2003年まで重賞として行われていた秋の鞍が、地方全国交流の3歳重賞として復活。南関東と兵庫から各2頭、金沢から1頭が遠征してきた。
バズーカは園田の3歳特別、東海ダービー、そしてMRO金賞と、一時的な移籍だったり遠征だったりで、場所を変えて3連勝。その後さらに遠征しての黒潮盃は7着だったが、出走馬のレベルを考えれば、勝ち馬から1秒2差の7着はむしろ健闘といえる。ここ2戦で手綱をとった吉原寛人騎手、木村健騎手はともに療養中で、今回は高知から赤岡修次騎手が呼ばれた。
対抗には、黒潮盃でバズーカに続く8着だったアロマベール。前走戸塚記念では逃げて直線一杯かと思いきや、勝ったミスアバンセが並びかけてくると食い下がり、3/4馬身差で2着。成長がうかがるだけに、この馬を頭にした馬券も買いたいところ。
浦和のウイズキッドは、前走古馬のB3・C1特別を逃げ切って9馬身差圧勝。1500メートルの勝ちタイム1分34秒6も、3歳馬としては優秀なもの。一発あるかもしれない。
ハナノパレードは、1番人気に支持された東海ダービーでは逃げたものの3コーナーから失速して最下位。1600メートル戦なら見直しが必要かも。
ミトノレオは4月に新緑賞を制したあとも重賞で善戦。ここ2戦、古馬A級に入って4着、3着という実力だけに、このメンバーでも見劣りはしない。
2連勝と調子を上げてきたデルマチハヤは初めての重賞でどこまでやれるか。
◎3バズーカ
○8アロマベール
▲9ウイズキッド
△2ハナノパレード
△1ミトノレオ
△10デルマチハヤ
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それにしてもリリーカップは激しいレースだった。直線は人気3頭の競り合いとなって、タイニーダンサーは振り切られる形での3着。とはいえ4着馬には5馬身差だから、やはり人気3頭の力が抜けていた。今回リリーカップ上位からの出走は、3着タイニーダンサーと5着サダムフジコ。ほかに2歳オープンクラスを勝った馬がいないというメンバーなら、やはりタイニーダンサーの力が抜けている。サウスヴィグラス産駒でもあり、初めての1600メートルが不安ではあるものの、地力の違いで押し切ってくれるだろう。
相手はジャストゥラヴ。リリーカップは4コーナーですでに圏外という感じだったが、その前走、赤黒の勇者賞(2歳オープン)は、オープンやウィナーズチャレンジ勝ち馬が何頭かいるという中での2着。リリーカップよりメンバーが軽くなって、巻き返してくると見る。
3番手にはフレッシュチャレンジを勝っただけのココモ。スタートダッシュよく飛び出して先頭に立つと、そのまま後続を寄せ付けずの逃げ切り圧勝。まだまだ奥がありそう。
近走で1500~1600メートルを使われているノーノーイエース、2歳オープンで2着があるモリデンサンバらは、この距離で力を発揮してきそう。
◎4タイニーダンサー
○12ジャストゥラヴ
▲10ココモ
△3ノーノーイエース
△7モリデンサンバ
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地元高知での出走は4月の二十四万石賞以来となるリワードレブロン。その二十四万石賞では、マウンテンダイヤをぴたりとマークしていたものの、3コーナー過ぎで先に抜けられてそのまま追いつけず3着と完敗。ただその後、オグリキャップ記念で昨年に続いての連覇を果たすなど、遠征で結果を残している。高知県知事賞を圧勝した力をあらたえて見せたいところ。
対するマウンテンダイヤは、二十四万石賞を含め、目下6戦連続連対。さらに、6着だった昨年の珊瑚冠賞以降の1年間では、馬券圏内を外したのはJpnIIIの黒船賞だけ。堅実ではあるが、取りこぼしも少なくない。
ミータローは、トレノ賞3着、建依別賞4着で、ともに勝ったエプソムアーロンからは1秒以内の差。3歳時は北海優駿を制し、水沢のダービーグランプリでも2着があったように、この距離でという可能性はある。
開催折り返しのA級戦からA-1特別と連勝のブラックバカラ、建依別賞は惨敗も、その前走で初挑戦のA-1特別を制したルタドールらがどこまでやれるか。
ただ▲以下が◎○の一角を崩すのは難しそうで、どちらかが崩れたときの可能性まで。
◎7リワードレブロン
○10マウンテンダイヤ
▲11ミータロー
△6ブラックバカラ
△1ルタドール
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3歳・4歳混合の重賞はまなす賞は大波乱。データ的に有利な4歳馬の山鳩賞の上位馬が人気となったが、3歳馬同士、4歳馬同士でそれぞレースをするのと、それが一緒になってレースをするのとでは流れがまったく違ったものとなり、かならずしも実力どおりの結果にはならないという例だった。
そういうわけで4歳馬同士に戻ったここで、中心は山鳩賞を1番人気で快勝したカイシンゲキ。山鳩賞出走組は、ほとんどが山鳩賞からプラス20キロという相手関係だけに、その結果を尊重したい。
そして対抗には、山鳩賞2着だったカンシャノココロ。その後、はまなす賞には出走せず、しかしA2混合で2着、1着と好調だ。
山鳩賞で2番人気ながら4着だったアサヒメイゲツは、その後自己条件のB1-1戦での接戦を制した。今回、ハンデ差最大50キロの最軽量ハンデ690kgは有利。
山鳩賞に出ていない組では、B2級勝ちのあと、クラスが上がったB1級でも接戦の2着と好調のシンザンボーイ。
はまなす賞で2着と好走したカゲホウトウだが、山鳩賞から唯一30キロ増がどうだろう。
もう1頭最軽量の牝馬センゴクイチも、前走で自己条件を勝っているだけに気になるところ。
◎9カイシンゲキ
◯10カンシャノココロ
▲4アサヒメイゲツ
△2シンザンボーイ
△8カゲホウトウ
△6センゴクイチ
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今年も高知からの遠征が2頭。昨年は別府真司厩舎で山口勲騎手が手綱をとったクロスオーバーが1番人気で勝ったが、今年も山口騎手が騎乗する雑賀正光厩舎のオトコノヒマツリが強そうだ。高知優駿を制し、古馬B-4でクビ差2着というのは、3歳馬としては相当な実力。大井に遠征した黒潮盃でも着順こそ12着だが、中団を追走して勝ち馬から1秒6差なら悪い競馬ではない。体調万全なら高知所属馬で山口騎手が連覇という可能性が高い。
迎え撃つ地元勢ではマイネルジャスト。九州ダービー栄城賞で2着があり、前走初の古馬格付けとなったC1戦では、好位を追走していたもののスローペースにたまらんという感じで向正面で仕掛けて一気に先頭へ。直線は楽に突き放して2着に5馬身差をつけた。まだまだ上のクラスに行っても通用しそうだ。
ビレッジカリビアンは中央未勝利から転入して、目下5連勝中。距離が1750メートルに伸びた前走は、ゴール前では流すような感じで7馬身差圧勝。ただ今回は一気の相手強化でどんなレースを見せるか。
高知のもう1頭。マイネルプレアデスは高知優駿こそ10着だったが、ここ5戦連続連対と調子を上げてきているだけに怖い存在。
3走前に古馬B-3戦を制しているタイムオブウォータ、中央から佐賀転入後の地元戦では3戦3勝というカシノゼウスらにも連下には押さえておきたい。
◎8オトコノヒマツリ
◯4マイネルジャスト
▲7ビレッジカリビアン
△11マイネルプレアデス
△3タイムオブウォータ
△2カシノゼウス
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