
ハイジャが勢いに乗ってきた。ゴールドウィング賞は5着だったが、その後3連勝。前走のゴールドジュニア勝利は、この馬にとっての単なる重賞初制覇というだけでなく、笠松所属馬にとって1年以上ぶりの地元での重賞勝利だった。笠松の期待を背負うハイジャがここでも突っ走る。
船橋デビューで笠松を経由して兵庫に移籍したセンペンバンカが強敵となりそう。笠松で一戦だけ出走した準重賞のジュニアキングは、逃げ切ったハイジャを唯一追い詰めてアタマ差まで迫った。兵庫に移籍して2戦目となった前走は楽々と逃げ切り勝ち。さらなる上昇があれば逆転も。
一時期落ち込んでいたカツゲキキトキトだが、ここにきて3歳1組特別を2連勝と調子を上げてきた。ただ前走1600メートル戦の勝ちタイム1分47秒6は、重賞となるとやや物足りないもので、上記2頭にどこまで迫れるか。
ライデンリーダー記念と梅桜賞でともに3着のメガホワイティ、ゴールドウィング賞で2着のカティサンダらも上位を狙える存在。
◎10ハイジャ
◯11センペンバンカ
▲5カツゲキキトキト
△7メガホワイティ
△8カティサンダ
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高重量の帯広記念とばんえい記念に挟まれ、若馬も出走してくることからハンデ差も大きく予想の難しい重賞。もちろん他の重賞の予想が簡単というわけではないが。
トップハンデの2頭より20キロ軽い810キロで出走できるキタノタイショウに期待してみる。勝つときと敗けるときの差が極端な馬で、今シーズンの重賞でも北見記念1着、帯広記念2着のほかはすべて5着以下。高重量戦なら障害5番手あたりからでも差し切る力はあるが、当日は雪予報も出ているだけに、2、3番手でクリアできるかどうか。ばんえい記念連覇に向けてはずみをつけたいところ。
相手には3連勝中と好調のナナノチカラ。牡馬の古馬との重賞には初挑戦だが、ヒロインズカップを780キロで制しているだけに、790キロもこなせるのではないかと見る。ただ切れ味勝負なだけにあまり馬場が軽くなりすぎると心配。
オレノココロはトップハンデの830キロ。昨年は「5歳でこの重量では無理だろう」と予想して、さらには帯広記念でも同じように予想して、何度も痛い目にあってきた。その反省をふまえて頭まであるかもしれない▲。
オレノココロとともに強い明け6歳世代をアピールしてきたコウシュハウンカイも820キロならチャンスは十分。
フジダイビクトリーは、ばんえい記念が目標で、トップハンデのここはどうだろう。勝ち負けまでは厳しいのではないか。
◎4キタノタイショウ
◯8ナナノチカラ
▲5オレノココロ
△6コウシュハウンカイ
△3フジダイビクトリー
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土曜日のA2級の嘉瀬川賞に続いて、A1級馬によるはがくれ大賞典のステップレース。それにしても、嘉瀬川賞、鏡山賞ともに10頭の登録があって、それぞれ7頭立て、6頭立てという少頭数はちょっとさびしい。
スイングエンジンは、2走前の雲仙岳賞では、その後中島記念を圧勝するキョウワカイザーにクビ差の2着があり、年明け初戦の九州オールカマーではバンブーリバプールに半馬身差の2着で、3着のセイリオスには3秒3もの大差をつけていた。キョウワカイザーもバンブーリバプールもここには登録だけで回避とあれば、10歳とはいえスイングエンジンの実力が抜けている。
6頭立てとはいえ相手が難しい。ここは中央1000万条件から転入2戦目のヴィルトグラーフでどうだろう。転入初戦となった1400メートルの唐津湾賞は7着だったが、中央時代はダートの1700メートル以上しか出走経験がなかった。2戦目の慣れと適距離に戻っての巻き返しに期待する。
マイネルパルフェは、一昨年のはがくれ大賞典で3着という実績もあり、その後もS2重賞なら常に勝ち負けという実力。
距離に不安はあるがタイセイマスタングも3着争いなら。
◎6スイングエンジン
◯2ヴィルトグラーフ
△4マイネルパルフェ
△1タイセイマスタング
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3月13日に行われるはがくれ大賞典の、A2級馬によるステップ競走。
やや寂しい7頭立てだが、格付けはA2だったのか、というキングプライドが出走してきた。中島記念こそキョウワカイザーに完敗の2着だったが、九州ダービー栄城賞なども含め、昨年3月以降はその中島記念以外は負けていないという成績。明けて4歳ということもあり、今後の佐賀の古馬戦線を牽引していく中心的存在。
相手筆頭はエイシンガリレイ。中島記念は9着惨敗だったが、キングプライドを別格とすれば近走の成績からはA2級ではやや抜けた存在。とはいえ、昨年後半から1400メートルを中心に使われているという距離的な不安はある。
コパノエクスプレスもこのクラスなら上位を争う存在だが、近走はキングプライドやエイシンガリレイ相手には分が悪い。
中央から転入初戦のシゲルアセロラは、中央では3年以上芝1200メートルしか使われていないだけに不安は大きいが、準オープンで好走があったという実力を考えればノーマークとはいかない。
ゴールドペンダントは、前走唐津湾賞がエイシンガリレイ、コパノエクスプレスに続く3着で、逆転があるかどうか。
◎7キングプライド
◯5エイシンガリレイ
▲1コパノエクスプレス
△4シゲルアセロラ
△3ゴールドペンダント
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門別から転入後5連勝で花吹雪賞まで制したドンプリムローズに、年末から3連勝中のサプールによる一騎打ちの様相。直接対決は昨年11月の天山賞とカペラ賞の2戦で、ともにドンプリムローズの圧勝。とはいえサプールはその後3戦負けなしのため、当時より力をつけている可能性はある。とはいえ、その3連勝の勝ちタイムがいずれも1750メートル戦で1分58秒台。ここのところ全体的にややタイムがかかる傾向にあることを考慮に入れても、S1重賞を勝ち切るにはやや疑問符がつく。ゆえにここはドンプリムローズの6連勝濃厚とみる。
3番手にはライオンクイーン。門別1勝からの転入で、初戦こそ惨敗だったものの、2戦目のアルデバラン特別がサプールにクビ差の2着、花吹雪賞はドンプリムローズにコンマ4秒差の4着と、2強相手に安定した走りを見せている。
ドンブルーローズは、南関東から転入初戦の背振山賞がサプールにちぎられての2着だったが、転入2戦目での上積みがあれば差を詰めてくる可能性も。
花吹雪賞では最低人気ながらドンプリムローズに半馬身差2着と食い下がったのがプリモプレスト。ただその前後のレースはまったく勝負になっていないだけに、花吹雪賞はフロックだったと考えるべきだろうか、迷うところ。
◎2ドンプリムローズ
◯10サプール
▲1ライオンクイーン
△11ドンブルーローズ
△7プリモプレスト
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