NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
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南関東でも牝馬限定の準重賞で好走経験があるサンオークレア。その後、昨年門別では重賞のみ4戦して2勝。JpnIIIのブリーダーズゴールドカップでも4着に健闘した。距離適性面でも1600-2000メートルを中心に結果を残しており、今回は3カ月ぶりの実戦で園田初戦となるが、鞍上には北海道で主戦だった石川倭騎手を期間限定騎乗中の佐賀から呼んでという万全の態勢で臨む。
このレース連覇を賭けて臨むのがスマイルミーシャ。その後勝ち星から遠ざかっているとはいえ、大きな着順はダートグレードや牡馬一線級との対戦。秋の兵庫クイーンカップでは、歴史的な重賞25勝目となったハクサンアマゾネスに唯一食い下がっての2着で、そのときの走りができれば連覇の可能性はおおいにありそう。
格上挑戦で重賞初挑戦となるラヴィアンだが、ここまで13戦11勝、2着2回と底を見せていない。1400メートルを中心に使われ、中距離は1700メートルを一度使われただけで、今回は距離への挑戦ともなる。
メロディメーカーもB級からの格上挑戦。昨年3歳時の重賞では兵庫優駿4着が最高の成績だが、勝ち馬から差をつけられてのもので、古馬との対戦となるとタイム的にもやや見劣る。ただここ3戦で確実に力をつけており、距離に対応できれば上位争いも。
昨年のこのレースで2着だったクリノメガミエース、昨年9月に久々の勝利を挙げ4カ月ぶりの実戦となるアキュートガールらも能力を発揮できる状態であれば上位を狙える。
◎12サンオークレア
◯11スマイルミーシャ
▲2ラヴィアン
△4メロディメーカー
△6クリノメガミエース
△7アキュートガール
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高知のイモータルスモークが今度は佐賀を狙ってきた。南関東オープンから高知に移籍後、C3級を連勝のあとは遠征を続け、6戦1勝、2着3回。連対を外した2回は、習志野きらっとスプリントはさすがにメンバーのレベルが高く、それでも5着ならむしろ評価できる。ベイスプリント5着は、内の砂が重い名古屋コースの920メートル戦で3番枠では最後まで外に持ち出すことができず、直線を向いて一旦は先頭に立ったものの、ゴール前で外を伸びた馬たちに一気に交わされた。園田チャレンジカップで重賞初制覇となった大山龍太郎騎手がその後も鞍上を任され、笠松グランプリのクビ差2着も相手を考えれば大健闘といえる。大山騎手にとってはさらなる飛躍のチャンスだ。
ホウオウスクラムで田中守厩舎がワンツーを狙う。サマーチャンピオンJpnIIIの4着好走は52キロというハンデにも恵まれたが、それでも中央馬相手に勝ち馬からコンマ8秒差は能力の高さを示した。JBCスプリントJpnIは9着だったが、勝ち馬から1秒3差。今回はそのときより1キロ軽い定量56キロなら、10歳でも能力的にヒケをとらない。
地元の期待はウインターチャンピオンを4馬身差で圧勝したダイリンウルフ。北海道所属時の主戦で、期間限定騎乗中の石川倭騎手のレースぶりにも期待だ。
カジノフォンテンは3年半ほど勝ち星から遠ざかり、明けて9歳。昨年は5着が最高という成績だったが、前走浦和のゴールドカップは着順こそ7着だが、勝ち馬とコンマ6秒差なら、ここで勝負になる可能性はある。さらなる距離短縮がプラスとでるかどうか。
10月に佐賀オータムスプリントを制したロードミッドナイト、重賞で上位安定の兵庫スマイルサルファー、吉野ヶ里記念を制し、サマーチャンピオンJpnIIIで5着だったテイエムフェローなど、相手は絞りきれない。
◎10イモータルスモーク
◯3ホウオウスクラム
▲7ダイリンウルフ
△5カジノフォンテン
△1ロードミッドナイト
△6スマイルサルファー
△8テイエムフェロー
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ムーンオブザエースはネクストスター佐賀では8番人気ながら2着。2番手から1番人気のミトノドリームがまくってきても、直線入口まで食い下がった。そして前走では2歳-2組戦ではあるものの、2番手から直線抜け出しての勝利。2着馬には1馬身差まで迫られたが余裕はあった。その勝ちタイム1400メートル=1分30秒6は、重馬場とはいえメンバーの持ちタイムで最速。スタートでやや出遅れて最後方からとなった3走前以外は逃げるか2番手追走から安定して結果を残し、デビューから6戦オール連対。今回は距離延長でどんなレースを見せるか。
カペラ賞2着、ネクストスター佐賀3着と重賞で上位争いがアオイノユメ。今回と同じ1750メートルのベテルギウス特別では4頭立ての離れた最後方からまくって直線一気に伸び、ゴール前3頭接戦の2着に好走。遠征馬相手のフォーマルハウト賞でも崩れることなく4着。距離経験も生かしての好走が期待できそう。
ベテルギウス特別で3頭接戦を制したのがハクアイアシスト。フォーマルハウト賞でもアオイノユメに先着(3着)しており、ここ2走に限れば実績ではこちらが上位。
ロトファイターはデビューから2連勝だが、今回は距離延長に加え、メンバーのレベルも一気に上がって、それらに対応できるかどうか。
ここ2走は勝ちきれないながら好走を見せているゴーオールザウェイ、ここ2戦がさっぱりだがカペラ賞の勝ち馬ポリスヴィークルらも警戒したい。
◎5ムーンオブザエース
○1アオイノユメ
▲12ハクアイアシスト
△7ロトファイター
△10ゴーオールザウェイ
△4ポリスヴィークル
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セイルオンセイラーは昨年笠松で重賞3勝。前走笠松グランプリは4着だが、出走していた馬たちのレベルを考えれば、勝ち馬から0秒9差はむしろ好走といえる。ただ中央3勝クラスから名古屋に移籍しての3戦でまったく結果が出ていかなかったのが気になるところ。名古屋では能力を発揮できない要因が何かあるのか、それで名古屋所属にもかかわらず笠松を使い続けているのだろう。それでも笠松で重ねた実績から、名古屋でもあらためて期待してみる。
ミトノウォリアーは昨年3歳時、フークピグマリオンにはかなわなかったものの、2歳時から通算して重賞2勝。新緑賞を勝ったあとはやや落ち込んだものの、12月には古馬相手にA級特別を連勝と調子を上げて臨む一戦だ。
インペリシャブルは昨年春に川崎から転入し、A級特別で3勝。重賞ではトリトン争覇で2着があり、強敵相手の前走笠松グランプリでは6着だったが、今回重賞としてはやや軽いメンバーなら勝機はありそう。
メルトは昨年2月に梅見月杯を制し、2走前の東海菊花賞では、勝ったラジカルバローズには離されたものの大井のマンダリンヒーローを抑えて2着。地元馬同士の重賞なら上位争いは可能。
ハディアは、重賞では一昨年の東海ゴールドカップでの4着が最高という成績だが、今年秋以降に力をつけた。連下争いなら。
名古屋転入後、目下6連勝中のプリメイラは、格上挑戦の重賞初挑戦で胸を借りる立場でどこまで。
◎6セイルオンセイラー
◯9ミトノウォリアー
▲4インペリシャブル
△2メルト
△11ハディア
△1プリメイラ
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オープン格付けはタカラキングダム、マルホンリョウユウの2頭。ともに古馬オープンでの好走があるものの、タカラキングダムがインビクタやツガルノヒロイモノなど一線級を負かしているうえに、前走では1歳上の4歳シーズン三冠馬キングフェスタより5キロ余計に背負っての3着は、むしろ評価できる内容。同世代同士では山鳩賞でクリスタルゴーストに先着されたが30キロ差があってのもの。2歳、3歳シーズンはそれぞれ一冠ずつしか獲れなかったが、4歳シーズンは三冠の可能性はかなり高い。
しかしながら3歳二冠馬マルホンリョウユウは、柏林賞ではタカラキングダムより10キロ重い720キロで3着という経験もあり、逆転という可能性も期待したい。
重賞実績がばんえい大賞典5着のみというジェイホースだが、秋以降、B1からA2特別まで7戦連続連対。急激に力をつけている可能性はあり、侮れない存在。
クリスタルゴーストは、柏林賞、はまなす賞、銀河賞いずれもタカラキングダムの2着だが、20〜30キロのハンデがあってのもの。定量となるここは3着候補まで。
イレネー記念を制したアシュラダイマオーは、その後あまり目立った成績がないが、ここ3戦で復調気配。ばんえい大賞典、ばんえい菊花賞ともに3着で、前走A1特別で好走のジェイヒーロー、3歳三冠すべて2着のホクセイタイヨウらも3着には押さえておきたい。
◎8タカラキングダム
○1マルホンリョウユウ
▲6ジェイホース
△4クリスタルゴースト
△3アシュラダイマオー
△10ジェイヒーロー
△2ホクセイタイヨウ
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