青山周平がダイヤモンドレース3度目のV!
飯塚オートで行われているGIダイヤモンドレースは、伊勢崎の31期・青山周平が制した。2016年、2017年に勝って以来、3度目の同大会優勝となった。
試走タイムは鈴木圭一郎が一番で30。青山周平、中村杏亮、丹村飛竜、若井友和が32。松尾啓史、佐藤貴也が33。久門徹が35だった。
0Mオープンで行われたスタート争いは、2枠の青山が先行。これに佐藤貴と鈴木圭が乗って行く。最内の松尾はなんとか4番手発進。中村は遅れてしまい、6枠から外は枠ナリに出た。
青山の逃げでレースは始まった。試走タイムは2番時計タイと悪くはなかったように、そこそこのペースで周回を重ねる。2番手発進を決めた佐藤貴だったが、鈴木圭が早々と交わしていく。すると、逃げている青山との差を詰めにかかる。試走一番時計の機力を駆って、徐々に仕掛ける態勢を作っていく。しかし、何度かイン差しを試みたが、青山が渾身のブロックを披露。最終的には青山が鈴木圭を封じ切り、先頭でチェッカーフラッグを受けた。2着には鈴木圭が入り、3着には佐藤貴が入線。
今節の青山は直前のSGの時とは違い、シリーズ道中は万全の状態ではなかった。優勝戦に関しても試走一番時計を出していないので、エンジンの仕上がりは超抜ではなかった。それでも、だからこそか、スタートをしっかりと決めてみせた。そこからはペースを上げて走っていたが、機力上位の鈴木圭が追いついてきた。スピードで振り切るのは厳しかったが、腕で抑えることができた。勝利をもぎ取るために、最適な選択ができた。そして、それを実行する技量を見せつけた。現オート界で最高峰の選手・青山周平。快進撃はどこまで続くのか。その動向をずっと追い続けたい。
高橋貢と平田雅崇のバトル、再び!
伊勢崎オートは今回も一般開催だが、前回の優勝戦に乗っていた選手がほぼ参戦。レース間隔が空いておらず、前回好調だった選手が今回も活躍しそうだ。注目選手を挙げていく。
前回の伊勢崎で優勝したのは高橋貢。3日間の開催で初日からオール1着。完全優勝を決めていた。その前のSGからつなげると、現在5連勝中。この勢いのまま今回も連勝を伸ばしそうだ。メンバーを見渡しても、そこまで強力な選手はいないので、連続優勝への期待がかかる。
前回の伊勢崎で準優勝だったのは平田雅崇。優勝戦では先に抜け出した高橋貢を、最後は追い詰める動きがあった。エンジン的には負けていなかったので、先攻めが決まれば、前回のリベンジを果たせそう。優勝戦で3着だったのは猿谷敦史。連日よい逃げを見せていたし、優勝戦でも5周目に入るまでは先頭を走れていた。今回もいきなり逃げる展開になれれば車券絡みが増えてくるだろう。優勝戦4着は佐藤摩弥。優勝戦では珍しくスタートが決まらず最後方からの競走になったが、そこからは多少追い上げていけた。まだまだ完全にではないが、スランプを脱出しつつある。
優勝戦6着は高木健太郎。元々は独走で持ち味を出せるタイプだったが、近況は追い込むレースでも結果を出せるようになってきた。32期でまだまだ成長の余地が大いにある選手。今後が楽しみだ。優勝戦7着は田崎萌。優勝戦では再試走になりタイムが出なかったが、準決までの動きは良かった。今は連続で優出できており、乗り手のリズムは良い方だ。
S級は他に新井恵匠と内山高秀が参戦。どちらも前走は地元SGだった。新井恵は準決まで進み、そこでは4着の結果。内山は準決にも進めなかったが、2人とも連日試走タイムはマズマズ出ており、エンジン自体はそこまで悪くなさそうだった。
A級では竹本修が前走の浜松で優出してきた。良くも悪くもない状態が続いていたが、ここにきて上昇の気配が出てきた。三浦康平は前走のSGで何度か白星があり、大きなレースでも戦える動きが戻ってきた。矢内昌木、仲田恵一朗、伊藤正司などは前走の地元で見せ場を作れていた。
B級は新井日和が前走の浜松で優出。そこでは最重ハンの選手が5名いて、間に入る選手が1人だったため、最重ハンの選手が簡単に進出できたので苦しい結果になってしまった。ただ、レースごとに成長を見せているので、初優勝を迎える日もそう遠くはなさそう。
前々走で準優勝だった伊藤幸人は、変わらずエンジンは良さそう。速攻力ある野沢守弘や北爪勝義なども活躍しているし、大きなコース取りをする木部匡作や生方将人もスピードに乗れている。
※8月29日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-11(22期)〕
平田 雅崇〔川口 S-35(29期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-41(30期)〕
内山 高秀〔伊勢崎 S-43(26期)〕
佐藤 摩弥〔川口 A-7(31期)〕
高木 健太郎〔山陽 A-141(32期)〕
猿谷 敦史〔伊勢崎 A-226(25期)〕
田崎 萌〔伊勢崎 B-38(33期)〕
好枠の青山周平がトップスタートから逃げ切る!
飯塚オートで行われているGIダイヤモンドレースは優勝戦のメンバーが出揃った。有力どころが苦戦するシーンが多く見られ、大会2連覇中の荒尾聡は準決でまさかの敗退。それでも青山周平や鈴木圭一郎などは順当に準決をクリア。優勝戦は最重ハン勢による戦いになった。
ここまで最も良い成績できているのは中村杏亮。準決は展開的に恵まれた感はあったが、ここまで負けなしの4連勝。鈴木圭はオール連対。青山は2日目に3着があったが、オール車券絡みはできている。
優勝戦のスタート争いは難解だが、2枠に入った青山が飛び出しそう。これに佐藤貴也と鈴木圭が続く形か。今節スタート切れている久門徹は、大外ではさすがに厳しい。最内から松尾啓史がそれなりに踏ん張りそう。中村杏は鈴木圭のスタートに乗って行きたいところ。
青山の逃げでレースは始まりそう。今節の仕上がりを見ていると、完調とは言えない。どこまでペースが上がるのかは疑問。それでも先頭を走ってしまえば、強烈な抑え込みで後続に隙を与えない。これまでにもエンジンが完調でなくても、記念で勝利してきたケースはある。スタートさえ決まれば、最後まで先頭の座を譲らないだろう。
相手は鈴木圭。エンジンの仕上がりだけなら青山より上かもしれない。仮に青山に先行できれば、そのまま押し切っての優勝も十分。そうでなくても、道中で一対一の形に持ち込めば、隙を見てインに車をねじ込むかも。次に松尾啓。最内とは言え、一つ外枠に青山がいるのでスタートで封じ込まれる可能性はあるが、1周バックで好位置に潜り込めれば展開としては十分。道中の追いアシは良い松尾啓なので、8周戦になるのは好材料。そして佐藤貴。今節はここまで白星がなく、エンジンの仕上がりもイマイチだが、3枠なら好スタートもありそうで、レース序盤で主導権を握れれば力を出せる。最後に中村杏。内枠にスタート巧者が多いので、序盤の位置取りがどうなるかは微妙だが、ここまで4連勝できている勢いは無視できない。丹村飛竜、若井友和、久門は枠的に厳しくなりそう。
◎青山周平
○鈴木圭一郎
△松尾啓史
△佐藤貴也
▲中村杏亮
大会3連覇がかかっている荒尾聡に注目!
飯塚オート伝統のGI、ダイヤモンドレースが今年も幕を開ける。今回で65回目を数える同大会は、これまでに様々なドラマを演出してきた。昨年、一昨年と荒尾聡が制しており、今回は3連覇がかかる。しかし、全国ランク1位の青山周平と2位の鈴木圭一郎が襲来し、優勝争いは激戦になりそう。
まずはその荒尾だが、前走のSGではしっかりと優出を果たしていた。優勝戦は5着だったが5枠からの競争で、外枠の選手には抜かれていないし、SGで優出していたのでエンジン自体はおおむね良好。大会3連覇も十分視野に入る仕上がり。走り慣れた地元走路で外来勢を迎え撃つ態勢は整っている。
田中茂、久門徹もエンジンは上々。田中茂は前走の地元で優出5着。その前の伊勢崎でも優出しており好リズム。久門は成績にムラあったが、前走のSGでは何度も見せ場を作っていた。実力者・有吉辰也は今、エンジン状態が並だが、少しでも上向けば上位争いに加わってくる。
全国ランク1位の青山周平は絶好調。前走のSGでは初日から6走全て1着の完全優勝を達成した。スタートもスピードも更にパワーアップしている。ダイヤモンドレースは2016年、2017年に制しており、今回は3度目の優勝を狙う。青山が優勝したSGで惜しくも準優勝だったのは早川清太郎。青旗過ぎで青山のインに入ったが、車が流れてしまい2着入線だった。ただ、そこまでの仕掛けができる状態なのでエンジンはもちろん良い。吉原恭佑は前走が今回と同じ飯塚走路。予選準決を順調に勝ち上がり優勝戦まで進んでいた。
全国ランク2位の鈴木圭一郎も状態は悪くない。SGでは準決3着で、まさかの優出モレとなってしまったが、その後の地元では初日から3連勝して優出。優勝戦は40Mに5車並んだ大外からの競争でカマシが決まらず、必死の追い込みも3着止まりだったが、試走タイムはしっかりと出ていたのでエンジン面は心配ない。その優勝戦をモノにしたのは佐藤貴也。好スタートから速攻を決めると、追撃してきた伊藤信夫に競り勝って勝利。今回に向けての良い弾みになった。オールラウンダーの木村武之の近況は日替わり状態。試走タイムが出ている時は好結果につながるが、明らかに試走タイムが悪いと凡走することも少なくない。まずは試走タイムに要注目。
川口勢は若井友和が主力。前走のSGでは勝ち切れないレースが多かったが、大きな着を取ることもなく、エンジンは中堅十分ありそうだった。そのSGで優勝戦まで進んでいたのは小林瑞季。結果は8着だったが、今年は地元のGIを獲るなど大舞台での活躍が目立っている。今回にしても優勝戦まで進む可能性は大いにある。
山陽勢は今ひとつピリッとしない。S級は前走がSGだった選手が多いが、苦しんでいる様子だった。その中でも岩崎亮一は2回の白星があったし、丸山智史は1着1回と2着3回があり、展開が向けば戦える動きはありそうだった。丹村飛竜も最終日は白星を挙げ、一応の軌道修正はできているか。
※8月24日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-8(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
小林 瑞季〔川口 S-34(32期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-21(29期)〕
伊藤信夫がS級として孤軍奮闘!
今回の浜松オートはアーリーレースで、通常の開催よりも1Rの発走時刻が早まる。早い時間帯からオートレースを楽しめる。出場するS級は少ないので、A級やB級にも優勝のチャンス十分。さて、どのようなシリーズになるのか。
今回出場する中でランク最上位は伊藤信夫。前走の地元では準優勝。全4走して全て車券に絡めていたし、その前の伊勢崎SGでは優出4着。エンジンは高いレベルで推移しており、今回も優勝戦まで進む可能性は高い。
伊藤信が乗っていた優勝戦には中村友和、浅田真吾、池田政和も乗っていた。中村友はスタートで枠ナリに出ることができず、苦しいレース展開になったが、試走は一番時計が出ていたようにエンジンは仕上がっている。準決では枠ナリのスタートが切れていたので、まずはスタートを安定して切りたいところ。浅田はオール連対で優出し5着。優勝戦はリズムを掴む前にやられてしまったが、好位置からの速攻がよく決まっていた。その前の節でも優出しており、良い流れに乗れている。池田政は、優勝戦では外枠の佐藤貴也にスタートで行かれ、序盤の展開が作れず後退。6着の結果だった。ただ、準決まではオール車券絡みだったし、だいぶレース感覚は戻っているとみていい。
同じ節で動きが良かったのは和田健吾や斎藤努、佐藤裕二など。和田は2日目に、態勢を崩すほどの突っ込みを見せて後退し7着だったが、それ以外のレースではよく追い込めていた。斎藤努は逃げ限定になるが、かなり渋太い走りを見せていた。シリーズ中は4走して1着が2回あった。佐藤裕はスタートが安定しない傾向があったが、差しの切れ味は良く、インから番手を上げることができていた。
他にも、インコースを抑えての粘りが光っていた野田光宏、本来のスピードが戻り4走中3回1着があった鈴木健吾、着実に走力を増している佐藤大地などに注目。
B級では西川頼臣が前走でオール車券絡み。レース序盤の展開さえこなせば、好走ができる状態だ。西翔子は前走で4走中2回の白星。序盤でリードを作れれば、ペースを上げて走ることができる。同じく女子レーサーでは桝崎星名も少しずつだが成長を見せている。前走でも1回の白星があった。
※8月25日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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伊藤 信夫〔浜松 S-12(24期)〕
中村 友和〔浜松 A-10(32期)〕
浅田 真吾〔浜松 A-73(27期)〕
和田 健吾〔浜松 A-88(28期)〕
斎藤 努〔浜松 A-224(22期)〕
佐藤 裕二〔川口 A-84(24期)〕
池田 政和〔川口 A-231(23期)〕
西川 頼臣〔浜松 B-9(26期)〕