今年春にやや調子を落としたスペルマロンだったが、その後に復活。トレノ賞ではダノングッドに5馬身差をつけられての2着だったが、スタートでの落馬競走中止を挟み、前走珊瑚冠賞ではここでも断然人気となったダノングッドと真っ向勝負で4馬身差をつけて勝った。その勢いならここも最有力だ。
スリラーインマニラも8月の建依別賞では、ゴール前3頭の接戦でダノングッドを負かした。前走兵庫ゴールドカップの7着は、1コーナーを回るところで他馬がコーナーをまわりきれず大きく膨れたアクシデントに巻き込まれてのものだけに参考外。高知移籍後は短距離を中心に使われており、1600メートルはB級戦で1勝したのみ。そこが課題になるかもしれない。
ウォーターマーズは今年春にだるま夕日賞、二十四万石賞を制したが、休養明けの復帰戦となるはずだった9月のA-1特別が出走取消となり、今回は5月以来の実戦。万全の状態で臨めるかどうかが気になるところ。
この3頭が実績的に抜けている印象で、中央3勝クラスから移籍3戦目のマイネルオスカルに食い込む余地があるかどうか。
◎2スペルマロン
○5スリラーインマニラ
▲11ウォーターマーズ
△10マイネルオスカル
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ばんえい大賞典を制したコマサンダイヤは740kgを課されることになった。前哨戦の秋桜賞でも勝負にならなかったように、ここも世代上位を争うブラックサファイアと40kg差、キョウエイリュウと20kg差で、最大ハンデ差が60kgもあってはいかにもきびしい。
秋桜賞は3着も、前走自己条件のA2戦で2着と好走したキョウエイリュウが一時期の不振から脱したと見て中心視。ばんえい大賞典では700kgで6着だったが、そのときはトップハンデだったのに対して、今回は720kgだが他馬との重量差を考えると相対的には楽になった。
ブラックサファイアの秋桜賞は、障害を越えて一旦は先頭に立ったが、ゴール寸前でダイナマイトに差し返されての惜しい2着。3着だったキョウエイリュウとは、そのときと同じ20kg差なら引き続きチャンスはある。
黒ユリ賞を制したエンゼルフクヒメは、今シーズンは7月からの始動で自己条件で2勝したのみ。今回最軽量の680kgは有利。◎○との重量差が4着だった秋桜賞と同じなら、ここでも上位争いが期待できる。
自己条件を連勝して最軽量680kgのヤマトタイコー、秋桜賞を制したダイナマイト、はまなす賞を制したゴールドハンターらもそれぞれ上位の可能性はありそう。
ハンデ差もあり混戦と見てキョウエイリュウ1頭軸の3連単マルチで。
◎5キョウエイリュウ
○2ブラックサファイア
▲9エンゼルフクヒメ
△10ヤマトタイコー
△8ダイナマイト
△1ゴールドハンター
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ダービーグランプリで3着同着だったのが、ピアノマンとグランコージー。そのダービーグランプリは、ハナを奪ったグランコージーは徐々に後続との差を広げ、向正面中間あたりでは後続に10馬身近くも差をつけての単騎逃げ。オーバーペースにも見えたが、直線は坂を上っても食い下がり、勝ったフレッチャビアンカから5馬身差。ピアノマンは中団から伸びて同着だった。グランコージーのほうが断然レースぶりに価値がある。
そのグランコージーは、水沢1600メートルのダイヤモンドカップでフレッチャビアンカに9馬身差をつける圧巻の逃げ切りを見せていて、その後2000メートルに距離延長の東北優駿、不来方賞、ダービーグランプリでは勝ちきれなかった。今回、距離短縮の1600メートルならグランコージーに分があると見る。が、やはりピアノマンと2頭の能力が抜けている。
ムキズは笠松からの転入初戦こそ9着だったものの、その後は1400〜1800メートルでB1戦まで4連勝。前走盛岡1600メートル戦では2着に8馬身差をつけて逃げ切った。今回、相手強化でも一角崩しまで期待したい。
9月から4連勝でOROオータムティアラを制したセシールは、ここは牡馬相手でどうか。
目下4連勝中でB1一組まで制したバーブルもまだ底を見せていない。
◎4グランコージー
○3ピアノマン
▲9ムキズ
△5セシール
△1バーブル
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9歳になったタガノゴールドだが、今年も白鷺賞、兵庫大賞典と重賞を2勝。今回は六甲盃2着以来5カ月ぶりの実戦となるが、衰え知らずの能力の高さから連覇は可能と見る。
今年は南関東から4頭も遠征してきた。なかでもスギノグローアップはイヌワシ賞2着に続いての遠征。一昨年11月以来勝ち星から遠ざかっているが、前走浦和のA2特別で2年近くぶりに勝利を挙げた。この距離で重賞初制覇を狙ってきた。
アッキーは、昨年のこのレースではタガノゴールドに4馬身差をつけられての2着だったが、今年園田に遠征した六甲盃を地元の中田貴士騎手で逃げ切り、1馬人気のタガノゴールドに土をつけた。さらに8月には水沢のビューチフルドリーマーカップもやはり地元の高松亮騎手で制した。今年すでに3勝と、7歳にしてピークを迎えた感じ。ここも地元騎手起用で初騎乗となる藤田弘治騎手に期待がかかる。
船橋のクインザヒーローも、この距離で上位食い込みを狙う。
地元勢は上記遠征勢が相手ではなんとも分が悪いが、9月にA1一組特別を連勝したイリュージョニストが吉原騎手で上位に食い込めるかどうか。
◎1タガノゴールド
○4スギノグローアップ
▲5アッキー
△6クインザヒーロー
△10イリュージョニスト
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瑞穂賞を圧勝して復活となったスーパーステションが不在となったのは残念。
そのスーパーステションが出ていても本命にしようと決めていたのがリンノレジェンド。昨年は3歳で道営記念を制し、しかし今シーズンは案外なレースが続いた。それでも金沢に遠征したイヌワシ賞を大差で圧勝。白山大賞典JpnIIIは5着とはいえ地方馬最先着。強いリンノレジェンドが戻ってきた。
クインズサターンは川崎から移籍後、1800メートルの特別を3連勝。その3戦でオヤコダカを負かし、2000メートルにも不安がないということであればここで重賞初制覇という可能性はおおいにある。
一昨年佐賀記念JpnIIIを制したルールソヴァールは1年以上のブランクがあって、その後中央では二桁着順が続いた。しかし今季門別転入後は、2000メートルの旭岳賞まで3連勝。前走瑞穂賞もスーパーステションに先着されただけということであれば、チャンスは十分。
再転入後3戦、一線級相手に善戦しているヤマノファイト。同じく善戦続きのオヤコダカだが2000メートルとなるとやや評価が下がる。モズオトコマエは、このメンバーに入ると上位争いまであるかどうか。
◎11リンノレジェンド
○5クインズサターン
▲8ルールソヴァール
△6ヤマノファイト
△4オヤコダカ
△7モズオトコマエ
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