一時期調子を落としていたガルボマンボだが、11月の黒潮マイルチャンピオンシップで復活。高知県知事賞では一騎打ちの末、ユメノホノオに半馬身差で屈したが、負けて強しという内容ではあった。そのライバル不在となればこのレース連覇濃厚といえそう。
高知県知事賞で1番人気に支持されたロードブレスは、向正面からユメノホノオと一緒に進出したが、3コーナー過ぎで一杯になって5着。中央オープンから転入しての2連勝は、B級までとはいえ重賞でも通用しそうなパフォーマンスを見せていた。中央時の実績からマイルはやや距離不足かもしれないが、あらためて真価の問われる一戦だ。
グッドヒューマーは、1月の大高坂賞を勝って10歳での重賞制覇。休養からの復帰戦となった昨年6月以降、重賞も含めて距離を問わず常に3着以内に好走。前走出走取消の影響が気になるところだが、底を見せていないだけにあっさりまであるかもしれない。
モダスオペランディも前走黒潮スプリンターズカップ2着で復調気配。
兵庫B級から転入して下級条件から勝ち上がってきたデシジョンは高知での重賞初挑戦でどこまでやれるか。
◎10ガルボマンボ
◯5ロードブレス
▲7グッドヒューマー
△9モダスオペランディ
△8デシジョン
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リーチは北海道に在籍していた昨年来、3着を外したのは道営スプリントの5着だけ。佐賀移籍後は2連勝で、前走ゴールドスプリントは直線先頭に立ったロンドンテソーロを差し切っての完勝だった。目下の好調ぶりからここでも期待は大きい。
明けて11歳初戦となるのが川崎から遠征のベストマッチョ。昨年のこのレースこそ6着だったが、その後は各地への遠征も含め5戦すべて3着以内と衰えはなさそう。昨年10月の兵庫ゴールドカップでは、ほとんど勝ったかに思えたが、高知のダノンジャスティスの強襲に屈した。地方馬同士ならまだまだやれる。なお吉原寛人騎手はここを勝つと、現存する地方競馬(ばんえいを除く)全場での重賞制覇という偉業となる。姫路開催は日数が限られるだけに、ぜひともここで勝っておきたいところだろう。
地元兵庫勢の期待はタイガーインディ。昨年は摂津盃2着、姫山菊花賞3着と、ともに勝ち馬とそれほど差のない好走。1400メートルにも実績があり重賞初制覇の期待だ。
兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIで着順こそ6着だが勝ち馬とコンマ6秒差だったバーニングペスカ、中央3勝クラスからの転入初戦を制したオーバーディリバーなども差はない。
テイエムサウスダンは、佐賀移籍初戦での遠征。ここ1年以上結果が出ていないが、1400メートルのダートグレードで5勝という実績は侮れない。
◎2リーチ
◯11ベストマッチョ
▲10タイガーインディ
△12バーニングペスカ
△8オーバーディリバー
△5テイエムサウスダン
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クリスタライズは、昨年門別の開幕日に行われたスーパーフレッシュチャレンジを制した期待馬。秋には早々と笠松に移籍し、ネクストスター笠松は11着だったが、その後2歳1組特別を連勝。2歳から古馬に格付けされ3着に好走。ライデンリーダー記念はハイペースの逃げで直線一杯になって5着だったが、年明け初戦、古馬相手のB4組戦勝利は評価できる。今回、初めての1600メートルは課題だが、確実に力をつけており重賞初制覇のチャンス。
ミトノウォリアーは、兵庫ジュニアグランプリJpnIIこそ5着だったが、地方馬同士ではこれまで6戦してオール連対。前走準重賞の弥富記念は、後続を引き付けての逃げから直線後続を突き放し4馬身差圧勝。名古屋1500メートルを中心に使われてきただけに距離の心配もない。
ナモロカは、デビューした北海道では5着が最高という成績だったが、笠松移籍後は6戦3勝、2着3着各1回。大敗したライデンリーダー記念はスタート後の直線で位置取りを悪くしてしまいレースにならなかったが、それを挟んで、2歳1組特別と、明けて3歳1組特別を勝利。確実に力をつけた。前走で1600メートルの舞台を経験していることもアドバンテージ。
兵庫のゴールデンロンドンはここまで1勝だが、年末の園田ジュニアカップが4着。上位接戦というゴールで、勝ち馬からコンマ4秒差なら、ここでも勝負になりそう。
ネクストスター笠松3着のアコーは展開次第の面があり、今回は1番枠からマイペースで逃げられれば上位に粘り込む場面もありそう。
◎9クリスタライズ
◯7ミトノウォリアー
▲4ナモロカ
△2ゴールデンロンドン
△1アコー
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トゥールリーはここまで3着以内を外したのは小倉の芝に挑戦したフェニックス賞(7着)だけ。前走1750メートルの佐賀若駒賞では後続を寄せ付けず逃げ切った。1400メートルの実績も十分で、2歳時の重賞で勝てなかったネクストスター佐賀、カペラ賞は、ともに勝ったのがウルトラノホシ。その世代最強馬が不在となったここは負けられない一戦。
重賞初挑戦となる新興勢力では、トレベルオールが強そう。デビューした門別では未勝利だったが、佐賀移籍後は1300、1400メートルを使われ6戦4勝。3走前のKYUSHU DREAM賞ではトゥールリーに6馬身差をつけられる完敗だったが、その後の2連勝で確実に力をつけた。逃げ馬が何頭かいるメンバーで、トゥールリーが何かと先行争いになれば逆転のチャンスもありそう。
フェザークイルは中央未勝利から転入して4戦2勝、2着2回。その2着はともにトレベルオールに先着されてのもの。着差は1馬身、2馬身半だが、前走は一騎打ちとなって直線半ばまで食い下がった。トレベルオールより前の好位をマイペースで追走して、今回もどこまで食い下がれるか。
ビーアライブは前走花吹雪賞8着は、初めての1800メートルが敗因と思われる。2走前にはトレベルオール、フェザークイルと差のない3着があり、1400メートルが舞台ならそれほど差はなさそう。
カシノルーカスはウルトラノホシやトゥールリー相手に2着、3着の好走があるがいずれもやや差のある結果。今回も連下争いまで。
◎12トゥールリー
○7トレベルオール
▲11フェザークイル
△3ビーアライブ
△5カシノルーカス
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イレネー記念を睨んでの一戦となるが、この世代はここまで大混戦。ナナカマド賞は青雲賞を制して1番人気となったホクセイポルシェが制したが、2着アヤノダイマオー、3着ショータイムはそれぞれ7、8番人気という波乱。そのホクセイポルシェは十勝産駒特別でまさかの3着に敗れヤングチャンピオンシップには出走できず。そのヤングチャンピオンシップはナナカマド賞6着のライジンサンが勝って、同7着だったフレイムファーストが2着。ナナカマド賞2着で1番人気に支持されたアヤノダイマオーは9着に沈んだ。
確たる中心馬不在ということなら、ヤングチャンピオンシップ4着のあと年が明けて3歳A-1を2連勝のミチシオの勢いに期待する。とはいえその2戦とも4、5頭がほとんど差のないゴールという接戦だっただけに、どうころんでもおかしくはない。
相手筆頭はフレイムファースト。ナナカマド賞は7着だったが、その後の6戦は掲示板を外すことがなく、しかも勝ち馬との着差はわずかだった。
出走10頭中9頭が別定10kg増の650kgというなか、ヤングチャンピオンシップを勝ったことで唯一20kg増の660kgとなるのがライジンサン。明け3歳馬に10kg差は楽ではないが、ヤングチャンピオンシップで直線力強く抜け出す脚色には見どころがあった。
ここ2戦でミチシオとは差のない2着、4着だったアヤノダイマオーは1番枠がどうか。
ヤングチャンピオンシップ3着から前走でミチシオと接戦を演じたウルトラコタロウ、ナナカマド賞8着のあと調子を上げてきたユーフォリアなども近走の成績から差はない。
◎2ミチシオ
◯4フレイムファースト
▲6ライジンサン
△1アヤノダイマオー
△9ウルトラコタロウ
△8ユーフォリア
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