金沢所属としては初めての他地区遠征となった兵庫サマークイーン賞を制したハクサンアマゾネスだが、地元の読売レディス杯には出走せず。加藤和義調教師によると、そもそもスタートに課題があり、特に金沢の1500メートルでは出遅れるとのこと。距離が長ければある程度リカバリーもきくが、1500メートルではそれも難しい。地元戦は回避して1700メートルのここを狙ってきた。グランダム・ジャパン(GDJ)古馬シーズンは、ここが終われば最終戦のレディスプレリュードJpnIIを残すのみ。優勝を狙うには負けられないところ。
GDJ古馬シーズンで、目下ポイントトップが大井のジュランビル。初戦の佐賀ヴィーナスカップを制したほか、遠征を重ねてここがシリーズ4戦目。距離は1400メートルから2000メートルまでオールマイティにこなすだけに、ここを勝って15ポイントを加算すれば優勝にかなり近づく。
地元期待がブリーザフレスカ。中央未勝利から昨年秋に転入し、13戦してすべて3着以内。重賞初挑戦となったトリトン争覇を7馬身差で圧勝。今回と同じ1700メートル戦でコースレコードだった。名港盃は3着だったが、いずれも牡馬相手の重賞。牝馬同士なら圧勝まであるかもしれない。
大井のグランパラディーゾは遠征でも常に上位に食い込んでいるが、課題は距離。1600メートルでも成績はいまひとつで、さらに距離が伸びる1700メートルがどうか。
GDJ古馬シーズンでは入着までという兵庫クリノメガミエース、読売レディス杯で2着に入った高知のアンティキティラらも、あらためて上位を狙う。
◎3ハクサンアマゾネス
○6ジュランビル
▲7ブリーザフレスカ
△2グランパラディーゾ
△4クリノメガミエース
△5アンティキティラ
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ネクストスターの新設によって、1カ月ほど時期を繰り上げての実施となった九州ジュニアチャンピオン。地元デビュー馬限定という条件は変わらない。
デビューから3連勝のムーンオブザサマーが圧倒的だ。前走デネブ特別はスタートから先頭に立つと、3コーナーから徐々に後続との差を広げ、2着に2秒1の大差。直線でもムチを入れて追われていたのは、今後のことを考えてのことだろう。
素質の高さを感じさせるのが、デビュー戦を逃げ切ったウルトラノホシ。そのデビュー戦は、スタートこそ互角だったが、200メートルほども進んだところであっという間に後続を3馬身ほども引き離した。その後も徐々に差を広げ、直線を向いて軽く気合を入れられたが、直線半ばでは鞍上がうしろを振り返る余裕。900メートルの勝ちタイム55秒6は、ムーンオブザサマーのデビュー戦よりコンマ5秒遅かったが、最後は流すような感じでのゴールだった。すでに距離経験も積んでいるムーンオブザサマーにどこまで迫れるか。
グッドタイミングは2着に5馬身差をつけて直線独走となったデビュー戦のタイムが55秒7。ウルトラノホシとはコンマ1秒差だが、こちらは直線しっかり追われてのものだけに、タイム差以上に能力差はありそう。中央芝に挑戦したフェニックス賞は、佐賀勢では最先着の6着だが、勝ち馬から1秒1差はまずまずの好走。芝のスピード競馬を経験しての上積みがあれば、◎○に迫るシーンがありそう。
リュウノブライダーは、前走アルタイル特別ではムーンオブザサマーの5着だったが、スタートで躓くような感じで出遅れて最後方からとなっただけに見直しは必要。
ヴァイスネリケの前走デネブ特別10着も、スタートで大きく出遅れてのもの。
アルタイル特別でムーンオブザサマーにコンマ5秒差で3着だったトゥールリーも上位争いの一角。
◎3ムーンオブザサマー
○4ウルトラノホシ
▲1グッドタイミング
△2リュウノブライダー
△9ヴァイスネリケ
△5トゥールリー
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門別から2歳年末に転入したミニアチュールは、岩手では圧倒的な強さで7連勝。しかも3歳になってからは重賞のみ使われて6連勝。一冠目のダイヤモンドカップではリッキーナイトに3/4馬身まで差を詰められたが、東北優駿では4馬身差をつける完勝。牝馬同士のひまわり賞では当たり前のように大差で圧勝だった。2000メートルなら他馬の付け入る余地はなさそうで、岩手三冠の期待は高い。
スプリングカップ、ダイヤモンドカップ、東北優駿とミニアチュールの2着だったリッキーナイトは、ミニアチュール不在となったやまびこ賞で期待されたがまさかのブービー11着。ただ敗因は出遅れとはっきりしている。向正面から徐々に位置取りを上げたが、それで脚を使ったか4コーナーで手応えをなくしてしまった。ここは巻き返しのかかる一戦だが、ミニアチュールを逆転するまではどうか。
転入初戦のやまびこ賞で、あっと驚く直線大外一気の差し切りを見せたのがルーンファクター。道中後方でじっくり脚を溜め、直線勝負に賭けた作戦が見事にはまった。直線の短い水沢コースに変わって、その持ち味を生かせるかどうか。
冬休みがあけて3月以降、9戦して3着以内7回と安定した成績を残しているマツリダワールドだが、一気の相手強化で上位争いに食い込めるかどうか。
◎8ミニアチュール
○5リッキーナイト
▲2ルーンファクター
△9マツリダワールド
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2歳時からショウガタップリのライバルと目されていたノブノビスケッツは、ショウガタップリ不在となった北日本新聞杯で6馬身差の圧勝。そして臨んだ石川ダービーでは逆転もあるかと期待されたが、3コーナー過ぎであっさり勝負をつけられ3着。続く前走、初めての古馬格付でのレースは1番人気に支持されゴール前の接戦で2着だったが、この時期に古馬A2格付での好走は評価できるもの。北日本新聞杯に続いて二冠の期待だ。
石川ダービーでノブノビスケッツに先着する2着だったのがダイヤモンドライン。3コーナー手前の勝負どころ、一か八かという感じで内に進路をとって一旦は先頭に立った中島龍也騎手の思い切った騎乗が光った。その後、加賀友禅賞ではショウガタップリに打ちのめされたが、トライアルの石川門カップを快勝。重賞ではこれまで2着4回、3着1回。初タイトルの期待がかかる。
ロギッシュは、中央未勝利から転入して4連勝。いずれも逃げか先行で完勝という内容だが、今回は一気の相手強化で真価が問われるところ。
ボストンコモンは、北日本新聞杯、石川ダービーで、それぞれノブノビスケッツの後塵を拝してという内容だったが、その後古馬格付となっての連勝。充実ぶりがうかがえる。
ピンクビジョンも3歳になっての重賞では上記の馬たちにやや劣勢だが、上位には食い込んでおり、連下争いに食い込めるかどうか。
中央未勝利から転入して3連勝のホットシップも一気の相手強化でどこまで。
◎7ノブノビスケッツ
○3ダイヤモンドライン
▲2ロギッシュ
△6ボストンコモン
△5ピンクビジョン
△8ホットシップ
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新設の兵庫ジュベナイルカップで1番人気に支持されたスタビライザーだが、大外枠からのスタートでムチを入れて好位をとったものの、道中かなり力んで走っていた。3コーナーから前をとらえにかかって一旦は先頭に立ったが、勝ちにいかなければならないぶん、直線でお釣りがなくなってしまった。2走前のアッパートライのように好位で脚を溜められればリベンジの期待だ。
その兵庫ジュベナイルカップを勝ったのがマミエミモモタロー。勝負どころでスタビライザーについていくように進出し、4コーナーで空いた最内を突いて抜け出すという、川原正一騎手が最高にうまく乗った。今度は他馬からマークされる立場になってどうか。
フェリシスのデビュー戦は、2着馬を1馬身差で振り切っての勝利だが、直線は鞍上がうしろを振り返りながら着差以上に余裕はあった。2走目の上積みで走破タイムを詰めてくれば◎◯とも互角の勝負ができそう。
デビュー戦2着だったゼンダンノハゲミは、スタートで外に大きくよれてしまい、それでもハナをとって直線まで先頭。最後は勝ち馬に交わされてしまったが、バテたわけではなく遊んでいた。道中もいかにも子供っぽい走りで、能力を発揮できていない。そのあたりを修正できれば可能性はありそう。
◎5スタビライザー
◯4マミエミモモタロー
▲7フェリシス
△8ゼンダンノハゲミ
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