
ドラゴンゲート、ノーフィアーの直接対決はいかに、と思ったが、同厩舎、同馬主ではさすがに使い分けられることになったようで、ノーフィアーは回避となった。
ドラゴンゲートは前走でテーオーヘリオスに6馬身ちぎられたが、そのテーオーヘリオスはおそらく距離適性的なことでここは不在。佐賀では18戦15勝、うち重賞4勝、900メートル戦は4戦4勝と実績は圧倒的。何かアクシデントでもない限りこのメンバーで負けることは考えづらく、ドラゴンゲートはおそらく単勝元返し。相手探しの一戦だろう。
ミスカゴシマは、4走前の佐賀スプリングダッシュが、デビュー戦以来の900メートル戦で5着。ただ4コーナーでドラゴンゲートから離れて2番手横一線の大外を回らされたぶんはあった。10頭立て大外枠は有利とは言えないが、900メートル戦を一度使われての慣れを見込める。3歳時に吉野ヶ里記念を制したスピードなら、ドラゴンゲート以外の馬たちとなら十分勝負になるのではないか。
昨年のこのレース3着だったのがオイカケマショウ。昨年3月以来勝ち星から遠ざかっているが、オープン特別でもたびたび上位争い。今年3月の900メートル戦、佐賀スプリングダッシュではドラゴンゲートの2着があり、ここでも上位を狙える。
900メートルは今回が初めてとなるエルプシャフトだが、2月のウインターチャンピオン(1400メートル)ではドラゴンゲートの3着があるだけに上位食い込みも。
◎5ドラゴンゲート
○10ミスカゴシマ
▲6オイカケマショウ
△2エルプシャフト
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昨年まで盛岡1000メートルで争われていた早池峰スーパースプリントが、今年は舞台が水沢850mとなった。
このレース連覇を狙うコンサートドーレは、冬季の高知移籍から岩手に戻ると、今回と同じ舞台のスプリント特別を連勝。その2戦とも直線で先行勢を競り落として完勝といえる内容で、今回のメンバーの多くを負かしており、既存勢力とは勝負付けが済んでいるといっていい。
あとは今シーズン転入してきて対戦していない相手との比較となる。その中で兵庫から転入初戦のイルティモーネは重賞タイトルこそないものの一昨年の兵庫ゴールドトロフィーJpnIIIで2着があり、A1特別の短距離戦で常に好走。水沢ワンターンの850m戦でどうかはやってみないとわからないが、コンサートドーレを負かせるだけの能力はあると見てこの馬から狙う。
中央2勝クラスから転入2戦目となるのがキラットダイヤ。水沢初戦の1400メートル戦はスティンライクビー、ラブバレットに続く3着。中央で挙げた2勝がダート1000メートル戦であれば、この超短距離戦で前走以上のパフォーマンスを見せる可能性はある。
既存勢力では、前走直線でコンサートドーレに1馬身半差まで迫ったシャドウパーティー、前走で初めて850メートル戦を経験して上積み期待のヴィグラスムーヴらが連下候補。
◎3イルティモーネ
○7コンサートドーレ
▲4キラットダイヤ
△1シャドウパーティー
△6ヴィグラスムーヴ
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コスモバルク記念では1番人気に支持されたものの5着に沈んだリンノレジェンドだが、ソイカウボーイにハナを叩かれ、道中は口を割るような場面があるなど力んで走っていた。直線を向いて一瞬先頭に立ったものの、外からクインズサターンに一気に交わされるとそこでレースをやめてしまった感じ。今回は7頭立てでマイペースの単騎逃げがかないそうなメンバーだけに巻き返しに期待する。
そのコスモバルク記念はクインズサターンがとにかく強いレースを見せた。道中は前4頭の集団からかなり離れた5番手を追走し、3コーナーからまくってくると直線では並ぶ間もなく前4頭を交わし去った。それが58キロを背負ってのもので、今回は57キロと条件的に楽になった。門別は5戦全勝だけに、ここもあっさりという可能性もある。
中央から転入初戦のコスモバルク記念で2着だったテーオーフォースは大幅馬体増だっただけに、絞って仕上げてくればさらに上積みはありそう。
あと一歩で重賞タイトルが遠いクラキングスはここでも連下争いまで。
昨年のこのレース以来勝ち星から遠ざかっているステージインパクトもコスモバルク記念は4着だったが、逆転まではどうだろう。
◎2リンノレジェンド
○4クインズサターン
▲3テーオーフォース
△6クラキングス
△1ステージインパクト
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南関東から大挙5頭が遠征してきて、地元兵庫のジンギ、エイシンニシパという古馬のトップツーが迎え撃つという形。
ジンギは昨年10月の姫山菊花賞でエイシンニシパに負けて以降は地元で無敵。一戦ごとに充実ぶりも感じられる。今回も断然人気は間違いなさそうで、ならば馬券的な妙味で船橋のトーセンブルを狙ってみたい。2019年12月以来勝ち星がないものの重賞やオープンで2着は3回あり、特に年明けの3戦は相手関係を考えれば評価に値するもの。下原理騎手が地元No.1を負かせるかどうか注目だ。
もちろんジンギがあっさりという可能性も十分だが、2000メートルを超える距離は初めて。南関東からの遠征馬は5頭中4頭が2400メートルかそれ以上の距離を経験している(障害レースは除く)だけに、ジンギはそこに落とし穴があるかもしれない。
そして2000メートルを超える距離を狙ってレースを使われているのがスギノグローアップ。南関東では重賞で入着までだが、金沢に遠征して2600メートルの北國王冠を制した。ただそれ以降の成績がいまいちなのが気になるところ。
昨年の姫山菊花賞でジンギを負かして以降、6戦連続連対を続けているエイシンニシパは、遠征勢に押し出される形で△。園田2400メートルのこのレースは、これまで3回出走して4着が最高というということでは強くは推せない。
ホーリーブレイズは、中央オープンから大井移籍初戦となった昨年7月の東京記念トライアルではトーセンブルに大差をつけて圧勝。その後の成績が冴えないが、休養明け2戦目の上積みがあれば上位争いも。
◎4トーセンブル
○6ジンギ
▲1スギノグローアップ
△3エイシンニシパ
△2ホーリーブレイズ
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飛燕賞では佐賀で初めての敗戦を喫したトゥルスウィーだったが、スピードで押し切った前が止まらず、距離不足だった。その敗戦を払拭するかのように、ル・プランタン賞では逃げたシュリーデービーを早めにとらえて完勝。佐賀皐月賞でも中団から早め先頭で後続を寄せ付けなかった。兵庫から転入してきたガーディアン以外とは勝負付が済んだか、明らかに能力差があり、二冠達成の可能性は高い。
相手筆頭には、佐賀皐月賞2着のプリマステラ。続く前走の鯱の門特選では4着だったが、ラチ沿いで馬群に閉じ込められ、ペースが上がった向正面で動くことができず、レースをさせてもらえなかった。トゥルスウィーを負かすまではどうかだが、ここはさらなる距離延長で巻き返すと見る。
兵庫からの転入初戦を勝ったのがガーディアン。ハイペースで飛ばした前が総崩れになったところ、後方追走から一気に先頭に立って押し切った。展開的にはまった感じがあり、この距離であらためて能力が問われるところ。
飛燕賞で僅差2着だったシュリーデービーだが、ル・プランタン賞が3着で、佐賀皐月賞は勝ち馬から大きく離されての5着。距離が課題だが、今回は有力馬からのマークが軽くなって、マイペースで逃げさせてもらえれば粘り込む場面もあるかもしれない。
鯱の門特選では後方から直線脚を使って2着だったムーンオブザボスは、同じように流れが向くかどうか。
◎6トゥルスウィー
○8プリマステラ
▲1ガーディアン
△4シュリーデービー
△5ムーンオブザボス
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