佐賀のB級による1400メートルのS2重賞。11月15日の霜月特別上位勢による争いとなりそう。
霜月特別では早めに先頭に立ったタカノアラエビスが押し切ったが、クビ差で2着だったマイネルプレジャーが巻き返すと見る。その霜月特別では5番手から追いかけたが、もともと逃げるか2番手からのレースができる馬。高知のA級で好走という実績は、このメンバーなら能力上位。
タカノアラエビスは、前走の霜月特別がB-1組初勝利。6月以降の8戦で3着以内を外したのは一度だけという安定感で、ここでも当然勝ち負けになる。
ドントタッチミーも中央から転入後6戦してすべて3着以内。霜月特別は2着マイネルプレジャーから2馬身差の3着で、このあたりのクラスが壁になるかもしれない。
今回も上記3頭の勝負と思われるが、食い込む可能性があれば北海道から転入初戦のルタドール。
◎10マイネルプレジャー
◯7タカノアラエビス
▲8ドントタッチミー
△2ルタドール
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トーコー軍団の3歳世代の重賞勝ち馬3頭が揃い踏みとなったが、残念ながらこの秋はいずれも期待ほどの成績が残せていない。ならば好調持続ハルイチバンの逃げ切りに期待する。今年ここまで8戦してオール連対。重賞では1勝2着2回で、その2着2回の勝ち馬は、オオエライジン、タガノジンガロという兵庫のチャンピオン級。そのクラスの馬がいない今回のメンバーなら迷わず中心に。
トーコー軍団の中では牝馬のトーコーニーケに期待。ロジータ記念では3番手を追走しながら直線伸びが見られず6着。休み明けで本来の仕上がりにはなかったようだ。今回はそこを叩いての上積みが見込め、古馬との対戦とはいえ兵庫サマークイーン賞(11着)のようなことはないはず。
デンコウチャレンジは4戦連続連対中。重賞初挑戦となった前走兵庫クイーンカップではラヴフェアリーに3/4馬身差及ばずの2着だが、好位から4コーナーでは前をとらえにかかってという見せ場はあった。展開ひとつでチャンスはありそう。
その兵庫クイーンカップでゴール前差し切ったのがラヴフェアリー。こちらは3着4着と勝ち切れないレースが続いているなかで6番人気での勝利だった。牡馬との重賞は初挑戦となるだけに、どこまで前に迫れるか。
トーコーガイアは岐阜金賞では3着。とはえい勝ったノゾミダイヤは、その前に古馬との重賞・オータムカップを制しており、2着だったキーアシストはその後に東海菊花賞を制した。トーコーガイアも同じレベルにあると考えれば、地元の古馬相手でも通用する可能性はある。
特別2連勝中と好調のタガノバロットは、ここ3年ほどで6勝を挙げているが、それはいずれも1400メートル戦。今回は距離が課題となりそうだ。
◎2ハルイチバン
◯5トーコーニーケ
▲6デンコウチャレンジ
△8ラヴフェアリー
△10トーコーガイア
△11タガノバロット
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ネガティヴは、いまだフレッシュチャレンジを勝った1勝のみだが、エーデルワイス賞JpnIII3着の実績は評価すべきだろう。直線で突き放して圧勝となったウィッシュハピネスの直後をマークして進み、展開的に直線でバテるかという感じだったが、内から差してきたジュエルクイーンにアタマ差で食い下がった。今回から川崎に移籍し、北海道時代には手綱をとっていなかった井上俊彦騎手で臨むことになる。
相手には笠松のネイチャークルーズ。ラブミーチャン記念4着は、勝ったジュエルクイーンがエーデルワイス賞JpnIII2着という実績で、そこから0秒5差なら、内容としては悪くない。前走は中央の芝1400メートル戦に出走して着順こそ8着だったが、勝ち馬からは1.1秒差。1分21秒6という速いタイムで走った経験で上積みも考えられる。
ユヅルノオンガエシは、デビュー戦も含め2着が4回と勝ち切れないレースが目立ったが、2歳の条件戦でようやく2勝目を挙げたと思ったら、重賞初挑戦のブロッサムカップでは直線で鮮やかに抜けだした。重馬場とはいえ勝ちタイムの1分12秒9は、エーデルワイス賞JpnIII(稍重)とまったく同じ勝ちタイム。ブロッサムカップの勝利がきっかけとなって、さらに高い能力を発揮する可能性は十分に考えられる。引き続き鞍上は吉原寛人騎手。
パシコペンネッタのエーデルワイス賞JpnIIIでの6着は、3着のネガティヴからわずかコンマ2秒差。ブロッサムカップは9着と案外だったが、エーデルワイス賞の自身の走破タイムよりコンマ2秒遅いだけで、自身の力は発揮している。
ティープリーズは、園田プリンセスカップ2着に、ラブミーチャン記念5着と、地方同士の全国交流で上位争いの実力。
盛岡の知床賞を好タイムで制したミラクルフラワーは、前走ローレル賞は8着だったが、4コーナーを回るまで2番手で見せ場はあった。
ここまですべて遠征馬で、地元馬では水沢でデビューから2連勝のランデックハナコが上位争いにからめるかどうか。
◎12ネガティヴ
○9ネイチャークルーズ
▲3ユヅルノオンガエシ
△8パシコペンネッタ
△10ティープリーズ
△11ミラクルフラワー
△6ランデックハナコ
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ばんえい菊花賞で2着のキサラキク、同4着のアサヒメイゲツと、牡馬相手に上位に食い込んだ2頭が、今回の出走馬の中では格付けでも上位。全馬660キロの定量戦ゆえ、その実績を素直に評価する。
あとはやはりばんえいの若馬同士の重賞のセオリーとして、格下でも近走で力をつけてきて勢いのある馬に可能性がある。その筆頭が、C級でも4戦連続連対中のソラチキクヒメ。そして前走でB4級を快勝しているセンゴクイチ。
マルタウンカイは、勝ち切れないとはいえここ2戦、B3級で差のない競馬をしえいるところを評価。
アアモンドセブンは、ばんえい菊花賞では7着だったが、今回とほとんど同じメンバーで争われていた2月の黒ユリ賞ではキサラキクの2着という経験がある。この馬はちょっと怖い存在。
◎2キサラキク
○5アサヒメイゲツ
▲9ソラチキクヒメ
△1センゴクイチ
△4マルタウンカイ
△10アアモンドセブン
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石川門ジュニアカップでのエムザックサンダーは強かった。単騎で逃げたイヴシャンテマリーの2番手を追走し、直線を向いてとらえると楽に5馬身突き放した。とはいえそれは地元デビュー馬限定戦。11月4日の兼六園ジュニアカップでは、ホッカイドウ競馬からの転入馬、アロマベール、ハッピールミエールに軽くひねられていた。同じような位置を追走したが、直線を向いての追い比べになると瞬発力の違いを見せつけられた。
今回もそのアロマベール、ハッピールミエールが中心。特にアロマベールは、門別のレベルの高い重賞でこの世代の一線級に揉まれてきた経験は大きく、重賞以外でも9月9日のウィナーズチャレンジ6着は、その後に北海道2歳優駿JpnIIIで3着に好走したクラバズーカーに0秒7差と、それほど差のないレースをしている。
エムザックサンダーは、その2頭に対してどこまで差を詰められるか。
金沢プリンセスカップを制したエムティサラ、石川門ジュニアカップではエムザックサンダーに交わされてからもなんとか2着に粘ったイヴシャンテマリーらは、勝ち負けまでは難しそうだが、エムザックサンダーが勝ちにいって沈むような展開になれば馬券圏内のチャンスはある。
◎2アロマベール
○6ハッピールミエール
▲4エムザックサンダー
△10エムティサラ
△7イヴシャンテマリー
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