ノゾミダイヤは1番人気に支持された名港盃は3着だったが、馬群の中に入って馬がいやがっていたのか直線での伸びが見られなかった。それ以上に、ハナを主張する馬がいないメンバーで、逃げたアップアンカーにうまくレースを運ばれた。2走前のルビーオープンではアップアンカーをクビ差でしりぞけており、巻き返しがかかる一戦。
アップアンカーは、昨年秋に中央から転入し、A1特別や東海クラウンでも3勝を上げ、前走名港盃が重賞初挑戦での勝利。積極的に逃げた佐藤友則騎手の好騎乗だった。今回もこれといった逃げ馬がいないだけに、前走の再現という可能性もある。
ヒシサブリナは、前走が兵庫のA1特別初勝利。これまでの勝ち星はすべて1400メートルで、1700メートルになるとすべて掲示板外。笠松の1600メートルをこなせるかどうかがカギになりそう。
ワンダフルタイムは、名古屋移籍後の1600メートル戦では5戦4勝で、その勝ち星のひとつが笠松でのもの。ランフォージンは、A3〜A2クラスではあるものの、ここ3戦連続して連対。この2頭が連下争いにからんでくる可能性。
◎1ノゾミダイヤ
◯8アップアンカー
▲9ヒシサブリナ
△6ワンダフルタイム
△2ランフォージン
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エーシンサルサは、連覇となった兵庫サマークイーン賞で、いよいよこの馬の強さが戻ってきたというレースぶり。それでも全盛時に比べれば8割ほどのデキと橋本忠男調教師。さらに調子が上がっているとなれば、摂津盃連覇の可能性が高まる。
ニホンカイセーラは、昨年10月からA1特別で9戦連続連対中。そのうち近5走での2着4回は、いずれもトウショウセレクトに先着されというもの。そのトウショウセレクトが4月の名古屋・東海桜花賞で2着、そして7月には金沢スプリントカップに遠征して勝利という実力だけに、ニホンカイセーラは古馬重賞初挑戦でも通用する可能性は十分と見る。
サウスウインドの前走は、名古屋に遠征した名港盃で2着。この摂津盃と同日に行われる笠松のくろゆり賞では、名港盃1着のアップアンカー、3着のノゾミダイヤが人気の中心になりそうなだけに、地元兵庫の重賞初挑戦なら見せ場をつくりそう。
中央未勝利転入から徐々にクラスを上げて前走A1A2特別を制したバレーナボス、中央から再転入して4戦連続連対のユニフィケーション、2年前だが姫山菊花賞を制したことがあるダイナミックグロウらは、格では見劣るが斤量差を生かせば上位争いも。
◎9エーシンサルサ
◯12ニホンカイセーラ
▲7サウスウインド
△5バレーナボス
△6ユニフィケーション
△8ダイナミックグロウ
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アムールブリエは3連勝でエンプレス杯JpnIIを勝利。しかもこれが引退レースとなったワイルドフラッパーを子供扱いという内容での完勝だった。サンビスタの前走のレースぶりには疑問符がつくだけに、この馬の成長ぶりに期待した。
このレース連覇がかかるのがサンビスタ。昨年のこのレースでワイルドフラッパーをぶっちぎってからダート女王への道を歩んだ。牡馬とのGI/JpnIでの負けは仕方ないが、前走スパーキングレディーカップJpnIIIの負け方はこの馬らしくなかった。今回、58キロを背負ってというのも楽ではない。
サンバビーンは、北海道に転厩初戦のヒダカソウカップでは4着だったが、ノースクイーンカップでは、ヒダカソウカップで1、2着の3歳馬2頭、ルージュロワイヤル、ジュエルクイーンに決定的な差をつけて完勝。中央時より力を落としている印象はまったくなく、サンビスタが全盛時の力を発揮できないようであればこの馬にもチャンスはある。
準オープンを逃げ切ったキャニオンバレーも実力的に差はない。関東オークスJpnIIで大差圧勝のホワイトフーガは、初めての古馬相手でどこまでやれるか。
◎7アムールブリエ
○10サンビスタ
▲9サンバビーン
△13キャニオンバレー
△8ホワイトフーガ
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シーズアウーマンのフレッシュチャレンジは、スタートから先頭に立ち、直線で軽く気合を入れただけで独走となり、2着に6馬身差をつける圧勝。3着馬にはさらに7馬身差がついた。少頭数6頭立てのこのメンバーでは能力的には抜けていると見る。
モダンウーマンは、フレッシュチャレンジで8馬身差圧勝のあと、栄冠賞で2着、さらにウィナーズチャレンジでも2着。経験値を併せれば、こちらが上回る可能性もある。
ブリーダーズゴールドジュニアカップ(7着)からの連闘となるミスミランダーだが、さすがに1600メートルは長かったようだ。今回は逆に経験のない1000メートル戦だが、2勝を挙げている1200メートルのレースぶりからも期待はできそう。
ツリーナッツヒメのフレッシュチャレンジは、直線でフラフラして、かなり荒削りな競馬だった。それでいて勝ってしまうのだから、まともに走ればそれなりの力はありそう。
◎2シーズアウーマン
○5モダンウーマン
▲4ミスミランダー
△6ツリーナッツヒメ
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ダノンレジェンドは、北海道スプリントカップJpnIIIでは単勝1.4倍の断然人気に支持されたものの3着。直線では得意の末脚で前に迫ったが、いかんせん道中の位置取りが悪かった。今回はデムーロ騎手へ乗替り、別定56キロでこのメンバーなら実力的に抜けている。
ポアゾンブラックは、ホッカイドウ競馬に転厩初戦の北海道スプリントカップJpnIII・2着で、あらためて実力を見せた。続くグランシャリオ門別スプリントでもアウヤンテプイ(グランヴァンと2着同着)に2馬身差をつけ、安定した強さを示した。目標としているのは、昨年2着だったマイルチャンピオンシップ南部杯JpnIだそうだが、メンバー的にはここでもチャンスは十分。
前走ダート1200メートルの準オープンを勝って重賞初挑戦となるのがルベーゼドランジェ。1番枠に入って今回もハナを主張するのかどうか。今回は行きたい馬が多いメンバーだけに、この馬の出方次第で流れが変わってきそう。別定52キロは有利だ。
さきたま杯JpnIIで見せ場をつくって4着だったラブバレットだが、岩鷲賞ではナムラタイタンにとらえられて2着。相手がナムラタイタンなら仕方ないということもあるし、水沢より馬場の軽い盛岡のほうがこの馬には合いそう。地元だけに善戦以上を期待したい。
このレース連覇を狙うのがサマリーズ。昨年は2番手追走から直線で先頭に立って押し切った。ただそれ以降、地方のダートグレードも含めて4着が最高というのが気になるところ。昨年より1キロ重くなっただけの53キロだが、先行タイプが多いメンバーだけに、楽なレースにはならないように思う。
エーシンビートロンは、かきつばた記念JpnIIIを取消となって4カ月ぶりの実戦。9歳という年齢もあり、ここは連下争いまで。
◎10ダノンレジェンド
○4ポアゾンブラック
▲1ルベーゼドランジェ
△13ラブバレット
△6サマリーズ
△11エーシンビートロン
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