筒井健太が逃走劇を披露
準決勝戦の筒井健太は猛烈なハイペースを作り、離れた2番手に古城龍之介が続く展開。3番手に付けた前田淳は先頭を目指すどころか古城にも追走するのが一杯で、丹村飛竜も苦戦させられる結果となった。
筒井が計時した本走タイム3.342秒は、山陽での従来の自己最高タイム3.376秒を大幅に塗り替えるレコード。もともと単騎の逃げ展開が最も得意なタイプであり、再び極限のスピードで走れれば優勝する可能性は十分ある。そういうレース展開になった場合は、再び古城がマーク流れ込んでの前々が配当的にも妙味あり。
ただ、前節のG2ミッドナイトから丸山智史の速攻力が上がっており、位置も良いので一気に先頭まで突き抜けるシーンもあろう。
渡辺篤は同ハンの誰かに先行されると厳しく、優勝するにはトップスタートが条件となる。
◎ 1 筒井健太
○ 3 丸山智史
△ 6 松尾啓史
▲ 2 古城龍之介
穴 4 渡辺篤
おすすめの買い目
1=3-264
穴なら
4-3=65
文/鈴木
佐藤励が地元G1初制覇なるか
佐藤励が4日目の準決勝戦で計時した本走タイム3.331秒は、川口での自身最高記録3.338秒を更新するもの。成長途上の今はスタートの安定感に欠ける面はあるが、今節は5番より外枠に置かれた日でも序盤でそこそこの位置に付けることができていた。決勝は3枠ゆえ準決勝戦と同じ感覚・針の見え方でスタートを切れそうだ。
良走路の2~4日目は外枠発進から上位着順を取り続けてきた永井が決勝は2枠に入り、トップスタートの可能性まで十分ある。ここ最近の機力の良さから先頭を8周回守って押し切るシーンも一考したい。
今節の青山周平は完調には見えないが、先頭を走っている時の防御力は極めて高く、1枠から先手を奪って後続のライバルを翻弄する走りで粘り込むか。
鈴木圭一郎の現状の仕上がり度パーセンテージは青山周よりは上で、8枠でも1周回1~2コーナーを思い切りよくグリップ開けて好位置まで上がれれば優勝争いに加われよう。
緑がラッキーカラーの佐藤貴也が6枠に入った。準決勝戦で本走タイムを上げてきており、スタート次第では上位争いへ喰い込み可能。
◎ 3 佐藤励
○ 2 永井大介
△ 1 青山周平
▲ 8 鈴木圭一郎
穴 6 佐藤貴也
おすすめの買い目
3=2-186
穴なら
6=1827
文/鈴木
最重ハン勢以外はハンデが重化し、レース直後の展開に影響を与えそうな準決。内枠勢の抵抗はあるのか、それとも外枠勢が順当にやって来るのか。
9R...スタート切れている黒川は大外からでもある程度のダッシュを見せる。今節はタイムも出ており中心に見据えたい。相手は今節負けなしの佐藤貴。スタートで先行して先攻めが決まればアタマもある。ここ一番で勝負強いのは加賀谷。捌きある高橋貢がレース後半に浮上。一発あれば好枠の森。
◎ 8 黒川京介
○ 7 佐藤貴也
△ 4 加賀谷建明
△ 6 高橋貢
▲ 2 森且行
おすすめの買い目
8-47-2467
10R...前節のSG優勝から好調の波が続いている金子大に期待したい。スタートの切れも良いので、1周バックで好位置に付けられる。5枠からでもトップスタートありそうな岩見がレース序盤は有利に進めるか。強烈な追い込みがあるのは中村雅と早川。大木も今節の動きは冴えており、スタート次第で参戦可能。
◎ 8 金子大輔
○ 5 岩見貴史
△ 7 中村雅人
△ 6 早川清太郎
▲ 2 大木光
おすすめの買い目
8-567-2567
11R...連勝止まった青山周だが、エンジン的にはそれほど問題はなく、しっかりと優出圏内にまでは追い上げていく。10線最内の佐藤裕がイン粘りそうだが、若井が攻略する。荒尾はスタート勝負。長田稚は混戦になればなるほど展開が有利に働いてくるだろう。
◎ 8 青山周平
○ 6 若井友和
△ 7 荒尾聡
△ 5 長田稚也
▲ 2 佐藤裕二
おすすめの買い目
8-67-2567
12R...しっかりと展開を見ながら車を押し進めることができている鈴木圭。無キズで優出を決めそうだ。機力面はやや不安ある永井だが、ここは大事な場面で上積みさせてくるだろう。スタートでドカンと飛び出せばアタマまである。同期の有吉も自在の捌きで優出を狙う。上和田も機力は上昇中。3日目に青山に先着した泉田が穴の狙いか。
◎ 8 鈴木圭一郎
○ 6 永井大介
△ 7 有吉辰也
△ 4 上和田拓海
▲ 2 泉田修佑
おすすめの買い目
8=6-247
金山周平が速攻から逃げ切り勝ち!
10線外枠から先行した金山は、1周3コーナーで0ハンの北渡瀬充を差すと、そのままペースを上げて後続を振り切った。2番手争いはインを走る東小野正道に対し、田中進はアウトを大きく回って競りかけていたが、最終的にはゴール前で田中進が伸びて準優勝。試走一番時計を出した横田翔紀は思ったように車を押し上げることができず4着止まりだった。
金山はこれで通算10度目の優勝。飯塚の前の地元でも準優勝を決めており、良い流れのまま飯塚ミッドナイトを迎えていたが、勢いそのままに優勝までもぎ取った。近10走で9回の連対と1回の3着。エンジンは好調を保てている。今は最重ハンの20メートル前に置かれているが、この位置から競争を続けられる限り、好成績を残せるだろう。
消音マフラー・夜の飯塚にマッチしている石本圭耶
前節の伊勢崎デイレースは合わなかったが、3節前の飯塚ナイター優出、2節前の飯塚ミッドナイトは3戦3勝の完全Vを決めた石本圭耶が、ダッシュ力を生かして速攻を放つ。
横田翔紀は今節初日、4R以降は重走路になる寸前の第3レースを試走25秒・本走3.38秒の好タイムで快勝。同期の石本に闘志を燃やして追い上げそうだ。
金山周平も今節の初日から試走の雰囲気が良く、2日目の準決勝戦は晴れ走路用のセッティングで乗ったがレース後「感じが良かったので整備は考えていない」とのことで、エンジンに自信を持っている様子。
大穴なら、冬季の昨年1月に飯塚の消音で優勝している北渡瀬充の劇走だ。
◎ 4 石本圭耶
○ 7 横田翔紀
△ 3 金山周平
▲ 6 東小野正道
穴 1 北渡瀬充
おすすめの買い目
4-7=361
穴なら
1ー6=7453
文/鈴木