永井大介が有終の美を飾る!
船橋オート65年の歴史に幕が下りるとき。プレミアムカップの優勝戦が船橋最後のレースになる。優勝戦に進出したメンバーはそうそうたる顔ぶれ。地元船橋からも5人の選手が進出した。最後のレースで勝利の美酒を味わうのは誰か。
準決では第1弾から波乱があった。9Rで先頭争いをしていた荒尾聡と桝崎陽介が接触。競争車が走路上に残り、競争不成立になった。そのため、9Rから優勝戦に進出したのは、予選中の得点上位2車。荒尾聡と東小野正道が優出となった。また、12Rでもスタート後に森且行と岩田行雄が接触し落車。こちらは走路上に競争車が残らなかったため、競争は続行された。
優勝戦の枠番選択は、選択順1位の青山周平が1枠に入る。その後は、2位の木村武之が2枠、3位の永井大介が3枠と選択順に内枠から埋まっていったが、7位の荒尾聡は8枠を選び、8位の東小野が7枠に入る小波乱もあった。
まずはスタート争いだが、ここは最内の青山が先行するとみた。準決でも青山は1枠から先行している。1枠からのスタートには手応えを感じているハズ。それに乗って出るのが永井、木村の順。中村雅人から外は枠番ナリとなりそう。もしかしたら大外の荒尾がカマシ気味で出て行く可能性もある。
スタートが想定通りになると、青山が逃げ態勢に入るわけだが、そのペースはどれほど上がるか。近況の青山はレース後半のタレがなくなり、ゴールまでハイペースで走るケースが多い。最後まで先頭を譲らず逃げ切りも十分あるだろう。しかし、当ブログでの本命には永井を推す。準決では上がりタイム3.355の一番時計をマーク。エンジンの仕上がりは一歩抜けている。逃げる青山をマーク追走から隙を見て差し込みそう。地元船橋の選手にとって、地元で走れる最後のレースになるわけだが、地元5人の中で最も船橋レース場に思い入れがあるのは永井。気持ちを込めて8周回を走り切るとみた。
相手候補には青山を挙げる。スタートで先行できそうだが、ペースが上がればそのまま逃げ切れる。次に、中村を推す。4枠からならそれほど遅れずに出て行けそう。3~4番手に付けられれば、中村にとって十分勝負圏内。道中の鋭い追い込みで劇的なレースを見せてくれるかもしれない。その次は木村と鈴木圭一郎。どちらもエンジンの仕上がりは良い。序盤の位置取り次第では上位争いに参加できる。西原智昭もここ一番でスタートを決めることがあるので注意は必要。
◎永井大介
○青山周平
△中村雅人
△木村武之
▲鈴木圭一郎
船橋最後の開催・プレミアムカップ!
オートレース発祥の地として、長年にわたり多くの名選手を生み出した船橋オートレース場もこれで最後の開催となる。全国からランク上位者が集まり、フィナーレに相応しい激しいバトルを繰り広げてもらいたい。地区別に注目選手を挙げていく。
まずは開催地区である船橋。ランクトップは中村雅人。前走の浜松GIIでは、キッチリと存在感を見せつけての優勝。その前に走っていたSG全日本選抜でも優勝しており今、最も勢いがある選手の一人。今回も優勝候補の筆頭に挙げられる。その中村と共に地元の牙城を守るのが永井大介、青山周平、鈴木圭一郎。永井は前走の川口では優勝戦まで進出。優勝戦では良いところがなかったが、1ヶ月休んでからの2節は悪い内容ではない。青山は前走の浜松で優出し5着。優勝戦までは3連勝で来ていたのでエンジン状態は良い。その浜松の優勝戦で優勝したのが鈴木圭。枠順的に恵まれていたとは言え、しっかりと人気に応えての優勝。川口GIを制覇しての連続優勝中。一般開催を含め、地元での優勝がまだないだけに、今回に賭ける意気込みは相当なモノだろう。他にも、池田政和や岩田行雄など船橋を代表する選手達も、最後の地元で思い残しのない走りを見せてくるだろう。
次に選手層が厚いのは飯塚地区。大将格の浦田信輔はエンジン堅調。大崩れすることない整備力は、全オートレーサーの中でも上位級。前走の浜松では優勝戦まで進み6着。優勝戦はいかにも厳しい展開だったため、結果的にはイマイチだったが予選道中の動きは全く不安を感じさせないモノだった。飯塚地区で今、一番乗れているのは篠原睦。前走の川口開催で優勝した。優勝戦はそうそうたるメンバーが出場していたが、早めに同ハンを交わすと、逃げる選手を捕まえての勝利。スタートも捌きもエンジンも高い位置にある。荒尾聡も前走の浜松で優出し3着と上々。スタートが早いので、今回のようなオープン戦で最も力を出せる選手。田中茂、久門徹の両者も前走の伊勢崎で優出しており、エンジン的にはマズマズの状態。
全国ランクトップ10に3選手が入っている浜松地区。攻めに派手さはないものの、天候の変化に左右されない柔軟な対応と、レース道中で落ち着いた走りができる金子大輔が全国ランク1位。どの大会に出ても、エンジンを戦える動きに持っていく。同期の佐藤貴也は近況イマイチ。それでも船橋との相性は悪くないので、その攻撃的な走りで上位に食い込んでくるか。船橋は、かつて実の父親がレーサーとして所属していた木村武之も近況は悪くない。前走の地元開催では準優勝の結果を残している。スタートも捌きも切れ味抜群。一時期はスピードキングと呼ばれた伊藤信夫も、近況の推移はマズマズ。しかし、スタートの切れがイマイチになっているのは気がかりな点。
S級は4人だけと、やや寂しい感があるのは伊勢崎地区。長い間オートレース界を引っ張ってきた高橋貢は、近況の動きもマアマア。前走は地元開催で、1着を3本重ねての優出。優勝戦は5着だったが、エンジン的には良い状態を保っている。伊勢崎の2番手にすっかり定着した早川清太郎は、レース道中での鋭い捌きが武器。ただし、スタートを含め序盤の展開作りに課題を残しているので、その辺をどう克服するかがカギ。現在のエンジン的には、もう少し欲しい状態。田村治郎は前走の地元開催で準優勝。スタートはムラながら、素晴らしい飛び出しを見せることもあるので、オープン戦向きと言えるかもしれない。単純なスピードもかなり高いレベルにある。松本やすしは現在、成長一息で壁に当たっている感じ。A級の栗原俊介が、前走の地元3日間開催で完全Vを達成し、流れを引き寄せている。
参戦するS級の数は一番多い川口地区。直前に地元でレースが行なわれていた。優勝は篠原睦に持って行かれたが、この優勝戦に乗っていたのが若井友和、加賀谷建明、山田達也の3人。加賀谷と山田は本来のスピードがだいぶ戻ってきた。加賀谷は前々走でフライングをしてしまったのが気になる点だが、枠ナリのスタートが切れれば問題ない。若井は気持ちの入った走りができている。佐藤裕二、大木光、鈴木清、平田雅崇らはエンジンもう一つの状態だが、競り合いでは誰にも負けない強い気持ちを持っている。益春菜は近況イマイチ。ただし、スタート力は健在なので、オープン戦なら力を出せるかもしれない。
最後に山陽地区。S級であまり状態の良い選手はいない。それでも速攻タイプの岩崎亮一、前田淳、西村龍太郎らはいるし、後半追い込みタイプの角南一如、松尾啓史、岡部聡がいる。オールラウンダーの佐々木啓や、ここ一番に勝負強い浜野淳など、エンジンさえ並以上になれば上位争いに参加できる選手が多い。また、A級ではあるが丹村飛竜が前走の伊勢崎で、シリーズを通しオール連対で優勝しておりリズムは良い。
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主な出場予定選手
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金子 大輔〔浜松 S-1(29期)〕
中村 雅人〔船橋 S-2(28期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-3(23期)〕
木村 武之〔浜松 S-4(26期)〕
永井 大介〔船橋 S-5(25期)〕
青山 周平〔船橋 S-6(31期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-7(27期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-8(25期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-9(29期)〕
高橋 貢〔伊勢崎 S-10(22期)〕
今回の山陽は3日間の短期決戦!
今回は直後にプレミアムカップが開催される関係で、S級とA級の上位選手が不在。エンジン的に突き抜けている選手もいないので、誰にでも優勝のチャンスが巡ってくる。更に、2日目は準決が8個設けられており、1着のみが優勝戦へと進出できる。気になる選手を特徴別に挙げていく。
まずはスピードがある選手達。その中には、まだ捌きの修行中や、逃げる展開で存在感を示せる選手達が多い。小栗勝太、矢野正剛、緒方浩一、佐久間健光、高宗良次、日室志郎など。特に小栗、矢野、高宗の32期勢は、1走ごとに成長を見せるので、シリーズ中の1レースも見逃さない方がいい。佐久間は前々走の浜松GIIで準優勝。波に乗れている。
次は、速攻タイプ。特に、同ハンに多く車が並んだ時に、内枠に入ると威力が倍増。畑吉広、岡松忠、池田康範、矢内昌木、青山文敏などがそれに当たる。この選手達は、スタートで10M前の選手達を叩いて行く可能性があるし、レース序盤で早めに先頭まで進出して行ける技術がある。しかし、レース後半は伸びが止まる傾向もあるので、序盤で仕掛けが決まらないと脆い面もある。
次は、巧腕タイプ。この選手達は、展開的に混戦になると真価を発揮できる。前団にインを抑えて走るタイプの選手がいるレースで活躍できる。更に、試走タイムがあまり出なくても、レースでは良い走りをすることが多いのも特徴である。田方秀和、西村義正、池浦一博、藤本剛、阿部仁志などが挙げられる。スピードレースになると、追い込み届かないケースもあるが、良くも悪くも自分の走りはできる。
次は、あまりカテゴリー分けされにくいタイプ群。攻め果敢タイプでは、石橋大と田中哲、安藤定実が当てはまる。このタイプは、前を走る車が射程内に入ると必ずインに突っ込んでいく。この選手を絡めて車券を持っているファンには頼もしい存在。次は試走タイム以上の走りをレースでするタイプ。米里信秀や松本渉などだが、総じてハンデが軽い選手に見られる傾向がある。
これらのどこかに偏るでもなく、今回出場する選手の中で最もバランスが良いのは岩沼靖郎。スピードあるし、好枠に入ったときは速攻もあるし、ここ一番ではインにも入っていける。優勝戦まで進んできそうだ。
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主な出場予定選手
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小栗 勝太〔山陽 A-67(32期)〕
田方 秀和〔山陽 A-72(22期)〕
満村 陽司〔山陽 A-74(26期)〕
岩沼 靖郎〔伊勢崎 A-61(25期)〕
田中 哲〔伊勢崎 A-140(28期)〕
高宗 良次〔飯塚 A-65(32期)〕
佐久間 健光〔船橋 A-85(26期)〕
岩科 州〔浜松 A-106(27期)〕
永井大介がシリーズの核!
6日までGIが行なわれていた川口で、今度は4日間の一般開催が10日から始まる。S級は前回のGIで走っていた選手が多く、その時の動きが大いに参考になる。A級の中にも注目車はいる。有力選手を挙げていく。
前回のGI開設記念の優勝戦に乗っていて、今回も出場となるのは永井大介、篠原睦、佐藤摩弥の3人。その節が復帰直後だった永井は初日から4連勝を挙げて優出。優勝戦でも2着に入る結果を残した。長欠明けの不安を払拭し、人気に応え続けていた。レース間隔が空いていないので、今回もエンジンは高いレベルにありそう。当然の優勝候補筆頭に挙げられる。優勝戦3着だったのが篠原。篠原も初日からオール連対での優出。切れ味鋭いスタートは健在で、得意の速攻が決まっている。今回も優勝戦までは進んでくるだろう。そして、佐藤摩弥も昨年の大会に続いて記念優出を果たした。エンジンは悪くないが、今回は追い込むレースが増えてどうなるか。その辺がカギとなる。
優出はならなかったが、佐藤裕二、山田達也、高橋義弘の地元勢はエンジンがマズマズの状態。素早いスタートを武器に、厳しいイン突っ込みを見せている佐藤裕二は地元勢を引っ張って行く存在になる。山田と高橋義も本来のスピードが出てきている。加賀谷建明も悪くはないが、前節にフライングを切ってしまったのが気がかり。スタートに関しては多少慎重にならざるを得ない。大木光はやや動きが良くない。それでも試走タイムは良く出ているので、エンジン面はそれほど心配ないか。
山陽勢では前田淳と浜野淳がやや調子を欠いている。なかなか前に進んで行けないレースが続いている。むしろ人見剛志の方が状態は良い。前走の浜松GIIではしっかり優出していた。人見は初日の動きがそのまま最終日まで続くタイプ。初日が良ければずっと狙える。
A級で好調なのは新村嘉之。前々走の地元開催で優勝すると、その後の浜松開催でも準優勝。好不調の波は穏やかなほうで、今は好調時なので積極的に狙っていきたい。
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主な出場予定選手
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佐藤 裕二〔川口 S-17(24期)〕
加賀谷 建明〔川口 S-26(27期)〕
山田 達也〔川口 S-30(28期)〕
高橋 義弘〔川口 S-31(29期)〕
永井 大介〔船橋 S-5(25期)〕
篠原 睦〔飯塚 S-14(26期)〕
前田 淳〔山陽 S-13(27期)〕
浜野 淳〔山陽 S-21(24期)〕
好調者が多く、迫力あるレースに期待できる!
今回は一般開催ながら豪華なメンバーが集結した。特に、川口で行なわれたGIで好成績を収めた選手が多い。直前の成績を振り返りながら、今回の注目選手を挙げていく。
今、最も勢いがあるのは鈴木圭一郎。川口のGIで記念初制覇を成し遂げた。優勝戦では永井大介を突き放す快速っぷりを見せ付けた。浜松の走路にエンジンが折り合えば、再び驚異的なスピードを披露できる。また、記念の制したことにより、乗り手の方も走りに余裕がでてくる。今シリーズを盛り上げる存在になるのは間違いない。
その川口GIで、他に優勝戦に乗っていたのは金子大輔、荒尾聡、岩崎亮一、青島正樹。金子は優勝戦でそうそうたるメンバーの大外に置かれ、レースでは苦しんでいたがエンジン自体は予選中からずっと良かった。今回は地元での開催。リベンジに燃えているだろう。荒尾の状態も良い。川口では勝ち星なかったが、荒尾らしい走りはできていた。スタートの切れは相変わらず良いので、今回も武器となる速攻に期待。岩崎もスタートの切れが良かった。同ハンに数車並び、外寄りに置かれてもカマシ気味に出て行くことができていた。道中の伸びも良いので、連に絡んでくる可能性は高い。青島はエンジン的にもうチョイといった感じだが、最重ハンでも内寄りに置かれることが多いので、早めの抜け出しがありそう。
金子や青島以外の地元勢では、木村武之、伊藤信夫に注目。両者とも前走は地元のGIIだった。伊藤は優勝戦まで進み8着。優勝戦は全くいいところがなかったが、準決や予選では連を外していなかった。今回はメンバーが多少軽化されるので、再び活躍できそう。木村はエンジン日替わり状態。良い時の動きを安定して出せるかどうかがカギ。
外来で他に注目なのは浦田信輔と桝崎陽介。浦田は前走の地元の開催でしっかりと優出。大きくエンジンが崩れることは少ない。乗り手の方も変わらず厳しい突っ込みができている。桝崎はここ何節もエンジンが高位で安定。前走の伊勢崎では準優勝していた。そして、何と言っても青山周平。前走の川口GIではイマイチな結果に終わったが、今年に入ってからはおおむね良い状態が続いている。浜松との相性も良いので、優勝戦まで顔を出してきそうだ。
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主な出場予定選手
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金子 大輔〔浜松 S-1(29期)〕
木村 武之〔浜松 S-4(26期)〕
佐藤 貴也〔浜松 S-9(29期)〕
浦田 信輔〔飯塚 S-3(23期)〕
荒尾 聡〔飯塚 S-7(27期)〕
青山 周平〔船橋 S-6(31期)〕
鈴木 圭一郎〔船橋 S-15(32期)〕
岩崎 亮一〔山陽 S-8(25期)〕