ばんえい競馬情報局とは?

ばんえい競馬の最新情報を提供します。重賞を中心に予想や回顧のほか、ばんえい競馬に関するコラムなどもご覧いただけます。
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今週の見どころ(1/18~1/20)

2025年1月16日(木)

 ばんえい十勝は、今週から通常の土日月の3日間開催に戻ります。
 さて来週からシーズン最終週までの8週で重賞が7レース実施されます。明け3歳牝馬による黒ユリ賞(2月9日)、明け3歳のチャンピオン決定戦・イレネー記念(3月9日)、シーズン最終日・3月16日の最終レースに行われるばんえい記念は定量ですが、その他は別定重量戦です。重賞が近いレースでは、重賞出走のボーダーラインにいる馬は普段より積極的な勝ちにいくレースをする可能性があり、また番組賞金に余裕がある馬は本番を100と考えた仕上げで臨んでくることも考えられます。そのため波乱要素も含んでいます。

オッズパークLOTO キャリーオーバー情報】(※前週終了時点)
7重勝単勝式…なし
5重勝単勝式…なし

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【第21回開催4日目】
 1月18日(土)のメイン第11レースには、柏林馬事公苑特別(オープン-1組・18:25発走予定)が行われます。

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 高重量の重賞・帯広記念直後のオープン-1組ですが、4着インビクタが参戦してきました。
 注目は◎キングフェスタです。夏休み明け後が3勝、2着3回と充実。なかでも3走前の重賞・ドリームエイジカップ(4歳以上選抜)でメムロボブサップの2着は評価できます。最軽量ハンデで出走できるのも有利で相手探しといえます。
 ○オーシャンウイナーは、帯広記念を回避した1頭。ドリームエイジカップ3着、続く師走特別(オープン-1組)4着とこちらも状態良く臨めそうです。
 ▲インビクタは、帯広記念で4着とはいえ5頭立ての少頭数で上位3頭から離されており見どころに乏しい内容でした。重量が軽くなって、6着だった師走特別くらい走れれば馬券絡みが期待できます。
 タカラキングダムは、今年の天馬賞を勝った明け5歳のチャンピオンす。ただ7着だった師走特別から賞金ハンデがさらに10キロ増えてのトップハンデでは厳しそうです。

【第21回開催5日目】
 1月19日(日)のメイン第11レースには、山羊座特別(A1級-1組・18:25発走予定)が行われます。

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 前走が準重賞・ばんえい十勝金杯(オープン・A1級混合)、A1級-2組・ニューイヤーカップ、明け5歳重賞・天馬賞、3歳重賞・ばんえいダービーだった馬の対戦です。
 ◎ヤマトタイコーは、A1級の特別戦で3走続けて馬券圏内と安定感抜群です。ニューイヤーカップは6頭がゴール前横一線の激戦の末3着。相手強化でも大きくは崩れないでしょう。
 ○アローリキヒメは、ばんえい十勝金杯が1番人気で8着。しかし敗因は障害とはっきり。今回は紅一点ということもあり牝馬の減量を生かし巻き返してきそうです。
 ▲ジェイホースは、天馬賞の3着馬ですがここが実質A1昇級初戦。しかし9戦続けて3着以内と地力強化をうかがわせており突破が期待できます。
 △キョウエイリュウは、主戦の村上章騎手がジェイホースに騎乗するため鈴木恵介騎手へ乗替わります。ニューイヤーカップは前述のとおりゴール前が大激戦で、勝ち馬と6秒9差なら10着という着順ほど負け感はありません。

【第21回開催6日目】
 1月20日(月)のメイン第11レースには、吹雪特別(A2級-1組・18:45発走予定)が行われます。

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 同条件の新雪特別から勝ち馬を含む8頭が参戦しておりほぼ再戦です。
 注目はもちろん勝ち馬◎コマサンタカラ。A2昇級3戦目で勝利をつかみました。接戦の2着だったジャパントップがA1昇級で不在。負担重量は据え置きなら引き続き勝ち負けです。
 明け5歳の○サクラヤマトは、年末のA2級-1組・ノエル特別で4着。コマサンタカラ(3着)を追いかけ最後は離されたものの、今回はそこで先着した馬が5頭おり上位争いに加われるはず。
 ▲ジェイライフは、前走の明け5歳重賞・天馬賞でサクラヤマト(8着)に先着しての6着。A2級-1組には3走前(12月14日)の冬月特別以来の出走ですが、当時コマサンタカラとコンマ2秒差の好勝負をしていました。
 △アオノソルテは、ノエル特別の5着馬。前走の新雪特別9着は4番手で迎えたゴール前で転倒したもので度外視が可能でしょう。

今週の見どころ(1/12~1/14)

2025年1月10日(金)

 1月12日(日)から14日(火)の3日間で、年末年始の変則開催は終了。次回から土日月の通常日程に戻ります。
 13日(祝・月)のメインには、明け4歳牝馬による準重賞・ばんえいプリンセス賞が組まれています。12月1日に行われた3歳女王決定戦・ばんえいオークスは、1着スマイルカナ、2着カフカ。12月30日の3歳三冠最終戦・ばんえいダービーでは、カフカが4着で、スマイルカナは5着。スマイルカナが同世代の牝馬に先着を許したのは2歳9月のいちい賞以来で、女王にライバルが出現したかたち。ともにその後1月7日に別々のレースを使われ、今季3度目の対戦を迎えます。

オッズパークLOTO キャリーオーバー情報】(※前週終了時点)
7重勝単勝式…46万4,520円
5重勝単勝式…なし

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【第21回開催1日目】
 1月12日(日)のメイン第11レースには、ガーネット特別(B1級-1組・18:30発走予定)が行われます。

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 全馬の前走がB1級の特別戦で、1組の初夢特別から8頭、2組のオリオン特別から2頭が参戦します。
 1組の初夢特別2着◎ローランドに注目。9月28日のB1昇級初戦・ペルセウス特別で障害ひと腰から2着に入ると、その後同条件で4、2、1、2着と堅実な走り。ここは前走の勝ち馬は不在。勝ってA2昇級を決めそうです。
 ○ウルトラコタロウは、ばんえいダービーの3着馬で、続くオリオン特別では長くいい脚を使って2着。初のB1級の特別挑戦でも1番人気に推されていたように地力強化をうかがわせます。前走ではローランドの手綱を取っていた主戦の鈴木恵介騎手が騎乗するのもプラスでしょう。
 ▲コウシュハテンセイは、初夢特別では6着とはいえ、2着ローランドと3秒8差なら悲観材料なし。同条件で2着2回がありひと押しきけばチャンス。
 △サクラジョージは、前走で中原蓮騎手に特別戦初勝利をプレゼントしました。1組へ条件は上がるかたちですが、12月のデビューから13勝を挙げているゴールデンルーキーの騎乗は追い風になります。

【第21回開催2日目】
 1月13日(祝・月)のメイン第11レースには、準重賞・ばんえいプリンセス賞(4歳牝馬オープン・18:30発走予定)が行われます。

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 ◎スマイルカナは、2歳シーズンの黒ユリ賞、3歳のばんえいオークスと定量の牝馬重賞で2戦2勝。ばんえいオークスで逃げて2着だったカフカには、牡馬相手の定量戦・ばんえいダービーで逆転されましたが、今回は当時の710キロから20キロ軽い690キロで出走可能。スピードと末脚を生かせるはずで、女王の貫録を示すでしょう。
 ○カフカは、ばんえいダービーではスマイルカナよりあとに障害を越えながらしぶとく歩いて4着。スマイルカナはゴール前で一杯になり5着でした。このレースはクラス別定重量のため、ライバルより20キロ軽い670キロは有利ですが、710キロだったばんえいダービーと比べ、障害力や持久力を生かしにくい条件といえます。
 ほかの8頭は、ばんえいオークスより10キロ軽い660キロでの出走。
 ▲オオネガイキンヒメは、ばんえいオークスでは5番人気で6着でしたが、強すぎた上位2頭を除けば力量差は感じません。3着だった黒ユリ賞で手綱を取っていた鈴木恵介騎手がそれ以来の騎乗で変わり身が期待できます。
 △クリスタルイプセは、順調に使えない面がありキャリア27戦はメンバー最少。しかし2歳9月のいちい賞(2歳牝馬オープン)でスマイルカナに土をつけ、黒ユリ賞は2着と高い素質の持ち主。前走(1着)から間隔を詰めて使われるここは楽しみです。

【第21回開催3日目】
 1月14日(火)のメイン第11レースには、睦月特別(オープン-2組・18:15発走予定)が行われます。

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 ◎ヘッチャラは、2走前(11月25日)のオープン・知床賞でゴールまでしぶとく歩いて悪くない3着。ここにも出走している4着ヤマカツエース、5着カイセドクターら5頭に先着しています。今回のメンバーでは番組賞金順トップ。年末年始は連続開催ですが、レース間隔が詰まっていない点も好感触です。
 ○センリョウボスは、前走が準重賞のばんえい十勝金杯で、障害を3番手で降りて4着。明け11歳のベテランながら、ゴール前の切れ味勝負に加わって状態の良さをうかがわせます。今週から走路のロータリーハローがけの範囲が広くなることでペースが緩くなれば好走確率は高まります。
 ▲ギンジは、定量500キロ戦・地吹雪賞2着を挟んでA1級を連勝しての昇級初戦です。とはいえ昨年の同時期には、ばんえい十勝金杯で連対と、格負けはありません。
 △ブラックサファイアは、前走の地吹雪賞がオープン昇級後の初勝利。勢いに乗りたいところですが、ハローがけの影響が懸念されます。

今週の見どころ(1/7~1/9)

2025年1月 5日(日)

 ばんえい十勝、年始の後半3日間は、7日(火)から9日(木)の変則開催となります。
 2日に実施された新年最初の重賞・帯広記念で明け8歳馬コウテイが重賞初制覇。西将太騎手にとっては古馬BG1初勝利となりました。西騎手は、フジダイビクトリーで挑戦した18年の2着がばんえい記念での最高成績ですが、自身の手綱で重賞ウイナーとなったコウテイとのコンビで、もし大一番参戦となればリキが入るところでしょう。
 7日のメインには、年始恒例の準重賞・ばんえい十勝金杯が組まれています。勢いある明け4歳馬の出走もあり、特別戦より賞金が高い準重賞を勝って今年の飛躍につなげるのはどの馬でしょうか。

オッズパークLOTO キャリーオーバー情報】(※前週終了時点)
7重勝単勝式…30万0,230円
5重勝単勝式…42万5,180円

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【第20回開催4日目】
 1月7日(火)のメイン第11レースには、準重賞・ばんえい十勝金杯(A1級-1組混合・18:35発走予定)が行われます。

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 年末のばんえいダービーで鎬を削ったスマイルカナも参戦。しかし明け4歳は、重賞・特別戦(B4級以上)での減量が20キロから10キロに減っておりその点がどうか。
 注目はA1級の6歳馬◎アローリキヒメです。障害巧者で、6戦連続馬券絡みと好調。2走前の牝馬準重賞・レディースカップで3着に粘っています。オープンの実力馬は重賞に編成されたため、相手関係に恵まれた印象があります。
 ○センリョウボスは、A1級の特別戦(混合戦含む)4戦連続3着以内からオープンへ昇級。今回は格下相手で実績上位といえます。明け11歳のベテランで引退が迫りますが好勝負の可能性十分。
 ▲シンエイアロイは、レディースカップの2着馬。アローリキヒメより10キロ重い730キロで際どく先着しています。ただ今回は15キロにハンデ差が広がるため3番手評価。
 △リュウセイペガサスは、A1昇級初戦だった前走では逃げて4着。前日の雪が味方になればひと押しきくかもしれません。

【第20回開催5日目】
 1月8日(水)のメイン第11レースには、新雪特別(A2級-1組・18:30発走予定)が行われます。

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 年末のA2級-1組・ノエル特別から勝ち馬は不在ですが7頭が参戦しています。
 注目は2着争いを繰り広げた◎コマサンタカラ○ジャパントップです。障害をほぼ同時に降り、互角の末脚で伸びましたが、ジャパントップがコンマ6秒だけ先着。今回はジャパントップにも賞金ハンデ5キロが課され同じ735キロならコマサンタカラの逆転が期待できます。
 ▲ゴールデンペガサスは、同3番人気で8着。しっかり歩ける脚はあるものの、障害を越えた位置がうしろ過ぎました。4走前に同条件を制しており、展開次第でアッサリも。
 △アオノソルテは、昇級初戦で5着なら悪くありません。雪の影響が残る馬場になれば大きく前進が見込めます。

【第20回開催6日目】
 1月9日(木)のメイン第11レースには、オリオン特別(B1級-2組・18:35発走予定)が行われます。

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 2組ということで特別戦経験に乏しい馬が多数。
 年始開催の前半に実施されたB1級-1組の初夢特別は、シリウス特別(12月16日)3着、カトレア特別(12月21日)4着のトウケイレーヴが勝ち、同2、1着だったローランドが2着でした。
 ◎ツガルフジはメンバー中で唯一、シリウス特別(B1級-1組)に出走しており、ゴール前で一旦先頭と見せ場多い4着でした。2組に下がればまず勝ち負け。
 ○キタノボブサップは、7月のB1級-2組・ユリウス特別で3着があります。久々の特別挑戦ですが、流れに乗れれば好勝負できそうです。
 ▲サクラジョージは、B1昇級後が9、1、2着。昇級初戦こそ見せ場なしも、その後は先行して好勝負できています。昨季はA2格付だっただけに、約2年半ぶりの特別戦ですが見せ場以上も十分。
 △ベニヒメは、近走ひと息とはいえ、昇級初戦だった11月の1組特別戦で3着。障害にムラはありますが、押さえには必要でしょう。

次回の開催は、1月12日(日)から14日(月)の変則3日間となります。

1/3天馬賞回顧

2025年1月 4日(土)

タカラキングダムが4歳シーズン三冠達成

 1月3日(金)には重賞・天馬賞(5歳オープン)が行われ、断然人気に支持されたタカラキングダムが離れた障害4番手から一気に差し切って勝利。史上6頭目の4歳シーズン三冠馬となりました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.マルホンリョウユウ(760) 4.3
 2.ホクセイタイヨウ(760) 85.5
 3.アシュラダイマオー(760) 28.9
 4.クリスタルゴースト(760) 28.4
 5.ジェイライフ(760) 81.4
 6.ジェイホース(760) 6.2
 7.サクラヤマト(760) 37.5
 8.タカラキングダム(760) 1.4
 9.キタノミネ(760) 109.3
 10.ジェイヒーロー(760) 27.4

 正月開催の重賞第2弾は4歳シーズン三冠の最終戦。明け5歳の世代は、一冠目・柏林賞、二冠目・銀河賞ともにタカラキングダムが制しており、三冠がかかる今回は単勝1.4倍と圧倒的支持を集めました。3歳時に二冠を制し、オープン格付けのマルホンリョウユウが4.3倍で2番人気。ばんえい大賞典(5着)以来の重賞挑戦も、7戦連続連対中と充実のジェイホースが6.2倍の3番人気。以下は単勝20倍以上と離れ、重賞で3着3回のジェイヒーロー、柏林賞、銀河賞ともに2着のクリスタルゴースト、3歳時にイレネー記念を制したアシュラダイマオーと人気で続きました。

 第1障害を越えてクリスタルゴーストが先行し、マルホンリョウユウ、アシュラダイマオー、ホクセイタイヨウと内枠の3頭が追走。人気のタカラキングダムは行き脚がつかず、後方からの追走となりました。馬場水分は1.9倍と軽馬場の影響もあって先行馬は軽快に進み、キタノミネ、ジェイヒーローと8枠2頭も先行勢に加わって先頭が入れ替わりながら進むと、第2障害下にはジェイヒーローがわずかに先頭で到達。ここまで41秒と速いペースで進みました。
 第2障害では最初に仕掛けたジェイヒーローがすんなり先頭で通過。マルホンリョウユウもひと腰で続き、やや離れてジェイホースが3番手でクリア。タカラキングダムは4番手で通過し、差なくホクセイタイヨウとサクラヤマトが続きました。
 障害を降りた勢いでマルホンリョウユウがジェイヒーローに並びかけますが、際立つ脚色で追い込んだタカラキングダムがこれらを並ぶ間もなく交わし去って先頭でゴール。止まらずに歩いたマルホンリョウユウが2着、ジェイホースが3着に入り、人気順での決着となりました。なお、クリスタルゴーストは第2障害で競走中止となりました。

 タカラキングダムは重賞6勝目で、24年(23年度)のキングフェスタに続いて4歳シーズン三冠制覇。今後は古馬重賞戦線への本格参戦で、一線級のオープン馬相手に持ち前の決め脚が通用するか注目です。

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阿部武臣騎手「(三冠のプレッシャーは)少しはありました。今日は流れがすごく速くなると思っていたので、展開的にはきついレースだったのですが、よく頑張ってくれました。最近少し走りが悪くなっていたので、あまり離されたらきついと思っていましたが、予想以上に展開が速かったので、泣き泣き1回止めて、あとは先行した馬がゴール前で一杯になってくれるのを待ちました。近走は障害で止まるところがあって、今回は止まったら勝ち負けにならないと思っていたので、何が何でもひと腰という考えで乗りました。末脚はいいものを持っているのでそこに賭けるしかないと思って、よく辛抱してくれました」

1/2帯広記念回顧

コウテイが悲願の重賞初制覇

 1月2日(木)には重賞・帯広記念(4歳以上オープン)が行われ、単勝2番人気のコウテイが障害を先頭で越えると、現役最強馬メムロボブサップをしりぞけ、重賞初制覇を飾りました。

【出走馬】※カッコは負担重量、右の数字は単勝最終オッズ
 1.インビクタ(900) 14.7
 2.メムロボブサップ(930) 1.1
 3.コマサンエース(900) 8.5
 4.コウテイ(900) 8.1
 5.コマサンブラック(890) 21.8

 正月開催恒例の古馬重賞はやや寂しい5頭立て。今季8戦8勝で負けなしのメムロボブサップにとってこのレースは、22年9着、23年2着、24年2着と未勝利で、古馬重賞完全制覇がかかる今回はトップハンデ930キロでも単勝1.1倍と圧倒的支持を集めました。昨年のこのレース3着、北見記念2着など高重量戦で好走歴のあるコウテイが2番人気も単勝は8.1倍。ばんえいグランプリ2着をはじめ今季の重賞で3着以内4回のコマサンエースが8.5倍で続きました。

 第1障害を先頭で越えたメムロボブサップが先行しますが、コマサンエース、コウテイ、インビクタも差なく追走。コマサンブラックはやや離されての追走となりました。中間点あたりではコウテイが先頭に替わりましたが、4頭がほとんど横並びで、第2障害下にはコマサンエースがわずかに先頭で到達。前半は71秒と、高重量戦らしくじっくりと時計を要す展開となりました。
 第2障害では最初に仕掛けたコウテイがすんなりひと腰でクリア。先行したほか3頭も一斉に仕掛け、メムロボブサップ、コマサンエースが続き、インビクタは障害で苦戦し離れます。
 降りてからはメムロボブサップの脚色がよく、一歩一歩前との差を詰めにかかりますが、馬場水分2.3%という軽馬場のなか、コウテイが懸命に先頭で粘ります。残り20メートルからは2頭の脚色が同じになると、ゴール前ではコウテイが1馬身ほど引き離し先頭でゴール。メムロボブサップは2秒2差で3年連続の2着。コマサンエースも止まらず歩き切って3着に入りました。

 コウテイは昨年のこのレース3着のあと古馬重賞で勝ちきれないながら善戦を続けていましたが、今回は軽馬場を味方に現役最強馬を振り切り、8歳にして重賞初制覇となりました。高重量戦での適性の高さから、ばんえい記念でも昨年の5着以上の成績が期待できそうです。

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西将太騎手「嬉しいのとホッとしたなという感じです。いつも足りない部分がありましたが、今日は1着でゴールできてよかったです。スタートからあまり(先頭と)離されないで行けたので、良いレースができると思いました。あまり周りのことは気にせずに、この馬のレースをしたいと心掛けていました。(ゴール前は)差も広がらず、縮まらずという感じだったので、頑張ってくれと思いました。高重量戦でどんどん力を発揮してくれると思うので頑張ります」

天馬賞 予想結果

今回は6名全員が的中!

今年度の予想対決第20Rは天馬賞。断然人気のタカラキングダムが離れた障害4番手から一気に差し切って4歳シーズン三冠を達成。2番人気のマルホンリョウユウが2着に、3番人気のジェイホースが3着にそれぞれ入り、人気通りの決着になりました。予想対決は6名全員が的中。特に荘司さんは3連複を1点、3連単を2点で的中させ、大幅なプラス収支となりました。

荘司:3連複4000円+3連単1000円的中! 収支+14,600円
斎藤:3連単1000円的中! 収支+1,800円
赤見:3連単1000円的中! 収支+1,800円
須田:3連単500円的中! 収支-2,100円
矢野:ワイド2000円+500円的中! 収支-2,350円
目黒:3連単100円的中! 収支-5,220円

【集計】投資額 6,000円×20R=120,000円

 赤見  +45,400円
 斎藤  +6,460円
 荘司  -8,900円
 矢野  -20,850円
 須田  -37,740円
 目黒  -83,100円
---------------------------------------
 紅組  -46,600円
 白組  -52,130円

1/3天馬賞予想 荘司典子

2025年1月 3日(金)

タカラキングダム中心だが、今の馬場なら逆転の可能性も

 帯広記念はコウテイが8歳にして悲願の重賞初制覇!年末年始の雪の影響で馬場水分2.3%。前が止まらないレースが多かった今日の帯広競馬。第二障害を先頭で下り、最後まで粘ったコウテイはお見事でしたね。古馬重賞完全制覇がかかっていたメムロボブサップはこれで3年連続このレース2着......競馬に絶対は無いと改めて痛感しました。

 さて天馬賞です。ばんえい競馬の未来を牽引する明け5歳馬たちの戦い。この世代では頭ひとつ抜けた存在のタカラキングダム。定量戦なので負けられない戦いです。一応逆らわずに中心視しますが、今日(2日)の傾向が続くようだと、早めに動かないと取りこぼしの可能性もゼロではありません。

 というわけで、馬券はタカラキングダムを1着固定にした3連単を2点と、万が一、順番が入れ替わってもいいように◎○▲の3連複をおさえることにします。

◎8 タカラキングダム
○1 マルホンリョウユウ
▲6 ジェイホース
△4 クリスタルゴースト
△10 ジェイヒーロー

3連単
8→1,6→1,6 各1000円
3連複
1-6-8 4000円 計6000円

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