4・5歳馬限定戦とはいえ、最大100kgキロのハンデ差というのはめずらしい。過去5年のポプラ賞の結果を見ると、昨年以外の4年はトップハンデの馬が勝っているのだが、ハンデ差は最大60キロだった。なかでも2016年にセンゴクエースが4歳ながら最大60キロ差のトップハンデ790キロで勝ったというのはすごい。
今回、たしかに5歳世代は、天馬賞の結果を見ても、メムロボブサップ、アオノブラックの能力が抜けていて、アオノブラックはチャンピオンカップを制して見せた。ただ、4歳牝馬(アバシリルビー)との比較とはいえ、メムロボブサップの100キロ差、アオノブラックの90キロ差というのはいかにも厳しいのではないか。
そうした状況で重量的に恵まれたと思えるのがインビクタ。昨年のポプラ賞がアオノブラックの2着。その後の世代重賞でも、柏林賞2着、銀河賞3着と、ハンデ差を生かして好走。今回は、それらのレースよりも大きくハンデ差がついた。しかも近走オープン-2組で好走しており、前走ウインターカップも6秒9差の4着なら悪くない。チャンスは十分。
ウインターカップで2着だったコマサンブラックもハンデ差を考えると有利。
8月のはまなす賞では、メムロボブサップ、アオノブラックと50キロ差で勝ったのがゴールドハンター。今回は☆の減量もあって、メムロボブサップと90キロ差で、アオノブラックとも80キロ差。このハンデ差はいかにも有利。新人ながら活躍が目立つ金田利貴騎手にも期待だ。
チャンピオンカップを勝ったアオノブラックの勝ちタイムが1分54秒1で、今回はそのときと同じ820キロ。時計勝負なら勝ち負けだが、ハンデ差が大きいメンバーでは流れが速くなるため、勝つまではどうだろう。
カイセドクターは、ばんえい大賞典2着、はまなす賞4着、ばんえい菊花賞2着、ばんえいダービー3着と世代重賞で好走を続けており、ハンデ差を生かせば上位争いまで。
同じくハンデを生かしてチャンピオンカップ4着だったジェイカトレアも入着なら。
メムロボブサップは、この重量差ではさすがに無理はしないと見て無印とした。
◎8インビクタ
○9コマサンブラック
▲6ゴールドハンター
△7アオノブラック
△2カイセドクター
△3ジェイカトレア
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兵庫のジンギが満を持してのダートグレード初挑戦だ。2019年の3歳10月から連続連対を続けているが、本格化を思わせたのはここ2戦。1着賞金が3000万円と一気の増額となった園田金盃で2着に5馬身差、そして年明け初戦として出走した白鷺賞は7馬身差で楽勝だった。クリンチャーより4キロ軽い別定54キロなら可能性はある。
クリンチャーは初めての地方参戦となった佐賀記念では2着のアシャカトブに9馬身差をつけてコースレコードでの圧勝。地方の小回りのダートへの適性を見せた。そのときと同じ58キロだが、今回は重量差が広がってその強さを見せられるかどうか。
メイショウカズサは未勝利から3勝クラスまで4連勝で一気にオープンまで駆け上がった。未勝利戦での足踏みは何だったのかというほどの快進撃。前走は直線で止まってしまったが、それはひとまず度外視。今回、逃げたそうな馬はほかにもいるが、すんなりハナでマイペースなら粘り込む場面も。
ロードブレスは、2走前の浦和記念、前走の川崎記念ですでに経験している57キロだが、今回は別定の重量差が大きくついてどうだろう。
佐賀記念5着だったウインユニファイドだが、今回はそのときより2キロ軽い54キロでどこまで迫れるか。
◎1ジンギ
○7クリンチャー
▲5メイショウカズサ
△10ロードブレス
△6ウインユニファイド
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ゴールドウィング賞ではダイセンハッピーに1馬身届かずだったブンブンマルだが、その後3連勝で確実に力をつけた。新春ペガサスカップは2着に4馬身差の完勝。スプリングカップは2着に1馬身差だが、その2着は園田で2歳時にも重賞2着があったシェナキング。3着の地元馬にはさらに5馬身差がついていた。1600メートルの大外枠は不安だが、逃げなければいけないわけではないので、互角のスタートを決めて好位をとれれば、包まれる心配もなくむしろ好都合といえる。重賞3連勝に期待したい。
ライデンリーダー記念を接戦で制したのがフーククリスタル。スプリングカップでは外目の枠からでもハナをとろうと最初の3コーナーまでに脚を使ってしまい、2周目の向正面で終わってしまった。今回は移籍2戦目に加えて距離短縮。ダイセンハッピーとのハナ争いがどうかだが、すんなり逃げてマイペースなら巻き返しは期待できる。
ダイセンハッピーも、前走新春ペガサスカップは名古屋1600メートルの大外でハナをとるまでに脚を使ってしまい、直線で失速。今回はそこから2カ月の間隔をあけて巻き返しを図る一戦。あとは前述のとおりフーククリスタルとのハナ争いがどうなるか。3番枠に入った今回は有利。
スプリングメドウは、前走の特別戦は3着だったが、良馬場で1分46秒9は好タイム。上位争いまで期待できる。
ギリニンジョウも距離短縮で巻き返しがあるかどうか。
◎12ブンブンマル
○5フーククリスタル
▲3ダイセンハッピー
△8スプリングメドウ
△7ギリニンジョウ
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トゥルスウィーが花吹雪賞制覇も含めて佐賀で4連勝。さすがにホッカイドウ競馬で2歳オープンまで勝った実力だけのことはある。前走如月賞は古馬B-1組の準重賞。1周目のスタンド前から向正面まで、まるで包囲網のように内に閉じ込められる厳しい展開だったが、3コーナー手前で外に持ち出してからは余裕があった。そのレースぶりから距離も不問で、この時期の3歳馬で古馬B級の準重賞制覇は相当に評価できる。
花吹雪賞で直線ぐんぐん伸びて、ゴール前ではトゥルスウィーに3/4馬身まで迫ったのがプリマステラ。門別で未勝利だったことではトゥルスウィーと差があるが、10月18日以降は1800メートルのカペラ賞制覇も含めすべて3着以内と崩れることがなく、ここに来ての充実ぶりがうかがえる。今回もトゥルスウィーにどこまで迫れるか。
九州ジュニアチャンピオンを制したシュリーデービーだが、カペラ賞がプリマステラの8着で、その後12月の特別戦2戦でもトゥルスウィーに完敗。その後年明けに筑紫野賞、古伊万里賞と3歳の準重賞を圧勝といえる内容で連勝したが、その2戦は佐賀デビュー馬限定戦。今回も◎○に対しては胸を借りる立場。
マウイバークマンは昨年7月の新馬戦を勝っただけだが、カペラ賞でプリマステラの2着、筑紫野賞でシュリーデービーの2着と好走。連下争いにからめるかどうか。
テイエムサツマオーは、たんぽぽ賞では差のある4着だったが、勝ったイロエンピツが強すぎた。▲以下となら差はなさそう。
◎5トゥルスウィー
○8プリマステラ
▲7シュリーデービー
△1マウイバークマン
△2テイエムサツマオー
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門別で3勝を挙げ、ウィナーズチャレンジまで勝っているサラコナンの能力が断然と見る。笠松のゴールドジュニアが取止めになってしまったのは残念だが、兵庫移籍後2連勝。前走姫路1400メートル戦は、5頭立てとはいえ最後方追走で、直線だけで前の4頭を交わし去った。重馬場1分30秒2というのも好タイム。まだ遊びながら走っていて、まじめに走ったのは最後の直線だけという感じで、能力を発揮しきれていない感じ。そういう意味では将来的にも期待できそう。
エイシンイナズマは門別未勝利勝ちからの転入で、11月から12月にかけて2連勝のあと、年明けは中央未勝利との条件交流で連続2着。前走姫路の良馬場1分30秒8というのも好タイム。ここにきての充実ぶりが目立つ。
名古屋のニジイロは、前走姫路の兵庫クイーンセレクションで早め2番手から直線抜け出して完勝。今度は牡馬相手でどこまでやれるか。
同じく名古屋から遠征のドリームキャットは、前走新春ペガサスカップは差のある3着だったが、勝ったブンブンマルがますます充実していて強すぎた。ここは兵庫と名古屋の世代レベルの比較という意味でも試金石となりそうな一戦。
スマイルサルファーは兵庫若駒賞2着のあとアッパートライを勝ったが、今回はそれ以来4カ月ぶりで、3歳になっての初戦。リフレッシュ放牧明けでどこまで仕上がって、どこまで成長しているか。
姫路開催となって2戦のレースぶりがいいマンテーニャはさらなる上積みがあれば上位食い込みも。
◎9サラコナン
○6エイシンイナズマ
▲4ニジイロ
△7ドリームキャット
△3スマイルサルファー
△8マンテーニャ
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