松尾啓史と長田恭徳がシリーズをけん引!
山陽オートはミッドナイト開催が続く。13日に優勝戦が行われたばかりだが、今度は15日から再び4日間の日程でシリーズが開催される。前回から連続参戦となる選手もいるし、他の開催を経由しての参戦となる選手もいる。注目の選手を挙げていく。
今回出場予定のS級は2人。松尾啓史と長田恭徳だ。松尾啓は前々走のSGでも奮闘していたが、前走の飯塚では初日から連勝を決め優出3着だった。優勝戦は軽ハン勢が速い流れを作って苦しくなったが、それでも最後方から追い込んでいた。エンジン状態は十分だし、今回のメンバーなら優出はほぼノルマ。優勝候補の筆頭に挙げられる。もう一人の長田は、前走のミッドナイトの準決で5着だった。重走路でのレースで番手を上げられないでいたが、良走路では初日から連勝を決めるなど動きは軽快だった。走路が乾いていれば、スピードある走りで先頭争いに加わってくる。
A級でランク上位なのは浜野淳。前走の準決は4着だったが、そこまでは良い走りを見せていた。少し前までは変調気味だったエンジンも、最近では良いところで落ち着いてきた。捌きの腕は問題ないので、今回も混戦を縫っていきそう。捌きの的確さでは人見剛志も定評がある。前走の初日は重走路で凡走したが、近況の良走路では連対が多い。混戦でもスピードレースでも対応してくるだろう。若手で楽しみなのは永島潤太郎。前走の初日はイマイチだったが、それ以外は悪くなかった。前々走では準優勝を決めており、いつ自身初優勝を果たしてもおかしくない。エンジンが安定しているのは林弘明と福永貴史。どちらも技巧派として、オートレースの醍醐味である追い込みを見せてくれる。
外来勢では田中哲が前走の山陽ミッドナイトに続いて連続参戦。その時は優勝戦まで進んでおり、エンジンも乗り手もリズムは良さそうだった。天候に左右されない走路対応力も大きな強み。スタートさえ枠ナリに発進できれば、高い攻撃力を発揮して混戦を捌いていく。稲川聖也は前走の地元で優出しての参戦。今年は低迷していたが、前々走あたりから良化の気配が出ていた。同じ川口勢では、相馬康夫や谷島俊行が前走の地元で2回の白星を挙げており好調。エンジンが安定しているのは川原剛と掛川和人。
B級ではあるが押田幸夫が好調キープ。ここ何節もエンジンは高い位置で保てている。今はB級にランクされているので、ハンデ位置も魅力。早めに抜け出すようなら強豪相手でも振り切れる。穴っぽいところでは戸塚茂や鈴木啓示の逃げ粘りに注意したい。
※5月13日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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松尾 啓史〔山陽 S-7(26期)〕
長田 恭徳〔山陽 S-37(32期)〕
浜野 淳〔山陽 A-3(24期)〕
人見 剛志〔山陽 A-88(28期)〕
永島 潤太郎〔山陽 A-210(35期)〕
田中 哲〔伊勢崎 A-16(28期)〕
稲川 聖也〔川口 A-123(33期)〕
押田 幸夫〔川口 B-25(32期)〕
鈴木圭一郎が執念の追い込みでチャンスを掴んだ!
浜松オートで行われていたGI開場記念ゴールデンレースは浜松の32期・鈴木圭一郎の優勝で幕を閉じた。鈴木圭は同大会3年ぶり3度目のV。またGIの優勝回数を一つ増やしてみせた。
前日の天気予報にもあったが、最終日は雨が降り、第1Rから重走路で行われた。優勝戦の試走タイムは有吉辰也と鈴木圭一郎が66で一番時計タイ。次いで、森本優佑が68、岩崎亮一が69、高橋義弘と木村武之が71、平塚雅樹が72、浅野浩幸が75だった。
優勝戦の展開は、まず0ハンの浅野はスタートを残して出る。10線からは最内の平塚が先行。そこから外枠はほぼ枠ナリだが、8枠の鈴木圭はまずまずのスタート。木村武は好位置につけられなかった。
逃げる浅野は良いペースで走っていて、2番手に付けていた平塚には大きな差を付けていた。平塚は車を押し上げることができず追走一杯。そんな平塚を交わしたのは岩崎だった。今度は岩崎が浅野を追う展開。しかし、岩崎も浅野との差を詰めることができない。今度は有吉が岩崎を交わし2番手を奪取。すると一気に浅野との差が詰まったが、最終周回3コーナーでドラマが待っていた。有吉が浅野をまくりに行くところで、両者がタイヤを滑らせ失速。そこへ、3番手に付けていた鈴木圭がインから2車を交わしていく。そのまま鈴木圭が先頭でゴールを迎えた。
鈴木圭の走りは冷静そのものだった。もっと早く攻めていきたかったところだが、レース序盤からずっと有吉が前を走っていて我慢のレースを強いられた。無理やり交わそうとすれば交わせたかもしれないが、場合によっては反則になってしまう可能性がある。そこで鈴木圭は慌てなかった。有吉の攻めにしっかりと付いて行き、最後に巡ってきたチャンスを逃さなかった。最後の展開は「幸運」と言えるものかもしれないが、それをモノにできたのは、スタートしてから落ち着いて走れていた鈴木圭のレーサーとしての総合力。また一つ、勝ちパターンの引き出しが増えた一戦だったのではないだろうか。
前回優出組が今回も活躍するか!
前回の川口オートはナイター開催で上和田拓海の優勝で幕を閉じた。今回は昼間の開催に移行するが、前回優勝の上和田は連続参戦。更に言えば、前回優勝戦に乗っていた全員が今回も登場となる。レースの時間帯は変わるが、勢いそのままに今回も活躍しそうだ。
その上和田は初日からオール1着の完全優勝だった。優勝戦では試走28をマークし、最重ハンの最内からスタートをしっかりと決めていた。道中の仕掛けも落ち着いており、前を走る3車を冷静に交わしていた。今回もスタートから鋭いダッシュを決め、車群を縫っていくだろう。その優勝戦で準優勝だったのは古木賢。惜しくも自身初優勝とはならなかったが、試走27を叩き出し0ハンから軽快な逃げを見せていた。エンジンは仕上がっているので、今回こそ初優勝を遂げるか。
地元S級で前回優出していたのは中村雅人、若井友和、鈴木清。中村は優勝戦で速い流れに苦戦していたが、それでも4着までは追い上げていた。予選と準決は白星で通過しており、エンジン状態は全く問題ない。的確な捌きでしっかりと追っていくだろう。若井は中村雅の外枠に置かれる苦しいハンデ構成だったが、車の動きとしては悪くなかった。前々走はイマイチだったが、前走でしっかりとエンジンの修正はできていた。鈴木清は優勝戦では試走タイムから劣勢だった。予選や準決までならまだいいが、優勝争いをするとなると上積みが必要。
A級の山田真弘とB級の森且行も優勝戦に乗っていた。山田真は鈴木清と同様に優勝戦では試走タイムが足りなかった。優勝戦まで進めたからエンジンは悪くないが、もう少し良化できればもっと走れそう。それでもハンデ的にはいい所に置かれているので、素早い仕掛けで先頭まで立てるシーンはあるかも。森は前回が復帰4節目。3節目でも優出しており、ハンデが最重ハンの10M前とはいえだいぶ復調している。今の位置にいる限り優勝戦までは進めるエンジン状態だ。
他にS級は大木光、泉田修佑、三浦康平、佐久間健光。大木はエンジンまずまずで、インから攻め上げていける状態。泉田はスタートの切れこそ良いが、道中の進み方はもう一つでエンジンの底上げが欲しい感じ。三浦は今、絶不調。全く追い込める状態ではなく、大きな着が続いている。佐久間は前走を連勝で締めており、エンジン的には戦える状態にある。不安視されているスタートもだいぶ改善されている印象。
外来A級で注目なのは長田稚也と川口裕司、角南一如あたり。長田稚は上和田と同期の34期で、近況は大幅な成長を見せている。特に目立っているのは攻めの果敢さ。格上相手でも交わせそうな態勢ができれば、積極的に仕掛けていく姿勢が見られる。また、それに見合うだけの技量も身に付いている。川口は前走の地元で優出。スタートが早い方なので、レース序盤で有利な位置に付けられる。角南は前々走のSGで優出。タイムが出やすい川口の新走路で持ち味のスピードが更に生きてくる。
※5月10日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
若井 友和〔川口 S-15(25期)〕
大木 光〔川口 S-39(28期)〕
鈴木 清〔川口 S-48(23期)〕
佐久間 健光〔伊勢崎 S-38(26期)〕
上和田 拓海〔川口 A-4(34期)〕
古木 賢〔川口 A-207(31期)〕
森 且行〔川口 B-2(25期)〕
有吉辰也がゴールデン初制覇を目指す!
強豪が準決にも乗れないなど波乱が多かった浜松のGI開場記念ゴールデンレース。4日目は4Rから重走路になり、それが影響したのか準決でも波乱が続発した。そんな準決を乗り越え優出を決めたメンバー。優勝戦のハンデ構成は0ハン単騎に浅野浩幸、10線は内から平塚雅樹、高橋義弘、森本優佑、岩崎亮一、木村武之、有吉辰也、鈴木圭一郎となった。
スタート争いだが、0ハンの浅野は残して出るか。ランク的に格下の浅野だが、スタートで叩かれては展開がだいぶ厳しくなる。何が何でも先頭で1コーナーに飛び込むだろう。10線は最内の平塚が枠を生かして先行しそう。そこから外も枠ナリに出そうだが、有吉や鈴木圭がダッシュを決めると平塚以外の選手を包んでいくかも。
いきなり逃げに入る浅野だが、8周回先頭を守るのは厳しそう。いくら展開が良いとはいえ、記念の優勝戦では追い込み勢の顔ぶれが違う。早い段階で交わされてしまいそう。追う一番手は平塚になりそうだが、平塚も今節の良走路の動きではエンジンが足りないか。そこから外枠の選手なら浅野を捕まえることができそう。枠ナリスタートなら高橋義や森本の抜け出しもあるが...。
今節の準決までの動きを見ると10線外枠3者の争いになりそう。その中でスタート行きそうなのは有吉。有吉が同ハン内枠勢を早めに交わして平塚の逃げを捕えるとみた。そこで当ブログでの本命には有吉を挙げる。全国屈指のスタート力を駆使し、レース中盤で先頭に踊り出そう。
相手は鈴木圭。有吉の攻めに離されずに付いて行き、道中で隙があれば有吉のインに切り込むかも。もちろん有吉よりもスタートで先行できれば、もっと優勝のチャンスが高まる。次に木村武。木村武は今回の前まではエンジンが仕上がり切らず苦しんでいたが、今回は大幅に上方修正ができている。外の2者よりも先行して、迷わず攻めていければ優勝も十分ある。前回に続いて連覇も不可能ではない。そして森本。これまで記念レースでの優勝経験はないが、レース序盤である程度の位置に付けられれば上位争いは可能。最後に平塚。エンジンの仕上がりに不安はあるが、外枠勢が競り合うような展開になれば、ハンデ位置を生かしての粘り込みがある。
◎有吉辰也
○鈴木圭一郎
△木村武之
△森本優佑
▲平塚雅樹
優勝戦当日は雨予報が出ており、重走路での優勝戦展望もしておきたい。
準決でも波乱が多かったように、今の浜松の重走路は予想が難しい。試走タイムが出ている選手が有力なのは間違いないが、レース展開も結果に大きく影響を与えてくる。展開的に絶好なのは平塚。浅野をあっさりと交わし、大きなリードを作れるようだと記念初優勝が見えてくる。他の選手も序盤の位置取りを死守しそうだが、追ってくるとしたら鈴木圭と有吉。木村武も地力を発揮。穴っぽい狙いなら森本か。
雨予想
◎平塚雅樹
○鈴木圭一郎
△有吉辰也
△木村武之
▲森本優佑
ただ一人のS級・長田恭徳が孤軍奮闘する!
昼間は浜松オートでGIが行われているが、夜は山陽オートでミッドナイトが開催される。昼間に車券の調子が良かった人は更なるチャンス、そうでなかった人にはリベンジの機会が訪れる。
今回出場するS級は長田恭徳。前走はSGだったが準決で4着だった。優勝戦には進めなかったが、シリーズ中には白星もあり、エンジン的には悪くなかった。今回は唯一のS級として優勝戦進出はノルマとなるか。後方からのレースになっても強烈な仕掛けに期待したい。
前回の山陽ミッドナイトで準優勝だったのは35期の永島潤太郎。重走路で軽快な逃げを見せていたが、追ってきた古城龍之介に捕まってしまった。惜しくも初優勝はおあずけとなったが、コース取りはしっかりしているし、スピード自体もかなりある。今回もまずは優出し、自身初優勝を決めたいところ。
同じ優勝戦に乗っていたのは福永貴史、林弘明、磯部真樹。福永と林は、優勝戦で外枠の阿部仁志にスタートで行かれて厳しい展開になった。両者とも課題としているスタートがなかなか克服されないが、レース道中は的確な捌きで番手を上げられるタイプ。また、今はエンジン状態も良いので連続しての優出も十分可能。磯部は苦手の重走路で末着になったが、初日、準決の良走路では動きが良かった。特に直線の伸びが良く、スタートを含めて序盤の展開作りがうまくいけば、後続の追撃を振り切れるスピードがある。今回も楽しみな一人。
実績の面で上位なのは浜野淳。前走のSGでも随所に見せ場を作れていた。最近はエンジンが安定しない傾向あるが、機力がしっかりすれば確かな捌きで上位着が取れる選手。五所淳は前走の準決で3着だったが、シリーズ中は3走して全て車券に絡めていた。鋭いスタートからの速攻が武器で、今回もメンバー的にインから攻め上げていけそう。
外来は伊勢崎のみ。その中でランクトップは田中賢。地元の伊勢崎は新走路になったばかりでタイムが出やすい状況。最終日も試走タイムは出ていたのでエンジン状態は良さそう。混戦になると仕掛けの甘さが目立つシーンもあるが、大外を回ってスピードに乗せてくると怖いタイプ。栗原俊介は緩やかに状態上向き。前走では連勝で締めており、今回に向けて良い状態で入れる。他では攻めが果敢な田中哲、急成長を見せている石川哲、秘めたる車速が魅力の岩沼靖郎などがシリーズを盛り上げそう。
※5月8日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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長田 恭徳〔山陽 S-37(32期)〕
浜野 淳〔山陽 A-3(24期)〕
五所 淳〔山陽 A-71(23期)〕
林 弘明〔山陽 A-85(24期)〕
福永 貴史〔山陽 A-101(25期)〕
永島 潤太郎〔山陽 A-210(35期)〕
栗原 俊介〔伊勢崎 A-112(31期)〕
磯部 真樹〔山陽 B-37(28期)〕