青山周平が完全優勝を達成するか!
伊勢崎オートで行われている第26回SGオートレースグランプリは、優勝戦のメンバーが出揃った。今回は予選4日間と準決の5走を終えてのファイナル進出。長いシリーズの最後に栄冠を掴むのは。
ここまでで最もリズムが良いのは青山周平。初日から5走してオール1着。完全優勝にリーチがかかっている。荒尾聡は2勝を含むオール車券絡み。伊藤信夫もオール車券絡み。永井大介は凡走の日もあったが、ここまで3勝。早川清太郎は4日目の7着以外はオール連対。小林瑞季は白星がないものの、嬉しいSG初優出。準決で追い込みが決まっていた中村雅人はエンジン悪くないし、トップスタートを決めた加賀谷建明も上り調子。
優勝戦のスタート争いだが、ここは好枠に入った青山がトップスタートを決めそうだ。今節は安定して良いスタートが切れているし、枠の利も味方に先行必至。続いて行くのは永井や伊藤、荒尾。早川もスタートで好位置に付ければ勝負になるだけに、張り込んでいきそう。小林と加賀谷はスタートの切れ自体はいいが、このメンバーでこの位置となると枠ナリ以上に出るのは厳しいか。
青山の先行で始まりそうな優勝戦。実際にそうなると、レース展開の想定が必要ない状況に思われる。いきなり独走に入る青山を追っていける選手は不在。以前、一時期あったレース後半にペースが落ちてくる症状も今はなくなっており、最後まで同じスピードで走ることができる。青山の先行ならそのまま押し切りで優勝を決めそうだ。仮に先行できなくても、3~4番手までに出ることができれば、レース道中で追い込んでいくこともできる。どちらにしても本命に挙げられる。2018年、2019年以来の同大会3度目の優勝をパーフェクトVで決めそうだ。
もしも青山が敗れるとしたら...。準決で青山と同じ上がりタイムを出した永井か。今のエンジン状態で永井がトップスタートを決めれば、ハイペースになるのは間違いない。そこで青山が2番手発進できないような状況になると、永井の同大会4度目の優勝の目が出てくる。他にも早川が怖い。準決の上がり時計は優出メンバーの中で1番良かった。スタート争いに不安な点はあるがトップスタート、もしくは2~3番手までに出られれば、好仕上がりのエンジンと地元ファンの声援、SG初優勝への意気込みで激走を見せるかもしれない。
他では伊藤と荒尾。どちらも好スタートを決めることが絶対条件になるが、それが叶った時は試走タイム以上の力走を披露してくる。追撃力ある中村だが、序盤である程度の位置に付けられないと、流石にこのメンバーで何人も捌いていくのは苦しい。小林と加賀谷は、枠の不利を克服できるスタートを切れるかどうかが大きなポイントになる。
◎青山周平
○永井大介
△早川清太郎
△伊藤信夫
▲荒尾聡
連続開催なので、前回の好調車を狙い撃ち!
飯塚オートは前回のナイターに続き、今回はミッドナイトのリレー開催。今回も出場する選手はB級のみ。前回は各選手が持ち味を出し、競走を盛り上げていた。今回もバラエティに溢れるレースを楽しめそうだ。
準決第1弾で早々と優出を決めていたのは松本渉。レース道中では後続の秋吉忠幸にイン狙われかけたが、コースを締め上げる走りで見事にブロックしてみせた。自分の走りができていたし、それができるエンジン状態だった。
準決第2弾は田崎萌が強烈なスタートを決めた。10線に5車並んだ大外から、一気の飛び出しを見せて内枠勢を丸呑みにしてしまった。そこからは逃げる渡辺京二を交わし逃走。スピードもスタートも冴えていた。2着に入った杉本雅彦も執念の走りで優出ゲット。変則気味なコース取りで、後続を封じていた。そこで惜しくも3着だったのは相馬康夫。初日から連勝と、流れが良かっただけに悔しい結果になった。今回はリベンジを果たしたい。
準決第3弾で1着だった岩元毅は今回不参加。2着に入った北爪勝義は初日から連勝を決めており、良い流れが続いていた。最後の準決では野沢守弘が勝利。初日は5着だったが、そこから軌道修正ができた。昔から変わらぬスタート力を生かしての粘り込みが決まっている。
前回で準決に進めなかったが、気配が良かったのは丸山浩信と宮地朗。初日の良走路では好走していたが、2日目はブチ走路になり惨敗。しかし、3日目の良走路では再び快走を見せていた。この両者は走路状況が当面の敵か。走路が乾いていれば好結果につながりそう。
他では渡辺稔や滝沢健も見せ場を作っていた。インコースをしっかりと抑えて、後続に簡単に抜かれない走りができていた。ミッドナイトで走路温度が下がっても、渋太い走りに期待できそうだ。伊藤幸人も初日に5着を取り、早々と勝ち上がり権利を失ってしまったが、その後は鋭いイン突っ込みを決めていた。また、本門延唯は車券によく貢献できていた。今回もBOX買いで狙いたい選手。
※8月8日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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伊藤 幸人〔伊勢崎 B-1(19期)〕
丸山 浩信〔川口 B-12(20期)〕
相馬 康夫〔川口 B-22(25期)〕
本門 延唯〔飯塚 B-28(27期)〕
田崎 萌〔伊勢崎 B-38(33期)〕
北爪 勝義〔伊勢崎 B-39(23期)〕
杉本 雅彦〔山陽 B-43(14期)〕
野沢 守弘〔伊勢崎 B-52(20期)〕
地元・青山周平が優勝に最も近い存在か!
2014年から伊勢崎オートで行われているSGオートレースグランプリだが、今回は業界初となるSGでの6日間開催になる。楽しみが1日増え、シリーズが盛り上がるのは必至。果たして、どのようなシリーズになるのか。地区別に注目選手を挙げていく。
まずは開催地区である伊勢崎から。エースは長らく全国ランク1位に君臨する青山周平。前走となる地元ではしっかりと優勝を決めている。エンジンは常に高い位置にあり、乗り手の走りのキレも冴えに冴えている。この大会は2018年、2019年に制しており、今回は3度目の優勝を目指す。
伊勢崎勢は他に早川清太郎、高橋貢が有力。早川は前走の浜松GIIで優出し6着。地元で強く、遠征先では力を出し切れない事が多い早川だが、浜松で優出した勢いは本物。地元に帰り、更にパワーアップする事は間違いない。今回こそ悲願のSG初優勝なるか。高橋貢は前走の地元で優出し6着。ここ数年はSG優勝から遠ざかっているが、最後に優勝したのは2017年のこの大会。巧腕を発揮して、まずは優勝戦まで駒を進めたい。
次は全国ランク2位の鈴木圭一郎を擁する浜松勢。その鈴木圭はおおむね好調。前走の地元GIIでは初日から4連勝を決め優出。その優勝戦では10Mオープンの大外からのレースとなり、スタートでカマシが決まらず8番手発進と苦しい序盤の位置取り。他の車の仕上がりも良く、必死の追い込みを見せたが5着入線だった。ただし、試走1番時計が出ていたようにエンジン面は良好。今回のSGグランプリはまだ手にしていないタイトル。ここを勝ってSGグランドスラムを達成したいところ。
他にも浜松勢は佐藤貴也、金子大輔、木村武之、伊藤信夫などタレント豊富。佐藤貴は前々走の地元GIIで優勝。その後の一般開催もまずまずだった。良い流れで今回に臨める。同期の金子大輔は、近況のエンジン状態こそソコソコといったところだが、今回のSGグランプリは初めてSGを獲った思い出のタイトル。木村武は前々走の地元GIIで準優勝。その後の節も気配は良さそうだった。ここ一番で勝負強さを発揮するタイプで、大舞台の方が存在感を示せる。伊藤信は前走の地元で3走全て1着の完全優勝を決めてきた。この大会は3度の優勝があり、相性の良い大会だ。
全国ランク3位の荒尾聡がいる飯塚勢。その荒尾はエンジン中堅上位といった現況だが、以前と比べて攻めの引き出しが大幅にアップしているので、エンジンの底上げができれば優勝戦線に加わってこれる。このSGグランプリはまだ手にしていないタイトルなので、本人も意識しているだろう。底力の面では有吉辰也も互角のモノを持っている。前走の浜松GIIでは初日から3連勝。準決は惜しくも3着になったが、最終日も3着で、エンジン的には悪くない部類。篠原睦は前走の浜松GIIではそこそこ。このSGグランプリは前年度覇者で、その時は嬉しいSG初優勝を決めてみせた。大会連覇を狙えるのはこの篠原だけ。その同期の田中茂はエンジン好調。前走の地元で優出していたし、その前の伊勢崎でも優出していた。
川口勢は永井大介がトップ。前走は今回と同じ伊勢崎で、準決の重走路で8着だったが、それ以外の3走は悪くなかった。 最近は重走路が鬼門になっている感はあるが、走路が乾けば永井らしいパワーある走りを披露できる。2番手は中村雅人。約3週間、レースからは遠ざかっているが、前走は今回と同じ伊勢崎走路。その時は重走路が多かったが、そこまで悪くはなかった。他では安定感がある若井友和や、今年は記念レースで活躍が目立っている平田雅崇などにも注目。
最後に山陽勢。現在の山陽トップは松尾啓史。前々走の浜松GIIでは優出4着。その後の浜松一般開催でも動きは悪くなかった。エンジンが良い時の松尾啓は、捌きの威力が倍増される。早川などと同じく、SG未冠の中では初優勝に近い存在だ。前回の山陽開催は変則的な勝ち上がりではあったが佐々木啓、前田淳、角南一如、浜野淳、岡部聡などが好走を見せていた。
※8月8日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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青山周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
鈴木圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
荒尾聡〔飯塚 S-3(27期)〕
永井大介〔川口 S-4(25期)〕
早川清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
中村雅人〔川口 S-6(28期)〕
佐藤貴也〔浜松 S-8(29期)〕
高橋貢〔伊勢崎 S-11(22期)〕
松尾啓史〔山陽 S-15(26期)〕
篠原睦〔飯塚 S-16(26期)〕
B級選手のみによる難解なレースを楽しみたい!
今回の飯塚ナイターはオールB級選手による戦い。S級がいなければ、A級さえいない。軸になる選手が不在のレースが多発しそうだが、それはそれでバラエティに富んだ競走になりそう。そんな中で好調な選手や特徴のある選手を地区別に挙げていく。
まずは地元飯塚勢から。出場する中でランクトップは室田泰利だが、近況の動きはパッとしない。それでも重走路となると良走路の時よりは成績が上向く。調子が良いのは本門延唯か。前走では4走して3回、連に絡めている。エンジンが良い時の本門はスピードに乗って走る事ができる。前走を連勝で終えているのは秋吉忠幸。この流れを大事にしたい。宮地朗は試走タイムこそ出ないが、レースではインを抑えて渋太く走る事ができる。新村嘉之はB級にランクされているが、A級並みの実力を持っている。
伊勢崎勢にはB級でランクトップがいる。伊藤幸人だ。前々走では優出5着。前走も準決まで進んでいたし、シリーズ中に2回の連対があった。昔からスタート力が武器で、先頭を走るとインコースを締め上げて走る事ができる。高橋絵莉子は前々走で嬉しい自身初優勝を遂げた。その後は飯塚で走って白星を挙げている。高橋絵と同期の田崎萌も近況はまずまず。独走時での粘りが光っている。林稔哲は前走の地元で優出7着。そこまでの3走は全て車券に絡めている。他にも生方将人や原田富夫などは、レース序盤でリズムを掴むと連に絡むケースが多い。
山陽勢は山本智大が前走の地元で完全優勝を決めてきた。その前までも1着を取るレースが増えているし、特に重走路ではほとんど連対している。同じ優勝戦で2着の準優勝だったのは佐伯拓実。まだ初優勝を経験していないが、走力は確実に増しているので、今回あたりがチャンスになるかも。同じく若手では角翔太郎が成長を見せている。前走の地元でも3走して全て車券に貢献できていた。
川口勢では丸山浩信が長らく好調。1着はそう多くはないが、粘り強い走りで2着や3着が多く取れている。特に直線の伸びが良く、強豪相手でもエンジンが良くない選手を振り切るシーンが多い。今回は同じB級同士での戦いなので、この機力の差は頼もしい味方になる。同じく直線が伸びているのは塚本浩司。速攻が決まっているのは高橋祐一。インを抑えての渋太い走りができるのは長谷川啓だ。
浜松勢は広瀬豪彦がエンジン中堅上位で安定。4月に今のエンジンに乗り換わってからは好走が増えている。いきなり逃げる展開になれば、車券の対象になってくる。岩本君男もエンジンはまずまずで、2着や3着で車券に絡む事が多い。小林頼介は近況、1発を決めるレースが多い。成績はムラ傾向なので、狙うならアタマからとなる。
※8月2日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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本門 延唯〔飯塚 B-28(27期)〕
丸山 浩信〔川口 B-12(20期)〕
山本 智大〔山陽 B-10(29期)〕
佐伯 拓実〔山陽 B-69(33期)〕
伊藤 幸人〔伊勢崎 B-1(19期)〕
高橋 絵莉子〔伊勢崎 B-7(33期)〕
林 稔哲〔伊勢崎 B-23(30期)〕
広瀬 豪彦〔浜松 B-59(19期)〕
絶好調の佐藤貴也が連続優勝に挑む!
数日前にGIIが終わったばかりの浜松オートで、今度は3日間の短期決戦が行われる。先のGIIに出場していた選手が多く参戦するので、その時の動きが大いに参考になる。今度はどのようなシリーズになるのか。
そのGIIで見事に優勝を果たしたのは佐藤貴也。優勝戦では好スタートから速攻を決め、完璧の走りを見せた。シリーズ中は尻上がりにエンジンが上向き、良い状態のまま最終日を終えたので、今回もその流れが続いていそうだ。連続優勝へ向け、初日から気合満点で乗り込む。
GIIの優勝戦には木村武之、笠木美孝、松尾啓史、岡松忠も乗っていた。木村武は準優勝の結果で、シリーズ中もオール連対の安定感を見せていた。前回からレース間隔が空いておらず、今回も好調のままシリーズに入れる。エンジンが良い時の木村武は攻めの方も冴える。後方から追うレースでも中団を切り裂いて行きそうだ。笠木は10Mオープンの優勝戦で、2枠からトップスタートを決めてみせた。道中で佐藤貴と木村武にやられてしまったが、最後まで粘りを見せ3着に食い込んだ。スタートの切れは問題ないし、車の進み方も良さそうだった。
松尾啓はスタートで外の2車に行かれず、枠ナリ発進を保てていた。その後も外の早川清太郎、鈴木圭一郎にやられる事なく4番手の入線。車券には絡めなかったが、エンジンの仕上がりは十分と言える内容だった。岡松は10Mオープンの最内だったが、スタートダッシュがつかなかった。その後もズルズルと後退し8着だった。それでも記念の優勝戦に乗れているのだから悪い部類ではない。
伊藤信夫は準決3着で優勝戦には進めなかったが、シリーズを通して見ればそこまで悪い動きではなかった。現状でも中堅上位の機力がありそう。青島正樹も準決は6着だったが、初日と最終日は白星を挙げておりエンジン的にはまずまず。岩崎亮一もGIIでは準決7着だったとはいえ、シリーズ中は2回の1着があった。復帰してから数節しか経ってない事を考えれば、レース感覚は十分戻っている。
荒尾聡は前走の地元で優出4着。その前の伊勢崎では準優勝だった。エンジン的にはかなりのレベルで保てている。走路温度が高まるこの時期は、武器のスタート力を活かして序盤で好位置につけられるのが大きな強み。道中の攻めも迫力満点だ。鈴木清は、前走の飯塚では準決5着だったが、それ以外の2走は共に1着。エンジン的には戦える状態にある。
A級では浅田真吾と米里崇徳が前走のGIIで初日から3日目までオール連対。ハンデが重化した準決では苦戦を強いられたが、いつものハンデ位置に戻れば好走必至。浅野浩幸は準決に進めなかったが、シリーズ中は全てのレースで車券に絡めていた。
※8月1日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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佐藤 貴也〔浜松 S-8(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-12(24期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-15(26期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-24(25期)〕
笠木 美孝〔浜松 S-45(22期)〕
鈴木 清〔川口 S-48(23期)〕