デビューから圧倒的な強さで2連勝がフジユージーン。水沢850メートルのデビュー戦は、持ったまま2着に2秒2の大差。続く盛岡ダート1400メートル戦は、村上忍騎手が4コーナー手前から何度もうしろを振り返って後続を確認しながら8馬身差の圧勝。その勝ちタイム1分26秒0は、例年北海道勢が勝っている知床賞の勝ちタイムと比較しても遜色のないもの。このメンバーではダートでのスピードが抜けている。
対するのは、1番人気に支持された芝の若鮎賞でまさかの8着に敗れてしまったリトルカリッジ。ダートではここまで水沢、盛岡で連勝と、底を見せていない。しかしながらその勝ちタイムの比較では、フジユージーンにはやや及ばない。
3番手の選択は難しいが、盛岡ダート1000メートルのデビュー戦を勝ったコンバットスプーン。直線懸命に追って2着に7馬身差をつけた。距離延びて◎○に迫れるかどうか。初戦のレースぶりからは、よほど上積みがないと3着争いまでか。
デビューから4戦連続ダートで3着を続けたクルトゥルン、水沢1300メートル戦を逃げ切った経験のあるサンタバーバラらも3着争い。
◎4フジユージーン
○2リトルカリッジ
▲6コンバットスプーン
△1クルトゥルン
△5サンタバーバラ
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昨年3着だったイチザウイナーに期待する。今年1月に中京ダート1200mの2勝クラスで、着順こそ13着だが勝ち馬から1秒2差。今回は休養明けをひと叩きして臨む一戦。昨年春にはたんぽぽ賞でタケノサイコウに僅差の2着があり、中央では2歳未勝利戦を勝ったほかは掲示板外だが、佐賀ではここまで2、1、3着。4度目の挑戦でどうか。
九州産限定の新馬戦からひまわり賞を連勝したのがサツマノオンナ。ここまで芝しか使われてないものの、ききょうSで勝ち馬から1秒5差、GIIIのファンタジーステークスでも1秒9差なら、このメンバーではスピード最上位。あとは佐賀のダートが合うかどうか。
昨年春、たんぽぽ賞で中央勢を一蹴したタケノサイコウは、その後重賞タイトルこそないものの、4歳の今年佐賀のオープンクラスで活躍。もし勝てば霧島賞の地元佐賀勢制覇は、2004年のナセ以来となる。
トライアルの大隅特別を制して臨むカッコヨカは昨年6着、アイアンムスメは一昨年7着で昨年5着。この2頭は上積みがあるかどうか。
昨年のたんぽぽ賞でタケノサイコウ、イチザウイナーと差のない3着だったイールテソーロにも可能性がありそう。
◎4イチザウイナー
○1サツマノオンナ
▲10タケノサイコウ
△12カッコヨカ
△8アイアンムスメ
△11イールテソーロ
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昨年のこのレース以来勝ち星から遠ざかっているメイショウワザシだが、大敗はおおむね2000メートル以上の距離。佐賀遠征でも好走しており、大井では常に重賞クラスのメンバーとの対戦。メンバーレベル的にもここは連覇の期待。
実績最上位は、ジャパンダートダービーJpnIをはじめダートグレード3勝のダノンファラオ。中央では二桁着順が続いて成績が頭打ちとなって大井へ。移籍しての2戦も大敗だったが、前走川崎の橘オープンでは4コーナー最後方からじわじわと伸びて復調気配。距離短縮の1600メートルがどうかだが、笠松の小回りコースをこなせれば見せ場以上はありそう。
スマイルサルファーは一昨年3歳時に兵庫ダービー、西日本ダービーを勝利。昨年は重賞勝ちこそなかったが、佐賀に遠征して2着、3着。地元園田では1700メートル戦で3勝を挙げており、笠松1600メートルも合いそう。あとは8カ月ぶりの休み明けがどうか。
浦和のトーセンレビューは一昨年、名古屋、金沢に遠征して1400メートルの重賞を勝利。昨年後半から今年にかけて、大井A2B1で1着、2着という実力なら勝負になる。
地元東海勢では南関東B1から転入して好調のストームドッグ、中央2勝クラスから転入して今年3勝のコウイチらは馬券圏内まで。
◎8メイショウワザシ
○1ダノンファラオ
▲5スマイルサルファー
△6トーセンレビュー
△2ストームドッグ
△7コウイチ
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中央地方問わずダート1200メートルの舞台でのリュウノユキナの走りは安定している。2020年9月のながつきステークス以降の3年間、ダート1200メートルで17戦して連対を外したのは、昨年の北海道スプリントカップJpnIIIでの3着と、サウジ遠征での6着だけ。前走東京スプリントJpnIIIも直線行き場をなくしたようなところから外に切替えて差し切るという、着差以上の強さで8歳でも衰えのないところを示した。中央の若い4歳勢も強力だが、連軸としての信頼はゆるぎない。
昨年無念の競走除外だったのがリメイク。カペラステークスJpnIIIではリュウノユキナに4馬身差をつけて勝っており、前走プロキオンステークスGIIIではドンフランキーにクビ差及ばなかったとはいえ、そのときあった1kg差が今回は同じ55kgで有利になった。
地方初参戦のドンフランキーだが、ここまでダート1400メートル以下では8戦して連対を外したのは1度だけ。今回はスペシャルエックスとの先行争いがカギになりそう。
このレース連覇を狙うのがオーロラテソーロ。東京盃JpnIIでも3着に好走したあといまひとつの成績が続いたが、前走松風月ステークを差し切って勝利。復調して臨む一戦だけに連覇の可能性も。
地方馬では北海道勢に期待できそう。昨年、道営スプリントを制して北海道の短距離頂点に立ったスティールペガサスは、北海道スプリントカップJpnIIIでも3着としっかり成績を残した。
3歳のスペシャルエックスは、今シーズン初戦から古馬との対戦をつづけ、前走グランシャリオ門別スプリントではスティールペガサスをクビ差で抑えて逃げ切り。3歳ゆえの52キロという斤量は魅力だ。
◎5リュウノユキナ
○8リメイク
▲6ドンフランキー
△10オーロラテソーロ
△13スティールペガサス
△14スペシャルエックス
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九州ダービー栄城賞を制したテクノゴールドが不在となって、2着だったブレイブアモーレに期待する。その後、1400メートルの佐賀ユースカップは1番人気にこたえての勝利。前走、脊振山特別では3着だったが、この時期の3歳馬が古馬A1A2特別で善戦というのは評価できる。2000メートルは九州ダービー栄城賞で一度走っただけで、あらためて距離への挑戦となる。
サトミノアサヒは、中央未勝利から転入し、鯱の門特別こそ、のちに九州ダービー栄城賞を制するテクノゴールドの3着だったが、その後は4連勝。JBC開催に向けて今年新たに設定された1860メートル戦も勝っているだけに、初距離でも不安はなさそう。
ネオシエルは佐賀皐月賞を制し、続いて九州ダービー栄城賞は1番人気に支持されるも3着。佐賀では世代トップを争う存在だが、前走高知優駿に遠征して、大きな差をつけられての8着。遠征競馬で惨敗したあとだけに反動がないかどうか。
佐賀皐月賞、九州ダービー栄城賞ともに4着だったリネンマンボは、その後佐賀ユースカップでブレイブアモーレの3着。先の二冠以上の着順も狙えそう。
年明け、重賞を中心に7戦して3着以内が5回というミヤノウッドリーだが、ここまでタイトルがないのがむしろ不思議な感じ。
アストライオスは、春の二冠はともに掲示板外だったが、ここ2戦、古馬B級に編入されての2、3着好走は、上昇をうかがわせる。
◎10ブレイブアモーレ
○2サトミノアサヒ
▲9ネオシエル
△5リネンマンボ
△4ミヤノウッドリー
△8アストライオス
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