オール地元勢による戦い!
7月4日から施設改善に入る川口オートは、ただ今開催ラッシュ。前回は20日に終わったばかりだが、22日から5日間のロングシリーズで再びレースが開催される。今回は「KAWAGUCHI AUTORACE CLASSIC ファン感謝祭」と銘打ち、参加選手は全て地元川口勢。いつもとは違ったレースが見られるのか。
永井大介は前回の地元を急きょ欠場したが、その前の地元では成績が振るわなかった。初日こそ白星を挙げたが、その後はさっぱり。今回は仕切り直しのシリーズになる。地元2番手は中村雅人。前走の準決は3着だったが、それ以外の2走は共に1着。最近ではインが混み合っているとアウトから交わすシーンが多く見られる。レース展開をしっかり把握し、走るコースを選択している。3番手は若井友和。前走では優勝戦まで進み4着。エンジン状態は長らく高位で保てている。平田雅崇も状態はまずまず。前々走の地元で優勝すると、その後の地元でも良い走りができていた。今年は良い流れに乗れている。
黒川京介は3節前にGIIを制してからも好調が続いている。現在、3連続優出中で、近況は1着率が高い。若手だけあって一度好調の波に乗ると長く続く。加賀谷建明も状態は良い。前走は初日から3連勝で優出。そこでは5着の結果だったが、良走路でも重走路でも好走している。小林瑞季は前走の山陽ミッドナイトで優出。優勝戦は4着だったが、予選準決の4走はオール連対できていた。
同じ山陽ミッドナイトでは中山光と山際真介も優勝戦まで進んでいた。中山光は優勝戦で5着。予選準決は全て車券に貢献できていた。タイヤが走路に食い付く時間帯でスピードが発揮できていたし、重走路もこなしていた。山際はしばらく不調が続いていたが、前走では大幅に軌道修正できていた。優勝戦は3着だったが、そこまでの3走は全て2着。このまま高位安定を図りたい。
前回の川口で約14年ぶりに優勝を果たしたのは吉田祐也。スピード面は定評ある選手で、独走に入るとペースが上がる。一時は苦しんでいる期間もあったが、ここ最近は1着を取るレースが増えてきた。優勝したのでハンデ重化は必至だが、自分の展開を作れるようなら狙ってみたい選手の一人。その優勝戦には福田裕二も乗っていた。結果は8着だったが、初日から連勝を決めていた。エンジンが不変なら今回も楽しみ。
※6月20日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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永井 大介〔川口 S-4(25期)〕
中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
若井 友和〔川口 S-13(25期)〕
黒川 京介〔川口 S-18(33期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-19(27期)〕
小林 瑞季〔川口 S-34(32期)〕
平田 雅崇〔川口 S-35(29期)〕
吉田 祐也〔川口 A-225(29期)〕
級別を問わず、好走がありそうなシリーズ!
今回の川口は3日間の一般開催ながら豪華メンバーが集結。短期決戦ではもったいないぐらいの顔ぶれだ。S級はもちろん、A級やB級の中にも注目選手は多くいて、楽しみなシリーズになりそう。
地元エースは中村雅人。前走では3日目の7着が響き、準決に進めなかった。エンジンの仕上がりにややムラはあるが、良い時はしっかりと1着を取れている。安定して良い状態を保てれば、好成績でまとめられるだろう。2番手は若井友和。前走は準決4着だったが、エンジン自体は変わらず中堅以上はありそうな推移。今回も後方から力強い攻めを見せてくれる。山田達也は前走で初日から連勝発進。準決は4着に敗れてしまったが、エンジンは悪くない。加賀谷建明は初日から3連勝で優出。近況は良いリズムに乗れている。
外来S級は伊勢崎勢から紹介。早川清太郎は前走の地元GIIで優出し3着入線。シリーズ中は3勝を含むオール車券絡みだった。優勝戦でも試走タイムは出ていたので、この流れのまま今回に乗り込める。西原智昭も前走のGIIでは優勝戦まで進んでいた。結果は4着だったが、記念での優出は本人の励みになる。
伊藤信夫は前走の地元で完全優勝を決めてきた。エンジンは仕上がっているし、スタートや道中の仕掛けもよく決まっている。仲口武志は前走の川口ではイマイチだったが、連続参戦の強みを生かして巻き返しを図る。
有吉辰也も前走は今回と同じ川口だった。ここでは準決を1着で通過して優出。安定感あるスタートと、卓越した捌きでファンを魅了している。丹村飛竜は前走の伊勢崎GIIで優出。優勝戦は厳しい枠に置かれて7着だったが、予選準決などでは鋭い走りを見せていた。有吉も丹村も急な雨に対応できる点は、梅雨時の今、大きな強み。佐々木啓は、前走の伊勢崎GIIでは準決7着で優出はならなかったが、予選中は試走タイムが出ている時もあったので、その動きを出せれば十分戦える。
A級では浅田真吾が前走の地元で準優勝。予選準決は1着で通過しており、ここにきて調子を上向かせてきた印象。田村治郎は前走の地元GIIで優出。一時期は成績が振るわない時もあったが、復調の気配が出ている。同じく三浦康平も軽いスランプから脱出しつつある。爆発的スタートから一気に先頭に立つシーンが見られるようになった。佐藤裕二は前走の川口で優出。こちらも本来の鋭い突っ込みが戻ってきている。
長田稚也と石本圭耶は成長盛り。前走も今回と同じ川口で走っていて、好走を見せる日もあった。1走ごとに底力をアップできている。緒方浩一は前々走の地元で優出。前走の川口でも気配は良さそうだったので、今回につながるか。
B級は金田悠伽が前走の地元で優出5着。人を捌くレースではまだ不安あるが、一人で走れる展開ならだいぶスピードが出てきた。新人35期では佐藤励と西翔子に注目。佐藤励は逃げるレースではもちろん、今は前に人がいても捲って抜け出す事ができるようになった。西は前走の準決は7着だったが、その前後の日は共に連対。同期の中では上位グループの活躍を見せている。
※6月17日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-6(28期)〕
若井 友和〔川口 S-13(25期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-5(29期)〕
伊藤 信夫〔浜松 S-12(24期)〕
有吉 辰也〔飯塚 S-14(25期)〕
佐々木 啓〔山陽 S-17(23期)〕
丹村 飛竜〔山陽 S-21(29期)〕
仲口 武志〔浜松 S-26(24期)〕
飯塚VS浜松の様相!
今回の飯塚オートはナイターの5日間開催。S級は地元飯塚と浜松勢のみ。どちらも好調な選手が多く、バトルは過熱していきそう。注目の選手を挙げていく。
まずは地元飯塚勢から。大将格は荒尾聡。前走の伊勢崎GⅡではしっかりと優勝戦まで進出していた。そこでは武器のスタートが決まらず5着の結果だったが、シリーズ中はエンジン面も悪くなさそうだった。今回は浜松勢を迎え撃つ地元のエースとして、縦横無尽の活躍に期待したい。
地元S級は他にもタレント豊富。篠原睦と田中茂は、前走が荒尾と同じ伊勢崎GⅡだった。田中茂は優出し6着。そこでは試走タイムが劣勢でスタートも行けなかったが、準決などでは田中茂らしい差しが決まっていた。ここ最近の大きな流れで言えば、エンジンはおおむね良好。篠原は準決で被害があり未完走。悔しい結果になったが、それ以外の4走は3回の車券絡み。持ち前のスタートも決まっていたし、エンジンも十分戦える状態にある。
他に地元S級は岩見貴史、浦田信輔、瀧下隼平、久門徹など。岩見は前走の伊勢崎GⅡではイマイチな結果に終わったが、一時期の不調からは脱出しつつある。浦田は、前走の川口GⅡでは白星がなかったが、試走タイムはよく出ていた。瀧下は前走の地元で優出3着。抜け出した田中進が速い流れを作ったため追い込みが届かなかったが、優出メンバーの中では試走一番時計を出しておりエンジンは仕上がっていた。久門も前走は地元だったがイマイチ。ただし、その前のGⅡミッドナイトでは優出していたので、エンジンは決して悪くない。
浜松S級は鈴木圭以外にも佐藤貴也、金子大輔、木村武之など強力。佐藤貴と金子は前走が伊勢崎GⅡだった。どちらも準決に進出したが優出とまではならなかった。ただし、シリーズ中に両者とも2勝を挙げており、エンジン自体はまずまずといった所。木村武は前走が川口一般開催だった。準決3着で惜しくも優出はならなかったが、シリーズ中は大きな着がなかったので、エンジンは中堅上位ありそう。
他に浜松S級では鈴木宏和にも注目。前々走の川口では優出8着。この時は苦手の重走路だったのに加え、スタートも行けていなかった。その後は地元で4走し、初日から3連勝で優出。優勝戦はトップスタートが切れたものの、エンジンの仕上がりを欠いて6着。優勝を狙うとなると上積みは欲しい所だが、初日から3連勝できていたのでエンジンは十分。
※6月14日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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鈴木 圭一郎〔浜松 S-2(32期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-3(27期)〕
岩見 貴史〔飯塚 S-7(29期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-16(26期)〕
田中 茂〔飯塚 S-28(26期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-8(29期)〕
金子 大輔〔浜松 S-9(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-10(26期)〕
青山周平が稲妻賞3度目のV!
伊勢崎で行われていたGII稲妻賞は、地元の31期・青山周平の優勝で幕を閉じた。10Mオープンの大外から好ダッシュを決めると、あっさりと首位に立ち、そこからは後続を引き離し圧勝ゴールを決めた。
試走は青山周平が一番時計で27。次いで高橋貢、早川清太郎、丹村飛竜が29。荒尾聡が31、田村治郎と西原智昭と田中茂が33だった。
10Mオープンのスタートは2枠の西原が飛び出したが、1周バックでは青山が2番手に付けた。いきなりの逃げに入った西原はそこそこのペースで走っていたが、青山は慌てず騒がず仕掛ける態勢を整えると西原をパス。その後はこれでもかというブッチ切りの走りを見せた。2着には西原をなんとか攻略した高橋貢が入り、3着には田村を抜くのに手間取った早川が入った。
青山は今回、良走路での競争が少なく、エンジンを整えにくい状況が続いていた。準決も勝つには勝ったが、重走路で正味のエンジン状態を掴みづらかった。それでも優勝戦当日は何度もエンジンをかけ、最後まで調整を続けた。レースの時間帯にばっちり合うようにしていった。試走タイムが表すように、エンジンはしっかりと仕上がった。優勝した要因は爆発的なスタート力もさることながら、この調整力の裏づけがあったからだろう。青山はエンジンが納得いく状態になるまでは手を緩めない。ナンバー1であるための準備は決して怠らない。これからもトップとして君臨し続けるだろう。
松尾啓史が更に連勝を伸ばすか!
今回の山陽オートはミッドナイトの4日間開催。S級の参戦予定は2人だけだが、その内の一人は絶好調。地元の松尾啓史だ。この松尾啓がシリーズの中心になる。
その松尾啓は前走の地元で完全優勝を達成。初日は2回乗りで連勝。そこから勢いが途切れる事なく最後まで駆け抜けた。優勝戦は鈴木圭一郎を振り切っての優勝。その時の鈴木圭はスーパーハンデではあったが、この勝利は価値が大きい。地元連続参戦のアドバンテージもあるので、連続優勝の可能性は高い。
もう一人のS級は小林瑞季。前走は飯塚ミッドナイトだったが成績はイマイチだった。この時はエンジンを乗り換わっていたので、それまでの「チャック」に乗り戻るなら、いつもの走りが戻るかも。ただ、エンジンが並だとしても、今回のメンバーの中では主力級。後方から追い込む姿が見られるはず。
A級では小林瑞と同じ32期の選手に注目。中山光は前走の地元では準決3着で優出はならなかったが、エンジン自体はそこまで悪くない。ミッドナイトの時間帯ならタイヤが走路に食い付くので、豪快な捲り攻めを披露する事ができる。展開不問でやってくる走りは迫力満点だ。長田恭徳は一時期、調子が上がらない時もあったが、ここ最近は緩やかに上昇ムード。GIタイトルホルダーとして再び脚光を浴びる準備が整いつつある。小栗勝太は前走こそイマイチだったが、長欠明けから徐々に調子が上向いていた。
調子が上がってきていると言えば春本綾斗。まだ本調子ではないが、徐々にエンジンは良くなってきた。戦える状態になれば、強気の差しが炸裂するはず。エンジンが中堅上位で安定しているのは阿部剛士。前走の地元では白星がなかったが、レース道中はしっかりと走れていた。
B級は地元山陽勢に注目者が多い。山本智大は前走で1着を2回、2着を1回取った。だいぶ状態が良くなっており、ハンデ位置を生かして好成績を収めている。梅雨で急な走路変化がありそうな時期だが、重走路は得意とするので安心して車券を購入できる。
渋太い走りを見せているのは西崎洋一郎と松本康晃。西崎はレース序盤で有利な展開を作る事が多いし、松本康は後続に抜かれづらい走りが巧い。どちらも走路温度が上がるほど、成績も良くなる傾向がある。一発力があるのは岡本信一。凡走になる事も少なくないが、単騎0ハンに置かれるようなら大逃げがある。石橋大や別府末彦もレース序盤の展開が向けば、力走があるタイプだ。
※6月11日時点。当日は欠場などにより、出場選手が変更になる可能性があります。
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主な出場予定選手
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松尾 啓史〔山陽 S-15(26期)〕
小林 瑞季〔川口 S-34(32期)〕
中山 光〔川口 A-8(32期)〕
阿部 剛士〔川口 A-30(27期)〕
長田 恭徳〔山陽 A-48(32期)〕
春本 綾斗〔山陽 A-97(31期)〕
山本 智大〔山陽 B-10(29期)〕
木部 匡作〔伊勢崎 B-30(30期)〕