ウィルソンテソーロは、芝では結果が出ず、ダートに転向して未勝利戦からここまで7戦6勝という快進撃で底を見せていない。前走マーキュリーカップJpnIIIでは、ダートでは初めてとなる2000メートルの距離でもテリオスベルに4馬身をつける強い勝ち方を見せた。父キタサンブラックはイクイノックスなどの活躍で種付料が高騰しているが、産駒がダートでも活躍となればさらに価値が高まる。
ケイアイパープルは昨年、佐賀記念そしてこの白山大賞典とJpnIIIを2勝。中央の平安ステークスGIIIでもテーオーケインズの2着好走があったが、地方の2000メートル級のダートグレードを中心に使われているように、地方の小回りコースで長く脚が使えるのがこの馬の持ち味。人気はウィルソンテソーロだろうが、連覇の可能性もおおいにありそう。
セイカメテオポリスは一昨年3歳時の戸塚記念以降勝ち星から遠ざかっていたが、今年4月のオグリキャップ記念を勝つと、大井記念、東京記念と3連勝。昨年の白山大賞典JpnIIIではケイアイパープルの4着だったが、今回は当然それ以上が期待できる。
メイショウフンジンは、マーキュリーカップJpnIIIでスタート後一旦は先頭も、2コーナーでテリオスベルに一気に行かれて展開的に翻弄され、勝ったウィルソンテソーロからはやや差のある3着。今回、ほかに逃げそうな馬もいないだけに、マイペースの逃げに持ち込んでどこまで粘れるか。
3歳のゴライコウは51kgを生かしてどこまで。今年結果が出ていないペイシャエスは57kgを背負ってどうか。
◎3ウィルソンテソーロ
○9ケイアイパープル
▲4セイカメテオポリス
△8メイショウフンジン
△1ゴライコウ
△5ペイシャエス
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兵庫のアラジンバローズは中央オープンから移籍初戦での佐賀遠征。中央では今年ダート1600〜1700メートルのオープン特別で5戦してすべて勝ち馬から1秒以内で掲示板内の好走。このメンバーでは確実に能力上位。今年初春、中央オープンから佐賀に移籍したヒストリーメイカーがその初戦として姫路に遠征して白鷺賞を制したが、兵庫勢としてはそのお返しといった様相だ。
ヒストリーメイカーはその白鷺賞以降勝ち星がない。はがくれ大賞典は一時的な心房細動的な症状だったようだが、その後地元佐賀の重賞では3戦していずれも2着。中央時代の実績ではアラジンバローズ以上だが、相手なりに走るタイプなのかもしれない。
大井から遠征のデュープロセスは、昨年夏には中央ダートオープンで掲示板内の好走があり、その実力ならアラジンバローズと互角だが、秋から休みを挟んでの今季初戦は二桁着順。移籍初戦のサンタアニタトロフィーがやや差のある9着という結果。状態次第で上位は狙えそう。
近走佐賀の重賞や特別で上位争いのドゥラリュール、スピネルは、さすがにここは相手が強く、連下争いまで。
中央2勝クラスで実績はほとんどが芝だったというビートザウイングスは佐賀のダートをこなせるかどうか。
◎9アラジンバローズ
○11ヒストリーメイカー
▲2デュープロセス
△5ドゥラリュール
△1スピネル
△8ビートザウイングス
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イレネー記念、ばんえいダービーをともに1番人気で制した世代チャンピオン・キングフェスタは、4歳シーズン一冠目の柏林賞も勝利。8月27日のはまなす賞に名前がなかったので、アレ?と思ったが、なるほどそこを勝ってしまうとここで別定20kg増の760kgを背負うことになるための回避だったと思われる。それで今回は、ヘッチャラ、ツガルノヒロイモノと同じ750kgのトップハンデタイでの出走。2歳シーズン、3歳シーズンはともに二冠にとどまったが、4歳シーズンは三冠を狙ってきた。
ヘッチャラは、3歳時のばんえいダービーまで、重賞で2着4回、3着3回と勝ち切れないレースが続いたが、4歳になってのポプラ賞で重賞初制覇。柏林賞はキングフェスタの2着に敗れたが、8月のはまなす賞を制した。重賞2勝は、ともにキングフェスタ不在だったが、ここに来ての充実ぶりなら、同じ750kgでも逆転の可能性はある。
クリスタルコルドは3歳時、ばんえい大賞典、はまなす賞を連勝。ばんえい菊花賞でも3着に入った。8月のはまなす賞3着時は、1着ヘッチャラ、2着ヤマカツエースと10kg差だったが、今回はキングフェスタ、ヘッチャラより20kg軽い730kgは恵まれた。
ヤマカツエースは、重賞勝ちは2歳時のヤングチャンピオンシップだけだが、ほかに重賞2着2回、3着3回という実績。トップハンデより10kg軽い740kgなら上位争いはある。
イレネー記念など重賞2着3回のトワイチロは720kg、A1特別を勝って好調のヤマノコーネルは730kg。それぞれ軽量を生かせば上位食い込みも。
◎7キングフェスタ
◯5ヘッチャラ
▲8クリスタルコルド
△6ヤマカツエース
△4トワイチロ
△1ヤマノコーネル
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門別デビューのスペリオルパンサーは、初勝利まで5戦かかったが、アタックチャレンジを勝っての金沢移籍。4頭立ての金沢初戦を楽勝し、トライアルの石川テレビ杯は出走取消となったが、続く前走の2歳戦では3コーナーから軽く気合をつけられただけで徐々に差を広げ、2着に2秒0の大差をつけて圧勝。1400メートルの勝ちタイムは1分30秒8だが、そのレースぶりからタイムはまだまだ詰められる。門別では5戦すべて1700メートル戦を使われていただけに距離延長も歓迎だ。
トライアルの石川テレビ杯を勝ってデビューから2連勝としたのがダヴァンティ。その石川テレビ杯は、直線軽く追われただけで後続を突き放し、最後は余裕があって2着ショウガフクキタルに6馬身差。1400メートルの勝ちタイム1分29秒4はメンバー中最速。まだまだ能力を秘めていそうな勝ち方だ。
エムティイーグルはここまで5戦して4勝、3着1回。2走前のくろゆり賞は、ダブルアタックと直線追い比べになったが難なく突き放して2馬身差。前走サファイア賞でも3コーナーでダブルアタックをとらえると、今度は5馬身差をつけて圧勝となった。控える競馬を経験しているのは強みになりそう。
デビューから2連勝のあとダヴァンティの2着に敗れたショウガフクキタル、デビュー戦を勝ったあと2着3回のダブルアタックらも逆転できない差ではない。
◎3スペリオルパンサー
◯4ダヴァンティ
▲2エムティイーグル
△8ショウガフクキタル
△10ダブルアタック
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岩鷲賞ではまさかの3着に敗れたキラットダイヤ。先行3頭一団の2番手から直線を向いて先頭に立ったときはいつものようにぶっちぎるのかと思って見ていたが、坂のあたりで行き脚が鈍り、後ろからきたトーセンキャロルに交わされたばかりか、4コーナーまで先頭のハナレイにも差し返されてしまった。とはいえ短距離の重賞で安定して成績を残している馬がほかにいるわけでもなく、八分程度の能力を出せれば、このメンバーなら勝てるはず。
アップテンペストは、3歳の名古屋在籍時より中距離を中心に使われ重賞でも結果を残したが、昨年のこのレースで4着に入って以降、マイル以下を使われるようになった。岩鷲賞ではキラットダイヤらと先行して直線失速したが、その後、クラスターカップJpnIII(13着)は度外視としても、盛岡・水沢のスプリント特別を3戦して1勝、2着2回。無理に勝ちにいかなければ上位争いは可能。
岩鷲賞では直線で並ぶまもなく先行勢を交わし去って快勝したトーセンキャロルだが、昨年9月に2000メートルのOROオータムティアラを制して以降、馬券にからんだのはそれだけ。あらためて真価を問われる一戦だ。
B級からA級に昇級してもマイル以下で好走を続けるノースリュシオル、前走初めてのオープン戦(ハヤテ特別)を制したボーンブレジーヌらは、重賞実績馬を相手にどこまでやれるか。
◎9キラットダイヤ
◯7アップテンペスト
▲2トーセンキャロル
△6ノースリュシオル
△1ボーンブレジーヌ
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