久々の山陽開催は3日間の短期決戦!
山陽の開催は、前回のGI平成チャンピオンカップから約1ヶ月ちょっとの期間を空けて、3日間の短期決戦が行なわれる。S級は全部で9人参加予定。A級やB級の中でも注目の選手が多く、誰にでも優勝のチャンスが訪れる。
S級の中で、前走で優出したのは浦田信輔と岩崎亮一。ともに飯塚の優勝戦に乗っていた。優勝したのは笠木美孝で、速攻を決めハイペースの逃げを見せた。浦田と岩崎は展開が厳しくなってしまい、浦田が5着。岩崎が4着だった。ただし、予選道中は2人ともオール連対で勝ち上がっていたので、エンジン自体はかなり高いレベルにある。
エンジンがマズマズなのは岡部聡、前田淳、田中茂、人見剛志あたり。岡部と前田は前走が伊勢崎ナイター。準決では結果を出せなかったが、それ以外の日はソコソコの走りを見せており、エンジンにそれほど不安を感じさせていない。岡部は混戦で、前田は速攻で見せ場を作れるハズ。田中と人見は前走が飯塚開催。田中は準決の3着を含め、シリーズ中はオール3連対と成績をまとめている。人見も鋭い捌きを武器に、中団を交わして行ける状態。
逆にエンジンやや不安なのは佐々木啓、松尾啓史。佐々木は前走の浜松GIでいいところがなかった。松尾は欠場明けの前走の飯塚ではもう一息の内容。どちらも今回は地元なので、早めの立て直しに期待したい。
A級では丹村飛竜、新村嘉之に注目。丹村は前走の川口では、2日目に5着で勝ちあがれなかったが、それ以外の3日間は全て1着。力強い走りを見せていた。新村は前走の地元で初日から2連勝。ハンデ的に前から走るレースで、持ち味のスピードを発揮できる状態になっている。
B級は、逃げる展開で健闘できる猪熊龍太。ツボにはまると大駆けがある石貝武之。毎年、夏場になると活躍が目立つ磯部真樹。今期はB級にランクされているが、A級並の実力がある松生信二。前走の飯塚最終日に、田中茂を差し返す走りを見せた山田徹などに注目したい。
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主な出場予定選手
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佐々木 啓〔山陽 S-12(23期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-18(25期)〕
岡部 聡〔山陽 S-26(19期)〕
前田 淳〔山陽 S-28(27期)〕
人見 剛志〔山陽 S-37(28期)〕
松尾 啓史〔山陽 S-42(26期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-4(23期)〕
田中 茂〔飯塚 S-20(26期)〕
佐藤摩弥が歴史的快挙達成!
今年の川口初ナイター・GII川口記念を制したのは川口31期の佐藤摩弥。これまでにない走りを見せ、見事に記念初制覇。これが女性レーサー初めての記念レース制覇となり、新たなるオートレースの歴史を塗り替えた。
0ハンからスタート行ったのは掛川和人。しかし、1周1コーナーで佐藤摩弥が掛川を早々と捲る。そこからは一人旅。自分のペースで最後まで走りきった。後続は黒岩明と中村雅人がやってきていた。掛川が2番手で粘っていたが、黒岩と中村が攻略にかかる。掛川を突破してからは、佐藤摩弥との差が一気に詰まった。それでも、佐藤摩弥がリードを使い切り、先頭でチェッカーフラッグを受けた。
青山周平や池田政和、佐藤貴也らは見せ場を作ることができなかった。それだけ前団のペースは速かった。小原望も頑張っていたが後退してしまった。
佐藤摩弥はエンジンがこのところずっと安定していた。それに伴い、乗り手の方の走りも良くなっていた。スタート力には元々、定評があった。そこへきて、走りの方も良化してきていた。以前の佐藤摩弥はスタートで先行しても、インコースを抑える走りでペースが上がらないことが多かったが、近況はペースを上げて走ることができるようになってきた。佐藤摩弥の特徴はオープン戦などで、更に真価を発揮できる。今回はGIIであったが、これからはGI、もしくはSGで大きな結果を残すかもしれない。
佐藤摩弥が記念初Vへ鋭発!
今年初の川口ナイター・GII川口記念も優勝戦の日を迎えた。GIIの優勝戦らしく、オープン戦ではなくハンデ戦となり、オートレースの醍醐味を味わえる一戦。仕上がりが突き抜けている選手はいないので、誰にでも優勝チャンスが訪れる。
まずはスタート予想から。0ハンは大外でも佐藤摩弥が先行とみた。スタート力は定評があり、SGの選抜予選でもそうそうたるメンバーを相手にトップスタートを切る能力がある。その佐藤摩弥に続くのが掛川和人。小原望は0ハンの中では後手を踏みそう。10線は、ほぼ枠ナリか、青山周平がカマシ気味に出て行くか。
0ハントップスタートの佐藤摩弥は展開が絶好。と言うのも、2番手に出そうな掛川がいるから。掛川はインコースをびったりと走り、後続にとっては大きな壁。実力は当然、10線勢の方が上なので、道中で掛川は捌かれてしまうが、何周かは抑え込むことが可能。その間に佐藤摩弥は大きなリードを作れそう。記念の優勝戦は8周回となり、軽ハンにとっては不利となるが、今回はそのまま押し切るとみた。
相手には黒岩明を挙げる。ここ何節かはエンジンが絶好調。今回も10線最内ならスタート先行できそうだ。準決での上がり一番時計は黒岩。3.395のタイムは青山周平や中村雅人をも凌ぐ好タイム。外枠勢に対し先手先手の攻めができれば先着は十分。その勢い次第では佐藤摩弥を捕えるまでありそう。
青山も序盤の展開次第では優勝できそう。10線は枠ナリスタートを見ているが、2番手、もしくはトップスタートを切れるようなら展開が良くなり、0ハン勢を粉砕する可能性がある。今年に入ってからの動きは良く、波に乗れている。中村雅人も追い込み必至だ。準決の上がりタイムこそ今一息だが、今節は3日目から中村らしい走りができている。8周戦で周回が延びるのも好材料。最後に挙げるのは小原望。スタートにやや不安を残しているが、うまく序盤戦をこなせるようなら上位争いに参加できる。何より戦力的に未知数な部分が多いのも魅力の一つだ。佐藤貴也と池田政和はエンジン的にやや劣勢か。
◎佐藤摩弥
○黒岩明
△青山周平
△中村雅人
▲小原望
今年の川口初ナイターはGII川口記念!
昨年、試験的にナイターレースが行なわれた川口で、今年からは本格的にナイターレースが開催される。第一弾はいきなりの記念レース。参加選手は地元がメイン。外来勢も各地区からトップ選手を招集して、その技量を競い合う。今年の川口初ナイターを制するのは...。
地元のS級陣は14人参戦予定で、圧倒的な守備態勢が整っている。そのナンバー1に君臨するのは中村雅人。前走の浜松GIでは優出したものの、優勝戦は7着と不本意な結果で終わった。今回は地元開催とあって、巻き返してくるのは必至だろう。その中村と地元ツートップを組むのは永井大介。前走の飯塚一般開催では優出を逃し、状態的には不安あるが、その前の節のSGでは優出3着と悪くない結果を残している。多少、エンジン状態の変動はあるが、総体的には高い位置で推移している。
他に地元S級で注目なのは若井友和、池田政和、大木光、益春菜あたり。若井はここ何節もエンジンが高位で安定しており、初日からソコソコの状態でレースに臨めそう。池田は昼間のレースよりナイターの方が向いている。と言うのも、食い付く走路で結果を出せるタイプだからだ。大木は、エンジン自体が上々だし、強烈なイン攻めが冴えている。益は軽いスランプに入っていたが、ようやく良化の兆しが出てきている。
対する外来では青山周平、木村武之が注目。青山は山陽GI、飯塚SGと連勝を決め、前走の浜松GIでもしっかりと優出している。エンジンが好調なのは間違いないが、走りの方も落ち着きが出てきている。木村武之は前走が今回と同じ川口。順当に優勝戦まで進み4着の結果を残している。同じ優勝戦に乗っていたのは遠藤誠。このところエンジンが良い所で安定している。
他の外来勢でも浜野淳、篠原睦など有力者揃い。どちらも前走で優出している。また、新井恵匠、藤岡一樹の両者も川口は連続参戦となるので、ナイターレースになるとは言え、セッティング的にアドバンテージがありそう。
A級では、篠崎実が前走の地元開催で久々に優勝した。今節はハンデの変動があるかもしれないが、勢いはあるので克服してくるか。篠崎と同じく前走の地元で優勝戦に乗っていたのが、黒岩明、五十嵐一夫、谷津圭治、深沢隆など。
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主な出場予定選手
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中村 雅人〔川口 S-1(28期)〕
永井 大介〔川口 S-5(25期)〕
高橋 義弘〔川口 S-14(29期)〕
森 且行〔川口 S-15(25期)〕
青山 周平〔伊勢崎 S-3(31期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-9(26期)〕
浜野 淳〔山陽 S-11(24期)〕
木村 武之〔浜松 S-13(26期)〕
好調な選手が多く、ハイレベルなバトルに期待!
伊勢崎は早くも今年2回目のナイター開催。このところは気温もだいぶ上がっており、夜のレース観戦にはもってこいの気象条件が整った。前回の優勝は高橋貢。さて、今回は誰が優勝するのか。
今回の中心選手はもちろん高橋貢。前回のナイターでは、オール1着の完全優勝を決めた。夜の時間帯のセッティングも熟知しており、連続優勝に向けて死角が見当たらない。前節からの連勝を更に延ばしていきそうだ。
その高橋とともに外来勢を迎え撃つ地元S級陣は、近況の動きもマズマズ良い。高橋が優勝したレースで準優勝だったのは吉原恭佑。1級車に乗り替わってから着実な成長を見せている。スピード面はもう少しほしいところだが、攻めの果敢さに関してはトップレベルにある。時折り、それがいきすぎて反則を取られることもあるが、前団が混み合っていてもイン突っ込んでいけるのは好感が持てる。レースを経験するごとに技術が更に向上すれば、伊勢崎を代表する選手へ変貌を遂げるかもしれない。その優勝戦で3着だったのは田村治郎。スピード的には全国でも上位レベルにある。安定して成績を残せるようになるのが目下の課題か。
その他、早川清太郎、西原智昭、内山高秀らS級陣は、近況の動きがもうチョイといったところだが、今回のような一般開催なら十分戦える仕上がりにはある。
また、A級ではあるが三浦康平と森村亮は、高橋が勝った優勝戦に乗っていた。どちらも豊かなスピードが持ち味の選手。ナイターの食い付く走路で、その威力は倍増する。
対する外来勢で注目なのは荒尾聡と金子大輔。荒尾は前走の地元開催で完全優勝を決めてきた。予選中は良走路で、準決と優勝戦は重走路。走路状況に影響されないのが荒尾の魅力のひとつ。もちろんスタート力やスピード、捌きのどれをとっても一級品だ。金子は前走の地元GIで準優勝だった。優勝した鈴木圭一郎にも離されず付いて行ったので、エンジン的にはかなりの仕上がりにある。2人ともナイターのレースに早く対応できるかどうかが大きなポイントだが、高橋貢ら地元勢を脅かす存在になるのは間違いない。
前田淳も前走の浜松GIで優勝戦まで進んだ。近況はあまりエンジン良くなかったが、ここへきて復活の狼煙を上げている。伊勢崎走路との相性も良いので、優勝戦まで進んでくる可能性が高い。技巧派の岡部聡、速攻派の青島正樹らもシリーズ中に必ずや見せ場を作ってくるだろう。また、A級ではあるが、有吉辰也が前走の地元で準優勝という結果だった。全盛期とまではいかなくとも、その走りは少しずつ戻ってきている。
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主な出場予定選手
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高橋 貢〔伊勢崎 S-2(22期)〕
早川 清太郎〔伊勢崎 S-10(29期)〕
田村 治郎〔伊勢崎 S-32(30期)〕
吉原 恭佑〔伊勢崎 S-46(32期)〕
金子 大輔〔浜松 S-6(29期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-8(27期)〕
岡部 聡〔山陽 S-26(19期)〕
前田 淳〔山陽 S-28(27期)〕