
中央芝の上級クラスで実績がある馬が大半というメンバー。ただ8歳以上が7頭で、その格付どおりにはなかなか決まらないというレース。
ネイビーブルーは中央3勝クラスで入着までという実績。大井移籍初戦こそ大敗だったが、2戦目となった前走船橋のA2特別では6着とはいえまずまずの好走。輸送さえクリアすれば芝に戻って能力を発揮できる態勢はととのったと見る。
ヤマカツライデンは中央芝の重賞で3着が一度という実績。移籍した金沢では下級条件から10戦9勝、2着1回と、さすがに条件戦では底を見せていない。中央の重賞では二桁着順が多かっただけに、その実力がどこまで通用するか。
中央芝で実績最上位は、重賞3勝を挙げているロードクエスト。昨年4月にもマイラーズカップで4着があった。ただその実績はマイル以下。大井転入初戦も大敗だっただけに不安も少なくない。
昨年転入後、水沢の重賞で3連勝と快進撃を見せたランガディアだが、盛岡で初めての芝出走となったOROカップが6着で、今シーズンも結果が出ていない。あらためて盛岡の芝でどうか。
ゴールドサーベラスは金沢移籍初戦を制したものの、その後は勝ちきれないレースが続いているが、芝に戻っての可能性はある。
昨年の覇者アップクォークは、その後結果が出ておらず、休養明け初戦のかきつばた賞も大敗。2戦目で上昇があるかどうか。
◎4ネイビーブルー
○12ヤマカツライデン
▲6ロードクエスト
△11ランガディア
△8ゴールドサーベラス
△1アップクォーク
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フィリオデルソルはデビューから1200メートルで2連勝。2戦目のウィナーズチャレンジは逃げ粘っていたエイシンヌプリをゴール前で半馬身とらえてという内容だが、その勝ちタイムは栄冠賞を上回り、手応え的に距離延長でも期待させる内容だ。
エイシンスコッティは、1200メートルのアタックチャレンジで2着に2秒2の大差をつける圧勝。内回り1500メートルのウィナーズチャレンジでは4コーナーまだ中団という位置から楽々と前の馬たちを交わし去った。外回りで直線が長くなる1700メートルが舞台ならさらに能力を発揮しそう。
モーニングショーは1100メートルのスーパーフレッシュチャレンジをコースレコードで勝利し、栄冠賞では前3頭からやや離れた4番手を追走し、直線ではその間を割って力強く抜け出した。こちらも距離延長に対応できそう。
ダイナソーは栄冠賞は7着だったが、続く1700メートルのウィナーズチャレンジを逃げ切った。門別競馬場は日毎に時計が変わるため単純比較はできないものの、その勝ちタイム1分50秒6は、ブリーダーズゴールドジュニアカップが1700メートルで行われるようになった過去3年の勝ちタイムと比べても遜色のないもの。この距離でこそという可能性はおおいにありそう。
フレッシュチャレンジで9馬身差の圧勝から栄冠賞では4着だったシャルフジンは距離延長で巻き返しがかかる。
1700メートルのスーパーフレッシュチャレンジを勝ったウンも将来性は十分。
◎4フィリオデルソル
○8エイシンスコッティ
▲6モーニングショー
△9ダイナソー
△7シャルフジン
△5ウン
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中央オープンから転入して4連勝中のノーフィアーが、満を持して重賞に出走してきた。転入初戦だった2月のアネモネ賞は馬体重が中央での最終戦からプラス43キロということで驚かされたが、それでもまったくの楽勝。その後も一方的なレースばかりで4連勝とした。前走、遠賀川特別の競走除外は蕁麻疹とのことなので、その影響はないと見ていいだろう。ここも楽勝してJpnIIIのサマーチャンピオンに向かってほしいところ。
相手筆頭には、昨年3歳ながらこのレースを制したミスカゴシマ。前が飛ばした縦長の展開で、先頭からはかなり離れた中団からロングスパートで直線差し切った。その後、勝ち星から遠ざかってしまっているが、ここ2戦の内容は悪くない。他の有力馬がノーフィアーに勝負を挑んで前が速くなればミスカゴシマの出番となる。
中央3勝クラス(平地)から転入したテイエムチェロキーは、直後の1800メートル戦は4着だったが、続く前走1400メートルの大分川特別は、逃げたハッピーハッピーに直線で振り切られはしたものの1馬身半差で2着。佐賀3戦目での慣れが見込める一戦。
ハッピーハッピーは昨年6月以降勝ちきれないレースが多かったが、前走大分川特別で13カ月ぶりの勝利。調子を上げて臨む一戦だ。
昨年11月の佐賀オータムスプリントを5番人気で制したのがフォークローバー。それ以来7カ月ぶりの実戦となった前走大分川特別が、ハッピーハッピー、テイエムチェロキーに続く3着。叩き2戦目で、その2頭に先着できれば馬券圏内も。
ノーフィアー以外、対抗以下は能力的に差はない。ノーフィアーの頭固定とすると、馬券の配当的に相手を絞るのが悩ましい。
◎1ノーフィアー
○9ミスカゴシマ
▲6テイエムチェロキー
△7ハッピーハッピー
△5フォークローバー
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例年、11月上旬に2600メートルで争われている北國王冠だが、今年はJBC開催と時期が重なるため時期が繰り上げられた。前回JBCが金沢開催だった2013年にもこのレースは時期が繰り上げられ、そのときは5月5日の施行で2300メートル。今回は真夏のこの時期となって、距離はさらに短縮の2000メートルとなった。
ハクサンアマゾネスは昨年末、3歳ながら中日杯を制し、冬季は一時的に船橋に移籍していたが、シーズン開始後に金沢に戻ると重賞のみ4戦して3勝。唯一2着に負けた徽軫賞は、ネオアマゾネスを気分良く逃してしまった。今回、金沢では3戦3勝という2000メートルが舞台。地元馬同士なら負けられない一戦だ。
ハクサンアマゾネスにとって今回の刺客はピアノマンか。昨年3歳時には岩手の三冠戦線で上位を争い、南関東を経由しての転入。その南関東では、ややレベルの高いクラスに格付けされたようにも思えたが、金沢移籍前には、12番人気ながら2000メートルのA2特別を制して見せた。その能力なら、金沢では重賞で勝ち負けになるレベル。転入初戦の前走では3コーナー手前で先頭に立つと、直線後続を寄せ付けず3馬身差は余裕の勝利だった。ハクサンアマゾネスを脅かす存在になるかもしれない。
ハクサンアマゾネス不在の金沢スプリングカップを制したのがファストフラッシュ。JBCイヤー記念、百万石賞ではともにハクサンアマゾネスの2着で、逆転まではどうだろう。
岩手・笠松で重賞計4勝を上げ、今回は高知から転入2戦目となるニューホープも、実績的には勝ち負けになっても驚けない。
金沢スプリングカップでファストフラッシュの2着、利家盃ではハクサンアマゾネスの2着だったエイシンレーザーは、今回も連下争いまでか。
◎9ハクサンアマゾネス
○2ピアノマン
▲7ファストフラッシュ
△5ニューホープ
△8エイシンレーザー
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北斗盃で僅差の3着と好走したソロユニットがなかなか出てこないので、次にどこを使うのかと思っていたら、やはり1200メートルを狙ってきた。昨年、エーデルワイス賞JpnIIIを勝った2歳牝馬チャンピオン。東京2歳優駿牝馬は見せ場なく8着に敗れたが、北斗盃では3着に好走。北斗盃を勝ったラッキードリームはその後北海道の三冠馬となり、2着だったリーチも北海優駿2着、王冠賞3着。地元のチャンピオン級を相手に、実績がなかった1600メートルで好走したことではむしろ可能性を示したといっていい。1200メートル以下はここまで7戦して、負けたのはデビュー戦のみ。この夏の暑い時期に輸送がどうかということはあるが、この距離なら負けられない一戦だ。
ラペルシェールは大井で1400メートル以下のみを使われ、途中半年の休養を挟んでここまで8戦3勝、2着2回。特に前走、後続を寄せ付けず逃げ切ったのは古馬B3特別。そのクラスで完勝ということであれば、ここでは能力上位。
アイスボウルも同様に大井で1400メートル以下のみを使われて9戦2勝。前走優駿スプリントは見せ場をつくれないまま8着だったが、勝ち馬から1秒4差。世代トップクラスを相手の結果だけに、ここなら上位争いに食い込める。
2歳時に川崎・ローレル賞2着で、前走留守杯日高賞でも2着だったセカイノホシ。優駿スプリントではアイスボウルにコンマ1秒差で10着だったミラコロカナーレ。印をつけたのは北海道・南関東からの遠征馬で、地元勢は苦戦を強いられそう。ただ遠征馬には地元騎手も騎乗しているのでがんばってほしい。
◎5ソロユニット
○8ラペルシェール
▲2アイスボウル
△9セカイノホシ
△11ミラコロカナーレ
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