またすごい馬が転入してきたなあ、という印象なのがサクラシャイニー。中央ではダート短距離のオープンで好走実績があり、転入初戦の前走A-2戦では、3コーナーから持ったまま後続を離しにかかると、2着に2秒8の大差をつけて楽勝。1400mの勝ちタイム1分29秒5は、地元同士ならそのまま重賞で通用するタイム。最後は流すような感じでのゴールだから、さらにタイムは詰められる。今回は中央時代にはあまり経験がないダート1600メートルだが、前走のレースぶりからは200メートル程度距離が伸びるのは問題ないだろう。
オオミカミは前走で4着に負けたものの、春には二十四万石賞を制するなど重賞で上位を争える実力のある馬。巻き返しに期待したいところ。
マウンテンダイヤは重賞勝ちこそないものの、前走マイルのA-1戦では1番人気にこたえて快勝。オオミカミを4着にしりぞけていた。強敵相手にマイペースで逃げて自分の競馬ができるかどうか。
バーチャルトラックは、建依別賞、珊瑚冠賞でいずれも2着と惜しい競馬だった。今回は遠征に出ていた馬などが戻ってきたり、あらたに転入してきた馬などがいて、強敵が揃ったところでどうか。
ファンドリノチカラは兵庫のA級からの転入初戦のC1戦で大差圧勝。今回は一気の相手強化となる。
牝馬同士の準重賞で常に上位を争っているチェルカトローバはこのメンバーに入ってどこまでやれるか。
◎3サクラシャイニー
○4オオミカミ
▲7マウンテンダイヤ
△9バーチャルトラック
△5ファンドリノチカラ
△2チェルカトローバ
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普通に走ってくればここもサウスパシフィックだろう。前走佐賀では初めての2000メートル戦となった雷山賞でも、好スタートからすんなりハナに立つと、直線を向いたところですでに後続を離してセーフティリードだった。今回人気上位になりそうな馬たちのほとんどと勝負付けはすんでいる感じ。
相手には、その雷山賞で2馬身差2着だったマイネルパルフェ。吉野ヶ里記念での3着も含め、今年2月に中央から転入後、4着が一度あるだけでそれ以外は3着以内という安定ぶり。2500メートルは初めてだが、1400メートルでも2000メートルでもこなしているので、この距離も対応できるだろう。
怖いのはズンダモチ。笠松から転入後、サマーチャンピオンJpnIII(7着)を挟んで強い競馬で2勝。2勝目の開聞岳賞ではマイネルパルフェに5馬身差をつけていた。距離が伸びた前走で惨敗していたのが気になるところだが、あっさり勝つ場面があっても驚けない。
雷山賞3着のジェットヴォイス、ひとつ下のクラスで2連勝のシゲルリンゴ、兵庫A級から転入3戦目での上昇も期待できるラストキングらが上位に食い込めるかどうか。
◎3サウスパシフィック
○9マイネルパルフェ
▲11ズンダモチ
△6ジェットヴォイス
△5シゲルリンゴ
△1ラストキング
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今開催ではS1重賞の九州大賞典が9日に組まれており、韓国岳賞はその下のA1・A2混合のS2重賞。過去5走の馬柱で1着があるのは4走前のガンバルジャンだけという難しいメンバー構成。
中心はコスモガラサ。6月以来勝ち星から遠ざかっているものの、その後も吉野ヶ里記念4着などを含め掲示板を外さない堅実な走りを続けている。近3走の日向灘特別、五ケ瀬川賞、玄界灘賞では、今回の出走メンバーには先着された馬がいないという対戦成績からも能力上位は明らか。
コパノエクスプレスは、前走の2000メートル戦こそ8着だったものの、それまではA2以上のクラスで今年2月以降掲示板を外していない。A1混合のメンバーになるとやや壁を感じさせるが、それでも確実に上位には食い込んでくる。
ミチシルベは、中央1勝から転入してここまで5戦。4走前の大淀川賞ではコパノエクスプレスに先着し、2走前の五ケ瀬川賞では3着のコスモガラサに半馬身差の4着。上積みがあれば逆転もある。
兵庫A級から転入4戦目で上昇期待のイッツアチャンス、夏までは上記の馬たちと互角の勝負をしていたガンバルジャンらが連下候補。
◎4コスモガラサ
◯6コパノエクスプレス
▲7ミチシルベ
△2イッツアチャンス
△3ガンバルジャン
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オヤコダカは、ブリーダーズゴールドジュニアカップでは2番手から早め先頭に立って完勝という横綱相撲を見せ、この世代のナンバー1確定かと思わせたが、1番人気に支持されたサンライズカップでは直線一杯になって惨敗。しかし続く前走のウィナーズチャレンジでは他馬をまったく問題にせず、やっぱり強かったというレースを見せた。どうやらサンライズカップでの敗戦は力を発揮できなかった何か原因がありそうで、例外と見てよさそう。
中央4頭はいずれもダート1勝馬。中でも東京のプラタナス賞で惜敗の2着だったデヴァスタシオンは、広いコースの直線勝負で力を発揮しそう。同5着のディアドムスも含めて、2歳の現時点でのダートグレードなら勝ち負けを争えるレベルにありそう。
サンライズカップを勝ったタケルオウジは、門別のダートでは3戦3勝。母の母エンゼルカロは、栄冠賞を勝って、函館のラベンダー賞、そして函館3歳(現2歳)ステークスGIIIまでデビューから4連勝。距離延長となった札幌3歳(現2歳)ステークスGIIIでもアタマ+3/4馬身差の3着だった。そうした血統的にも期待の大きい馬。
中距離のオープンで2勝を挙げ、サンライズカップでも3着だったクラバズーカー、10番人気で臨んだサンライズカップで2着のハニームーン、あと中央馬では血統的に距離延びてよさそうなトウケイファルコンらにも期待できそう。
◎7オヤコダカ
◯8デヴァスタシオン
▲6タケルオウジ
△3ディアドムス
△12クラバズーカー
△2ハニームーン
△5トウケイファルコン
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タッチデュールによる連覇の可能性が高い。ダートグレードへの挑戦も多いため着順の大きい数字が目立ってしまうが、ダートグレードを除くと昨年の5月以降は3着以内を一度も外していない。今年7月の兵庫サマークイーン賞は3着だったが、先着されたのはエーシンサルサ、アスカリーブルという全国レベルの両馬。その後地元のくろゆり賞を制し、ビューチフル・ドリーマーカップ、秋桜賞はともに2着だが、それぞれ先着されたのはアスカリーブル、ピッチシフターと、いずれもダートグレード入着級。今回のメンバーにはそうしたレベルの馬が見当たらないことからも、最有力と見る。
エーシンスパイシーは、下級条件から連戦連勝で勝ちあがり、A2特別で足踏みはあったが、前走1700メートルのA1特別初挑戦で勝利。重賞初挑戦だが期待してよさそう。
同じようにまだ底を見せていないのがデンコウチャレンジ。1400メートルを2連勝中で、今回1700メートルに戻ってどうか。
B級で4連勝中のオーケストラピットは格上挑戦。それでも1700メートル戦では、不良馬場で1分49秒台、良馬場で1分52秒台の勝ちタイムがあるので、いきなりでも通用する可能性はある。
金沢から遠征のマリントウショウは、中央1000万下からの転入初戦となったA-1特別で2着。この馬も通用するレベルにはある。
◎7タッチデュール
◯2エーシンスパイシー
▲4デンコウチャレンジ
△8オーケストラピット
△10マリントウショウ
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