地元・青山周平が優勝に最も近い存在か!
2014年から伊勢崎オートで行われているSGオートレースグランプリだが、今回は業界初となるSGでの6日間開催になる。楽しみが1日増え、シリーズが盛り上がるのは必至。果たして、どのようなシリーズになるのか。地区別に注目選手を挙げていく。
まずは開催地区である伊勢崎から。エースは長らく全国ランク1位に君臨する青山周平。前走となる地元ではしっかりと優勝を決めている。エンジンは常に高い位置にあり、乗り手の走りのキレも冴えに冴えている。この大会は2018年、2019年に制しており、今回は3度目の優勝を目指す。
伊勢崎勢は他に早川清太郎、高橋貢が有力。早川は前走の浜松GIIで優出し6着。地元で強く、遠征先では力を出し切れない事が多い早川だが、浜松で優出した勢いは本物。地元に帰り、更にパワーアップする事は間違いない。今回こそ悲願のSG初優勝なるか。高橋貢は前走の地元で優出し6着。ここ数年はSG優勝から遠ざかっているが、最後に優勝したのは2017年のこの大会。巧腕を発揮して、まずは優勝戦まで駒を進めたい。
次は全国ランク2位の鈴木圭一郎を擁する浜松勢。その鈴木圭はおおむね好調。前走の地元GIIでは初日から4連勝を決め優出。その優勝戦では10Mオープンの大外からのレースとなり、スタートでカマシが決まらず8番手発進と苦しい序盤の位置取り。他の車の仕上がりも良く、必死の追い込みを見せたが5着入線だった。ただし、試走1番時計が出ていたようにエンジン面は良好。今回のSGグランプリはまだ手にしていないタイトル。ここを勝ってSGグランドスラムを達成したいところ。
他にも浜松勢は佐藤貴也、金子大輔、木村武之、伊藤信夫などタレント豊富。佐藤貴は前々走の地元GIIで優勝。その後の一般開催もまずまずだった。良い流れで今回に臨める。同期の金子大輔は、近況のエンジン状態こそソコソコといったところだが、今回のSGグランプリは初めてSGを獲った思い出のタイトル。木村武は前々走の地元GIIで準優勝。その後の節も気配は良さそうだった。ここ一番で勝負強さを発揮するタイプで、大舞台の方が存在感を示せる。伊藤信は前走の地元で3走全て1着の完全優勝を決めてきた。この大会は3度の優勝があり、相性の良い大会だ。
全国ランク3位の荒尾聡がいる飯塚勢。その荒尾はエンジン中堅上位といった現況だが、以前と比べて攻めの引き出しが大幅にアップしているので、エンジンの底上げができれば優勝戦線に加わってこれる。このSGグランプリはまだ手にしていないタイトルなので、本人も意識しているだろう。底力の面では有吉辰也も互角のモノを持っている。前走の浜松GIIでは初日から3連勝。準決は惜しくも3着になったが、最終日も3着で、エンジン的には悪くない部類。篠原睦は前走の浜松GIIではそこそこ。このSGグランプリは前年度覇者で、その時は嬉しいSG初優勝を決めてみせた。大会連覇を狙えるのはこの篠原だけ。その同期の田中茂はエンジン好調。前走の地元で優出していたし、その前の伊勢崎でも優出していた。
川口勢は永井大介がトップ。前走は今回と同じ伊勢崎で、準決の重走路で8着だったが、それ以外の3走は悪くなかった。 最近は重走路が鬼門になっている感はあるが、走路が乾けば永井らしいパワーある走りを披露できる。2番手は中村雅人。約3週間、レースからは遠ざかっているが、前走は今回と同じ伊勢崎走路。その時は重走路が多かったが、そこまで悪くはなかった。他では安定感がある若井友和や、今年は記念レースで活躍が目立っている平田雅崇などにも注目。
最後に山陽勢。現在の山陽トップは松尾啓史。前々走の浜松GIIでは優出4着。その後の浜松一般開催でも動きは悪くなかった。エンジンが良い時の松尾啓は、捌きの威力が倍増される。早川などと同じく、SG未冠の中では初優勝に近い存在だ。前回の山陽開催は変則的な勝ち上がりではあったが佐々木啓、前田淳、角南一如、浜野淳、岡部聡などが好走を見せていた。
※8月8日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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青山周平〔伊勢崎 S-1(31期)〕
鈴木圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
荒尾聡〔飯塚 S-3(27期)〕
永井大介〔川口 S-4(25期)〕
早川清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
中村雅人〔川口 S-6(28期)〕
佐藤貴也〔浜松 S-8(29期)〕
高橋貢〔伊勢崎 S-11(22期)〕
松尾啓史〔山陽 S-15(26期)〕
篠原睦〔飯塚 S-16(26期)〕