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2005年8月26日 アーカイブ

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今週(8/27~8/29)のみどころ

2005年8月26日(金)

 先週は小雨がぱらつき、やや軽めの馬場状態となりました。今週末も同じように弱い雨が降るようで、馬場のチェックと、軽馬場適性のチェックが重要事項となりそうです。
 28日(日)のメインレースは紅バラ賞(3歳以上オープン)。サダエリコ、シンエイキンカイらの実績馬のほか、ミサイルテンリュウやヤマノキャプテンなど勢いのある馬が出走を予定しています。注目はミサイルテンリュウで、前走の藻岩山特別を楽勝。今回は相手が一段と強くなりますが、北斗賞2着の実績を考えれば好勝負が期待できそう。メンバーが固定されつつあるオープン戦線に風穴を開けることができるか注目されます。
 27日(土)には650万円未満による一戦、ダリア特別。ここはやはりコウリュウオーザが中心となるでしょう。今季の岩見沢開催は6戦4勝、4着以下がない安定ぶりを見せています。ほかヤマトモンジュー、タカラボーイあたりにも期待したいところ。
 29日(月)に行われるのは、りんどう特別(550万円未満)。桂沢湖特別2、3着のヤマノトップレディ、コマタイショウあたりが人気となるでしょう。別路線では4歳限定の大倉山特別を勝ったホクトキングが有力です。

やっぱり馬が好き(第7回)  旋丸 巴

愛しのペルシュロン

 犬の世界では、最近は「雑種」という言葉を使わないらしい。「ミックス」と称するというのだけれど、うーん、何だか欺瞞的だなぁ。

 馬の世界での雑種、もとい、ミックスは何と呼ばれているか、というと、ご承知の通り「半血(はんけつ)」というのですね。

 ばんえい競馬に供される馬は、主にブルトン、ペルシュロン、ベルジアンといった品種の馬を基礎にして生産されていて、ペルシュロンは持久力に富み、ブルトンは瞬発力に優れ、ベルジアンはスピード豊か、と各々、品種別に特徴があるのだけれど、近年は、それら各品種の優秀性をうまく取り合わせた半血の生産が盛ん。手元の資料によれば、平成15年の出走全馬739頭のうち、半血は726頭。実に98%が半血馬なのである。

 反対に純血馬は年々減少。ペルシュロンについて言えば、純血ペルは平成15年には3頭。ペル系5頭を加えても、8頭と極めて少数派でしかない。けれど、そんなペルシュロンが、今、生産界では密かに再注目されている、という。

 先年、大活躍したサカノタイソンの父・武潮は純ペルであるし、アサギリ、フクイチ、そして、ばんえい初の1億円馬キンタローも、みんなペル系。生産者の中に、ペル系見直しの風潮が広まっても不思議はない。

 かく言う私もペルシュロンのファン。気品ある容姿が素敵で、数少ない純血馬が登場した時など無条件で馬券を買うほどである。

 だから、昨年、書店で『死を呼ぶペルシュロン』(晶文社)という本を見つけた時には「重種馬の本なんて珍しい」と飛びついた。そして、そして、実際、この本には正真正銘ペルシュロン種の馬が登場するのだが……。殺人現場にペルが立っていた、という、それだけの話で、期待して読んだ私は愕然とさせられた。もっとも、結末ではペルシュロンがテーマを暗喩していて、「さすがに欧米の馬文化は深い」と感心させらもする。

 馬について過度の期待は禁物だけど、ばんえいとミステリーが好きな方には、いいかも。

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