NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
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重賞4連勝で、11月の絆カップでも圧倒的なスピードで圧勝したキラットダイヤが人気になりそうだが、今回は5カ月ぶりの実戦に加え、転入初戦に3着に敗れた水沢1400mという舞台。盛岡の軽いダートならそのスピードが生かせるが、時計のかかる水沢コースということでは不安も拭えないゆえ、ここは対抗評価まで。
軸は、このレース連覇がかかるタイセイブラスト。昨年の栗駒賞は盛岡1400メートルで行われたが、今年は時期を繰り上げたうえで水沢1400メートルに戻っての実施。一昨年水沢の栗駒賞で2着があり、昨年末のトウケイニセイ記念でもヒガシウィルウィンの2着など水沢コースにも実績があり、1400メートルも問題ない。冬休み明け3戦目の上積みにも期待だ。
明けて10歳になったスティンライクビーだが、冬休み明け水沢1400メートルのスプリント特別で2戦連続2着。その2戦とも勝っていたサーティグランドが今回は登録のみで回避とあれば期待は広がる。
ここまで3頭の勝負とみるが、どれかが崩れたときの連下候補として、昨年の栗駒賞3着だったツルオカボルト、高知A級から転入3戦目のロックスピリット。
◎3タイセイブラスト
○4キラットダイヤ
▲7スティンライクビー
△2ツルオカボルト
△10ロックスピリット
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グランダム・ジャパン3歳シーズンの第1戦、旧・名古屋競馬場の若草賞を圧勝した高知のアンティキティラだったが、第3戦ル・プランタン賞(佐賀)は登録のみで回避し、ここにもその名はなく、どうやら地元戦に専念するとのことのようだ。そして今回は南関東から4頭、兵庫から1頭が遠征してきた。
船橋のグラーツィアは北海道所属時代に、園田プリンセスカップを勝利し、ラブミーチャン記念2着と昨年のグランダム・ジャパン2歳シーズンで総合3位に入った。その後、船橋に移籍して結果は出ていないが、東京2歳優駿牝馬(6着)、ユングフラウ賞(9着)など戦ってきた相手は世代のトップクラス。前走は船橋の3歳特別で3着とまずまずのレースぶりを見せており、ここなら勝負になるのではないか。新・名古屋競馬場開幕の重賞・東海桜花賞でインペリシャブルを勝利に導く見事な騎乗を見せた吉原寛人騎手にも期待だ。
若草賞でアンティキティラに4馬身差をつけられて2着だったのがレイジーウォリアー。逃げてアンティキティラに早めに並びかけられても粘りを見せ、3着馬には7馬身差をつけた。新春ペガサスカップではアップテンペストに7馬身差をつけて逃げ切っており、3コーナーポケットからのスタートというコース形態で、逃げたいこの馬に内目の3番枠は展開的に有利と見る。
ゴールドウィング賞で直線一気を決めたドミニクだが、その後はライデンリーダー記念4着、梅桜賞はアップテンペストの2着と勝ちきれず。しかしながら前走3歳オープン特別では早めのまくりを決めて快勝。今回、有力馬に逃げ馬が多いだけに、この馬にとっては末脚を生かせる展開になればチャンスは大きい。
新競馬場の開催が始まったばかりで、コースの特性や枠順の有利不利など、まだ騎手たちにとっても試行錯誤と思われるが、スタートしてまもなく4コーナーという1700m戦で逃げ馬が外枠は不利と思われる。逃げて重賞連勝のアップテンペスト、同じく逃げて好走を続けている浦和のスターオブケリーは△とした。
◎1グラーツィア
○3レイジーウォリアー
▲6ドミニク
△11アップテンペスト
△10スターオブケリー
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ララメダイユドールは、中央3勝クラスから転入して2連勝だが、その勝ち方が圧倒的。初戦1400メートルのA-2戦は2着に3秒7の大差。2戦目1600メートルのA-1特別もハナをとって勝負どころからほとんど追われることなく2着に5馬身差をつける楽勝。今回はさらなる距離延長だが、中央時代の3勝2着2回は1700〜1900メートルということなら不安はない。あとは3カ月ぶりの実戦がどうか。
相手の順位付けが難しいが、ファンキーゴールドは中央から再転入後A-2まで3連勝のあと、重賞初挑戦となった御厨人窟賞が3着。中央1勝クラスで1700メートル戦を勝っているだけに距離も問題なさそう。
1月23日のA-1特別でララメダイユドールの2着だったのがクラウンシャイン。昨年1900メートルの珊瑚冠賞がスペルマロンの2着で、高知県知事賞でも3着なら距離適性は十分。ただ、ララメダイユドールにはほとんど追われずに5馬身差をつけられただけに、その差以上に能力差はありそう。
エイシンピストンは昨年秋に兵庫から転入し、最下級条件から徐々にクラスを上げてきた。C1からA級まで8戦連続連対中で、前走中央2勝クラスとの交流・はりまや盃で2着。今回◎以外混戦というメンバーだけに上位食い込みもありそう。
本来ならここでも中心となるスペルマロンだが、前走御厨人窟賞が中団を追走してまったく見せ場なくブービー11着。本来の能力とはいわないまでも、八分程度まで戻していれば勝負になるはずだが、さて。
昨年門別2000メートルのA1特別勝ちがあるグランシュマンも距離延長はプラスになりそう。
◎2ララメダイユドール
○5ファンキーゴールド
▲6クラウンシャイン
△12エイシンピストン
△3スペルマロン
△7グランシュマン
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ボサノヴァは2歳時金沢の重賞で3戦して1勝2着2回。笠松に遠征したライデンリーダー記念でも3着に好走した。そして岩手転入初戦は3カ月ぶりの3歳初戦にもかかわらず、後続を引き付けての逃げから直線ほとんど追うところなく突き放した。牝馬同士のここでは力が抜けていると見る。
2歳時門別から転入後、ビギナーズカップ、若駒賞を連勝して、牡馬も含めて世代ナンバーワンの評価だったのがカクテルライト。ところが南部駒賞で北海道勢相手に大差の4着に負けて以降の成績がいまひとつ。3歳初戦として臨むここで復活なるかどうか。
ボサノヴァの転入初戦で4馬身差の2着だったのがマルルットゥ。その後スプリングカップは5着だが牝馬では最先着。2歳時の重賞では4着が最高という成績だったが、冬休みが明けて力をつけた。牝馬同士なら上位が狙える。
アテナは、門別で未勝利戦を勝ち、南関東でも川崎で1勝。転入初戦となった3歳B2戦を勝った。今回は相手強化であらためて真価が問われる一戦。
グラフィアスレディは、冬休み明け後の2戦がマルルットゥとの対戦で1勝1敗。能力的に差はなさそう。
ライラックベルンは冬休み明け後の3歳B1で3戦すべて3着以内だが、今回は一気の相手強化でどうか。
◎9ボサノヴァ
○3カクテルライト
▲2マルルットゥ
△6アテナ
△10グラフィアスレディ
△12ライラックベルン
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花吹雪賞を制した高知のアンティキティラは登録があったものの回避は残念。グランダム・ジャパンのタイトルを狙って遠征馬は浦和、川崎、兵庫から各1頭。
川崎のケウはデビューから3戦目での初勝利が、向正面からムチを入れてのロングスパートで、直線突き放して6馬身差の圧勝。今回は2カ月ぶりの実戦に、初遠征で距離延長と、克服すべき課題は少なくないが、ズブい面があるのか、この距離でこそ能力を発揮すると見る。母ミヤサンキューティは大井で優駿スプリント、東京シンデレラマイルを制したという血統的にも注目。
地元の期待はザビッグレディー。花吹雪賞、飛燕賞はともに2着だったが、その勝ち馬はともに今回不在。今回と同距離の花吹雪賞は高知のアンティキティラに2馬身半差をつけられたが、4コーナーで内を突いたアンティキティラに対して、ザビッグレディーは外を回したぶんの差があった。マーミンラブ、ブルーデイジーが前で競り合えば展開面も向いてきそう。
ブルーデイジーは、飛燕賞の7着は激しい先行争いとなって失速したが、前走1750メートルの佐賀皐月賞トライアルはマイペースの逃げとなってムーンオブザクインを完封。隣のマーミンラブの出方次第だが、マイペースの逃げに持ち込めれば連勝もありそう。
浦和のクレウーサは近走結果が出ていないが、ここ2戦が中央との条件交流だけに見直しは可能。
マーミンラブは距離延長がどうかだが、飛燕賞では先行3頭が競り合ったなかでよく3着に粘った。
兵庫のニフティスマイルはここまでキャリア4戦。兵庫クイーンセレクションでは、先日の菊水賞で逃げて6着だったニネンビーグミと直線競り合ってハナ差2着という見せ場があった。
◎7ケウ
○5ザビッグレディー
▲3ブルーデイジー
△1クレウーサ
△2マーミンラブ
△9ニフティスマイル
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