鈴木圭一郎が大会6度目のVへ逃げる
奇しくも昨年の『スーパースター王座決定戦』と枠番が入れ替わる形になった鈴木圭一郎と青山周平。あの日は走路が部分的に濡れ方にムラがある状態で、1枠から先制した青山周が黒川京介や鈴木圭の反撃を断つ展開となった。
今回は4戦4勝で臨んだ準決勝戦、鈴木圭一郎は大きなコース取りでペース上げる走りを示した。優勝戦は0mオープン戦の枠番選択になることが想定済みで、鈴木圭は準決勝戦も勝利すれば枠番の選択順位は1番目。誰よりも先に自分の好きな枠を選べる。そして選択会では1枠を獲得。
決勝のスタートさえしっかり先行すれば、あとは逃げるのみ。準決勝戦のようにハイペースで逃げてライバルたちに追いつかせない展開に持ち込むだろう。これほどの強豪が揃っていても、射程距離まで接近させなければ抜かれない。大会2連覇そして史上最多タイに並ぶ6度目の戴冠を決めよう。
黒川がSG初制覇へ最も近づいた。隙のない走りしていた荒尾聡を捲りで抜き去り、ゴールでは大差をつけての勝利。今節の本走タイムは鈴木圭に及ばないが、今月12日の山陽デイレースG2決勝(8周戦)と、先月末の川口ナイトレース予選(6周戦)において本走3.324秒を出しており、鈴木圭にヒケを取らない数字までタイムを上げてくる可能性は大いにある。
スタート力の高い飯塚2名が不気味な存在。特に有吉辰也は準決勝戦で金子大輔を抜けなかったものの、追いついた序盤の周回から伸びは明らかに強めだった。荒尾聡が5枠から内枠を包み込むスタートを切り、そこへ7枠の有吉辰也が乗って出るような隊列になると、波乱が起こるかも知れない。
◎ 1 鈴木圭一郎
○ 4 黒川京介
△ 3 青山周平
▲ 5 荒尾聡
穴 7 有吉辰也
おすすめの買い目
1=4-352
穴なら
7-1=345
文/鈴木
9R...今節は波に乗れている永井がセンター枠からトップスタートを決めて逃げ切る。同期の有吉が乗って出て終始マークする展開か。割っていくなら金子。木村武が意地を見せるか。スタート次第では加賀谷にもチャンス。
◎ 5 永井大介
○ 6 有吉辰也
△ 7 金子大輔
△ 3 木村武之
▲ 4 加賀谷建明
おすすめの買い目
5=6-347
穴なら
4-567-567
10R...鈴木宏にスタートで被される不安がある黒川だが、突っ張っていければ快速を発揮できる。センターからダッシュを決めるのは荒尾。勝負強さを発揮するか。フレッシュな佐藤励もSG初優出を目指して激走する。歴戦の猛者・高橋貢は展開を見極めて車を押し進める。
◎ 1 黒川京介
○ 2 鈴木宏和
△ 5 荒尾聡
△ 6 佐藤励
▲ 3 高橋貢
おすすめの買い目
1-256-2356
逆転予想
6-1235-1235
11R...得意の1枠に入った青山周が、注文どおりのスタートを決めて独走態勢に入る。スタート力ある佐藤貴と佐藤摩が重なって走り、優出のキップ争いを演じる。そこに割って入るとすれば若井。平田は気合が入っており、大外とはいえ侮れない。
◎ 1 青山周平
○ 5 佐藤貴也
△ 7 佐藤摩弥
△ 6 若井友和
▲ 8 平田雅崇
おすすめの買い目
1-57-5678
波乱があれば若井のアタマ
6-1578-1578
12R...ここまで負け知らずできている鈴木圭は、枠も魅力であっさりと先頭に立てる。そのままハイペースの走りを見せそうだ。今節の中村雅はエンジンと乗り手のリズムが良好で、鈴木圭を逆転できる気配を出している。大外ながら岩見の猛ダッシュもあるか。丹村飛は4日目こそ凡走も、初日から3連勝を決めるなど気合は満点。早川もSG初タイトルへ向け、まずは優出を目指す。
◎ 3 鈴木圭一郎
○ 6 中村雅人
△ 8 岩見貴史
△ 4 丹村飛竜
▲ 5 早川清太郎
おすすめの買い目
3=6-458
一発あるなら丹村飛か
4-3568-3568
石本圭耶が雨中決戦を制しV3!
降り止まぬ雨の中、断トツの試走タイムで存在感をアピールした石本圭耶。一方、初優出で初V狙う帆景岬も好タイムで人気を背負う。帆景岬を10mの本門延唯が捕えたが、石本圭耶はインを小回りで進んで先頭へ。小さなコース取りながら徐々にペースを上げて安全圏へ。占部健太と田中進が後半アウト戦で2着争いを演じる。青旗過ぎに田中進が占部健太を捲って2着浮上も時すでに遅し。石本圭耶は悠々とゴール線を通過した。2022年12月31日にフライングを犯しながらも初優勝して師匠の故・重富大輔に『やっと優勝できました』と報告してから、昨年12月31日に2度目の優勝。そして、今回は完全優勝で3度目のV。いずれもミッドナイトでの優勝ゆえに今後は一般開催、記念開催と歩を進めて欲しいものだ。
竹中修二が展開を支配する
前節の飯塚ナイターから日程が連続しての今節ミッドナイト開催。竹中修二が節をまたいで雨3連勝中。
今回初めて優出した2級車の単騎0ハン帆景岬を、単独10線の本門延唯がスタートで叩きに行く。帆景は抜かれても外コースを回って喰い下がり、それを本門が突っ張って走るとインが空きそうで、20線2車並び内枠の竹中修に突っ込むチャンスが生まれるとみた。20線外枠の占部健太は準決勝戦のあと、スタートが切れていないとこぼしていた。
30線は3車並びの真ん中から石本圭耶がダッシュ。同ハンの新村嘉之と田中進は早い段階で車を外へ持ち出せれば石本に追走可能。
本門も竹中修も後続を抜かせないコース取りが巧みなので、帆景がスタート残してペースを掴めれば、そのまま逃げ切るシーンもありそうだ。
◎ 3 竹中修二
○ 6 石本圭耶
△ 7 田中進
▲ 5 新村嘉之
穴 1 帆景岬
おすすめの買い目
3=6-752
穴なら
1-2=367
山本翔が雨中決戦を制した!
山陽オートで行われていたミッドナイトの5日間ロングシリーズは、地元の34期・山本翔が優勝を決めた。
重走路で行われた優勝戦。武藤博臣が祐定響を交わして逃げに入っていたが、永島潤太郎がピタリとマーク。そして、5周3コーナーで永島が武藤のインに突っ込むも接触し両者が落車。3番手に付けていた山本翔が難なく先頭に立ち、そのままゴール。
山本翔はこれが今年の初優勝。通算では3度目の優勝となった。重走路はデビューして1年が経った頃から安定した成績を残せている。良走路でも近況は、好タイムを連発している。選手としての走りの幅が広くなり、大きな舞台でも通用するだけの技量が身に付いている。