NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
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メジロゴーリキは今シーズン岩見沢記念の1勝のみだが、ドリームエイジカップ以外の古馬主要重賞ですべて4着以内にまとめている。昨シーズンの帯広記念でも僅差2着と好走しており、6歳2強が重い重量を背負わされたなかで910kgならチャンスと見る。ただこの冬は例年にないほど馬場が軽く、高重量で時計がかかるほど有利なこの馬にとって、当日の馬場状態は気になるところ。
ここに来ての好調度でいえば、アアモンドグンシンがナンバーワン。障害もしっかり越えられているが、とはいえドリームエイジカップでは障害で動かず最下位。910kgで障害すんなりなら圧勝もあるが、その障害があてにならないところがあるだけに中心としては狙いづらい。
夏バテで調子を落とした時期があったアオノブラックだが、北見記念では一騎打ちとなったメジロゴーリキを競り落として完全復活。ただ明け6歳馬に920kgは相当厳しいと思うがどうだろう。
逆に北見記念あたりから不調が続いているのがキタノユウジロウ。好調時なら障害早めに仕掛けて先頭か2番手だが、ここ2戦のオープンでも前に行けていない。馬場が軽いのはこの馬には味方だが、どこまで復調しているか。
波乱も少なくない帯広記念の過去の勝ち馬を見ていて思い出したのが、9歳での重賞初制覇が帯広記念だったという2014年のホリセンショウ。この年は前年度にカネサブラックが引退して世代交代のシーズン。今の古馬戦線も、オレノココロ、コウシュハウンカイが昨シーズン限りで引退、センゴクエースも不在という完全な世代交代で、ホリセンショウが勝ったときと状況が似ている。今回のメンバーでそのホリセンショウと似ているのがゴールデンフウジン。2歳時にナナカマド賞を勝ってはいるが、重賞はそれだけ。2020年の帯広記念で5着の経験もあり、今シーズン、ばんえい十勝オッズパーク杯、ばんえいグランプリ、岩見沢記念に出走。ゴールデンフウジンで穴を狙う。
メムロボブサップの930kgはさすがに厳しいとみて無印。
◎6メジロゴーリキ
○1アアモンドグンシン
▲3アオノブラック
△7キタノユウジロウ
△9ゴールデンフウジン
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ガリバーストームはデビューから3連勝で兵庫若駒賞を勝利。距離を1700メートルに延ばした前走アッパートライでも2番手から楽な手ごたえのまま3コーナーで先頭に立つと、そのまま後続を寄せ付けずの完勝。距離も経験して、多くが勝負付の済んだメンバーということで、ここも通過点となりそう。
相手筆頭は、そのアッパートライで2着だったアンサン。園田プリンセスカップは3着だが、先着された2頭は北海道勢。兵庫若駒賞は6着だったが、逃げてガリバーストームにピタリとマークされる厳しい競馬だった。ゆったり流れる1700メートルの舞台で再度の期待。
兵庫若駒賞でガリバーストームにクビ差まで迫ったのがピロコギガマックス。1700メートルのアッパートライでは中団まま見せ場をつくれず8着だっただけに、あらためてこの距離でどうか。
デビュー戦を勝って、2戦目の1700メートル戦でも2着に好走したベルレフォーンは未知の可能性で△。
ダイヤモンドダストは、兵庫若駒賞、1700メートルのアッパートライでガリバーストームには完敗だったが、ここまでアンサンと並ぶ3勝を挙げているだけに連下争いなら。
◎12ガリバーストーム
○7アンサン
▲2ピロコギガマックス
△6ベルレフォーン
△4ダイヤモンドダスト
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今年名古屋三冠を制したトミケンシャイリだが、園田に遠征した楠賞ではスタートで躓いて出遅れ、笠松グランプリは全国から一線級が揃ってさすがに相手が強かった。距離適性が果たしてどのあたりなのかは微妙なところだが、古馬相手のここでも勝負になるとみる。
中央3勝クラスから昨年名古屋に移籍したキーグラウンドは、重賞タイトルには手が届いていないものの、ここまで準重賞・特別で7勝。今回、重賞上位の常連が、3歳のトミケンシャイリ、ベニスビーチだけというメンバーなら初タイトルのチャンス。今年さまざまな記録で注目された宮下瞳騎手にも期待だ。
中央オープンから兵庫に移籍したメイプルブラザーは、兵庫大賞典でジンギの4着という成績ならここでは能力上位。ただそれが5月のことで、休み明け初戦の園田で大敗しての笠松転入初戦で能力を発揮できるかどうか。
転入初戦となるタイセイグリードは、南関東B1で上位争いならここでも通用しそう。
2019年にはオータムカップ勝ちがあり、大井から再転入してA1特別で2着、1着と好走を見せているウインハピネスも上位を狙える。
全国の競馬場を渡り歩いて金沢で重賞2勝を挙げている3歳牝馬ベニスビーチは、古馬重賞初挑戦でどこまでやれるか。
◎9トミケンシャイリ
○2キーグラウンド
▲11メイプルブラザー
△4タイセイグリード
△7ウインハピネス
△12ベニスビーチ
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エンパイアペガサスの引退式が行われるというこの日。水沢競馬場は雪と走路悪化で取り止めが続いているが、開催できるかどうかが心配されるところ。
エンパイアペガサスはこのレース3勝目で引退の花道を飾れるかどうか。今シーズンはシーズン序盤のシアンモア記念こそヒガシウィルウィンとの追い比べにクビ差で敗れたが、みちのく大賞典はハナ差で雪辱、北上川大賞典は大差で圧勝し3連覇を達成した。
実績的に今回もヒガシウィルウィンとの一騎打ちとなりそうだが、水沢200メートルという舞台ならエンパイアペガサスのほうが優位と見る。
2頭の間に割って入る可能性は、高知から転入初戦となったトウケイニセイ記念がヒガシウィルウィンの3着だったツクバクロオー。高知では2400メートルの高知県知事賞で、一昨年3着、昨年2着という経験があるだけに、2000メートルの距離はプラスとなりそう。
北上川大賞典で2着だったレールガン、ひまわり賞を圧勝した3歳牝馬ゴールデンヒーラーらも馬券圏内の可能性はありそう。
◎8エンパイアペガサス
○2ヒガシウィルウィン
▲3ツクバクロオー
△9レールガン
△11ゴールデンヒーラー
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スペルマロンは距離もオールマイティーにこなし、黒船賞JpnIIIでは7着だったものの、その後の9連勝が危なげのないレースばかりでは中心は動かしがたい。3連覇濃厚。
唯一逆転の可能性を考えたいのは、中央3勝クラスから転入して3戦と戦歴が浅いスコルピウス。黒潮マイルチャンピオンシップでは3〜4コーナーでスペルマロンを追いかけ直線で突き放されたが、中央時代はダート2000mの勝ち星があり、1勝クラスではあるものの2400mで2着があった。距離延長に可能性がありそう。
クラウンシャインは、珊瑚冠賞では直線を向いてスペルマロンをとらえようかという勢いがあり、黒潮マイルチャンピオンシップではスコルピウスに次ぐ3着。2着争いはこの2頭。
ターコイズ特別でスペルマロンの2着があったモーニングサンも中央時代はダート1800メートル前後を使われていたことから距離はこなせそう。
◎6スペルマロン
○8スコルピウス
▲10クラウンシャイン
△2モーニングサン
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