NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
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実績最上位はナナカマド賞を制して8勝を挙げているキングフェスタだが、さすがに2歳のこの時期に最大50キロ差のトップハンデでは厳しい。
重量的に有利なのは、セン馬の10キロ減もあって590キロのトワイチロ。十勝産駒特別ではヘッチャラにゴール前で交わされ僅差の2着だったが、そのとき15キロ差だったのが今回20キロ差に広がった。前走勝ちタイムが1分を切る軽い馬場だったが、2歳A-1戦で2勝目を挙げ充実ぶりを示した。
ナナカマド賞3着のヤマカツエースは、続くA-1戦は第1障害を降りてアクシデントがあって大差の最下位だったが、その後は2連勝。南北海道産駒特別では10キロ差でキングフェスタを負かしており、今回はさらに20キロ差に広がった。
2歳馬の賞金順では、ここまで5勝を挙げているヘッチャラがキングフェスタに次ぐ2位。8月8日から9戦連続連対と崩れることがなく、ナナカマド賞では同重量でキングフェスタの2着だったのが、今回10キロ軽くなったことではチャンスは大きい。
ナナカマド賞4着のクリスタルコルドも、そのあとはA-1で差のないレースをしており上位を狙える。
キングフェスタは、さすがにこの重量差では3着まで。軽量牝馬ではニシキマリンがA-1でたびたび好走を見せており連下の食い込みも。
◎8トワイチロ
○10ヤマカツエース
▲6ヘッチャラ
△3クリスタルコルド
△2キングフェスタ
△7ニシキマリン
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金沢のエムティアンジェは、門別未勝利勝ちからの移籍後は重賞のみ4戦して3勝。唯一2着に負けたのは兼六園ジュニアカップだが、勝ったのは北海道のエンリルで、その後は兵庫ジュニアグランプリJpnIIで5着に入った実力。ラブミーチャン記念では、園田プリンセスカップを制していた北海道のグラーツィアを4コーナーでとらえると直線で3馬身突き放して圧勝、地元笠松のドミニクにはさらに4馬身差をつけた。今回は距離短縮の1400メートルとなるが、一度経験しているコースなら心配ないだろう。
アマクミナイデヨは、北海道から名古屋への移籍初戦で8馬身差圧勝。門別時代は重賞のフルールカップで3着、エーデルワイス賞JpnIIIでは着順こそ8着だが、勝ち馬と1秒差という実力なら、ここでも勝ち負けまで期待できる。
ラブミーチャン記念で3着だったドミニクは、名古屋のゴールドウィング賞では4コーナー5番手という位置から豪快に差し切りを決めた。地元笠松での重賞制覇にも期待だ。
金沢のボサノヴァは北海道から移籍後、重賞を中心に使われ5戦オール連対。金沢プリンセスカップ、金沢ヤングチャンピオンはエムティアンジェの2着だったが、エムティアンジェ不在の金沢シンデレラカップを勝った。成長次第ではいずれ逆転の可能性も。
ゴールドウィング賞では4着だったミトノオオイだが、名古屋1400メートルでは6戦4勝、2着1回。笠松コースは初めてだが、距離短縮の1400メートルで巻き返しなるか。
ラブミーチャン記念4着だったシャローナも連下争いなら。
◎5エムティアンジェ
○9アマクミナイデヨ
▲4ドミニク
△7ボサノヴァ
△11ミトノオオイ
△3シャローナ
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イオンはばんえい大賞典以来勝ち星がないものの、近走は積極的に動いている。ばんえい菊花賞は最初に仕掛けてサクラヒメとほぼ同時に障害を降りたが、失速したのは、サクラヒメより10キロ重いトップハンデでのもの。ばんえいオークスは第2障害で一瞬息を入れただけでほとんど直行で仕掛けて障害ひと腰。サクラヒメには交わされたものの2着には粘った。そして前走オープンとの混合でも軽い馬場とはいえ障害直行。ゴール寸前で止まってしまったが、オープン馬相手に今回と5キロしか変わらない重量を経験したこと大きい。
サクラヒメは5連勝で、ばんえい菊花賞、ばんえいオークスも楽勝。その勢いならここも楽に突破という可能性は十分。ただイオンが重量を経験しているのに対して、ばんえい菊花賞からの30キロ増がどうか。
イレネー記念を制したオーシャンウイナーは、トップハンデのばんえい大賞典でも2着に好走。その後、結果は出ていないが、前走A1特別で僅差4着なら◎○とも差はない。
ばんえいオークスは第2障害で座り込んでしまったミソギホマレだが、黒ユリ賞2着、イレネー記念3着、ばんえい菊花賞2着という重賞実績ならここでも上位争いの可能性は十分。
1月に翔雲賞を制したタカナミもここに来て自己条件3連勝と上昇。2歳シーズン三冠すべて2着のネオキングダム、ばんえい菊花賞3着のアバシリサクラらも上位を狙える。
◎10イオン
○1サクラヒメ
▲9オーシャンウイナー
△2ミソギホマレ
△3タカナミ
△4ネオキングダム
△6アバシリサクラ
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地方競馬の新種牡馬ランキングでトップに立っているコパノリッキーの第1号の産駒として生まれたのがファーストリッキー。中央では3戦して勝てなかったものの、高知に移籍して無敵の4連勝。2着馬との着差は、8馬身、大差、5馬身、8馬身と一方的なレースばかりで、ここも通過点。いずれ、全日本2歳優駿JpnI挑戦(13着)でここは不在となったマリンスカイとの直接対決が楽しみだ。
グットクレンジングは門別3戦1勝から転入後、3戦2勝、2着1回。先着されたのはファーストリッキーで5馬身差をつけられた。しかしながら前走では抜群のスタートからハナに立つと、ぴたりと追ってきた2頭が着外に沈んだように、スピードはかなりのものがあるし、レースぶりもよくなってきた。
2頭の間に割って入る可能性は、マオノウイッシュかリュウノアンジェラ。前者は7戦2勝でマリンスカイの2着が2回。後者は、黒潮ジュニアチャンピオンシップがマリンスカイの2着で、1400メートルで1分31秒台の持ちタイムはファーストリッキーとこの馬だけ。
デルマバロールはデビューから3戦1勝だが、まだ底を見せていない感じ。フィールマイラヴはデビュー戦を勝ったのみだが、1300メートルで1分26秒0という持ちタイム最速。
2歳のこの時期だけに、成長力次第で伏兵の2着3着食い込みはありそう。
◎6ファーストリッキー
○3グットクレンジング
▲10マオノウイッシュ
△9リュウノアンジェラ
△8デルマバロール
△11フィールマイラヴ
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ドゥラリュールは中央2勝クラスから転入して負けなしの6連勝。7月の佐賀王冠賞ではパイロキネシストにクビ差で食い下がられたものの、それ以外はまったく危なげのないレース。安定している1800メートルの舞台なら負けられないところ。
ただ相手を絞るのが難しい。
中央オープンから転入したコンカラーは、5戦して3着以内を外したのは一度だけ。九州大賞典の2500メートルは特異な舞台だが、それ以外の4戦では、5着に負けた由布岳賞も含めて、今回のメンバーで先着されたのはドゥラリュールだけ。ここは相手の筆頭。
タイセイレオーネは、前走久住山特別では1番人気で8着に沈んだが、先行3頭前残りの展開で見せ場をつくれなかった。それを度外視すれば、3走前はドゥラリュールの3着、2走前の九州大賞典はグレイトパール独壇場の2着なら、ここでも上位争いは可能。
ゲットワイルドは4月以降勝ち星から遠ざかっているが、中距離のトップクラスとの対戦で2着3着はたびたびあり、前走宝満山賞ではドゥラリュールにぴたりとついていって、向正面半ばからは徐々に離されたものの、うしろにいた馬たちを封じて2着に粘ったレースぶりは価値がある。
グレイトパールは2500メートルの九州大賞典3連覇は見事だったが、近走それ以外のレースでは見せ場までがやっと。今回も連下争いまで。
パイロキネシストは佐賀王冠賞でクビ差2着と、ドゥラリュールを脅かした唯一の馬だが、休み明けの秋2戦がいまひとつ。復調あれば上位争いも。
◎9ドゥラリュール
○7コンカラー
▲4タイセイレオーネ
△3ゲットワイルド
△1グレイトパール
△8パイロキネシスト
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