高速バンクを制するのは誰?
飯塚オートは今年あと2開催を残すのみ。両方とも4日間のミッドナイト開催だ。今回は22日から25日の日程で、最終日はクリスマス。最高のプレゼントゲットとなるか。
出場するS級は4人の予定。全て地元飯塚からで田中茂、久門徹、東小野正道、田中正樹。田中茂の前走は地元のGIIオーバルチャンピオンカップ。ここでは白星はなかったが、初日から着をまとめ、準決も2着で優勝戦進出となった。優勝戦はハイペースの流れに付いて行けず6着だったが、試走や上がりタイムは十分な数字。今回は大幅にメンバーが軽化するので、今度こそ優勝を掴み取るか。
久門の前走は山陽GIだったが、初日から全く折り合いがつかなかった。今回は地元に戻ってくるので、整備でしっかりと立て直したいところ。東小野と田中正は前走が地元3日間開催。東小野は成績がピリッとしないが、試走タイム自体は出ている。エンジン的にはある程度の位置にあるので、あとはしっかりと結果も伴いたい。田中正はこのところ全く良くない。S級に昇格してから常に最重ハンでのレースになっているので、展開がだいぶ厳しくなっている。これをどう克服するのかが今後の課題になるだろう。
A級の中で特に成長が著しいのは、やはり若手たち。中村杏亮は33期の中でも実力的に上位グループ。元々スピードはそこそこあったが、最近では追い込むレースが増え、捌きの方も良くなっている。同期の青木隆浩は前走の地元GIで見せ場を作れていた。初日は8着だったが、そこから連勝で準決乗りを決めていた。準決ではハンデが重化し、後続にやられてしまったが、こういった経験は今後につながる。また、B級ではあるが同期の角翔太郎も独走力が増している。地元GIで補充参戦し、見事に1着も取っていた。
特徴ある走りをするのは桜木公和。スタートは散発傾向あるが、レース道中ではインからインの走りで番手を上げていく。今はエンジン的にもまずまずといったところ。中尾貴志は速攻力が武器。同ハンで外枠に置かれても、スタートで飛び出し早い段階で好位置に付けることができる。同じタイプなのは片岡賢児。こちらもスタート力を活かしての早仕掛けが頼もしい。青山文敏は今、エンジンが好調。昔から変わらぬ速攻力も大きな魅力。内山雄介は前走の地元で優出していた。乗れている強みで今回も頑張りたい。
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主な出場予定選手
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田中 茂〔飯塚 S-22(26期)〕
久門 徹〔飯塚 S-28(26期)〕
東小野 正道〔飯塚 S-36(25期)〕
田中 正樹〔飯塚 S-41(29期)〕
中村 杏亮〔飯塚 A-62(33期)〕
桜木 公和〔飯塚 A-68(24期)〕
中尾 貴志〔飯塚 A-85(31期)〕
青山 文敏〔飯塚 A-125(16期)〕
木村武之が鈴木圭一郎を完全シャットアウト!
山陽オートで行われていたGIスピード王決定戦は、浜松の26期・木村武之が制した。木村武は2003年と2016年に同大会を制しており、今回で3度目のタイトル。スピードレースに強い印象が更に増した。
試走タイムは鈴木圭一郎が一番で23。次いで、木村武と青山周平が24、丹村飛竜と佐々木啓が26、人見剛志と浜野淳と藤岡一樹が27だった。試走タイムは数字が最も悪くても27。本走ではかなりのスピードバトルが展開されそうだった。
0Mオープン戦で肝心となるスタート争いだが、4枠から鈴木圭がトップ旋回に入りそうだったが、内から木村武が抵抗してバックストレッチでは先頭。3番手発進は青山。藤岡も8枠ながら4番手の位置に付けていた。最内の丹村と2枠の人見は完全に包まれてしまう形。
そこからのレース展開は、逃げに入る木村武と仕掛けどころを狙う鈴木圭で一騎打ち。その後ろに青山も付けていたが、前2車に割って入るまでの伸びはなく追走一杯。鈴木圭は再三、交わしにかかるが木村武はコースを外さず、更にスピードにも乗った走りを披露する。途中から鈴木圭は捲りを仕掛けようとして、直線では外に並びかけるシーンが何度もあったが、突っ込みの部分で捲り切るまではいかなかった。最後のゴール前もチョイ差しを狙ったが、僅かに届かなかった。
今回のレースでは改めて木村武の勝負強さが光っていた。ここ一番の大事な場面できっちりとエンジンを仕上げてくる。更にスタートもしっかりと決めていく。自分の展開を作ってからは、ちゃんと自分のやるべき事をこなしていく。今回はコースを守る事と車速を落とさない事。今のオートレース界は鈴木圭と青山の2強と言っていい。しかし、全ての条件が整った場合は今回の木村武のように、それを崩す存在が現れる。年齢的には中堅の域に入った木村武でも結果を出せる。鈴木圭より若い選手も育ってきている。オートレースの今後が楽しみでならない。
今年最後の浜松開催!
浜松オートは今回をもって今年の開催は最後となる。3日間の短期決戦だが、この直後に川口のスーパースターフェスタへと流れる選手もあり、今回で弾みをつけて乗り込みたい。出場するS級は6車。優勝戦まで進出しそうだが、A級の中にも注目選手は多い。気になる選手を挙げていく。
地元のS級は伊藤信夫、中村友和、渡辺篤。伊藤は、前走の飯塚GIIでは最終日に白星があったものの、シリーズを通してみれば成績は振るわなかった。今の飯塚は新走路で、折り合いが付く時と付かない時でエンジン差がはっきり分かれる。伊藤信はシリーズ中盤まで折り合いが付かなかった。ただ、今回は地元に戻ってきての競争なので、セッティング的にはやりやすくなるだろう。
中村友は前走が飯塚3日間開催。ここでは初日に白星を挙げたが、その後は8着2本だった。準決ではスタート後の展開作りがうまくいかなかったが、エンジン自体はまずまずのタイムが出ていた。一時期よりは良くなったとはいえ、課題のスタートは完全には克服されていない。安定して自分の展開が作れるようになると、もっと成績が上向いてくるだろう。渡辺篤は前走が伊勢崎3日間開催。準決5着で優出はできなかったが、試走タイムが出ていたようにエンジンは悪くなさそうだった。
外来S級は伊勢崎から早川清太郎、川口から山田達也と森且行だ。早川の前走は飯塚GIIだった。ここでは白星がなかったものの、初日から全て車券に絡む活躍を見せ、優勝戦でも2着入線の準優勝だった。その優勝戦では上がり3・302の好タイムをマークしていたが、鈴木圭一郎が3・295を出して優勝しており悔し涙を飲んだ。ただ、遠征先でのエンジン作りに成長が見られ、今回の浜松でもしっかりと合わせてくるだろう。
山田達はこのところ地元戦が続いていた。エンジン自体は中堅上位あり、レース序盤さえうまく乗り切れば、結果は付いてくる状態。とにかくスタート後と1コーナーの進入を頑張りたい。森は前走が地元3日間開催。ここでは初日から連勝を決め優出。優勝戦では永井大介の外枠に置かれ、厳しいレース展開になり8着。ただし、試走タイムは一番時計タイが出ており、そっちの面は心配ない。
その優勝戦には藤波直也、笠木美孝、五十嵐一夫、柴田健治も乗っていた。藤波は3走して全て車券に絡めていた。優勝戦も2着入線の準優勝だった。思い切りが良いので、格上相手でも気持ちは全く負けずに走れる。笠木は川口連続参戦して、連続で優出もできている。柴田はスタートが切れており、ハンデ位置的にも恵まれていた。五十嵐は手堅いレースが得意。どちらかと言うと混戦の方が持ち味を出せる。
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主な出場予定選手
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伊藤 信夫〔浜松 S-12(24期)〕
中村 友和〔浜松 S-26(32期)〕
渡辺 篤〔浜松 S-31(31期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-7(29期)〕
山田 達也〔川口 S-19(28期)〕
森 且行〔川口 S-25(25期)〕
笠木 美孝〔浜松 A-3(22期)〕
五十嵐 一夫〔川口 A-26(21期)〕
大会3度目のVへ、鈴木圭一郎が全力で挑む!
山陽オートで行われているGIスピード王決定戦は優勝戦のメンバーが出揃った。シリーズのタイトルに相応しく、連日高速バトルが展開されている。目立ったのは地元山陽勢。優勝戦にも5人が進出している。
0Mオープン戦で行われる優勝戦は最内から丹村飛竜、人見剛志、木村武之、鈴木圭一郎、青山周平、佐々木啓、浜野淳、藤岡一樹が入った。
肝心のスタート争いだが、まず単純なスタート力評価をすると鈴木圭と青山が抜けているか。次いで木村武と人見、丹村あたり。そして浜野と藤岡。佐々木はこの中に入るとやや劣勢。
枠順を加味した先行順は4枠から鈴木圭が飛び出しそう。これに青山が乗って行く。内枠の3者が続くが、この3者の中では木村武がここ一番で底力が高い。人見は近況のエンジン安定に伴いスタートも切れている。丹村は最インで踏ん張りそう。外の3者は厳しい序盤争いになる。
レース展開だが、トップスタートを切りそうな鈴木圭がペースを上げていく。これを追う青山はエンジンの仕上がり的に鈴木圭と互角。レース道中のどこかで鈴木圭に隙が生まれれば、インから交わして行ける状態だ。ただし、鈴木圭がコースを外さず、更にペースを保って走れば押し切り十分。そこで、当ブログでの本命には鈴木圭を推す。
相手は青山。先述のとおり、鈴木圭をマークし周回を重ね、チャンスどころがあれば仕掛けていく可能性は十分。もちろんトップスタートを決めれば逆に、後続を抑えつつペースを上げて逃げ切りを図るだろう。次に木村武。準決の上がりタイムは鈴木圭や青山と同じ数字。こちらもトップスタートが決まれば、コースを守って振り切りも可能。そして、人見。前節からの好調を保てており、今年前半に苦しんだ分を今回で帳消しにするだけの走りができる状態。スタートと序盤の位置取り次第では力走に期待できる。最後に丹村。スタート争いがカギになるが、最内から外枠勢を突っ張って出れば見せ場を作れる。
◎鈴木圭一郎
○青山周平
△木村武之
△人見剛志
▲丹村飛竜
伊勢崎オートの夜が盛り上がる!
12月18日から20日の日程で伊勢崎オートのアフター6ナイターが始まる。これまでも何度か開催されているが、おさらいすると基本的に第1Rが18時20分頃に始まり、最終Rは20時50分頃。各レース7車立てで、全7Rで行われる。仕事などで昼間のレースに投票できなかったファンにとっては、楽しみな時間が始まる。
参加する予定のS級は3人。地元は吉原恭佑と新井恵匠。川口から佐藤摩弥だ。吉原の前走は地元3日間開催で、ここでは初日から連勝を決め優出していた。優勝戦は7着だったが、エンジン自体は優勝戦の中でもまずまずだった。今回は大幅にメンバーが薄くなるので、連続優出も十分可能。流れによっては優勝まで視野に入ってくる。
新井恵は前走の地元では準決3着で優出を逃していたが、シリーズを通してみればエンジンはある程度の位置で推移していた。その前の地元では優出していたように、エンジン的には十分戦える状態にある。後方から追い込むレースがメインになるが、強烈な突っ込みで番手を上げていくだろう。佐藤摩は前走が地元3日間開催。ここでは準決3着で優出はできなかったが、それ以外の2走はともに1着。最終日は佐藤摩らしい速攻が決まっていた。
A級で好調なのは田村治郎、山中充智、鈴木聡太、片野利沙といったあたり。田村と山中は前走の地元で優出。田村は3着で、上がり381をマーク。悪くはないが、スピード出せる田村なのでこの時期ならもう少し数字を出したい。山中は優勝戦5着。ただし、初日から連勝していたし、その前の節から継続で4連勝していた。ハンデ位置的にも恵まれている感がある今は絶好の狙い時。鈴木聡は前走の飯塚GIIで優出。優勝戦は枠が厳しく8着だったが連日、飯塚の高速バンクに対応できていた。片野は前走の地元で優出。初日から連勝を決め、初優勝の期待もかかっていたが、レースでは道中で後退し5着。早めに独走に入れる展開なら好結果を残せるだろう。
スピード的にはS級とそん色ないモノを持っているのは三浦康平。前走の飯塚GIIでも3日目に試走26の上がり350を出していた。またS級に匹敵する技量を持っているのは谷津圭治。混戦になるほど持ち味が発揮される。
B級では千葉泰将がスピードある方だ。ハンデ的に前から走る展開が多いだろうから、後続が競り合えば、より逃げやすくなる。川口の長谷川啓は抑え込みが巧い選手。インコースをしっかり守って渋滞を演出する。
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主な出場予定選手
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吉原 恭佑〔伊勢崎 S-30(32期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-35(30期)〕
佐藤 摩弥〔川口 S-10(31期)〕
三浦 康平〔伊勢崎 A-2(28期)〕
谷津 圭治〔伊勢崎 A-22(25期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 A-30(30期)〕
山中 充智〔伊勢崎 A-146(28期)〕
片野 利沙〔川口 A-192(32期)〕