NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
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6頭立ての少頭数は残念だが、新・名古屋競馬場では初めて使用される最長距離の2100メートル戦。
ウインユニファイドは転入初戦の梅見月杯こそ差のある4着だったが、その後1400メートルのA1特別で勝利を挙げ、マーチカップは早めから先頭で直線を向くと、直後でマークしていたナムラマホーホにクビ差とらえられ、まことに惜しい2着だった。続く前走オグリキャップ記念では船橋のトーセンブルとの一騎打ちで最後は3馬身突き放された。今回、重賞実績馬はほかに3歳時のブンブンマルだけと相手がかなり軽くなった。昨年9月が厩舎初出走だった沖田明子調教師には重賞初制覇のチャンス。
相手筆頭はクインザヒーロー。船橋から転入してここまで6戦。重賞2戦は掲示板外だったが、それ以外の特別戦は4戦して1勝、2着2回、3着1回。前述のとおり重賞実績馬が少ない組み合わせなら勝ち負けまで狙えそう。
昨年3歳時にはトミケンシャイリと重賞タイトルを分け合ったブンブンマル。A4特別を連勝し、古馬重賞初挑戦でどこまで食い下がれるか。2走前に2000メートル戦を勝っているので距離は問題なさそう。
エッシャーは高知から転入して3戦、A級特別で入着まで。引き続き鞍上は宮下瞳騎手で、重賞ゆえ女性騎手の減量が適用されない条件でどこまでやれるか。
◎1ウインユニファイド
○2クインザヒーロー
▲6ブンブンマル
△4エッシャー
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佐賀9戦全勝だが骨折休養明けというタケノサイコウか、佐賀皐月賞を制したザビッグレディーか。中心はどちらか迷うところ。両馬の主戦である飛田愛斗騎手は自身のツイッターで、「自分が2人いてほしかった」と綴っている。
タケノサイコウは果たして3カ月の休養明けで万全の仕上がりにあるのかどうかという不安がある。
一方のザビッグレディーは2歳時にタケノサイコウと3度対戦していずれも負けているが、タケノサイコウが休んでいる間の成長と、何より順調に使われていることから、当時のザビッグレディーとは違うと見て中心とした。
オリベは佐賀皐月賞は5着だったが、続く前走の鯱の門特別では山口勲騎手が手綱をとり、3コーナーから馬群を縫うように進出すると、逃げ粘るサフランブライトをゴール前でハナ差とらえての勝利。行き脚がつかず後方からというタイプだけにペースや展開次第という面もあるが、◎○をまとめて負かす可能性もありそう。佐賀皐月賞のときは当日行われていたジョッキーズチャンピオンシップに出場した岡部誠騎手が手綱をとったが、今回も再び岡部誠騎手が呼ばれたのは期待の現れだろうか。
佐賀皐月賞でザビッグレディーをクビ差まで追い詰めたシウラグランデは佐賀での5戦がオール連対。2月の竜門峡特選(1750メートル)でザビッグレディーにアタマ差まで迫ったイカニカンも中距離での実績があり見限れない。
◎7ザビッグレディー
○4タケノサイコウ
▲3オリベ
△8シウラグランデ
△1イカニカン
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あやめ賞で見事に差し切りを決めたマルルットゥは、続く前走留守杯日高賞は4着だったが、これは勝ったグラーツィアが強すぎた。ここ2戦での充実ぶりがうかがえ、牡馬相手でも通用すると見る。
サンエイブレーヴは、スプリングカップではマルルットゥ(5着)に先着する4着で、そのとき先着された3頭の牡馬は今回不在。続くダイヤモンドカップも4着だったが、不良馬場とはいえ1分41秒3という好タイム。留守杯日高賞組の牝馬が中1週と間隔が詰まっているのに対して、ダイヤモンドカップからは中3週というゆったりしたローテーション。相手が楽になったここならチャンスは大きい。
フジクラウンは3歳B1戦を勝って臨んだ前走3歳A級戦は、直線先頭に立ったセイシーキングに3/4馬身及ばずの2着だったが、見せ場をつくった。その時の走破タイム1分44秒9は、同じく良馬場だった留守杯日高賞4着のマルルットゥの走破タイムを、コンマ1秒ではあるが上回った。世代のトップクラスが抜けたメンバーなら重賞初挑戦でも通用する可能性はある。
コイビトサンタは2連勝で臨んだダイヤモンドカップは一気の相手強化で差のある6着だったが、そこで揉まれての上昇に期待。
あやめ賞3着、留守杯日高賞5着だったアテナは、ともにマルルットゥの差はわずか。能力差はそれほどない。
◎3マルルットゥ
○9サンエイブレーヴ
▲6フジクラウン
△1コイビトサンタ
△7アテナ
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2歳時に重賞4勝というエムティアンジェが回避となって、ノトキリシマ賞まで4連勝というスーパーバンタムが人気になりそうだが、岩手から転入3戦目のリュウノガルシアを狙ってみる。転入初戦の3歳A1特別はエムティアンジェと一騎打ちとなって惜しくもクビ差2着。続く前走では古馬A2に格付けされ、古馬を一蹴。レベルの高いその2戦のレースぶりは評価できる。
金沢生え抜きのスーパーバンタムは、ここまで11戦して6勝、2着2回、3着1回。ここまで3着以内を外したのは、デビュー戦の競走中止と金沢シンデレラカップの4着だけ。冬休み明けに調子を上げており、連勝中の勢いでここも突破なるかどうか。
門別、川崎で1勝ずつ挙げたスタイルユアセルフは、転入初戦の3歳A1特別を勝利。笠松・ゴールドジュニアで2着だったエイシンヌウシペツを3/4馬身差で振り切った。転入2戦目の上積みがあれば、◎○とも互角以上の勝負ができそう。
スーパーバンタム相手に3着が4回あるというキープクライミング、前走3歳A1特別を勝って中央未勝利から転入後5戦3勝としたスノーフォックスらは連下争いまでか。
◎3リュウノガルシア
○7スーパーバンタム
▲8スタイルユアセルフ
△6キープクライミング
△1スノーフォックス
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浦和のしらさぎ賞で上位を争った2、3、4着馬が出走してきた(ほかに11着のナラも)。そのしらさぎ賞は、ゴール前でアールロッソが差し切ったが、スタートから直線半ばあたりまでは、逃げたアルコレーヌに、ピタリとマークしたダノンレジーナと2頭の一騎打ちという様相。今回のメンバーでは、この2頭の能力が抜けている。ダノンレジーナは地方馬同士の牝馬限定戦ではまず崩れることがなく◎としたが、中央3勝クラスから移籍して南関東でここまで3戦というアルコレーヌの逆転という可能性もおおいにありそう。
しらさぎ賞4着だった名古屋のシーアフェアリーは、昨年のこのレースでは、勝ったロカマドールからクビ、クビという接戦の3着だったが、その後、兵庫サマークイーン賞、兵庫クイーンカップを勝っており、充実ぶりがうかがえる。あらためて◎○にどこまで迫れるか。
連覇を狙うロカマドールだが、南関東での成績を見ても、◎○はいかにも強そう。
地元佐賀勢ではミスカゴシマが得意とする1400メートルの舞台で上位食い込みまであるかどうか。
◎9ダノンレジーナ
○7アルコレーヌ
▲10シーアフェアリー
△4ロカマドール
△8ミスカゴシマ
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