地方勢はちょっと厳しいかなあというメンバー構成で、中央勢は若い4歳馬2頭に、8歳以上のベテラン3頭の対決という様相。
牡馬との重賞は初めてだがアムールブリエに期待したい。JBCレディスクラシックJpnIでは早め3コーナー2番手から直線を向いて先頭に立ちかけたまでで失速。「距離はもっと長いほうがいい」(濱中騎手)ということでのここへの挑戦なのだろう。ブリーダーズゴールドカップJpnIIIでサンビスタを力でねじ伏せたレースを思えば、レディスプレリュードJpnII、JBCレディスクラシックJpnI(ともに4着)では力を出しきっていない。ここで新たな一面を見せてくれそう。
しばらく低迷していたカゼノコだが、前走みやこステークスGIIIでは直線豪快に追い込んで惜しくも2着。ジャパンダートダービーJpnIでハッピースプリントを差し切った末脚を久々に見せた。直線の短い名古屋コースがどうかだが、川崎記念JpnIでもホッコータルマエに3/4馬身差まで迫っただけに、この馬も距離は長いほうがよさそう。
このレース3勝目がかかるのがエーシンモアオバー。昨年までは地元の岡部誠騎手が手綱をとっていたが、現在は韓国で騎乗中のため今回は岩田康誠騎手が鞍上となった。岩田騎手では、白山大賞典JpnIII連覇に昨年は2着。マイペースの逃げに持ち込めば、アムールブリエ、カゼノコの末脚を封じるという場面もおおいに考えられる。
ソリタリーキングはしばらく勝ち星から遠ざかっているとはいえ、地方のダートグレードでは常に善戦。ここでも上位争いは可能。
ニホンピロアワーズは、今年は帝王賞JpnIでの5着が最高という成績だが、4年前に重賞初制覇となったのがこのレースで、昨年はエーシンモアオバーにクビ差2着。得意の舞台で覚醒するかどうか。
◎11アムールブリエ
◯5カゼノコ
▲3エーシンモアオバー
△1ソリタリーキング
△10ニホンピロアワーズ
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