
好走凡走の落差が大きいセラフィックコールだが、負けたのはすべてGI/JpnI。JpnIIのダイオライト記念を連覇した。小回り長距離戦の末脚勝負というタイプで、前走ダイオライト記念がそうだったように、メイショウフンジンが引っ張る展開で、今回も得意のロングスパートを活かせそう。
GI/JpnIタイトルには手が届いていないものの、実績最上位といえるのがサンライズジパング。ただ前走川崎記念JpnIでは、小回りのコーナーに苦戦して、ディクテオン、メイショウハリオの早めのスパートについていくのに苦労した。それでも直線で盛り返し、際どい3着まで追い詰めた。今度は名古屋の小回りコースをこなせるかどうか。
連覇のかかるノットゥルノは、昨年後続を大きく離しての大逃げでそのまま押し切り、昨年末の名古屋大賞典JpnIIIでも60キロを背負って際どい2着。名古屋コースとの相性は抜群だ。JpnI勝ちの実績で今回も59キロを背負うが、JpnIIゆえ基礎重量が57キロと、相対的な重量差が少ないのは有利。あとはメイショウフンジンに競りかけるのか、佐賀記念のように控えるのかでレース全体の展開を左右することになりそう。
高知のシンメデージーは、名古屋大賞典JpnIIIでは2着ノットゥルノに3/4馬身差と迫って3着、佐賀記念JpnIIIではゴール前でノットゥルノをとらえて2着。ただその2戦でノットゥルノとの斤量差がそれぞれ6キロ、4キロあったものが、今回2キロ差に縮まることでどうだろう。
ハギノアレグリアスは前走の惨敗は熱中症の症状があったとのこと。それを度外視すれば、実績的にはそれほど見劣ることはない。一昨年の名古屋大賞典JpnIIIを勝ったというコース実績もあり、軽視はできない。
メイショウフンジンは佐賀記念JpnIIIのようにマイペースで逃げられればチャンスはありそうだが、今回はノットゥルノが得意の名古屋コースでそれを許すとは思えず苦戦とみる。
地元期待のフークピグマリオンはダートグレード初挑戦。別定57キロでさすがにこのメンバーでは掲示板があれば上出来だろう。今後の経験になれば。
◎6セラフィックコール
○5サンライズジパング
▲10ノットゥルノ
△7シンメデージー
△11ハギノアレグリアス
△8メイショウフンジン
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