
走路状態悪化により芝からダート変更となった2歳馬による若鮎賞。とはいえ芝経験があるのがエイシンダリア1頭だけというメンバーなので、予想はむしろしやすいといえそう。
6月30日の盛岡ダート1400メートル戦の1〜5着馬が揃って出走しての再戦。デビュー戦を大差で圧勝していたポマイカイは、そのレースでは逃げたものの直線でサウザンドマイルに交わされ1馬身差で2着だったが、デビュー戦もそうだったように、スタート後はスピードにまかせて行ききってしまい、直線ではフワフワとしていた。適性は短距離という可能性も捨てきれないが、前半のスピードをうまく抑えて子供っぽさが解消すれば能力的にはこの馬が上位とみる。
サウザンドマイルの初戦は、前半頭を上げてしまってハミがかからず、それでもなんとか2着を確保した。2戦目の前走はまじめに走ってポマイカイを差し切った。こちらは距離伸びて良さそうなタイプだけに、マイル戦は再度この馬に有利という可能性はある。
唯一芝を経験しているエイシンダリアは、そのデビュー戦が1000メートル1分を切る59秒9の好タイム。そのスピードが時計の出やすい盛岡のダートでも生かせればチャンスはある。予定通り芝で行われていればこの馬が人気の中心だったかもしれない。
ステイクラッシーのデビュー戦の勝ちタイム52秒0は、この世代の2歳戦でこれまで水沢850メートル戦が4戦行われた中での最速タイ。同タイムだったのは、サウザンドマイルが2着だったレースを勝ったラポジート。一気の距離延長に対応できれば勝ち負けまでありそう。
フタイテンホイールは、デビュー戦がポマイカイに大差をつけられて2着。しかし前走盛岡1400メートル戦3着の走破タイム、良馬場1分30秒6は、サウザンドマイルの前走の勝ちタイムより0秒6遅いだけ。能力的にはそれほど差はないかもしれない。
マツリダマスラオの前走は、◯◎から離されての3着。その差をどこまで詰められるか。
◎10ポマイカイ
◯2サウザンドマイル
▲8エイシンダリア
△7ステイクラッシー
△5フタイテンホイール
△4マツリダマスラオ
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降り続いた大雨によってこの開催の芝のレースはすべてダートに変更されての実施となった。
門別デビューのマイベネラブルはJBC2歳優駿JpnIII・7着という実績から船橋に移籍。半年のブランクがあったが、5月の船橋初出走から3連勝。2走前の条件戦は好位から直線抜け出して圧勝。前走3歳一組特別はゴール前接戦となったがハナ差で勝利。その2戦とも1500メートルだったことを考えれば、盛岡ダート1600メートルという条件でも能力を発揮しそう。2歳時に盛岡芝のジュニアグランプリに遠征したものの6着。それ以来の盛岡芝挑戦のはずだったが、船橋移籍後の走りを見ると、今回のダート変更はむしろプラスではないだろうか。
コンバットスプーンは冬季の浦和移籍から岩手に戻って今回が初めての芝になるはずが、ダート変更はこの馬にとってもむしろ好転と思える。2歳時はネクストスター盛岡で、差をつけられたとはいえフジユージーンの2着。3歳になってからはフジユージーン不在のイーハトーブマイル、ウイナーカップでともに2着好走。距離適性面でも能力を発揮するのはマイルまで。
盛岡芝のジュニアグランプリで2着があるルーラーオブダートは、今回も芝で走りたかったことだろう。東京ダービーチャレンジは大敗だったが、大井1600メートルで3着、2着と好走している。
中央未勝利から転入したラブショックは、ここまで水沢・盛岡のダートで6戦3勝、2着2回、3着1回。今回は南関東からの遠征馬も含めた相手強化でどこまでやれるか。
ベルベストランナーは中央未勝利からの転入初戦。芝で3着が2回あり、ダート1800メートルでも勝ち馬と0秒2差の3着があった。その成績からはいきなりでも通用しそうだが、近2走の大敗が気になるところ。
岩手生え抜きのティーエスフェアリは、ここまで3勝、2着2回で3歳B1まで好成績。遠征馬は強力だが、今回の岩手同士のメンバーなら通用しそう。
◎8マイベネラブル
○10コンバットスプーン
▲2ルーラーオブダート
△1ラブショック
△4ベルベストランナー
△6ティーエスフェアリ
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テイエムフェローは中央2勝クラスから転入して7戦5勝。佐賀では初めての特別戦だった3走前の六角川特別では3着に敗れたが、1番枠でレース中盤まで内に閉じ込められ、4コーナーで、さあここからというとき、前の馬と接触しそうになって(していたかもしれない)一旦引く場面があった。それでも直線ではしっかり伸びていたので、着順ほどは負けていない。その後、1800メートルの佐賀スプリングカップ、1300メートルの佐賀がばいスプリントと重賞を連勝。その佐賀がばいスプリントは、3コーナーからアビエルトに直後につかれ、3番手以下を離しての一騎打ちとなったが、直線でも並びかけられることなく着差は1馬身1/4。その差はどこまでいっても詰まらないような感じでの完勝だった。重賞3連勝の期待だ。
アビエルトは、その佐賀がばいスプリント2着が中央3勝クラスからの転入初戦。続く前走大分川賞ではすんなりハナをとると、終始手応えは楽なまま。直線では軽くムチを入れただけで2着タケノサイコウに4馬身差をつける楽勝だった。中央時代は芝での実績。佐賀でレースを重ね、馬場への慣れもあれば、テイエムフェローを逆転という可能性もある。
フェブキラナは、佐賀がばいスプリントでは上記2頭に差をつけられての3着。とはいえ近5走で負けたのはそれだけと好調。前走遠賀川賞は不良馬場とはいえ1400メートル、1分27秒6という好タイムで制した。今回はどこまで差を詰められるか。
佐賀がばいスプリント上位組に食い込む可能性は、中央2勝クラスから転入3戦目となるテイエムファルコン。初戦こそ2着に敗れたが、前走ラベンダー特別は3コーナーで先頭に立つと直線後続を突き放して圧勝。B級とはいえ余裕を持った強い勝ち方だった。
テイエムフェローが3着に敗れた六角川特別を制したのがシゲルタイタン。ここ2戦が5着、5着と着順こそいまひとつだが、前走遠賀川特別では、勝ったフェブキラナにコンマ4秒差。それほど差はない。
◎5テイエムフェロー
◯4アビエルト
▲6フェブキラナ
△9テイエムファルコン
△8シゲルタイタン
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ヘルシャフトはあまり順調には使えなかった中央・兵庫でもオープンや重賞で上位の実績があり、高知移籍後は最下級条件から快進撃。まさに叩き上げという感じで今年、黒潮スプリンターズカップ、御厨人窟賞を、ともに2着に5馬身差をつけて圧勝。その後、黒船賞JpnIIIで2着、オグリキャップ記念でもゴール前3頭接戦の2着と全国レベルでも好走。そのオグリキャップ記念では、直線、浦和のオメガレインボーと直線併せたところ、タイガーインディに内を掬われたという2着なので、負けて強しの内容だった。それ以来、2カ月近い十分な間隔をとっており、地元同士でこの距離なら負けられない。
相手は迷うところだが、デシジョンとした。昨年夏に兵庫から転入し、C1から着実にクラスを上げて3着以内を外したのは一度だけ。今年重賞3戦がいずれも3着で、しかも1600メートル以上ということでは距離短縮がどうか、ということになる。ただ、逃げ・先行タイプが多くハイペースになりそうなだけに、控えて運ぶであろうこの馬に展開有利とみた。
グッドヒューマーは前走福永洋一記念が、ユメノホノオに4馬身差をつけて鮮やかな逃げ切り。あとになって見れば9番人気という低評価はなぜ?という感じだが、前2走で結果が出ていなかったがゆえだろう。今回はメンバー的にも距離的にも前回のように楽に逃げさせてはもらえないだろうと見て3番手評価。
園田の重賞で大活躍のダノンジャスティスだが、高知の重賞では一昨年の黒潮マイルチャンピオンシップ3着が唯一の馬券圏内。ただ2番枠からマイペースで逃げられれば粘り込む場面はあるかもしれない。
ロイズピークはこれまで重賞では3歳時の土佐秋月賞での5着が最高という成績だが、今年4月以降、準重賞の春野特別を勝ち、御畳瀬特別で2着など調子を上げている。距離短縮をこなせれば連下争いの可能性はありそう。
◎1ヘルシャフト
○7デシジョン
▲5グッドヒューマー
△2ダノンジャスティス
△8ロイズピーク
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芝のマイル戦だが、7月7日のせきれい賞が走路悪化によりダート変更になったこともあり、過去5走で芝を走った馬が1頭もいないという、能力・適性の比較が難しい一戦。
ブローヴェイスは中央未勝利から転入した3歳時、その初戦となった盛岡芝2400メートルのサファイア賞を制した。昨年盛岡で出走した芝の2戦では結果が出なかったものの、中央では未勝利戦とはいえ芝で好走していたことも含め、やはり芝適性は評価できる。そして3走前に盛岡のA一組特別で接戦を制したということでは、今回のメンバーでは能力上位とみる。
盛岡の芝実績ではギャレットが最上位といえそう。2歳時に重賞・若鮎賞を制したのを含め、盛岡芝では11戦3勝、2着1回、3着2回。しかもその3着以内6回がすべて芝1600メートル戦ということでは、距離適性面でも評価できる。
アーバンキッドは昨年のこのレースで2着。ほかにも中央からの転入初戦だった2021年のOROカップで2着など、盛岡の芝は8戦して1勝、2着3回、3着1回という実績。そして昨年10月以降、出走は盛岡・水沢のダート1600メートル戦のみだが、12戦して3着以内が8回と、11歳でも衰えはない。
トチノヒーローは芝未経験だが、今年冬休み明けに大井から転入して、B1からオープンまで順調にクラスを上げた。大井では1200メートルを中心に使われ、転入後も短距離を使われていたが、2走前の水沢で1600メートル戦を制しただけに距離もこなせる。
スターオブケリーは門別でのデビューから短距離を中心に使われているが、一昨年3歳時には名古屋1700メートルの東海クイーンカップで逃げて2着があり、今年3月にも浦和1500メートルで2着だったようにマイルあたりまでなら距離をこなせないわけではない。芝は一昨年のOROターフスプリントで4着があるだけだが、内枠に入ってマイペースの逃げに持ち込めば粘り込む場面もありそう。
2022年にこのレースを制したのがソロフレーズ。ただその後は勝ち星もなく、近走は差のある敗戦が続いているが、昨年唯一の馬券絡みが芝1000メートル戦だったように、久々の芝で見せ場という可能性はある。
◎6ブローヴェイス
○10ギャレット
▲3アーバンキッド
△12トチノヒーロー
△2スターオブケリー
△7ソロフレーズ
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