佐賀のB級馬によるS2重賞。
目下6連勝中というアユメライトアップがここも無事に通過しそうだ。中央未勝利から昨年秋に転入して、当初はやや足踏みしていたものの、今年2月以降は11戦8勝、2着2回という安定した成績でC1級からクラスを上げてきた。前走のB級1組特別では、逃げたカンスタントリーをクビ差とらえての辛勝だったが、そのカンスタントリーは、続くS2重賞の新涼賞を快勝している。このあたりのクラスでは負けられないところ。
ロードデュークは、今年2月以降、目下12戦連続連対中で、C1級から希望投票での出走。7月11日のC1級戦では、前述カンスタントリーに半馬身差2着があった。B級でも十分通用するとみる。
3番手には、7月4日に今回と同じ1750メートルのB級重賞・文月賞を勝っているマイネルハーシェル。その後の3戦では5着が最高という成績だが、それで人気を落とすなら、むしろ馬券の狙いとしてはおもしろそう。
ダイワプロシードは、ここ6戦のB級特別で2勝。3走前と2走前にはアユメライトアップとの対戦があり、それぞれ1秒2差の3着、0秒4差の3着。逆転までは難しそうだが、引き続き連下は狙える。
中央500万から転入初戦となるリッカタキシード、同じく500万条件から転入して3戦目となるダンツトゥルースらは、このクラスなら一発あってもおかしくない。
◎2アユメライトアップ
◯9ロードデューク
▲7マイネルハーシェル
△10ダイワプロシード
△5リッカタキシード
△4ダンツトゥルース
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この開催ではサマーチャンピオンJpnIIIが行われたため、A級(A1・A2混合)の重賞・特別はこの志布志湾賞のみ。それも7頭立てとやや寂しい頭数となった。
リッカアリュールは中央から転入後、取消のあと、5着、1着、2着。過去5走の馬柱に大きな数字が目立つメンバーにあって、成績が安定しているのはこの馬だけ。競りかけて来るような馬もなさそうで、今回も逃げ切り濃厚。
タイセイマスタングは今回が中央からの転入初戦。近走2桁着順続きではあるものの、準オープンクラスで勝ち馬から1秒前後の差で走っていることもあり、ダート短距離を中心に使われてきたということでも、ここでいきなりがあっても驚けない。
ジェットヴォイスは、吉野ヶ里記念での6着はともかく、3走前の大船山特別(A1・A2)が2着で、前走の池田湖賞(同)でも3着と好走。とはいえ勝ち馬からはやや離されており、ここでも連下争いまで。
マイウエイは勝ち星から遠ざかっているとはいえ、掲示板内はたびたびあり、同じく連下まで。
◎7リッカアリュール
◯4タイセイマスタング
▲3ジェットヴォイス
△6マイウエイ
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昨年(5月)のこのレースで重賞初挑戦ながらアウヤンテプイをしりぞけて勝ったのがグランヴァン。今年6月のグランシャリオ門別スプリントでも、ポアゾンブラックには2馬身差をつけられたもののアウヤンテプイとは同着の2着。ポアゾンブラックといえば、言うまでもなく北海道スプリントカップJpnIII、クラスターカップJpnIIIでともに2着という、ダートグレードをいつ勝ってもおかしくない実力。ホッカイドウ競馬の短距離で、それに次ぐ存在がアウヤンテプイとこのグランヴァン。今回はその3強のうち2頭が不在。格付け的にはまだA2で、56キロでの出走となれば落とせない一戦。
未知数ではあるが、3歳牝馬のガルノーヴァは50キロでの出走が魅力。今年の門別競馬場は日によってタイムが2~3秒も変わることがあり、単純なタイム比較は難しいが、1200メートル1分11秒6という持ち時計なら勝負になりそう。
クリーンエコロジーは、今シーズンの転入初戦でいきなりアウヤンテプイを負かしたが、どうやらアウヤンテプイのほうはシーズン初戦で仕上がり途上だったらしい。クリーンエコロジーはその後勝ち星がないとはいえ、元中央オープン馬。今回はグランヴァンにどこまで迫れるか。
ドラゴンウィスカーは、前走の1200メートル戦でクリーンエコロジーを競り落として、昨年北海道に再転入して以来の初勝利。短距離から中距離まで使われているが、昨年10月の道営スプリントでアウヤンテプイにコンマ4秒差の3着という実績もあり、ここでも上位争いの期待はできる。
今回が6歳にしての重賞初挑戦となるシセイカイカ、南関東から戻っての3戦目となるコールサインゼロは、このメンバーに入ってどこまでやれるか。
◎5グランヴァン
◯9ガルノーヴァ
▲7クリーンエコロジー
△3ドラゴンウィスカー
△1シセイカイカ
△11コールサインゼロ
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過去5年で馬券にからんでいる地方馬は、2010年1着、2011年2着のテイエムヨカドーのみ。地方馬はなかなかに苦戦しているが、今年は地元から期待馬が現れた。
といっても、中央に在籍していればこのレースには出走資格のない準オープンクラスから佐賀への転入馬。初戦のS2重賞・大村湾賞を快勝したコウユーヒーローだ。5月にはダート1800メートルの準オープンで、57キロを背負って勝ち馬からコンマ9秒差の5着という成績があり、このメンバーに入れば実力は抜けている。
ちなみにテイエムヨカドーも中央所属としては霧島賞では2着までだったが、1000万条件を勝ったあと船橋に転厩しての霧島賞制覇だった。
相手筆頭は連覇を狙うテイエムゲッタドン。昨年の霧島賞を勝ったことで準オープン格付けとなったが、今年4歳夏前の格付けで1000万条件に降級して出走可能となった。近走の成績でコウユーヒーローに対抗しうるのはこの馬だけ。
トライアルのえびの特別を勝って臨むのがカシノランナウェイ。霧島賞は、一昨年、昨年ともに3着だが、前走のえびの特別は不良馬場とはいえ1分26秒2はかなりの好タイム。サマーチャンピオンJpnIIIでも1分26秒台の決着はあり、1400メートルで行われるようになった2001年以降の吉野ヶ里記念では1分26秒台は一度も出たことがない。荒尾廃止後、佐賀開催となった過去3回の霧島賞の最速タイムは、2012年テイエムハエンカゼの1分26秒8だが、さすがに今年の上記2頭は例年以上のレベルだろう。
カシノエルフは、霧島賞では2着、2着、5着ときて、今年が4度目の挑戦。ただ昨年5着のあとは、1000万条件で9着が最高という成績だけに勝ち負けまでは厳しい。
中央の3歳馬では今年2月にたんぽぽ賞を制しているクリノヤクマンが馬券圏内まであるかどうか。
◎8コウユーヒーロー
◯10テイエムゲッタドン
▲9カシノランナウェイ
△7カシノエルフ
△3クリノヤクマン
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デビュー当初はマイル以上を使われていたレーザーバレットだが、今年オープンでの2勝はいずれも1200メートル戦。直線末脚勝負の印象があるが、前走はじめての地方でのレースとなったかきつばた記念は、早めに好位にとりついてうまく立ちまわっての2着。佐賀は名古屋と同じようなコース形態で直線も短いが、前走を一度経験して、小回りコースでもさらに能力を発揮すると見る。
タガノトネールはダートの1400メートル以下のみを使われるようになってから成績が安定し、特に1400メートルではほとんど崩れることがない。過去のデータからも好成績のプロキオンステークスGIIIからというローテーションで、それがベストウォーリアから2馬身半ほどの差で4着なら能力は上位。今回鞍上の川田将雅騎手は、佐賀は地元ともいえる舞台。サマーチャンピオンは、2011、2013年に制しており、1年おきなら今年は勝つ順番。
昨年2着のピッチシフターは、1400メートルのダートグレードは、ほかに地元名古屋のかきつばた記念JpnIIIで2度の4着があるという得意の舞台。ハンデも昨年と同じ52キロだけに、今年も好走を期待したい。
キョウエイアシュラもプロキオンステークスGIII組。9着とはいえ勝ち馬からはコンマ8秒差とそれほど差はない。ハンデ56.5キロなら互角の勝負はできる。
シゲルカガは、北海道スプリントカップJpnIIIは見事な逃げ切りだったが、直線だけしか脚を使えなかったダノンレジェンドに助けられた感も。ダート1400メートルは2歳時に経験があるものの、古馬になってダートに転向してからは今回が初めて。大外枠から逃げるにはかなり脚を使わされることも考えられ、今回は中央勢の中ではもっとも下の評価。
昨年のこのレースで3着、57キロを背負った今年の黒船賞JpnIIIでも3着と好走しているタガノジンガロだが、この馬は脚の使いどころが難しい印象。ダートグレードでの好走はいずれも道悪で、馬場状態にも左右されそう。ただ今回、鞍上が地元の山口勲騎手ということでは楽しみではある。
地元期待のエスワンプリンスだが、得意の1400メートルでもさすがにダートグレードとなると上位争いまでは難しい。
◎5レーザーバレット
◯8タガノトネール
▲1ピッチシフター
△2キョウエイアシュラ
△12シゲルカガ
△10タガノジンガロ
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