています。ばんえい大賞典はトップハンデを背負っていたこともあって4着に敗れましたが、定量戦ならチャンス十分といえそうです。
 ホクレン賞勝ち馬のニシキセンプーは、近2走6、7着と精彩を欠いています。ただ、ばんえい大賞典も5着に敗れたとはいえ、トップハンデを背負っていたこともあり「意外に走った」印象。実力、勝負強さはあるだけに、軽視は禁物でしょう。
 ばんえい大賞典2着のカネサテンリュウは、3歳戦でつねに上位フィニッシュを果たしており、今回も争覇圏。ばんえい大賞典などで見られたような障害力が武器で、ここも早めクリアからの粘り込みが期待できるでしょう。兄に現オープンのカネサブラックがおり、血統的な裏付けも確かです。
 ナカゼンスピードはイレネー記念、ばんえい大賞典、そして特別のはまなす賞ですべて3着。世代トップクラスなのはいうまでもありませんが、勝ちきれない印象もぬぐえません。堅実さを武器にどこまで肉薄できるか注目です。
 ばんえい大賞典馬ニシキユウですが、今回は真価を問われる一戦。近2走の大敗はクラスが一気に上がったためと解釈できますが、他のメンバーが320万クラス以上で勝ち負けを演じていることを考えれば分が悪いと言わざるをえません。ただ、三冠馬の可能性はこの馬にしかなく、注目の1頭であることには変わりありません。

出馬表はこちら

【参考レース】
8/20 はまなす賞(勝ち馬:ニシキユウ)
9/17 ばんえい大賞典(勝ち馬:ニシキユウ)
9/30 秋桜特別(勝ち馬:カネサテンリュウ)
10/7 470万円未満(2着:ニシキセンプー)
10/14 勝入混合別定390万円未満(勝ち馬:ホクショウダイヤ)
※はまなす賞、ばんえい大賞典の映像はこちら

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