超新星・鈴木圭一郎が飯塚地区を強襲!
今回の飯塚オートは、前回のミッドナイトレースから昼間開催に移行。レース数も通常の12R制に戻り、いつもの楽しさが戻ってきた。地元勢は浦田信輔を中心にS級陣が充実。そこへ、鈴木圭一郎らの外来S級が襲い掛かる。
今、最も充実しているのは鈴木圭一郎。前走の浜松GIでは、韋駄天ぶりを発揮して快勝。2つ目の記念タイトル獲得した。エンジンの仕上がりは最高潮。あとは飯塚走路にしっかり合わせられるかどうかだけ。折り合いさえ付けば、再び快速を見せつけ2節連続優勝も十分あり得る。
地元勢は大将格・浦田信輔の状態が良い。前走の浜松GIの優勝戦では、鈴木圭一郎を追い切れず3着止まりだったが、3番手に立ってからは前と差を詰めるでもなく、離されるでもなくエンジン自体は同じぐらいの仕上がりがあった。序盤のレース展開の関係で、3着だっただけでエンジン自体は悪くない。地元勢を力強く引っ張っていく存在になりそう。
鈴木圭一郎、浦田信輔と同様に浜松GIの優勝戦に乗っていたのは岩見貴史と鈴木一馬。岩見は武器のスタート力を活かし、速攻を決めるのが得意。エンジンの状態も良いので、今回も活躍できそう。鈴木一馬は、逃げる展開で持ち味のスピードを発揮できる選手。今回は追い込むレースが増えるが、どれだけ対応できるかがカギ。
田中茂は前走の地元開催で優出した。シリーズを通して2勝を挙げており、エンジン状態はマズマズ。田中茂と同じく優勝戦に乗っていたのは井上智詞。ここ何節もエンジンは高い位置で安定。特に、早めに逃げ展開に入れるレースで好成績が目立つ。
山陽の人見剛志もエンジン状態は良い。前走の伊勢崎では、雨の準決で8着だったが、それ以外の良走路ではオール連対を果たしている。走路さえ乾いていれば、鋭い捌きで上位に進出してこれる。岩崎亮一、東小野正道、西村龍太郎らの25期勢はエンジン一息。早い段階での立て直しが急務とされる。後半追い込み型の桝崎陽介、爆発的スタートから一気攻めが得意の久門徹、スピード乗った走りが魅力の鐘ヶ江将平などのS級陣も活躍が期待される。
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主な出場予定選手
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浦田 信輔〔飯塚 S-4(23期)〕
桝崎 陽介〔飯塚 S-19(28期)〕
田中 茂〔飯塚 S-20(26期)〕
東小野 正道〔飯塚 S-27(25期)〕
久門 徹〔飯塚 S-29(26期)〕
鈴木 圭一郎〔浜松 S-7(32期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-18(25期)〕
人見 剛志〔山陽 S-37(28期)〕
ミッドナイトレース開幕!
昨年、試し企画として開催されていたミッドナイトレース。売り上げが好調とあって、今年は本格的に行なわれる運びになった。レースは21時から23時半にかけて行なわれ、入場規制がかかり無観客レースとなる。仕事を終えた社会人のファンも、ネット中継などでオートレースを十分楽しめる。
今回出場する選手は全部で48人。ひとつのレースで8人が競争するわけだから、全部で6個レースが行なわれる。
S級の参戦は篠原睦のみ。その篠原は山陽GIの3日目で落車してしまい、今節が復帰戦。レース自体も約一ヶ月ぶりとなるので、動向は全く不透明。初日の試走には十分注意して見てみたい。
A級の中には好調車が多い。飯塚の前節で優出したのが4人。優勝戦で最も上位着だったのは重富大輔。4日目シリーズでオール3連対の成績でまとめ、優勝戦でも3着に食い込んだ。スピード的にはS級となんら変わらないモノを持っている。今回はメンバーが手薄なので、再び優勝戦まで進んでくる可能性は高い。藤川幸宏は優勝戦で4着だった。シリーズを通して白星はなかったが、エンジンはマズマズのところで安定しており、爆発的スタートからの速攻を得意としている。優勝戦で5着だったのは滝下隼平。優勝戦までの3日間をオール1着。スピードには高評価を受けているが、近況は課題のスタートも多少は良化中。優勝戦7着だった占部健太は、優勝戦までの3日間をオール連対と安定感が出てきた。
前々節に久々の優勝を決めた水崎正二の前節は、4日間開催で2勝を挙げる結果。好調はまだまだ続いている様子。井上智詞も長らく好調が続いている。特に、0ハン単騎で置かれるようなら積極的に狙っていきたい。実力的には別府敬剛に注目。S級にいても不思議ではない走力を持っている。
外来では阿部剛士や岩田裕臣など川口勢が活躍しそう。特に、岩田は前節の飯塚に続いての連続参戦。レースの時間帯が夜になるとは言え、同じレース場で走れるのは有利に働く。同様に中山光もチャンス十分。前節の飯塚では準決の8着以外はオール3連対を果たしている。
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主な出場予定選手
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篠原睦〔飯塚 S-9(26期)〕
滝下隼平〔飯塚 A-8(28期)〕
重富大輔〔飯塚 A-10(27期)〕
別府敬剛〔飯塚 A-19(23期)〕
藤川幸宏〔飯塚 A-73(29期)〕
岩田裕臣〔川口 A-15(31期)〕
阿部剛士〔川口 A-16(27期)〕
外来の目玉は木村武之、地元勢が迎撃態勢に!
今節はこれといって絶好調な選手は不在。級別もS~Bまで様々で、オートレース特有のハンデレースで誰にでも優勝チャンスが訪れる。その中でも、総合力が最も高いのが木村武之。地元S級8人を中心に、外来勢に優勝を持っていかれないように、必死に牙城を守りそうだ。
まずは木村武之の近況から。前走の地元GIでは、3日目にして早々と一般戦回りとなってしまった。しかし、そこからはエンジンを立て直し、いつもの木村の走りに戻っていた。全体的な仕上がりとしては悪くない。優勝候補筆頭に挙げられる。
地元では高橋義弘がランクトップ。前走の浜松GIではエンジンを合わせきれずに苦しんでいた。しかし、今回は地元開催。整備やセッティング的にもやりやすいだろうから、しっかり立て直してランクに相応しい走りを見せてくれるハズ。高橋と同じく、前走が浜松GIだったのが若井友和、鈴木清、大木光。鈴木清はエンジン状態がイマイチだったが、若井と大木はそこまで悪くはなさそうだった。どちらも混戦を得意とするタイプ。前団が混み合いそうな展開なら狙っていける。
池田政和と平田雅崇は前走が伊勢崎のナイターレース。どちらも優勝戦までは行けなかったが、シリーズ中に1勝を挙げておりエンジンはマズマズ。戦える状態にないわけではない。
木村以外の外来S級は新井恵匠、遠藤誠、藤岡一樹の3人。遠藤と藤岡は前走が浜松GIだった。結果的にはイマイチだったが、遠藤の方はエンジンがマアマアのところで安定している。藤岡はエンジンがなかなか上向かず苦しんでいる状態。新井は前走の浜松一般開催で優出している。状態としては上向きか。
その新井と同じ優勝戦に乗っていたのが長谷晴久。課題のスタートは克服されていないが、道中のアシは悪くなく善戦できている。10M後ろの選手がスタート早くない場合は、見せ場を作ることができる。
A級の中で好調なのは黒岩明。山陽GIで優勝争いを演じた結果、落車してしまったのが記憶に新しいが、その後の2節でもしっかりと優出している。また、森谷隼人や清水卓といった速攻派もエンジン上昇中。岩佐常義と清水雄平は前々節の地元で優出しており、今回も期待がかかる。
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主な出場予定選手
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高橋 義弘〔川口 S-14(29期)〕
森 且行〔川口 S-15(25期)〕
若井 友和〔川口 S-17(25期)〕
池田 政和〔川口 S-23(23期)〕
木村 武之〔浜松 S-13(26期)〕
遠藤 誠〔浜松 S-47(25期)〕
新井 恵匠〔伊勢崎 S-41(30期)〕
藤岡 一樹〔山陽 S-44(29期)〕
鈴木圭一郎がGIV2を達成!
浜松の開場60周年記念ゴールデンレースは、地元の若手・鈴木圭一郎が制した。序盤でハナを奪うと、そのスピードを見せ付ける圧巻の勝利。独走力の高さをあらためて証明した一戦となった。
鈴木圭一郎は試走から仕上がりの良さを誇っていた。タイムも一番時計の29。1回先頭に立てれば、十分逃げ切れるものだった。
レースはまず、0ハン単騎の鈴木一馬がスタートを残し、一人で走る展開。しかし、試走タイムが35と、岩見貴史とタイでワーストだったせいかペースは上がらなかった。リズムを掴む前に、岩見を捲った鈴木圭一郎がやってきた。そして、2周1コーナーで鈴木圭一郎が鈴木一馬のインに突っ込み、早々と先頭を奪取。そこからは持ち味の車速を発揮し、後続を徐々に引き離していった。
2番手には岩見と鈴木一馬を交わした金子大輔がやってきた。金子は試走31と、鈴木圭一郎に対してはやや劣勢。腕で2番手までは上がったものの、鈴木圭一郎を追い詰めるまでは行かなかった。3番手には浦田信輔が浮上。4周目にはこの3車が上位に抜け出し、ゴールまで順位が変わることはなかった。7枠の青山周平、8枠の中村雅人はスタートで好位を奪えず、終始後方のままだった。
鈴木圭一郎は4月から浜松所属の選手になった。それから一ヶ月ちょっと経った。今回の優勝戦では金子と地元ワンツーを決め、タイトルの流出を見事に阻止。名実共に、完全に浜松の看板レーサーの仲間入りを果たした。デビューは船橋。そこで培った経験を浜松で更に花開かせてもらいたい。準優勝だった金子や、今回は優出できなかった木村武之、佐藤貴也らは、この鈴木圭一郎にいい刺激を受け、浜松地区を更に盛り上げていくようになるだろう。
鈴木圭一郎が2つ目の開設記念Vを目指す!
浜松のゴールデンレースも最終日を迎えた。優勝戦に名乗りを挙げたのはいずれも実力者たち。0ハン単騎に鈴木一馬が置かれ、10線は7車並び。どのようなレースが展開されるのか。
まずは0ハンの鈴木一馬がマイペースの逃げに入る。鈴木一馬はこれまで3度、記念の優勝戦に乗っている。そして、直近2回はいずれも準優勝。その2回とも0ハンから走り、大きなリードを作っての逃走。最後は捕まってしまい2着になったが、一人で走る時のスピードはソコソコ定評がある。
その鈴木一馬を追う1番手は岩見貴史になりそう。10線最内の好枠ならスタート先行はほぼ濃厚。ただし、スピード的に鈴木一馬を交わすまではなさそう。10線のスタートは岩見が飛び出す他も、ほぼ枠ナリに出そうだ。前田淳でも鈴木一馬を捕えるアシはない。
10線から3番手に出る鈴木圭一郎はどうかと言うと、スピード自体はかなりのモノがあるので、鈴木一馬を交わすまでありそう。準決でも上がり一番時計の3.392をマークした。12Rでタイムが出やすい条件だったとは言え、全選手の中で一番時計を出したのだから大したモノ。優勝戦も同じ12Rなので、セッティング的にアドバンテージもある。圭一郎が一馬をマークから交わし、独走態勢に入るとみた。今年3月に獲った川口の開設記念に続いて、GI2勝目を挙げるか。
その圭一郎が序盤で展開を作れないと、ずるずる後退するシーンもあり得る。車群に揉まれ、ゴチャゴチャした時の対処は、他の選手達に一日の長がある。その場合は、やはり地元の金子大輔が台頭してきそう。エンジンの仕上がりはもう一息だが、地元の記念開催でこの枠は魅力的だ。地元ファンの期待を一身に受け、激走を見せてくれるかもしれない。
青山周平も爆発力があるので怖い存在だが、この枠からではスタートが決まらないと追い込めないケースも十分ある。むしろ、後半追い込み型の浦田信輔や中村雅人の方が連対ありそう。中村に関しては、この大会5連覇がかかっている。今節はエンジンが仕上がり切ってない不安はあるが、大舞台で底力を発揮してくる可能性は大。もちろん、いきなりの独走に入れる鈴木一馬の大逃げにも警戒したいところだ。
◎鈴木圭一郎
○金子大輔
△中村雅人
△浦田信輔
▲鈴木一馬