いや〜。雪のち雨という予報(これを予想している金曜夜の時点)はきびしいなあ。ばんえい記念は毎年、1月2日の帯広記念が終わったあたりではほとんど予想を組み立てていて、当然のことながら雪や雨は想像していない。2012年にニシキダイジンが勝ったときに水分量5.1%という超軽馬場で2分34秒0という決着があったが、それ以降は速くても3分30秒以上かかっての決着。ここはあまり馬場が軽くならないことを願っての予想となる。
今シーズン、高重量戦で期待してきたのがメジロゴーリキ。自慢になるが、北見記念で本命にしたら、なんと単勝では最低人気で、オレノココロとタイム差なしの接戦を制した。そして帯広記念でも重量差があったとはいえきわどい2着。今シーズンの勝ち星は、北見記念を入れてわずかに2勝だが、高重量戦に特化した体質になっての結果。1トンでの好レースに期待する。
オレノココロは、ばんえい記念最多タイの4勝目となるかどうか。今シーズンは夏をしっかり休んで、帯広記念を制した。ばんえい記念4勝で有終の美、という可能性はおおいにありそう。
今シーズン成績があまり冴えなかったセンゴクエースだが、後半にようやく持ち直してきた。一昨年の覇者で、昨年もオレノココロとほとんど差のない2着。ばんえい記念に対する適性は高い。
コウシュハウンカイは、6歳時から毎年出走して3着が最高という成績。1トンへの適性ということでは、やや劣ると言わざるをえない。ただ雪や雨で馬場が軽くなればチャンスは広がる。引退レースで天気の神様が味方する可能性はある。馬場が軽くなれば評価を上げたい。
昨年3着のホクショウマサルは、今シーズン重賞では岩見沢記念での5着が最高という成績。あらためて1トンでどうだろう。
6歳での挑戦がキタノユウジロウ。帯広記念で3秒2差の3着は評価できる。勝つまではないだろうが、見せ場はつくれるかもしれない。
◎1メジロゴーリキ
○8オレノココロ
▲5センゴクエース
△6コウシュハウンカイ
△9ホクショウマサル
△4キタノユウジロウ
ばんえい記念の出走表はこちら
2歳時の重賞実績馬か、それとも転入して好成績を残している新興勢力か。ということで、中央未勝利から転入して3連勝中のナムライダテンに期待する。3連勝はいずれも逃げ切りで、力の違いを見せつけている。前走では4コーナーでブレスロガールに内を掬われ一旦は前に出られる場面もあったが、直線で差し返した。不良馬場ではあるが勝ちタイム1分24秒台ならここでも十分に勝負になる。追い出されると首を低くしての走りもいい。ミッキーアイルの初年度産駒では、メイケイエールがチューリップ賞を制し、ダートではデュアリストが兵庫ジュニアグランプリを制した。産駒のダートでの活躍にも期待だ。
実績馬では、黒潮ジュニアチャンピオンシップを逃げ切ったハルノインパクトか、金の鞍賞で3コーナーからまくって直線差し切ったブラックマンバか。ただそこでの対決よりも、ハルノインパクトの前走を評価したい。今回のメンバーではもっとも格付上位、C2-1組選抜で惜しくも2着に敗れたものの、1300mで1分23秒3という走破タイムは抜群。一方のブラックマンバにしても、前走C2-5組で1分24秒1は十分なタイム。再びこの2頭の争いということも考えられる。
ラヴレイアードは、門別から転入して当初は結果が出なかったが、年が明けてからは4戦3勝、2着1回と力をつけた。
前走でラヴレイアードに半馬身差2着だったアスルノーヴァ、大井から転入して2着、1着のアールエクシードらは上位食い込みがあるかどうか。
◎12ナムライダテン
○9ハルノインパクト
▲1ブラックマンバ
△2ラヴレイアード
△7アスルノーヴァ
△4アールエクシード
土佐春花賞の出走表はこちら
昨年はデビューから10連勝で間違いないと思われたキョウエイリュウが、まさかの第2障害を越えられず競走中止という波乱。今年は確たる中心馬不在の混戦。これはいらないと思える馬が1頭もいないメンバー。
そんなときは素質馬・実績馬から狙ってみる。能検一番時計だったアルジャンノオーは、青雲賞までは順調に勝ちまくったが、ナナカマド賞でまさかの9着。しかし人気を落としたヤングチャンピオンシップできっちり勝ちきった。その後はハンデもあって成績が残せていないが、定量の大一番で能力を発揮すると見る。
ここに来ての急上昇がタカナミ。翔雲賞での障害を越えてからの軽快な走りが圧巻だった。
青雲賞、ナナカマド賞、ヤングチャンピオンシップでいずれも2着だったネオキングダムも実力は上位。
近走が冴えないアバシリサクラだが、ナナカマド賞での勝利を評価。金田騎手の10kg減も大きい。
もう1頭、ここに来ての急上昇がオーシャンウイナー。クラスを上げてもまったく引けをとらず、近4走、3勝2着1回でA-1まで勝ちきった。
ヤングチャンピオンシップ、翔雲賞でともに3着のカイセキングオーも侮れない。
◎7アルジャンノオー
○4タカナミ
▲6ネオキングダム
△3アバシリサクラ
△2オーシャンウイナー
△10カイセキングオー
イレネー記念の出走表はこちら
地方の小回り1400メートルのスペシャリスト、サクセスエナジーに期待する。ここまで重賞5勝は、すべてコーナー4つのこの条件。58キロという斤量も一昨年のこのレースを制したときと同じだし、昨年末には兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIを58.5キロのトップハンデで制した。さらに3〜5月に好成績を残しているという時期的なこともある。2018年の4歳時はかきつばた記念JpnIIIからさきたま杯JpnIIを連勝。19年は黒船賞JpnIIIを勝ってさきたま杯JpnIIで2着。昨年はコーラルS2着のあと、59キロを背負った天王山S、栗東Sを連勝している。前走フェブラリーS(15着)はこの馬に合う条件ではなく、度外視でいいだろう。
スリーグランドは、川崎の条件交流で初勝利を挙げて以降は掲示板を外さない堅実な成績。前走バレンタインSを逃げ切ってオープン初勝利を挙げた。父がシニスターミニスターで、ヒガシウィルウィンの半弟というグランド牧場血統ということでは、地方の小回りコースもこなせるのではないか。
モジアナフレイバーは、一昨年の東京大賞典GI、昨年の南部杯JpnIでともに3着など、能力ではまったく見劣りはしない。ただ、1400メートルが初めてというだけでなく、小回りコースも初めてなのはどうだろう。ただ、日本レコードでの決着となった昨年の南部杯JpnIでコンマ3秒差なのだから、速い流れにも対応できそう。
テイエムサウスダンも父がサウスヴィグラスでグランド牧場の生産。2歳時には兵庫ジュニアグランプリJpnIIを制しており、地方の小回りコースへの対応も問題ない。すばるステークスを勝って確実に力をつけた。
ノボバカラは昨年のさきたま杯JpnIIを制して衰えのないところを見せた。しかしそこでJpnIIを制したことでの今回別定58キロがどうだろう。
◎1サクセスエナジー
○7スリーグランド
▲8モジアナフレイバー
△11テイエムサウスダン
△9ノボバカラ
黒船賞の出走表はこちら
地方全国交流だが、近年の遠征馬はほとんどが兵庫か高知。なかでも兵庫所属馬は過去5年で3勝。3着内馬15頭中6頭が兵庫だった。
今年も兵庫から2頭が遠征。エイシンニシパは昨年こそキングプライドの2着に敗れたが、このレース3勝目がかかる。年末の園田金盃ではジンギに完敗だったが、ジンギといえば11日の名古屋大賞典JpnIIIでは、勝ったクリンチャーは別格としても、それ以外の中央勢とは互角に戦って4着。その馬に負けたのなら仕方ない。年明けの新春賞では際どい勝利だったが、トップハンデ57.5キロを考えれば、8歳では衰えはないと考えてよさそう。地元勢の中心的存在グレイトパール、ウノピアットブリオらが本来の調子でないとすれば、エイシンニシパにはこのレース3勝目の可能性が高いと見る。
強敵となりそうなのは、高知のショートストーリー。山口勲騎手がウノピアットブリオではなくこちらに騎乗するということでも期待がうかがえる。姫路に遠征した白鷺賞は差のある3着だったが、3コーナー手前でジンギを負かしにいってということならむしろ評価できる内容。この馬が頭の馬券も押さえたい。
コスモバレットは、園田金盃、新春賞こそ完敗だったが、好位を追走できた前走の特別戦では、新春賞、白鷺賞でともに2着だったナムラヘラクレスを直線でとらえ2馬身半差をつけての完勝。3着には大差をつけた。そのレースぶりならここでも勝負になる可能性はある。
地元勢では、中島記念3着だったスウィフトハート、佐賀記念JpnIIIで地元最先着だったグレイトパールの上位食い込みを期待したい。
◎11エイシンニシパ
○1ショートストーリー
▲6コスモバレット
△10スウィフトハート
△9グレイトパール
はがくれ大賞典の出走表はこちら