11月16日のオータムカップは、1着ニュータカラコマ、2着キタノタイショウで、7番人気、6番人気という波乱の決着。とはいえこの2頭、キタノタイショウはばんえい十勝オッズパーク杯を勝ち、ニュータカラコマは北斗賞を勝っているように、今シーズンの前半は古馬戦線の中心になると思われた馬。特別戦とはいえ、この2頭がこれほど人気を落としていたということでも今シーズンの混戦ぶりがわかる。
ここはキタノタイショウがいよいよ復調と見る。不調だったとはいえ、今シーズンでの重賞で掲示板は一度も外していない。障害次第の部分もあり、アタマ固定とまではいかないが、連軸としては信頼できそう。
インフィニティーにとっては重量の軽い重賞だが、早めに障害をクリアできれば、いつでもあっと言わせる場面があっておかしくない。
昨年のこのレースで1番人気ながら9着だったのがニュータカラコマ。しかし軽い重量のレースが不得意ということもなく、前走の勝利が復活のきっかけになるかもしれない。
岩見沢記念を勝って、北見記念でも2着だったホクショウユウキは、いよいよ本格化という期待も。
500キロのスピードレースでめっぽう強いオイドンは、700キロ台の重賞でも力を発揮しそう。ただ、前々走の北見記念9着はともかく、前走755キロでのオータムカップでは障害を越えられず勝負にならなかったのが気になるところ。
オレノココロもオータムカップでは1番人気に支持されながら8着。あらためてこのメンバーに入って実力が試される。
◎3キタノタイショウ
○6インフィニティー
▲1ニュータカラコマ
△4ホクショウユウキ
△10オイドン
△2オレノココロ
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A1・A2の混合だが、A2はガンバルジャンのみで、あとはA1というメンバー。
転入初戦の2頭との実力比較が難しいが、それを別とすれば、前走九州大賞典でも4着だったマイネルパルフェが実績では最上位。今年初春に転入し、A1クラスのメンバーと戦ってきてここまですべて4着以内。九州大賞典の上位馬で、ほかに出てきたのが3着のアドマイヤツバサだけなら、かなり楽なメンバーになった。
相手は、その九州大賞典3着のアドマイヤツバサ。今回で佐賀4戦目。中央時、平地では芝でもダートでも1600~1800メートルを中心に使われており、今回佐賀では初めての1800メートル戦ということでも上積みが見込める。
スイングエンジンは吉野ヶ里記念を逃げ切った実力。とはいえ、中央でも5歳以降は1400メートル以下を中心に使われていた。実力上位は確かだが、前走1750メートルの開聞岳賞でも着順こそ4着だが、勝ち馬から2秒以上離されているように、距離適性が気になる。
大井から転入初戦のセイリオス、中央1000万下から転入初戦のシゲルシゲザネにもチャンスは十分と見る。
◎5マイネルパルフェ
○6アドマイヤツバサ
▲10スイングエンジン
△8セイリオス
△7シゲルシゲザネ
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この開催では、23日に行われる雲仙岳賞がいちばん上のA1・A2の混合戦で、周防灘賞はその下のA2のメンバーで争われるS2重賞。明らかに近走の成績がよくない何頭かを除き、どの馬にもチャンスがありそうなメンバーで予想はちょっと難しい。
玄界灘賞では1番人気に支持されながら6着だったマイネルハートレーが巻き返すと見る。その玄界灘賞は、出負けして後方からとなり、抑えるのに苦労をするような感じでの追走。向正面でペースが上がったところで先団をとらえに行ったが、それで脚を使ってしまった感じで直線で失速してしまった。ただそれまでの成績からはこのメンバーなら実績上位。走り慣れた距離に戻って力を発揮する。
コスモウィローはB-2組からA2の一般戦を7連勝中。前走でもスタートから先頭に立つと、後続との脚色を測りながらゴール前で突き放した。今回は相手関係がやや厳しくなるが、前走でもまだ余裕のある走り。ただ7連勝は1400メートル戦だけに、久々のこの距離が不安なところ。
マイウエイは勝ち切れないレースぶりが目立つが、それでも昨年末は九州大賞典、中島記念ともに3着と、トップクラスのメンバーとも互角に戦ってきた。今年もここまで15戦して掲示板を外したのは、JpnIIIの佐賀記念以外では一度だけ。前走玄界灘賞でもゴール前外から追い込んで3着に入った末脚が光っていた。
シゲルサクランボは、その玄界灘賞で2着。先行して流れに乗り、最後までよく粘った。脚質的に1400メートルより、このあたりの距離が向いている。
コスモガラサ、ミチシルベらもともにA2位上の一般戦やS2重賞で常に掲示板内を確保。ただマイネルハートレーあたりとの対戦成績では分が悪い。
◎7マイネルハートレー
○2コスモウィロー
▲8マイウエイ
△5シゲルサクランボ
△10コスモガラサ
△1ミチシルベ
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3歳のノゾミダイヤの勢いが止まらない。東海ダービーが金沢から遠征のケージーキンカメに6馬身ちぎられての2着。重賞タイトルになかなか手が届かなかったノゾミダイヤだが、その後7月から目下9連勝中。そのなかには、古馬との重賞オータムカップもあった。前走のトパーズオープンでは、楽な手ごたえのまま3〜4コーナーで前に並びかけ、直線で追い出されると一瞬にして突き放すという強い競馬。ますます力をつけている。
相手もやはり3歳馬でキーアシスト。中央未勝利から転入し、岐阜金賞では、早めに先頭に立っていたノゾミダイヤに直線で並びかけて慌てさせた。最後はハナ差及ばなかったものの、勝っていてもおかしくないレース。兵庫のトーコーガイア、金沢のケージーキンカメという、それぞれの地区のこの世代を代表する馬たちに先着した。古馬A3特別も楽勝しており、さすがにノゾミダイヤに迫っただけあって、古馬の重賞でも通用しそう。
コスモイーチタイムは大井からの遠征。中央準オープンから転厩し、A2特別を勝っている実力だけに侮れない。
今年正月の新春盃を制したノゾミカイソクは、その後もオープン特別で常に上位争い。
リバルドホープは、重賞勝ちこそないものの、2012年10月に中央から転入して以降、一度も掲示板を外したことがないという堅実な走りを見せている。
昨年5月の兵庫大賞典以来勝ち星から遠ざかっているエリモアラルマだが、ここにきて復調気配。
◎12ノゾミダイヤ
◯1キーアシスト
▲11コスモイーチタイム
△7ノゾミカイソク
△2リバルドホープ
△9エリモアラルマ
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ロールボヌールは、ここまでまったく危なげないレースぶりで3連勝。ダートも芝も関係ない。特に前走若駒賞は、意識的に控える競馬で、直線で追い出されるとあっという間に後続を突き放して大差をつけた。岩手のこの世代では目下のところダントツの存在。今回は、遠征勢3頭を相手にどんな競馬を見せるか。
そのロールボヌールにとって、おそらくデビュー以来初めての手強い相手となりそうなのが北海道のフジノサムライ。ウィナーズチャレンジの勝利もあって常に崩れることがなく、ブリーダーズゴールドジュニアカップ、サンライズカップと、ホッカイドウ競馬のこの世代のトップクラスでレースをしてきた。印は対抗だが、この馬が頭の馬券も買いたい。今年デビュー2年目となる石川倭騎手は、重賞初制覇を果たしたコールサインゼロで重賞を2勝。今シーズン57勝を挙げ、北海道リーディング5位と大躍進だ。
スズカブレーンも北海道で3勝と軽視できない存在。ただこれまで1200メートル戦しか経験がないのが気になるところ。
大井から遠征はコスモグリズリー。デビューした北海道でフレッシュチャレンジを制し、大井で目下2連勝中と勢いがある。
地元勢は、ロールボヌールとは勝負付けが済んだと思われるメンバーだが、若駒賞2着のあと芝のフューチャーステップを勝っているスペクトルが遠征勢との上位争いに食い込めるかどうか。
◎4ロールボヌール
◯3フジノサムライ
▲8スズカブレーン
△9コスモグリズリー
△2スペクトル
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