よく、「競馬って難しくってわからない・・」という、初心者の女子の声を聞きます。
競馬通にはあたりまえの言葉も、初めての人には何がなんだかわからない・・そりゃそうですよね。『マルチ』とか『フォーメーション』とか『ボックス』とかって馬券の買い方はたくさんあるし、それを説明しようとする時に、「買い目が〜」とか「馬番が〜」とかって専門用語連発なので、相手にはなかなか伝わりにくいものです。
私だって今でも買い目の点数を間違えて、発券機の前でアタフタすることもあるし、【馬券を買う】という行為はなかなかどうして奥が深いものです。
私自身、それを特に実感するのがばんえい競馬。平地の競走なら、新聞を見ればある程度予想をつけることが出来る。でもばんえいはより数学チック(個人的意見ですが・・)な感じで、あの新聞を解読するのが難しい・・
決め手は水分量なんですよ。コレがよくわからない。だから一年以上もばんえい競馬を続けているのに、馬券を買う時はかなりアバウトな・・というか、ロマン派な予想をしています。煩悩にジャマされない分、以外と的中率はよかったりするのですが。
早く私も矢野アナウンサーや斉藤さんのように、ばんえい競馬の伝道師になりたいのですが、まだまだその道のりは、遠く険しいのです。
こういう赤ちゃんの時なら、サラブレッドとあんまり変わらない気がするんだけどなぁ〜・・大きくなると、ぜんっせん身体つきが違ってきますからね。ばんばって面白い♪
さて、明日のばんえいは『チャンピオンカップ』です!昨年の最優秀馬に選ばれた【トモエパワー】や、【カネサブラック】【ナリタボブサップ】といった、バリバリのオープン馬たちが出走します。23日の『ばんえい記念』に向けても、ここは見逃せない一戦ですよ!
私の注目馬は【ペガサスプリティー】。今回は藤野騎手に乗り替わりです。【アンローズ】の引退が決まった今、新たな女傑の誕生に期待したい☆
牡馬一線級との対決やいかに???
土曜日に行なわれた、馬券師倶楽部の撮影を持って、マルチタレントとして活躍されていた領家華子さんが、タレント業を引退されました。
栗東の領家先生のお嬢さんであり、馬を見る目は超一流。これからは、アドバイザーとしてお父様のサポートをするのだそうです。
具体的なお仕事は、馬主さんや騎手たちと、お父様とのクッション役なんだそう。今まで競馬界にはそういうお仕事がなかったので、肩書きも決まっていないし、仕事としても認められていないそうです。それでも、
「父の定年まであと6年・・後悔のないように、精一杯サポートしたい。」
と語っていました。
「前々から考えてはいたんだけど、今まではタレント業に未練もあったし。でも今回のタイミングで決断できてサッパリしてる。今日でマイクを置きます(笑)」
さすが領家さん。最後も笑いで締めてくれました♪
領家さんとの出会いは、2年前の京都競馬場でのイベント。私自身、初のイベントだったので、なかなかしゃべれなかったのを上手にフォローしてくれました。タレント業を引退されるのはとても淋しいですが、これからも競馬場では会えますからね☆
競馬の世界というのは、特に人間関係が難しい世界でもあります。内田博幸騎手が、マネージャーをつけたことでレースだけに集中出来るようになり、一気に大ブレイクした例もあるように、クッション的役割りは大切な存在です。
本人が断ると、「アイツは生意気だ!」となるところをマネージャーがいればもっと柔らかく断ることが出来る。逆にお願いする時でも、本人よりもワンクッションあった方がキレイだし。
そしてジョッキーや厩務員さんにとっても、調教師の前にワンクッションあった方が、本音を言いやすいでしょうから。
領家さんは、
「馬のことには絶対に口出しはしない。それはもう冒してはいけない部分だと思ってる。」
昔騎手になることを本気で目指していた領家さんにとっては、現場は神聖なものなのだそう。
「とにかく、父のサポートをしたい」
これから少しづつ、どんな仕事が出来るのか、どこまで出来るのかを模索していくそうです。
ホントに親孝行娘ですよね〜私も少しは見習わなくっちゃ
怪我で休養中の、北海道の笹木美典騎手。
9ヶ月ぶりに調教を再開し、復帰に向けてメドが立った・・と思った矢先、落馬により再び負傷。とても心配していたのですが、どうやら大事には至らなかったようで、無事調教を再開しました。
「まだちょっと肩が痛いけど、馬乗りには影響ないです」ホッ・・良かった♪
この写真は昨年のLJS浦和シリーズの時のもの。真ん中にいるのは私も美典ちゃんも教えていただいた教官です☆
この時は怪我で出場できず、応援に来ていたんですが、騎乗できないことをとぉ〜っても悔しがっていました。「私もあそこに居たかった・・」と言った気持ち、痛いほどわかります。
美典ちゃんは明るく可愛いい女子ですが、根性は男子顔負けなのです。リハビリでもその強さを発揮し、「キツ過ぎて出来ないだろう」というメニューを毎日4〜5時間こなし、ここまで回復してきました。
「そういう方が、美典は頑張れるから」
と、サラッと言うけれど・・相当頑張ったと思います。
無理し過ぎる性格なので、周りからは「本当に大丈夫なのか?」と心配されているんだそう。そりゃそうですよ。9ヶ月ぶりなのに、いきなり調教したらしい・・
普通間隔が開いて馬に騎乗する時は、少しは身体を慣らすものですから。それでも、
「すぐに乗れたし、筋肉痛も全然なかった。リハビリが相当利いてるみたいで。」
この事実を聞いただけでも、どれほど大変なリハビリだったか想像できる。試練を乗り越えて、北海道の開幕とともにいよいよレース復帰予定です!
「とりあえず復帰が目の前に見えてきたんで、今はそれが目標です。1年怪我なく乗れるように頑張りたい。」
怪我をした左ヒザは、今は全然大丈夫とのこと。それでも、下馬の際や騎乗している時でも、余分に負担をかけないように気遣っているそうです。
リハビリで学んだトレーニングは今でも続けていて、
「やり方がハッキリとわかって良かったです。乗り役をやっている限り続けていきたい。」
頑張り屋さんの笹木美典騎手。今年は思いっきり騎乗が出来ますように・・・
昨年引退した、佐賀の浅沼傑元騎手。久し振りに電話で話したんですが・・
なんか、前より声がイキイキしているのでは?!って感じ取れるほど、本人充実しているようです。
騎手を引退する理由は、人それぞれ違いますが、引退後に後悔の念に囚われることは多々あります。後悔・・という言葉を使うとちょっと暗いイメージになっちゃうけど、
「レース乗りたいな・・」と思うことは、元乗り役だったら1度や2度じゃないはず。
だからこそ、現役でいる時間は大切だし、本当にもう一度免許を取り直す人もいます。
浅沼元騎手は、騎手という仕事に人一倍強い憧れを持って競馬界に入って来ました。私が出会った中で、ここまで熱狂的に憧れを表に出している騎手志望の人はいなかったので、けっこうビックリしたことをよく覚えています。
現役時代も、騎手であることに誇りを持ち、常に努力を続けていました。
そんな浅沼騎手の突然の引退だったので、今後はどうするんだろ・・と内心思っていたのですが・・
就職先のシンボリ牧場で、やりがいのある毎日を過ごしているそうです。私もそんな話を聞いて、ホントに嬉しかったし、パワーをもらいました。
橋本広喜元騎手が撮影した、最近の浅沼傑元騎手。なんだかとっても貴重な写真です。
牧場の調教は、競馬場の調教とはまた違ってきますが、他のスタッフの方々とのコミュニケーションもよくとれていて、期待馬の騎乗もまかされたりと、信頼関係もバッチリ☆
そして、なんと奥様が3人目を妊娠中ということですから、季節は冬真っ只中ですが、浅沼家は春爛漫といったところでしょうか。
奥様曰く、
「引退することは自分一人で決断して、こっちがビックリするくらいスパッとしてました。精一杯頑張ってきて、悔いが残ってないみたいで良かったです。今はなんだか平和な毎日です♪」
今年中には3人の子供のパパとなる浅沼元騎手。後輩のくせして・・生意気だぁ〜