長田恭徳が復活V
今年1月の伊勢崎G1シルクカップで落車して8か月の休養に入り、9月の山陽G1プレミアムカップで戦列復帰して今回で5節目。前節までの4節よりはるかに速いタイムを連発して2戦2勝で決勝戦に臨んだ長田恭徳が完全Vを成し遂げた。
車券のオッズは3連単の3ケタ配当が1つもないという、やや割れた人気に。それでも緒方浩一や藤岡一樹を僅差で抑えて3連単・2連単とも長田恭が1番人気に。
今節ハンデが10メートル前へ軽化した緒方が、0ハン2車並びの外枠から猛爆ダッシュしてすぐに大きくリードを拡げて逃げ、長田恭は0ハン内枠の好位置を生かせず苦しい展開になるかと見えたが、3周目に入ったあたりから緒方のアシが一杯になり後続との車間がみるみる詰まっていく。そして最終6周回3コーナーで長田恭が反撃の差しを決めて先頭に立ち、23年5月以来となる通算4度目の優勝ゴールへトップで飛び込んだ。序盤に藤岡を捲った角南一如も迫ってきたが、半車身ほどの差で緒方が2着に残った。
文/鈴木
角南一如の追い込み届くか
9月末の山陽ミッドナイトで藤岡一樹や丹村飛竜を破って優勝した角南一如の猛追に期待する。
先行する長田恭徳に緒方浩一がアウト追走する、0ハン両者による逃げでレースが進行し、道中は番手の入れ替わりが多くない展開となりそう。そうした縦長一列の隊形になると角南は捲りやすくなろう。
試走も本走も好タイムの出ている長田恭が緒方を終始突っ張るが、今節ハンデ軽化した緒方がスタート先行したり道中で長田恭に対する捲りが決まるなら、ハイペースの逃げに持ち込むケースあり。
◎ 6 角南一如
○ 1 長田恭徳
△ 3 山本将之
▲ 4 岡部聡
穴 2 緒方浩一
おすすめの買い目
6=1-342
穴なら
2=1-3456
難走路を制した上和田拓海
雨上がり走路で完全に乾かないブチ走路。試走気配が良かった黒川京介と谷島俊行で人気を分けたオッズ。2連単は7-3、3連単は7-3-6が一番人気。
序盤は押田幸夫を谷島俊行がマークする展開で、黒川京介は永井大介に張られ若井友和が3番手へ付ける。その若井を上和田拓海が差して前2車を目標に。押田幸を谷島が交わし先頭に立つが、上和田の車速が上がり押田幸をパスして2番手へ。残り2周で上和田は谷島を捕え、押田幸は力尽き後退。結局、黒川は若井の後塵を拝して4着までで、谷島が2着に粘った。
上和田は昨年5月以来の優勝で、今年初の通算V5。実力からすれば少なすぎる優勝回数だと思う。
このあとはガチバトル 10月30日からの「SG日本選手権」の開幕が待ち遠しい!
黒川京介が爆裂スタートから一気攻め!
雨の準決では軽ハン勢の奮闘もあり、優勝戦は0、20メートルのハンデ戦になった。0ハン3車のスタート争いは難解だが、押田幸が飛び出すと最もペースが上がりそう。それでも追い込み勢の20線は4車とも強力。周回ごとに0ハン勢との差を詰めていく。その20線は、スタートラインに角度が付いているので枠ナリ発進となりそうだが近況、スタート切れている黒川の大カマシもあるか。そうなると0ハン勢を楽に追える展開となり圧倒的有利。ここでは黒川を本命に推したい。
永井は若井と黒川の内枠に置かれ奮起十分。良走路で競争した初日の上がりタイムでは足りないが、整備で上積みあれば優勝のチャンス十分。その同期、若井もエンジンは高い位置にあり、道中の攻めも問題ない。序盤の位置取り次第では優勝争いに参加できる。上和田は枠ナリ発進が最低条件。それが叶えば、外枠勢に先手の攻めで抜け出すかも。0ハン勢は押田幸の飛び出しに注意したい。
◎ 7 黒川京介
○ 5 永井大介
△ 6 若井友和
△ 4 上和田拓海
▲ 2 押田幸夫
おすすめの買い目
7=5-246
穴なら 押田幸の大逃げ
2-4567
スタート位置
第1コーナー進入予想
中村雅人が執念の走りで久々に記念V!
0メートルオープンのスタート争いは2枠の有吉が先行したが、最初の1コーナーでほんの少し流れてしまった。1枠からスタート踏ん張った中村雅は、その隙を逃さず有吉のインに潜り込む。そのまま3コーナーで有吉の内側を回り先頭を奪取。この時、中村雅も有吉も内線からやや外れてしまい、荒尾が有吉を差して2番手に立った。そこからは逃げる中村雅と追う荒尾で一騎打ちの態勢になった。荒尾は再三、中村雅のインを狙ったが、中村雅が絶妙なコース取りで完全ブロック。最後は荒尾が捲りを敢行したが、ゴール前でも中村雅の前に出ることができず、中村雅が1着でフィニッシュを迎えた。
一瞬のチャンスをモノにして先頭に立った中村雅は、その後の周回は我慢のレースになった。逃げてもペースが上がらなかったので、コースを外さないように丁寧に周回を重ねなければならなかった。しかし、確かな技量を誇る中村雅はそれをやってのけた。今回のG2オーバルチャンピオンカップは初制覇。記念レースは2021年のG2ウィナーズカップ以来、21度目のタイトルとなる。久しぶりのタイトルとなったが、次に待っているSG日本選手権オートレースへ向けて弾みがついた。絶好調で最高峰の戦いに臨める。