
この開催で行われるA級戦は、1800メートル戦がこの雲仙岳賞で、1400メートル戦の新燃岳特別が翌13日に行われる。
やや寂しい8頭立てで、近走好調の馬とそうでない馬がわりとはっきりしているメンバー構成。
中心にとったのはキョウワカイザー。目下1800メートルのS2重賞を2連勝中。特に前走韓国岳賞は3コーナーから後続を引き離しにかかると、直線独走となっての楽勝だった。ここ2戦での充実ぶりは目を見張るものがある。
スイングエンジンは秋から門別で4戦して、佐賀に戻ってのこれが初戦。昨年のこのレースでは2着があり、前走門別のA1特別を勝利。門別で強い相手に揉まれて力をつけた。
B級特別から前走A2の一般戦まで5連勝中なのがミスタージャック。ただその5連勝が1400メートル戦で、今回は距離延長に加え相手も強くなることから中心というまでには推しにくい。
おそらく上記3頭の勝負で、ここ3戦は差のある敗戦だが、過去の実績からマイネルパルフェも上位争いに食い込んでくる可能性はある。
◎3キョウワカイザー
◯8スイングエンジン
▲1ミスタージャック
△5マイネルパルフェ
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昨年3着だったコミュニティにとっては相手に恵まれた。昨年先着されたナムラタイタン、モズという、重賞の上位常連馬が不在となって、今回は負けられない一戦。
昨年秋に転入後、芝の重賞を連勝したシルクアーネストだが、近走はいまいちの成績。とはいえ今季初戦が盛岡ダートで勝利。ここ2戦のダートA級一組特別もまずまずの好走。水沢のダートは一度走ったことがあるだけで未知数だが、近走ぱっとしない成績が多いメンバーが相手ならチャンスはありそう。
昨年の3歳二冠馬ライズラインは、今年シアンモア記念を勝利。今シーズンは短距離~マイルを中心に使われいるため、初めての2500メートル戦でどうか。
ブルースイショウは兵庫から転入後、3戦してA級一組特別で2着が2回。2400メートルの六甲盃、2500メートルのオグリキャップ記念でともに3着という実績があり、この距離で力を発揮するという可能性はある。
今シーズン中央から転入してここまで勝ち星がないエアラギオールだが、青藍賞3着などがあり連下候補。
◎8コミュニティ
◯9シルクアーネスト
▲1ライズライン
△10ブルースイショウ
△7エアラギオール
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佐賀のB級馬によるS2重賞。この開催のB級では、29日に1750メートルの初冬特別が行われ、こちらは1400メートル戦。
近3走で馬券にからんだのがクイーンズライフとマイネルプレジャーだけで、何やら高知の最終レースに行われている、「一発逆転ファイナルレース」のようなメンバー。その高知から転入初戦となるクロスオーバーが強そうだ。佐賀では昨年、花吹雪賞、ル・プランタン賞、ロータスクラウン賞と、高知からの遠征競馬で3つのタイトルを獲った。その後勝ち星がないが、使われていたレースはダートグレードや南関東の重賞・特別がほとんど。前走が高知のA-2戦で6着、勝ち馬から1秒差という実力なら、佐賀のB級なら断然といってもいいかもしれない。
クイーンズライフは、2走前のB-3戦が2着で、前走B-1特別では9番人気ながら4着。転入初戦の馬が何頭かいて力の比較が難しいが、佐賀の既存勢力で好調なのはこの馬だけ。
ダノンハラショーは、前走のB-1特別でクイーンズライフに続く5着。高知から転入した春から夏にかけてはB級上位で勝ち負けをしていたという実力で、今回は休み明け3戦目での変わり身に期待。
アドマイヤダリヤは中央からの転入初戦だった前走が案外だったが、馬場への適性があればこのクラスなら能力上位。
中央からの転入初戦となるマイネパシオーネ、ここ2戦はいまひとつだが9月にこのクラスで好走していたマイネルプレジャーらにも期待できそう。
◎7クロスオーバー
◯10クイーンズライフ
▲4ダノンハラショー
△2アドマイヤダリヤ
△5マイネパシオーネ
△8マイネルプレジャー
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エーシンクリアーは、前走姫山菊花賞が2歳時以来久々の地元重賞制覇。とはいえ、3歳時には笠松の岐阜金賞、そして4歳から今年の5歳時には佐賀のはがくれ大賞典連覇など、毎年重賞タイトルを獲っていた。勝ち切れないレースも少なくないが、今年3着以内を外したのが名古屋の重賞2戦だけ。連軸としては堅い中心だ。
メイショウヨウコウは堅実にクラスを上げ、重賞初挑戦となった今年、摂津盃、姫山菊花賞ともに4着。しかも両レースともに勝ち馬からコンマ5秒差と差はわずか。目下全国リーディング2位、今年の兵庫リーディングをほぼ確定的にしている川原正一騎手に乗替りということでも期待だ。
エーシンサルサは、遠征も含めて牝馬同士の重賞では昨年から今年まで負けなしの4戦全勝。昨年は連勝の勢いで牡馬との摂津盃も制した。今年は摂津盃2着、姫山菊花賞3着と惜しいところで勝てていないが、能力的に差はない。サウスヴィグラス産駒ながら1700メートルを問題なくこなしているが、今回、初めての1870メートル戦がどうか。
連覇がかかるのがトーコーニーケ。ただ今年になっての勝ち星は特別戦の2勝のみ。2走前の勝利で復調かに思えたが、前走兵庫クイーンカップは直線で力尽きた。一線級が相手のここで一変というまではどうだろう。
鞍上に北海道から五十嵐冬樹騎手が呼ばれたサウスウインド、11歳ながら摂津盃を制したダイナミックグロウらも上位に食い込む可能性は十分。
◎9エーシンクリアー
◯4メイショウヨウコウ
▲5エーシンサルサ
△8トーコーニーケ
△2サウスウインド
△10ダイナミックグロウ
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ラプレシオーサは門別のダートでデビューから2連勝。中央挑戦では結果が出なかったが、まだ底を見せていない。サンライズカップでは不運にも霧のため取り止めとなったあと、あらためて翌週に出走するはずだったのが今度は取消。今回、3カ月半ぶりの実戦となるが、素質的には相当に高いはず。
ミスミランダーは、北海道所属として遠征した笠松のラブミーチャン記念を制し、そのまま笠松に移籍して今度は水沢に遠征してきた。ラブミーチャン記念では、さすがにレベルの違いを見せての完勝。ここを勝てばグランダム・ジャパン2歳シーズンのポイントでトップに立つ。
マラドーナスピンはフレッシュチャレンジを勝ったのみだが、ホッカイドウ競馬のシーズン最終日に行われたブロッサムカップで、強いレースを見せた2頭からそれほど離されずの3着は評価できる。
地元最有力はサプライズハッピー。ここまで岩手2歳二冠のメジャーリーガーと対戦して惜しい2着が2度あった。芝のジュニアグランプリで北海道勢と対戦(6着)しているが、今回、ダートであらためてその実力が問われる。
シャイニーネームは、ここまでに行われたグランダム・ジャパン2歳シーズンの4戦のうち3戦に出走して3、3、4着。ここでも上位入着ならグランダム・ジャパンのポイントでも上位が望める。
エムティーシャトルはあまり目立った成績はないが、フルールカップでモダンウーマンの3着。その実力ならここであっと言わせる場面があってもおかしくない。
◎6ラプレシオーサ
◯7ミスミランダー
▲1マラドーナスピン
△2サプライズハッピー
△5シャイニーネーム
△9エムティーシャトル
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