★準重賞はまなす賞/プリヴィレッジが待望の初勝利&準重賞制覇
5月12日に行われた3歳芝の準重賞『はまなす賞』。今シーズン最初の芝でのレースとあって激戦となった結果、6番人気のプリヴィレッジが差し切り勝ちを収めました。
少し出遅れ気味のスタートから巻き返して3番手を追走したプリヴィレッジ。先行勢の一角を確保したまま勝負所に達すると、粘るピーベリーを捉えてゴール。自身のデビュー以来初勝利を準重賞制覇で飾りました。
2着はピーベリー、3着には後方から脚を伸ばしたサンタガールが入り、ここまでの3頭がオパールカップの優先出走権を獲得しています。
5月14日・月曜日のメインレースは10RのJRA条件交流『フレンドリートロフィー アンタレス賞』芝の1700m戦。JRA500万下・岩手B1級の条件ですが、10頭中6頭がJRA勢ではあるものの岩手の4頭もみな元JRA馬で、クラスも未勝利~500万下と格的にもほぼ同じ。ということで頭数の割合ほどにはJRA勢優勢とは言いがたく、意外な波乱も有り得そうだという印象があります。なお本日のメインレースは第10Rとなっていますのでご注意ください。
さて本命は(6)ブリシンガメンを狙います。直近では長めの距離で思うようなレースができずにいますが未勝利脱出までは1800mあたりで先行競馬をしていた馬。今回のメンバーでかつ少頭数なら元々のパターンで戦う事もできるでしょうし、鞍上に減量騎手を起用してきたのもいかにもという気配を感じるポイント。加えて初勝利が札幌の芝、洋芝コースの実績豊富な点もここでは魅力ある材料です。
対抗は(9)プレシャスギフト。盛岡芝1700mは過去に2度経験し2着・3着、遠征馬ながら出走馬中で最も高い実績を持つ馬になっています。当然同様の競馬を期待して良いわけですが、1700mは微妙に距離が長い印象も受けます。仕上がり具合も含め最終決断は当日の気配を見てからでも遅くはないのでは。
▲は(10)レンジャックマンを。500万下特別でも一ケタ着順を確保しているのですから地力は一枚上。人気の逆を行くパターンが多いようにつかみ所がない馬だとも思えますが、力を出し切れば勝ち負けしておかしくないはずです。
以下、まずは(3)ウインシトリン。どちらかといえば大きなコース向きでしょうが力量的には足りていいでしょう。穴っぽく狙うなら(4)シャイニーホームか。JRA時代一番良かったのは芝のマイル~1800m。持ち時計でも今回の遠征勢と差が無く、ダートでの敗戦で軽視してしまうのは惜しい気がします。
●10Rの買い目
馬単(6)=(9)、(6)=(10)、(9)=(10)、(6)→(3)、(6)→(4)、
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★オッズパークLOTO 5重勝/5月14日(対象8R~12R)
8R/評価A: 9番 評価B: 4番 穴:2番、5番
9R/評価A: 4番、 2番 評価B: 6番 穴:8番、9番
10R/評価A: 6番、 9番 評価B:10番 穴:3番、4番
11R/評価A: 2番 評価B: 3番、 6番 穴:8番
12R/評価A: 8番 評価B: 3番 穴:4番、9番
先週、盛岡ダート1600mを舞台に行われた「第43回シアンモア記念」(M1)はベンテンコゾウが6馬身差で圧勝した。
村上忍騎手「ハナにこだわるつもりはなかったが、結果的に自分のペースで楽な競馬ができた。向正面までは緩めで行って、3コーナーからスイッチを入れる形で進めたらしっかり反応。リズム良く走っていたので、ほぼ大丈夫だなと思いました。
年を重ねて大人になったんでしょうね。コミュニケーションが取りやすくなりました」とコメント。心身ともに成長を裏付けた。
次走は古馬最高峰の「一條記念みちのく大賞典」へ直行するとのことだが、先日のオグリキャップ記念を大差で圧勝したエンパイアペガサスが岩手へ戻ってくる。
エンパイアペガサスは昨年の大みそかに行われたファン投票「桐花賞」でベンテンコゾウ相手に完勝。先輩の貫録を見せつけた。
みちのく大賞典の舞台は桐花賞と同じ水沢2000m。この頂上対決が今から待ち遠しい。
13日メインはB2特別「メイカップ」(盛岡ダート1800m)。一筋縄ではいかないメンバー構成で馬券的にもおもしろい一戦となった。
主軸はダイチラディウス。昨年、B1特別・銀嶺賞を優勝し、今季はB2へ降格。初戦こそ2着だったが、2戦目から連勝。かつてのムラさが完全に解消した。
持ち味はいい脚を長く使えること。理想はハイペースだが、自力で動けるのが最大の強み。1800m、トップハンデをはねのける。
ワイルドロジャーは北海道から転入後、年をまたいで4、3、2、1着。きれいな数字を並べ、待望の岩手初勝利を飾った。やはり元A級の地力は違った。
過去、1800mで2勝、中央初勝利がダート2100mと距離延長は望むところ。前走・田沢湖賞のように早めスパートから逆転2連勝まで。
ゴールドアラシは中央未勝利から岩手5勝後、中央一戦から再転入。B2で3、2着にまとめた。特に前走は今回と同じ盛岡1800m戦。上記2頭が差しタイプに対し、こちらは先行タイプ。ペース落とせば単まであり得る。
ロジカロンは今季初戦2着だったが、2戦連続で6着。追い込み脚質の弱さを露呈したが、前走豪快なまくりを決めて1着。健在を誇示した。当然だが、ここでも争覇圏内に位置する。
アドマイヤイバマは相変わらず詰めの甘さに泣いているが、1800m延長で反撃必至。
ゴーリキは移籍2戦目を圧勝。メンバーは強化されたが、4歳馬が勢いに乗った。
◎⑧ダイチラディウス
〇②ワイルドロジャー
▲⑨ゴールドアラシ
△⑦ロジカロン
△①アドマイヤイバマ
△⑩ゴーリキ
<お奨めの1頭>
8R デビルズヘアカット
2連勝の強さがけた違い。盛岡コース、左回りも初めてだが、実力を信じる手
盛岡競馬場の自慢はアメリカ規格のコース。1周1600mのダートコース(外側)と内に1400mの芝コースがあること。
ただ、北国ゆえ芝の生育がかかるため2回盛岡(今年度の場合は5月12日)まで待って開放される。特に今年は厳しい寒さが続き、生育しないでまばらな芝にハラハラした。
しかしゴールデンウィークの頃から一気に温度が上がり、芝も日を追うごとに青々となっていった。今週は寒さがぶり返し、正直心配なところもあるが、12日(土)、芝のこけら落とし「第23回はまなす賞」(3歳準重賞 盛岡芝1600m)は無事に行われるに違いない。
あと気になるのは木曜日の雨。金曜日から雨は止むとの天気予報だが、どこまで回復するか。馬場状態をしっかりチェックしてほしい。
本命はバレンティーノにした。転入初戦のあやめ賞で畠山信一調教師に話を聞いたところ「ダート実績もあるので、あやめ賞でもソコソコやれると思うけど、脚さばきが軽いので芝が合うんじゃないかな。オーナーが芝ダート両にらみで岩手へ移籍させました」
その言葉どおり、あやめ賞を2着にまとめ、3歳牝馬交流・留守杯日高賞でも4着に健闘した。
今回のはまなす賞は陣営にとっても力が入るところ。仮に好走すればオパールカップ、同時に岩手版オークス・ひまわり賞の両方を選択できる。盛岡芝をどう乗り切れるか楽しみが増す。
ピーベリーは盛岡芝1000mを舞台にデビュー2連勝。持てるスピードを如何なく発揮した。2ヵ月休養後のプリンセスカップは初ダート、距離延長もこたえて12着。中央挑戦も16着に終わったが、これが貴重な体験となった。
今季初戦のあやめ賞はダート適性で割り引かれて6番人気の低評価だったが、逃げて3着確保。その後は今回のはまなす賞へ照準を合わせて乗り込み十分。
マイル克服が最大のカギだが、芝適性で相殺。外枠でもスピードの違いで逃げ、残り目はもちろん、ペース次第では逆転まで十分。
プリヴィレッジは個人的な意見でいうと完全な芝馬。水沢で2着1回あるが、時計が速かった不良馬場。今季4戦で5着最高はパワーの要るダートに手こずっているからだと思う。
対して芝は昨年の2歳芝交流・ジュニアグランプリでクビ差2着。モリノラスボスに寄られる不利がなければ突き抜けていただけに惜しい2着だった。盛岡芝1600mもすでに3度経験済み。ベスト条件で悲願の重賞タイトルを狙う。
ベストロードは芝重賞・若鮎賞を優勝。メンバー最速の上がりで直線一気を決めた。続くジュニアグランプリは3着に敗れたが、先行決着では仕方なし。プリヴィレッジと同様、芝タイプ。
陣営もそのあたりは十二分に把握し、あやめ賞から直行。はまなす賞1本に絞って調整を進めてきた。馬場が渋ると切れ半減だが、良馬場なら首位争いに参加。
サンエイスターダムはデビュー戦の芝1000mでピーベリーの0秒6差2着後、2戦目1着。以降は伸び悩んだ時期もあったが、終盤に2連勝をマーク後、南関東へ移籍。2戦2着1回から帰郷して3、2着。強豪相手に揉まれてきた経験は侮れない。
サンタガールは中央から転入後、3戦目の前走3着。デビュー戦の中山芝1200m・2歳新馬3着の実績があり、芝替わりは望むところ。
◎⑥バレンティーノ
〇⑩ピーベリー
▲⑪プリヴィレッジ
△⑫ベストロード
△⑤サンエイスターダム
△⑧サンタガール
<お奨めの1頭>
8R リンノメサイア
前走は勝負どころの3~4コーナーで落馬した直後で不利を受けたのが大きかった。コース2度目で今度こそ首位を奪取する
★重賞シアンモア記念/ベンテンコゾウが重賞を連勝
GW最終日の5月6日に行われた重賞『シアンモア記念』。遠征馬2頭を迎えた戦いは岩手のベンテンコゾウが1番人気に応えて優勝しました。
序盤からペースを握ったベンテンコゾウは後続の追撃を意に介さず最後までマイペースを貫きます。勝負所からも自らのタイミングで動いてリードを拡げ、最後は6馬身差を付ける圧勝でゴール。さきの赤松杯に続いて重賞連勝を果たしました。
なお2着は同じく岩手のタイセイファントム、3着には遠征馬のビタミンエースでした。
5月7日・月曜日のメインレースは11RのA級戦『皐月特別』です。こちらは12頭立ての一般戦のフルゲート。それだけに混戦ムード濃厚です。
本命は(6)ユヅルノオンガエシです。2歳時には水沢の重賞にも遠征してきていた馬。前走の岩手転入初戦は2着とまずまずの結果に。その前走は今回よりは相手関係が楽だった印象があるのは否めず、転入2戦目にして早くも正念場という感じになりましたが、過去の戦績をみれば脚抜きの良い馬場が得意、左回りも直線坂があるコースも悪くなく、盛岡コースはプラス材料になりそう。そこをうまく活かせればここでも好勝負可能と見ます。
対抗は(1)ロキを。転入後連続3着はひとまず評価できる結果として、ここは相手強化感があるのは◎と同じ。ただこの馬も左回りが良さそうなタイプ。軽視されるなら逆に狙い目では。
三番手は(8)ヴェリイブライトとしました。各地を転々としつつ2015年のすずらん賞、今回と同じ盛岡マイルの重賞を勝っています。力量的には差が無い存在のはず。
(9)ヴィグラスムーヴは昨シーズンだけの戦績ならこのメンバー中一番なのは間違いなし。この馬にしては長めの休養明けになった分控えめの評価としただけで、パドックでの気配が良さそうならもっと強めの狙いも。もう一頭は(3)サインズストーム昇級の形になっていますが昨季はB級でヴィグラスムーヴと差の無い競馬をしていた馬です。仕上がり次第では。
●11Rの買い目
馬単(6)=(1)、(6)=(8)、(6)=(9)、(6)→(3)
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★オッズパークLOTO 5重勝/5月7日(対象7R~11R)
7R/評価A: 2番 評価B: 8番 穴:4番
8R/評価A: 1番 評価B: 2番、 4番 穴:3番
9R/評価A: 9番 評価B: 6番 穴:4番、10番
10R/評価A: 2番 評価B: 5番 穴:6番、7番
11R/評価A: 6番 評価B: 1番 穴:8番、9番
6日メインは「第43回シアンモア記念」。岩手県雫石の小岩井農場が輸入した昭和初期の大種牡馬だが、その蘊蓄(うんちく)を少々。
シアンモアは1924年、イギリス生まれで現役時代の成績は14戦4勝。エプソム(イギリス)ダービーで3着に入り、当時としては破格の約12万円で小岩井農場が輸入した。
第1回日本ダービーを優勝したワカタカの父トウルヌソルは下総御料牧場が11万4500円で輸入したという話だから、それ以上の価格だった。
第1回日本ダービーこそトウルヌソル産駒ワカタカに優勝を譲ったが、種牡馬シアンモアは第2回カブトヤマ、第3回フレーモア、第4回ガヴァナーと3年連続でダービー馬を輩出した。
第二次世界大戦の終了後、GHQにより、財閥が解体。小岩井農場は育馬部閉鎖を余儀なくされ、競走馬等の生産から撤退。それに伴い、シアンモア、セントライトは岩手県畜産試験場へ移動。1953年、シアンモアは29歳で他界した。
余談だが、シアンモアの心臓は岩手大学ミュージアムで保存公開されている。重さが5・3キロ。通常の2倍あったという。余談ついでにトウケイニセイの心臓は馬っこパークに保存され、こちらも実際に見ることができる。
今年2月、とある場所で小岩井農場の関係者と話をする機会がった。競走馬関係の資料写真等はほとんど農場内で見学できないが、当時の資料があるのは確実。いつの日か調べてみたいと思っている。
本題に戻る。今年の主役はベンテンコゾウ。南関東2連勝から里帰りしてトライアル・赤松杯を4馬身差で圧勝。昨年よりさらにパワーアップを証明した。
今年前半の目標はこのシアンモア記念、みちのく大賞典。舞台は水沢から盛岡に替わり、遠征馬が2頭参戦するが、ほぼ勝負付けが済んだメンバー構成。まずはシアンモア記念を順当に制す。
相手筆頭はタイセイファントム。昨年11月、転入初戦の絆カップを優勝。ラブバレット以下を一蹴した。白嶺賞はイーグルカザンに屈して3着だったが、年明けのトウケイニセイ記念で雪辱。
3ヵ月の休養明け赤松杯は3着だったが、ベンテンコゾウ、ロジストームの先行2頭の決着では仕方なし。コース広い盛岡で巻き返しに転じる。
イーグルカザンは赤松杯4着。タイセイファントムと同じく展開にも泣いた。10歳馬だが、馬体の張りに衰えはない。
ヒドゥンブレイドは中央1000万下から転入2連勝を飾り、トウケイニセイ記念1番人気に支持されたが、好位から退いて4着。レース間隔がなかったのもこたえたか。今季3戦2着2回。流れは落ち着き、残り目一考。
ビタミンエースは中央2勝、地方交流(笠松)1勝、金沢1勝から南関東へトレード。B3級で2、3着なら連対の可能性十分。
ユッコは今シーズン2戦7着だが、元々が叩き良化型。高速決着の盛岡に替わり、シアンモア記念2連覇をもくろむ。
◎⑤ベンテンコゾウ
〇③タイセイファントム
▲②イーグルカザン
△④ヒドゥンブレイド
△⑨ビタミンエース
△⑧ユッコ
<お奨めの1頭>
11R カリスマサンスカイ
前走はマイネルチャンプの大駆けに屈したが2着を確保。元A級が今度は首位を譲らない