NAR『ウェブハロン』、『優駿』、『週刊競馬ブック』、『競馬総合チャンネル』などで地方競馬を中心に記事を執筆。グリーンチャンネル『アタック!地方競馬』『地方競馬中継』解説。1964年生まれ。
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4月24日のスプリングカップから中9日での出走が4頭。その中で最先着の3着だったのがベニスビーチ。冬期間の笠松移籍では、東海ゴールドカップ2着、ウインター争覇2着など、東海地区の牡馬一線級相手の好走は、金沢スプリングカップで断然人気に支持され2着だったハクサンアマゾネスが不在となっての牝馬同士では断然の実績だ。
相手筆頭はネオアマゾネス。金沢スプリングカップでは、牝馬ではベニスビーチに次ぐ5着。昨年のこのレースではハクサンアマゾネスに3馬身差をつけて逃げ切っており、連覇の期待がかかる。冬期間も休みなく高知のオープンクラスを使われてきたアドバンテージもある。
ナーラックは中央1勝クラスから転入。徐々に調子を上げ、4戦目となった前走A2二組特別戦での初勝利が、2着に6馬身差をつける圧勝。牝馬同士なら通用する可能性はある。
デビルスダンサーは、昨年秋のお松の方賞が地元馬最先着の3着で、ネオアマゾネス(4着)に先着。また読売レディス杯も3着だが、先着された2頭は今回不在。この馬も牝馬同士なら能力上位。
ジェネラルエリアは一昨年のお松の方賞でハクサンアマゾネスの2着。昨年9月以来勝ち星から遠ざかっているが、まだ5歳だけに復活を期待したいところ
◎4ベニスビーチ
○1ネオアマゾネス
▲10ナーラック
△2デビルスダンサー
△9ジェネラルエリア
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東海地区では以前から3歳前半までの時期は牝馬の活躍が目立ち、今回も出走12頭のうち半数の6頭が牝馬。なかでもアップテンペストは、梅桜賞からスプリングカップを連勝。前走東海クイーンカップは、浦和から遠征の逃げ馬を2番手で追って早々と苦しくなってしまった。東海地区限定の同世代同士なら、スピードも能力も一枚抜けている。
笠松のイイネイイネイイネは年明け重賞を3戦、新春ペガサスカップこそ差のある3着だったが、スプリングカップ、新緑賞はともに1馬身差2着。1800メートルのスプリングカップではアップテンペストに1馬身差で食い下がっており、さらなる距離延長のここなら逆転の可能性も。
新春ペガサスカップでアップテンペストに7馬身差をつけて逃げ切ったのがレイジーウォリアー。東海クイーンカップではアップテンペストを前に見る位置を進み、3〜4コーナーで一旦は逃げ馬をとらえにいっての4着。展開次第で再び浮上のシーンも。
2歳時にゴールドウィング賞を制した笠松のドミニクは、東海クイーンカップではレイジーウォリアーに次ぐ5着。前が競り合って末脚を生かせる展開になれば、上位馬をまとめて負かす可能性もある。
スプリングカップ3着で中京ペガスターカップを制したプライムデューク、3歳の一般戦で3連勝のあと新緑賞でイイネイイネイイネに半馬身差の3着だったコスモナビゲーターらも上位を狙える。
◎3アップテンペスト
○4イイネイイネイイネ
▲6レイジーウォリアー
△5ドミニク
△7プライムデューク
△2コスモナビゲーター
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兵庫に移籍して1400メートルの路線で成長を遂げたイグナイターの連勝に期待する。前走黒船賞JpnIIIを別定56キロで勝って、今回は据え置きのハンデ56キロ。一方、黒船賞JpnIIIでは同じ56kgで2着だったヘリオスは、今回ハンデ57.5キロということでは、斤量的にもイグナイターに有利。あとは新・名古屋競馬場の1番枠がどうか。開幕日はラチ沿いを大きく開けてレースが展開されたが、翌週からは内も使えるようになった。砂の状態がまだ安定せず、日ごとに変わっているようだが、ラチ沿い1頭分つかえることもあり、当日そのような馬場状態なら1番枠は味方になりそう。
ヘリオスは、根岸ステークスGIIIではテイエムサウスダンに、黒船賞JpnIIIではイグナイターに、ともに1馬身差で2着。ハンデは背負うことになったが、その前には57キロでオープン特別を連勝している。新・名古屋コースは、内は使えるときと使えないときがあるようだが、直線外は確実に伸びる。6歳での重賞初制覇の可能性も。
タガノビューティーは、実績的にもヘリオスと差はなく、はじめての地方の小回りコースをこなせるかどうか。
このレース3連覇のかかるラプタスはトップハンデ59キロがどうか。前走黒船賞JpnIIIは別定57キロと恵まれ、後続を引き付けマイペースの逃げに持ち込んだが、4コーナーで手応えがなくなってしまった。巻き返しなるかどうか。
一昨年のかしわ記念JpnI以来勝ち星がないワイドファラオだが、その後も好走はたびたびあり、地方のコーナー4つのコースなら軽視はできない。
東京スプリントJpnIIIでは見せ場をつくれず8着だったピンシャンの取捨は迷うところ。
◎1イグナイター
○12ヘリオス
▲2タガノビューティー
△3ラプタス
△11ワイドファラオ
△10ピンシャン
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佐賀・花吹雪賞から名古屋・若草賞を連勝したアンティキティラは、当初はグランダム・ジャパン3歳シーズンを目指すとのことだったが、地元の三冠戦線に参戦してきた。門別の2歳オープンとウィナーズチャレンジ勝ちという実力は圧倒的で、そこから負けなしの6連勝中。デビュー4年目の多田羅誠也騎手の勢いもすばらしい。ここから中10日にはなるものの、5月12日の園田・のじぎく賞で、あらためてグランダム・ジャパンを狙うことも可能だ。
デーモンは、前走仙台屋桜特別では4着に負けたが、逃げたマリンスカイをマークしての前半はかなり行きたがっていた。中央未勝利から転入しての3連勝がいずれも圧倒的なパフォーマンス。今回はその3連勝で鞍上だった吉原寛人騎手をあらためての起用ということで期待できそう。
ガルボマンボは、仙台屋桜特別では前3頭が競り合うところ、やや離れた4番手の追走で、3コーナーから一気のまくりを決めた。門別未勝利勝ちからの転入初戦こそ4着だったものの、その後の7戦では3着以内を外さず安定して能力を発揮している。ここでもチャンスは大きい。
ヴェレノは、土佐春花賞がマリンスカイに1馬身半差2着で、仙台屋桜特別では中団から4コーナー内をすくってガルボマンボの2着は、今年完全移籍した畑中信司騎手の見事な騎乗だった。能力的に差はない。
前走、地元で初めての惨敗となったマリンスカイは立て直せるかどうか。
◎11アンティキティラ
○3デーモン
▲12ガルボマンボ
△6ヴェレノ
△4マリンスカイ
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今シーズン最初のオープン特別として行われたスプリングカップは、ばんえい記念出走組にとってはその反動が気になるところだったが、メムロボブサップは障害すんなりひと腰先頭で快勝。アアモンドグンシンは2着に入ったとはいえ、障害の中腹で一旦止まった。3着のメジロゴーリキはなんとかひと腰。アオノブラックは苦戦して6着だった。
メムロボブサップは、反動がまったくなさそうで好調持続。700〜800kg台の重量はもっとも得意とする舞台で連勝が期待できる。
高重量戦で力を発揮するメジロゴーリキだが、昨シーズン前半の重賞でも、オッズパーク杯、北斗賞、旭川記念いずれも4着とまずまずの走りはしていた。前走スプリングカップでも3着と好走を見せただけに、ここでも上位争いが期待できる。
カイセドクターはスプリングカップで障害5番手から、3着のメジロゴーリキに迫る4着と見せ場をつくった。2月のチャンピオンカップでも3着という実績があり、古馬重賞本格参戦の今シーズン期待の1頭。
スプリングカップ2着だったアアモンドグンシンだが、障害で詰まったのが気になり狙いを下げた。
キョウエイリュウはスプリングカップで障害2番手から5着。展開次第では馬券圏内も。
アオノブラックはスプリングカップのレースぶりから本調子でないと見て見送った。
◎2メムロボブサップ
○7メジロゴーリキ
▲5カイセドクター
△1アアモンドグンシン
△6キョウエイリュウ
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