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2006年8月18日 アーカイブ

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今週のみどころ(8/19〜8/21)

2006年8月18日(金)

 先週行われたばんえいグランプリアンローズが見事に制し、重賞8勝目を挙げました。そのばんえいグランプリは、出走馬ファン投票者にデジタルオーディオセット、ホテルミリオーネ・ペア宿泊券などの豪華賞品が用意されていましたが、その当選者が現在ばんえいオフィシャルホームページ上で発表されています。まだご確認されていないかたは、こちらをご覧ください。
 19日(土)に行われるのは藻岩山特別(3歳以上650万円未満)。ここには今季の岩見沢開催5戦4勝のミスターハヤサキがエントリーしてきました。好調なのはもちろんですが、前走は逃げ粘るナリタボブサップをゴール手前で交わす完勝。充実ぶりが目に見えており、今回も勝ち負けが期待できそうです。そのレースで、同じくナリタボブサップをゴール寸前で交わしたプリティブライトも争覇圏でしょう。
 この日の第10レースには、別定800万円未満の一戦が行われます。これは14日に行われたゴールデンジョッキー賞出走馬による2度使い戦で、7頭がここに駒を進めてきました。そのゴールデンジョッキー賞で上位入線を果たしたキングシャープ、スミヨシセンショーが中心で、ほかツルマキシンザンあたりまでが好勝負圏内といえそうです。
 また第8レースにはオープン混合の一戦が行われ、プリンセスサクラコやシンザンウィーク、ライジングサンなどが出走を予定。前走カエデ賞で2着に健闘したアオノキセキも、上位進出を虎視眈々と狙っています。
 20日(日)はメインレースにはまなす賞(3歳オープン)が行われます。これは以前重賞として行われていたレースで、今後の3歳三冠戦線を占う重要な一戦です。注目はなんといってもホクショウダイヤ。今季は14戦して、旭川6連勝を含む8勝。390万までクラスを上げながら、すべて4着以上と好成績で、今回も人気の中心となることでしょう。同じく390万クラスに籍を置くニシキセンプーですが、今季は6月以降出走がないため状態次第といえるでしょう。今季の岩見沢開催で6戦3勝2着2回のカネサテンリュウも、ここは十分争覇圏です。
 第10レースは今季初の2歳特別戦、青雲賞(2歳オープン)。シベチャタイガーやアローファイター、コーネルフジなど、2歳戦線を引っ張る各馬が出走を予定しています。中心はやはりシベチャタイガー。ここまで9戦して、取りこぼしたのはわずかに2回。その2度の敗戦も2、3着と、ほぼ完璧な成績を残しています。ここは初めてとなる特別戦ですし、陣営も気合が入っているのではないでしょうか。好レースを期待したいと思います。
 21日(月)に行われるのは桂沢湖特別(3歳以上470万円未満)。近走1、2、1着と好調のチヨノキングが、ここでも中心となるでしょう。スギノフィリオを振り切った前走の内容もよく、470万クラスが相手なら勝ち負けを演じるに違いありません。ほか、夕張岳特別でチヨノキングを下したヒカルヨシウメも争覇圏。安定勢力のヨコハマイサム、コトブキライアンも上位に食い込んでくると思われます。

やっぱり馬が好き(第23回)  旋丸 巴

馬の値段

 生まれて半年の、それも牝馬に6億円?!と、目をむいた人は多かっただろう。

 毎年、北海道千歳市のノーザンホースパークで行われるセレクトセールは、サラブレッドの駿馬が揃う超一流のセリ市場。今年も7月10日から12日までの3日間、1歳馬と当歳馬のセールが行われたけれど、その最高落札額が何と6億円だったというから……何をかいわんや!

 私の親しくさせてもらっているJRAの小檜山調教師も来られたし、11日には私も見学兼取材に行こうと思っていたのだけれど、どうしても書かなければならない原稿がアップしていなくて、悔し涙に暮れながら千歳行きを断念した。

 もっとも、この開催3日間、ずっとグリーンチャンネルの中継を横目で見ながら仕事をしたせいで、結局、原稿は書きあがらず。編集部に霹靂を落とされたから、こんなことなら、潔くセリに行っちゃえば良かった。

 という訳で、上記6億円の馬が落札された場面も、テレビ中継とは言え、バッチリ、ライブで見させてもらったのだけれど、それにしても6億円とは……。

 顧みて、我らが「ばんえい競馬」に出走する馬達の値段は、というと……読者各位は、どのくらいかご存知?

 景気の良かった10年前なら、当歳で数百万円、能力試験で好タイムを出した馬なら1000万円の声がかかることも珍しくなかった。

 勿論、前述、セレクトセール上場馬に比べれば桁が違うけれど、バブル崩壊以降下降し続ける一般のサラブレッドの値段を考えれば、ばんえい競走馬の生産者が、サラブレッド生産者に羨ましがられる時期だってあったほど。

 と、しかし、このところ、ばんえい競馬も売り上げダウンの余波が生産界まで浸透して、ばんえい競走馬の値段も急降下。前回、ご紹介した共進会でも、体格も血統も優秀な馬が150万円で取引きされるのを目撃したし、谷さんに聞いても、「200万円も出せば、そこそこの馬が買えるよ」というから、生産者にとっては辛い時代である。

 と、馬を生産・販売している私としては、ついつい生産者の立場に立って嘆いてしまうのだけれど、ファンの立場からすれば、一転、今こそが大チャンス!

だって、ですよ、軽自動車1台分の値段で競走馬が買えてしまう。しかも、月々のカイバ代だって、JRAの3分の1程度とお手軽。馬主資格の取得も、さほど厳しくない。

 馬代金はともかくとして、月々のカイバ代は、ちょっと辛い、というサラリーマン諸氏には、共同馬主って手もある。

 そう言えば、先日、帯広に取材に来られた古林先生と話をしていたら、

 「何人かで馬を持って、谷調教師に預けたいな」と、柔和なお顔いっぱいにチャーミングな笑みを浮かべて夢を語られていたから、
 「そうですよ、馬主になって、オーナーズカップに出走されるといいですよ」と申し上げて、火に油を注いでおいた。

 「あ、それ、いいな」と、ますます微笑みのパワーをアップされておられた古林先生。当情報局に、先生の「オーナーズカップ奮戦期」が掲載される日も近い……かも。

 いや、しかし、古林先生ばかりではない。本欄読者だって、前述のように、ばんえい競走馬を取得する資格は充分あるはず。

 しつこいようだけど、馬の値段が下落している今こそがチャンス。馬主なんて夢のまた夢、と考えていた、あなたも、ポケットマネーで、ばんえい競馬のオーナーになってみませんか?

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